こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
今回は「既卒が面接でよく聞かれる質問」を共有していきます。
事前によく聞かれる質問を把握することができれば、それを面接前に1度頭の中で考えることができます。
「頭の中で回答を1度明確化しておく」という工程をはさむだけで、面接でそれを聞かれた時の回答スピードが全然異なるんですよね。
例えば、あなたが好きな色は何でしょうか?
おそらくほとんどの人が、自分の好きな色をすぐに回答することができるでしょう。
これは以前に、1度でも「自分の好きな色は何かな?」と回答を頭の中で明確化したことがあるからです。
これと同じように、既卒が面接でよく聞かれる質問を把握し、1度頭の中で回答を考えてみましょう。
(セリフとして覚えるのではなく、1度明確化するだけで効果があります)
その役に立つ情報を、キャリア関連のブログを5年以上運営している僕が全力で共有していきます。
既卒が面接でよく聞かれる質問
僕は既卒ではなく、第二新卒として転職した経験があります。
よって既卒としての就活経験がないので、既卒経験のある僕の知り合いからヒアリングすることで、既卒がよくされる質問を洗い出しました。
その結果、既卒がよくされる質問として目立ったのが以下の質問です。
【既卒が面接でよく聞かれる質問】
- なぜ大学卒業後にすぐ就職しなかったのでしょうか?
- 大学卒業後の期間で何をしていましたか?
- なぜこのタイミングで正社員になろうと考えたのでしょうか?
- 企業選びの軸を教えてください
- 弊社への志望動機を教えてください
- 自己PRをお願いします
- 大学時代にどんなことに打ち込んできましたか?
質問① なぜ大学卒業後にすぐ就職しなかったのでしょうか?
まず最初に聞かれる質問は、大学卒業後に就職しなかった理由についてです。
要するに「なぜ既卒になったのですか?」という質問ですね。
あなたが面接官だとして、既卒者に対してこれは当然気になると思います。
例えば、「就職したくなかったから」や「1社も内定が出なかったから」というネガティブな回答をされた場合、マイナス評価するでしょう。
ポジティブな回答を用意することが重要
この質問の回答のポイントは、とにかく回答をポジティブにすることです。
就職したくなかった、内定が出なかったなど、自分から「私は無能です」と言わんばかりの回答をするのは避けてください。
じゃあ具体的にどんな回答がポジティブだと言えるのか?
僕が既卒なら、既卒になった理由として次のように回答しますね。
【面接での回答例】
「私が大学を卒業後、すぐに就職しなかった理由は、職種への具体的な理解が甘いまま就職するのはまずいと考えたためです。
自分がどのような業務に合っているか分からないまま適当に企業を選ぶことは、ミスマッチに繋がると考え、1度既卒となり長期インターンシップを経験しようと考えました。」
いかがでしょうか?
「自分の意思で既卒になった」と伝えることで、非常にポジティブな印象を持ちますよね。
面接官からは「なら大学時代のうちに長期インターンシップを経験しておけばよかったのでは?」と聞かれる可能性もあります。
そういった場合は、そこに対しては自分の否を認めることが重要です。
「はい、おっしゃるとおりです。学生のうちに長期インターンシップを経験できなかったことが1番の後悔です」と正直に伝えることで、素直な印象を与えることができます。
しかし、この一連の回答であれば「私は無能です」という印象は与えません。
大事なポイントなので何度も言いますが、既卒になった理由はポジティブに!
自分の意思で既卒を選択したというニュアンスで伝えることが重要だと、僕は考えています。
(長期インターンシップの他にも、「既卒になって1度自由な時間を作ることで◯◯しようと考えた」という伝え方をすれば応用が効きますよ。)
正直に話す場合は「反省点」を合わせて伝える
ちなみにどうしてもポジティブな理由は用意できないという人もいるでしょう。
その場合は「内定が出なかった」など正直に話しましょう。
しかし、その時に重要なのが"反省点までしっかりと語るようにすること"です。
ただ「内定が出なかったからです」とだけ伝えてしまうと、先に伝えたように無能感を自分からさらけ出すことになります。
しかし、「なぜ内定が出なかったのか」という反省点の精度が高いと、無能感が出ずに、聞き手が納得してくれるんですよね。
回答例としては以下のとおりです。
【面接官での回答例】
「私が既卒になった理由は、正直にお話すると志望企業からの内定が出なかったからです。
2社から内定を頂きましたが、検討した結果その2社には入社せずに既卒になるという選択を取りました。
志望企業からの内定が出なかった理由として、あまりに倍率が高い企業に絞っていたこと、そもそもエントリー企業数が10社と非常に少なかったことが反省点としてあります。」
ここまで丁寧に回答すれば、聞き手は無能だとは思いません。
しっかりと反省点を考える思考力がある人だなと、むしろ高評価する可能性もあります。
内定が出なかったと正直に語る場合は、このように必ず反省点まで丁寧に答えることを徹底してくださいね。
なるほど!既卒になった理由として、可能であればポジティブな理由を答え、その理由が嘘っぽくなる場合は、反省点を踏まえた上で正直に答えることが重要なんですね。
そうだね。このあたりは自分が面接官の立場に立ってみて、自分の回答の納得性は高いか?無能感を感じないか?と考えてみることが重要だよ。
質問② 大学卒業後の期間で何をしていましたか?
次に既卒がよくされる質問として、「大学卒業後の期間で何をしていたのか(=既卒期間中をどう過ごしていたのか)」という質問があります。
既卒での就活経験者に話を聞くかんじ、この質問の出題頻度は相当高いです。
たしかに既卒期間を適当に過ごしていたような人を採用したいと思わないですからね。
この質問の回答のポイントは、やはり聞き手がポジティブに感じる回答をすることです。
おすすめとしては「既卒になった原因を潰すための行動を既卒期間中にしていた」という答え方がありますね。
例として2人の既卒者がいたとしましょう。
あなたが面接官ならどちらを採用しようと思いますか?
Aさん「特に何もしていません。アルバイトをしながら日々生活してました。」
Bさん「とにかくより多くの企業を知るために、求人サイトの徘徊や業界研究に関する本を読むようにしていました。
既卒になってしまった理由として、企業選びの視野が狭いことが1つの原因だったので、業界を広く見て今まで知らなかった企業を知るためにできることに取り組んでいました。」
確実にBさんに対して魅力を感じるでしょう。
Bさんのように「既卒になった原因を把握→それを改善するための行動」を既卒期間中にしていたとして語ることを僕はおすすめします。
質問③ なぜこのタイミングで正社員になろうと考えたのでしょうか?
続いて、なぜ既卒から正社員になろうと考えたのかもよく聞かれます。
たしかに既卒として、ずっとフリーターとして過ごしても良いわけで、なぜ就活して正社員になろうと考えたのか面接官なら気になるところですよね。
この時の回答のポイントは、聞き手が納得する明確な理由を答えることです。
僕なら「正社員になることよりも御社に入りたいと思った結果、正社員になるという選択になった」のように回答するでしょう。
逆にNGなのが、「なんとなく」や「正社員じゃないといけないかなと思って」など、曖昧な理由を答えることです。
曖昧な回答をすると、面接官から「この人は適当に就活しているんだな」と思われかねません。
正社員になろうと考えた理由として、もともと正社員一択だという考えを持っていたという人も多いでしょう。
それを面接で回答するなら以下のようになりますね。
【面接での回答例】
「もともと正社員一択だという考えがあったからです。
そもそも大学時代から、正社員として自分が貢献したい企業で働き続けることを志望していました。
結果として既卒になってしまいましたが、既卒になってからもこの考えは変わらず、既卒になった原因を潰して就職活動を始めた次第です。」
自分が面接官だとして、理由に納得できるかという視点を持つと良いですよ!
質問④ 企業選びの軸を教えてください
続いて、既卒が面接でよく聞かれる質問が企業選びの軸についてです。
(企業選びの軸:企業に求める条件のこと)
大学を卒業後、アルバイトなどで生計を立てている中、正社員になろうと就活を始める人に対して「本気で正社員になりたいと考えているのか?」という疑問を面接官側は必ず持っています。
そこで、正社員になる本気度を測るために「企業選びの軸をしっかりと設定して就活しているのか?」という質問をするんですよね。
この質問に対して「えっと...」とずっと悩んでいたり、「求人サイトを見て...」と曖昧な回答をする人に対しては、適当に就活しているのではないかと判断することができます。
正社員になることへの本気度を示すためにも、企業選びの軸はしっかりと設定しておきましょう。
「どんな基準で企業選びの軸を設定すれば良いのか分からない」という人は、自己分析が足りていない可能性があります。
就活エージェントとの面談を通して自分の企業選びの軸を確定させると良いですよ。
(そうすれば、その企業選びの軸を元にして企業も紹介してもらえるので、一石二鳥です!)
ちなみに既卒におすすめの就活エージェントは「既卒におすすめの就活サイトランキング【1位〜15位】」の記事にで、ランキング化しておきました。
まだ納得できる就活エージェントとの連携ができていない人は、ぜひ参考にしてください。
たしかに就活を本気でやっている人って、明確に「こんな企業に入社したい」という条件を少なからず1つは持っていますよね。
そうなんだよ。それが1つも答えられないとなると、適当に就活していると思われてしまうよね。
質問⑤ 弊社への志望動機を教えてください
ここからは既卒に限らず、新卒や中途でもよく聞かれる質問です。
まずは絶対に押さえるべきが「志望動機」ですね。
志望動機がなぜ重要なのかと言うと、志望度の高さを示せるからです。
企業側からすると、内定を出した時に内定辞退しない人、つまりは内定を出したらしっかりと入社してくれる人を採用したいと考えています。
なぜなら内定辞退されてしまうと、またイチから採用しなおしで面倒だから。
これは人事の立場に立ってみるとよく分かりますよね。
よって志望度の高さを示すことで「内定が出たら絶対に入社するよ」という意思を伝えることが評価に繋がってくるのです。
評価される志望動機のポイント
では具体的にどんな志望動機なら志望度の高さを示すことができるのか?
それはとにかく「面接官の納得度の高い志望動機」に尽きますね。
聞いた時に「なるほど!だからうちの会社を志望したんだ」と心から納得できるような、疑問の余地がない志望動機。
具体的に納得度を高めるためには、「なぜその業界の中でもその企業ではならないのか」まで答えることが重要だと僕は考えています。
例えば僕は食品メーカーに新卒で入社しました。
その会社の志望動機として、「なぜ食品メーカーを志望しているのか」に加えて、「なぜ食品メーカーの中でも御社でないといけないのか」まで踏み込んで回答していました。
【面接での回答例】
「私が御社を志望した理由は、御社が食品メーカーかつ、食品メーカーの中でも幼少期から最も食べることを楽しみにしていた憧れのブランドだからです。
まず私が食品メーカーを志望している理由として、もともと食べることが好きで、食品メーカーに入社するために高校時代から生物を専攻、大学は農学部に入学し「食」を徹底追及してきました。
そんな中、御社は最も憧れが強い企業です。
祖父が御社の株を保有しており、株主優待で御社の商品が届いていたんですよね。
小学生の僕はそれを本当に楽しみにしており、いつしか最も愛着のある食品メーカーになっていました。
食を追及してきた僕が尽力したいのは、まさにそんな愛着のある御社だと考え、志望した次第です。」
これは実体験を元に、なぜその企業じゃないといけないのかを語れています。
この回答をした時に、面接官は「他の会社でも良いのでは?」と疑問を持たないですよね。
このように、聞いた時に納得度の高い志望動機を作成しましょう。
こうした実体験を元にした志望動機だけでなく、実体験がなくてもその会社でないといけない理由を語る方法を別記事でまとめておきました。
自分が考えた志望動機は、納得度が低いかもしれない...と少しでも思う方は「志望動機の書き方を新卒に解説【就活ブロガーが丁寧に語る!】」を参考にしてくださいね!
質問⑥ 自己PRをお願いします
次に、あらゆる面接でよく聞かれる質問が「自己PR」です。
自己PRについて「PR」と名前に付いているので「とにかく自分のことをアピールすれば良いんでしょ」と認識している人が多いですが注意が必要です。
そもそも「PR」とは、パブリック・リレーションズの略です。
これは企業が"顧客と良い関係を作るための活動"のことを示しています。
よって、就活における自己PRとは「企業と自分がいかに良い関係を築くことができるかを説明すること」だと僕は考えています。
よって、自分の長所が「明るさ」であったとして、相手企業が「真面目な人材が欲しい」と考えていれば、明るさをアピールするだけでは的外れになります。
しかし、ここで次のように明るさをアピールできればどうでしょうか?
「明るさがあることで真面目な人の相談相手になり、社員さんみんなのポジティブ思考の源になることができます」
このアプローチができれば、それはまさにその会社と良い関係を築けることの説明になっていますよね。
要するに自己PRとは「自分の長所がいかに相手企業に貢献できるのか」を示すことなんですよね。
自分は◯◯の長所を持っている。
この◯◯の長所を活かすことで、御社で◯◯という貢献ができる。
だから私と御社は良い関係を築くことができますよ。
この構成こそが、就活における自己PRだと僕は考えていますし、実体験としても就活中、この構成の自己PRは企業に対して刺さっていたので間違いないでしょう。
回答例として、発想力という長所を営業職志望の人が自己PRする例を共有しますね。
【面接での回答例】
「私がこれまで育ててきた発想力を活かすことで御社に貢献できます。
私は営業職を志望していますが、営業の基本は「お客様の悩みの発想」だと考えています。
どんな不満があるのか、どんな悩みを解決したいのか、それらを考えて自社の商品で解決を図ることが営業であり、私の発想力を活かすことでそれを実現し、御社の利益に貢献することができます。
私がこの発想力を発揮したエピソードとして、大学時代に毎朝1時間スタバに通って、前日にメモしたアイデアを深堀りするという作業を行っていました。
これを地道に続けることで、日常での気付きからアイデアを発案する習慣を身に付けることができました。
これからも発想力を徹底的に磨き、育てることで、「◯◯さんには何でも相談できる」とお客様から言われるような営業マンになることをお約束します。」
自己PRの回答例に関して、こちらも別記事で詳しく紹介しています。
42の回答例を用意し、自己PRの回答のおすすめ構成も共有しているので、ぜひ「【自己PR例文42選】これが評価される自己PRだ!」を読んでみてください。
(ここで紹介した回答例も、別記事で共有している回答構成を元に作成したものですよ!回答構成さえ、ざっくりと頭に入れておけば、長い回答も脱線せずに話すことができますからね!)
質問⑦ 大学時代にどんなことに打ち込んできましたか?
次に既卒者の場合、大学卒業してからの日が浅い人が多いので、大学時代に打ち込んだことを質問されることも多いです。
これは就活でも「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」と呼ばれており、超頻出質問の1つでした。
この質問の意図としては、どんなことに興味がある人なのか、興味関心を把握することや、大学時代を有効に使える人なのかを把握する狙いがあります。
よって答え方としては、これらの意図を満たすために以下のような構成がおすすめです。
【大学時代に打ち込んだことの回答構成】
- 打ち込んだことは何か(結論)
- なぜそれに打ち込んだのか(理由)
- それに打ち込むことでどうプラスに変わったのか(変化)
打ち込んだことと、それに打ち込んだ理由を伝えることで、自分の興味関心や価値観をまずは伝える。
それに加えて、どうプラスに変わったかを伝えることによって、大学時代を有効に活用したことが伝わりますよね。
【面接での回答例文】
「私が大学時代に打ち込んだことは読書です。
ビジネス書を中心に200冊ほど読み込みました。
なぜ読書に打ち込んだのかと言うと、とにかく社会人になってから活かせる知識が、学生時代に身につくことに喜びを感じたからです。
また読書を習慣化することで、気になったことを調べる、勉強するクセが付いたとともに、何か悩みが生じた時に読書を通してヒントが得られるようになって、人生が生きやすくなったなと感じています。」
学生時代に打ち込んだことに関して、更に詳しい解説は「【ガクチカ例文10選】これが評価されるガクチカだ!|構成説明あり」の記事にて、例文とともに解説しています。
就活で1度回答を用意したことがある人は多いかもしれないですが、更に質を高めるためにもぜひ合わせて読んでみてくださいね。
以上の7つの質問は、1次面接や2次面接、最終面接に限らずあらゆる場面、あらゆる企業から既卒者がされる質問です。
1度頭で回答を明確化しておくだけでも、面接でスムーズに答えられるようになるので、この記事を参考に実行してみてくださいね。
既卒が面接を通過するためのコツやポイント
ここまで既卒者が面接でよくされる質問について解説してきました。
この章では、既卒が面接の通過率を高めるためのコツやポイントを共有しますね。
【既卒が面接を通過するためのコツやポイント】
- 就活エージェントと連携して面接後のフィードバックをもらう
- 既卒であることに対して卑屈にならない
- 面接前に提出したESに対して自分で「なぜ」「どのように」を問いかける
①就活エージェントと連携して面接後のフィードバックをもらう
まず第一に、既卒こそ就活エージェントと連携すべきだと僕は考えています。
(就活エージェントとは、面談を元にして、企業の紹介から面接対策までのサポートを一貫しておこなってくれる無料のサービスです)
企業によって「既卒の新卒応募可」と「不可」があるので、それらを見極めるのが若干手間ですよね。
就活エージェントを通せば、既卒の新卒応募が可能な求人を紹介してもらうことができます。
それに加えて、面接対策にも有効で、就活エージェントから紹介された求人を受けた場合に"企業からの面接後のフィードバック"がもらえることが多いんですよね。
普通は面接のフィードバックをもらうことはできません。
ただ通過か不採用か、結果しか知ることができないですよね。
その点、就活エージェントを通して面接後のフィードバックがもらえるのは、自分の面接の良い点、悪い点を知るきっかけとなり次に活かすことができます。
ちなみに既卒に強い、僕がおすすめのエージェントは以下の2社ですね。
完全無料なので、まずは1度相談してみて、担当者が信頼できるようなら継続利用するのがベストでしょう!
(担当者によっては対応が雑な人もいるので、その場合は速攻切りましょうw)
【既卒の就活に強い就活エージェント】
・ウズキャリ|書類通過率が驚異の87%超えと支援が手厚い
(対応エリア:東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄、オンライン面談可能)
・DYM就職|多数の求人を保有
(対応エリア:全国7拠点)
加えて、就活エージェントを利用する流れを図解してみました。
「会員登録→面談→支援→内定」という流れで利用することができます。
登録さえしてしまえば、その後の流れは担当者さんがリードしてくれるので、誰でも気軽に利用することができますよ。
②既卒であることに対して卑屈(ひくつ)にならない
そして最後に、既卒者はとにかく自分が既卒であることに対して卑屈にならないことです。
「自分は既卒だからどうせ評価されないだろう...」「既卒は新卒よりも不利なんだから就職は難しい...」というように、ネガティブ思考にならないでください。
もちろん少しはこういう思いを持って萎えるでしょう。
人間なので仕方ないです。
(僕も普段、めちゃくちゃネガティブに考えることがあるのでよく分かります...)
しかし、最初から卑屈になっていてもしょうがないですよね。
実際に既卒者の内定率は8月末の時点で、現役の就活生よりも低い傾向にあるのは事実です。
(以下のマイナビのデータによると、現役学生が77%なのと比較して、既卒者の内定率は34%と低いことが分かります。)
ですが、一方で既卒者の中でもしっかりと内定を獲得している人がいます。
「自分は既卒だから...」と卑屈になって行動しないのが1番もったいない。
ここまで読み切れているだけで、あなたは情報を取りに行ける積極的な人だと僕は思います。
「既卒だけどめちゃくちゃ評価されてやろう」とぜひ前向きに考えてみてください。
20代の1年、2年で人生が決まることはありません。
僕の知り合いでも、新卒で一流商社に入社してチヤホヤされていたけど、仕事がつらすぎて鬱になった人がいます。
つまりある瞬間、「点」で見るのではなく、長期視点で見てみてください。
そうすれば、既卒であることに対して卑屈にならず、前向きに就活をすることができると思います。
③面接前に提出したESに対して自分で「なぜ」「どのように」を問いかける
続いて、既卒が面接を通過するコツとして、面接前に提出したエントリーシートまたは履歴書に対して自分で質問を投げかけましょう。
面接官があなたに対して持つ情報って、ESや履歴書に書かれている情報のみですよね。
よって面接ではどうしてもESや履歴書から質問を投げることになります。
ここを理解しておくと「面接官はESや履歴書に書いた内容を見て質問をしてくることが多いのでは?」という仮説が生まれますよね。
そして実際にはそのとおりで、今回解説した頻出質問の他に、よくされる質問は"あなたがESや履歴書に書いた質問の深堀り"がメインになります。
WhyとHowの質問への回答が最も難しい
ESや履歴書を深堀りした質問をされることが多いので、面接前に、自分が面接官の立場に立って書いた内容に対して質問をしてみてください。
(僕はこれを「セルフ質問」と読んでおり、面接前に徹底しておこなってました)
質問の仕方について1つテクニックがあります。
「5W1H」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
【5W1Hの内訳】
Why:なぜ
What:なにを
Where:どこで
Who:だれと
When:いつ
How:どのように
5W1Hは質問の問いかけ方ですね。
例えば、あなたがESに「趣味はスキーです」と書いたとしましょう。
Whereなら「どこでよくスキーをするんですか?」となり、Whoなら「だれとスキーに行くことが多いんですか?」となります。
これらWhereやWhoって、聞かれてもすぐに答えれますよね?
なぜなら過去の事実を聞かれる質問だからです。
一方で、「Why」と「How」に関しては、自分の動機と考え方を問う質問。
だからこそ、聞かれた時に答えにくいんですよね。
「なぜスキーを趣味にしているんですか?」や「スキーが上達するためにはどのように練習することを心がけていますか?」ってすぐに答えれない。
もちろん答えられる人もいるでしょうが、WhoやWhereに比べると圧倒的に答えにくいと思います。
よって「Why」と「How」を中心に、事前に自分のESや履歴書に質問を問いかけることが重要なんですよね。
たしかに「なぜ」と「どのように」って、普段なんとなくで行動していると、聞かれてもすぐに答えられない質問ですね。
そうなんだよ。これは面接が得意な人と不得意な人の特徴であって、面接が得意な人って普段から自分の動機や考えをよく見つめているんだよね。
だから聞かれてもすぐに答えることができる、だから面接が得意。
よってこれを面接前にしておくことで、誰でも面接が得意になれるんだよ。
既卒が面接で押さえておくべき注意点
それではこの章にて、既卒が面接で意識しておくべき注意点を押さえておきましょう。
本当に基礎的なことなので、絶対に押さえておいてください。
【既卒が面接で押さえておくべき注意点】
- 第一印象にとにかく気を遣うこと
- 面接マナーを事前に押さえておくこと
注意点① 第一印象にとにかく気を遣うこと
まず面接で絶対に意識すべきが「第一印象」です。
そもそも就活って、短い時間の中でその人を評価しないといけません。
あなたが面接官だとしたらどうでしょうか?
提出されたエントリーシートと10分間の面接で人を評価することができますか?
おそらくほとんどの人が難しいと思うでしょうし、実際に難しい。
よって多くの割合で「第一印象」でその人を評価することになります。
髪型が整っていない、服装がだらしない、姿勢が悪い、笑顔がない、声が小さい、などなど、あなたが初対面の人と10分しか話せないとしてこれらの要素を持つ人を高評価しないですよね。
このように、初対面の人との出会いを考えてみてください。
面接官も同じ人間であり、僕らと何も変わりません(ただ人事部に配属された人です)
ここを押さえておくと、第一印象をいかに良くすることが重要か分かりますよね。
多くの記事で細かく服装や態度について書かれています、が、そんな細かいことはどうでも良くて「自分が自分のことを見た時に第一印象でどう思うか?」を意識することが重要です。
そして、少しでも「これは他人が見たら微妙だよな...」と思うことがあれば、その改善に全力を投じてください。
注意点② 面接マナーを事前に押さえておくこと
第一印象に加えて、既卒者は必ず基本的な面接マナーを押さえておきましょう。
なぜなら新卒と比べて年齢が上なので、基本的なマナーを押さえていることが当たり前だと思われがちだからです。
「大学を卒業しているのに基本的なマナーもできないのか...」と思われてしまうのは、せっかくこうして質問への対策をしているのにもったいないですよね。
以下の面接マナーは基本なので必ず押さえておきましょう。
【既卒が押さえておくべき最低限の面接マナー】
- 集合時間の5分前には必ず到着しておく
- 受付の人への対応から気をつける
- 控室で騒がない、大きな声で会話しない
- ドアをノックして「どうぞ」と言われたら入室する
- 入室後、ドアを閉める時はドアを向いて閉めるようにする
- 面接が終わったら席の横に立ってお礼をする
- 退室時にドアの前で一礼してから退室する
ちなみに「どれか1つでもできなかったら終わり」と極端に考えないでください。
あくまでマナーは"マイナス評価されないために最低限覚えておくべきこと"であり、それで評価が決まり切ることはありません。
「マナーはとりあえず覚えておいて実行しよう」と、リラックスして考えるぐらいが個人的に良いと思います。
(マナーばかり意識して、肝心な質疑応答で緊張してしまっては元も子もないので...!)
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
既卒が面接でされる質問と、面接を通過するためのポイントを把握してもらえたのなら嬉しい限りです。
僕は新卒で入社した企業を1年で退職してしまいました。
その瞬間は周りから「もったいない」「何しているの」と馬鹿にされました。
ですが、今はこうして自分が好きなこと、人のキャリアについて情報発信することを仕事にして、僕を馬鹿にしてきた人たちよりも活き活きと仕事を楽しんでいます。
たしかに仕事を辞めた時、その「点」で見ると哀れに思われたかもしれません。
実際に僕自身もこれからどうしようか...と不安に思っていたし、仕事がない中で、もやしと1玉8円のうどんを食べて生活していました。
しかし、その時に不幸せだったかと聞かれると別にそうじゃないんですよね。
「自分が将来幸せになるために努力するぞ」という思いを持っていること自体が幸せだったし、その思いを持った状態で食べる1玉8円のうどんは、今丸亀製麺で食べるうどん以上に美味しかったように思います笑
これを読むあなたが既卒であり、「既卒になってしまった...」と悩んでいるなら、それは「点」でしか人生を見ていないだけだと考えてみてください。
10年後、大好きな人と一緒にいて、大好きな趣味を持って、毎日楽しく暮らしていれば、今はつらいと思っている「点」も、それは必要な苦労だったとポジティブに考えることができます。
こんな偉そうに書いている僕も、ただ毎日スタバかコメダ珈琲で記事を書きまくっている陰キャラです。
ですが、ここで書いた記事が1人でも多くの人の参考になり、前向きさに繋がってくれたら満足です。
僕も努力します。一緒に前向きに努力していきましょう!
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点】
- 既卒が面接でよく聞かれる質問として、まず"既卒ならではの質問"としては「なぜ大学卒業後にすぐ就職しなかったのでしょうか?」「大学卒業後の期間で何をしていましたか?」「なぜこのタイミングで正社員になろうと考えたのでしょうか?」の3問があり、これは絶対に事前対策しておくべき質問である。
- 既卒が面接を突破するために、就活エージェントを活用することは、求人探しだけでなく、面接後のフィードバックをもらうためにも有効である。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が7年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/