こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
今回は「インターンシップの募集方法」について、網羅的に解説していきます。
(僕自身、就活専門ブロガーであると同時に会社経営者でもあり、このメディアを運営していることで人材業とのつながりもあるので、新卒採用に関する情報も豊富だったりします。)
入社する前に能力を確かめられるインターンですが、困るのは業務よりもむしろ集客ですよね。
大学生が就活に本格的に動き出すのは冬頃ですから、時期によってはリーチするのすら難しいと思います。
そこで本記事では、「インターンシップを募集する5ステップ」や「効率的な集客方法」などをまとめて共有します!
「結局問題は集客だよなあ…」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
効率的に優秀な大学生を集客したいですね。
就活生がどんなことを考えてインターンを選ぶのかも共有するので、ぜひ参考にしてほしい!
インターンシップの募集方法【5ステップ】
では最初に、「インターンシップを募集する流れ」を5つのステップに分けて解説します。
どれも無視できないステップなので、ひとつひとつ丁寧に確認しましょう!
【インターンシップ募集の5ステップ】
- 開催するインターンシップの目的を決める
- インターンシップの内容・期間を決める
- 担当者のアサインとスケジュール調整を行う
- インターンシップの募集方法・媒体を決める
- 実際に募集して集めた就活生から選考する
ステップ① 開催するインターンシップの目的を定める
始めに、「インターンシップの目的」を定めましょう。
当然ですが、チームで目的があやふやなまま学生を迎えても、求めていた成果は得られません。
加えて、学生側から「計画性が無い企業だな」なんて思われたら本末転倒ですよね。
特にインターンは目的によって期間・内容が異なるので、最初に明確な目的を立てましょう。
定番は以下のようなものですね。
【インターンシップを開催する目的例】
- 会社に興味を持ってもらう
- 会社で働く感覚を掴んでもらう
- 優秀な人材を見つける
- 入社前にある程度スキルをつけてもらう
会社に興味を持ってもらう段階であれば、まずはどういう会社か社員の口から知ってもらう必要があります。
あるいは、会社で働く感覚を掴んでもらいたいなら、長い期間を設けて実際の業務を経験してもらう必要があるでしょう。
このように、目的から逆算した計画を練るようにしてくださいね。
ステップ② インターンシップの内容・期間を決める
続いては「インターンシップの内容・期間」を決めます。
ステップ①で目的を定めたので、その目的に合致した形態を選択しましょう。
基本的な例ですが、前述した目的を参照するのであれば、内容・期間は以下の通り。
目的 | 内容 | 期間 |
---|---|---|
興味を持たせる | 会社説明・面談 | 1~2日 |
働く感覚を掴ませる | 業務体験 | 1週間~2週間 |
優秀な人材に出会う | ワークショップ | 1週間程度 |
スキルを養う | 勤務 | 3か月以上 |
興味を持たせたいなら、会社説明や1対1の面談を通して自社を知ってもらう必要がありますから、期間は1、2日。
スキルを養いたいなら、3カ月以上の長期インターン生として働いてもらうのが良いでしょう。
こういった大枠を決めてから、内容を細かく詰めていくと良いです。
ひとえにワークショップと言っても、事業創出からテーマを決めたディスカッションなど幅広くあるので、自社に合わせた題材を扱いましょう。
ステップ③ 担当者のアサインとスケジュール調整を行う
インターンシップの目的と内容が決まったら、次は「担当者のアサインとスケジュール調整」を行います。
プログラムの内容を確認しつつ、その内容に最も適した人材をアサインさせましょう。
個人的には、このとき「実際に本業務で結果を出している人」を担当にするのがオススメですね。
会社説明に慣れた広報の方でも良いのですが、就活生は自分がするであろう業務を深く知りたいはずです。
であれば、その業務経験から楽しさを見出し、実際に結果を出している人に任せるのが最適ですよね。
もちろんそんな人材が本業務から抜けたら痛いかもしれませんので、そこは自社の状況を加味したうえで判断しましょう。
ステップ④ インターンシップの募集方法・媒体を定める
内容も担当者も決まったら、いよいよ「インターンシップの募集方法・媒体」を策定します。
ここは一番お金が絡むところなので、予算と相談しながら慎重に決めてくださいね。
具体的な案としては、以下7つが挙げられます。
【インターンシップの募集方法】
- ホームページ等の自社メディアで募集する
- 求人サイトに掲載して募集する
- 大学のキャリアセンターで募集する
- 合同説明会に参加して募集する
- 送客サービスを利用して募集する
- スカウトサイトを利用して募集する
- リファラル採用形式で募集する
ホームページ等の自社メディアで募集する
まずは自社メディアでインターン募集を掲載する方法です。
企業にもよりますが、最近だとホームページだけでなく、各種SNS(InstagramやTwitter)での集客も増えているようですね。
それぞれ自社媒体ですので、急激にコストがかかることはまずありません。
したがって最初に施すべき施策でしょう。
しかし、自社メディアで集客ができるのは限られるのが現状ですよね。
「Webマーケティングのノウハウを持つ企業」か「超有名企業」でないと、この施策のみでの集客は不可能です。
もちろん企業として、SNSの運用やSEOなども努力するべきですが、限界はあると思いますので、次に示すような方法と併用するのが一般的でしょう。
求人サイトに掲載して募集する
2つ目の方法は「求人サイトに掲載して募集する」です。
こちらも定番の方法なので説明不要かもしれませんが、求人サイトと言ってもかなりの種類があるので、しっかり確認しましょう。
大きく分けると、インターン系の求人サイトには以下のような種類があります。
ジャンル | サイト例 |
---|---|
総合インターンサイト | マイナビ、リクナビなど |
長期インターン特化サイト | キャリアバイト、ゼロワンインターンなど |
業種特化型サイト | エンジニアインターン、スポジョバなど |
地方特化型サイト | 地方創生インターンシップ、ちばキャリなど |
特定学生向けサイト | 理系インターンナビ、アスプラなど |
海外インターン特化サイト | INTERNGATE、Asia Trywork Worlなど |
それぞれどんな業界・業種なのかによって、その分野に特化しているサイトが存在します。
例えば、エンジニアを採用したいならエンジニア特化のサービスで求人すると集まりやすいでしょう。
また長期インターンを募集するなら、長期インターン特化のサイトを使うと、就活生と連絡も取りやすいですし、募集も分かりやすく掲載できます。
サイトにもよりますが、基本的にはインターン特化型のサイトの方が費用や効率の面で優れていたりするので、そちらをおすすめします。
費用は数万~数十万が相場となり、掲載型か成果報酬型かでも分かれるので、事前にしっかりとリサーチするのが良いでしょう。
大学のキャリアセンターで募集する
3つ目の方法は「大学のキャリアセンターでの募集」です。
各大学には就活サポート課が用意されており、そこにインターンシップの求人を出すことができます。
この方法のメリットは「ターゲットを明確に絞れること」ですね。
まず大学の名前で絞ることができますし、学部や学科ですでに素養のある人を選ぶこともできます。
就活生からしても、大学で掲載されている募集には安心感を持てるので、双方にとってメリットのある募集方法になるでしょう。
ただし、キャリアセンターで募集を掲載するには、大学内での募集審査を通過する必要があります。
そこまで厳しい内容ではないですが、断られるケースも考えられるので、まずはターゲットとする大学に問い合わせてみるのがおすすめですね。
合同説明会に参加して募集する
続いては「合同説明会に参加して募集する」ですね。
時間は限られていますが、企業の魅力を伝えた後、インターンの募集告知などを行う形です。
就職活動に意欲的か学生が多く集まるため、他の方法よりも優秀な学生と出会えるかもしれません。
ただ、当日にリーチできる人数には上限があるので、ネット広告よりは範囲が狭い、というデメリットもあります。
こちらも他の方法を基盤としたうえで、プラスアルファの学生を獲得するために使うのが良いでしょう。
送客サービスを利用して募集する
5つ目の方法は「送客サービスの利用」です。
送客サービスとは、企業の代わりに学生にアプローチし、インターンシップへの参加を促してくれるサービスですね。
要は「インターンの集客」のサポートしてくれるわけです。
事前に求めている学生像を伝え、あとはその学生像にマッチする学生をインターンに誘導してくれる形です。
メリットは、出会った時点からすでにマッチしている学生と出会える点でしょう。
企業が選考を行う前に、送客サービス内の人が一定のフィルターをかけて誘導するため、ある程度優秀な学生が揃いやすい。
相場でひとりあたり3万円の費用が掛かりますが、予算と相談しながら活用してみるのもオススメですね。
スカウトサイトを利用して募集する
6つ目の方法は「スカウトサイトを利用して募集する」です。
スカウトサイトとは、「企業側から学生をスカウトできるサイトのこと」で、「逆求人サイト」なんて呼ばれたりもします。
スカウトする手間はかかりますが、最初から「自社が求める学生」に直接アプローチできるので、マッチングしやすいです。
インターン後も継続的に連絡を取って、本選考への参加を促すこともできますね。
こちらも他の方法で“人数”を集めたうえで、優秀な学生も集めたい時にプラスアルファで併用すると良いでしょう。
リファラル採用形式で募集する
最後の募集方法は「リファラル採用形式での募集」です。
念のため「リファラル採用」について確認しておくと、すでに働いている人から人材を紹介してもらい、選考をする、という採用方法ですね。
近年はベンチャー企業で多投されており、紹介した従業員にはインセンティブを渡すという形式で進めているようですね。
この方法の大きなメリットは「すでに人となりを知っている従業員からの紹介なので、ある程度の素養は担保できる点」でしょう。
その分ハードルが高く設定されがちですが、通常の募集よりも良い人材がある待つ可能性は高いです。
他の方法と併用すると、プラスアルファで良い人材を確保できるでしょう。
ステップ⑤ 実際に募集して集めた就活生から選考する
インターンシップの内容や募集方法がすべて決定したら、最後は「募集と選考」です。
目的によっては選考を行わないケースもありますが、基本的にはある程度選考して人数を絞ると思います。
したがって、「何人をインターンに参加させるのか」「どのくらいのラインを選考基準にするのか」の2点を正確にしておきましょう。
この辺りの認識をチームで共有して進めれば、小さな失敗はあれど大まかにはインターンを成功して終われるはずです。
具体的な選考方法は以下の通り。
何段も行う必要は無いので、スケジュールと相談しながら最適な構成を作成しましょう。
【選考方法】
- エントリーシート
- Webテスト
- グループディスカッション
- 面接
掲載媒体だけでもたくさんの種類があるんですね。
そうだね、最近は特化型のサイトも増えてきているから、自社の業種や予算を考慮して選択すると良いね。
インターンシップを募集する際の注意点
続いて、「インターンシップを募集する際の注意点」を共有しますね。
ここを無視すると、お金をドブに捨てることにも繋がるので、以下4点もれなく把握しましょう!
【インターンシップを募集する際の注意点】
- 募集を掲載する時期に気を付ける
- 業務内容等の募集要項は詳細に
- あらゆる事態に備えておく
注意点① 募集を掲載する時期に気を付ける
1つ目の注意点は「募集の掲載時期」についてです。
そもそもターゲットとする就活生がインターンを探していない時期に掲載しても、なかなか集客はできません。
集客できないのに、他社サイトへの広告掲載料として何万円かかかるのは馬鹿らしいですよね。
例えば、1週間以上必要とするインターンであれば、学生が参加しやすい夏休み・冬休みを狙うのは当然です。
長期インターンであれば、参加時期は問わないので、成果報酬型のインターン求人サイトにずっと掲載しておくのが良いでしょう。
このように、「自社がインターンシップを開催する期間」と「就活生がいまどんな状況なのか」の2点を確認するのが肝になります。
双方の面から一番適した時期を設定してくださいね。
無料掲載できるサイトもある
最近だと「掲載費用無料・採用費用も無料」というサービスも出てきています。
例えば「インターンシップガイド」や「CIY®ワーク」はこのサービスの代表例ですね。
サービスには無料プランと有料プランがあり、無料プランを使っている限り、募集も採用も無料で行えます。
採用コストが気になる企業の方は、併用して試し見るのもオススメですね。
ただ、もちろん有料プランで募集している企業の方が優遇されるので、そこは知っておく必要があります。
使ってみて満足できたなら有料プランの検討をする、という流れが良いですね。
また「毎年何かと採用コストがかかって、新しい施策が打てないんだよな…」という方は、「新卒1名当たりの採用コストの平均は?【内訳と8つの削減方法を解説】」を参考にしてください。
採用コストの節約方法を網羅的に解説しているので、必ずヒントが得られるはずですよ!
注意点② 業務内容等の募集要項は詳細に
募集掲載の際、業務内容などの募集要項は詳細に書くようにしましょう。
どんな会社なのか、何日間で何をやるのか、報酬や交通費は出るのか、どんな学生を求めているのか、このあたりを明確に記載してください。
理由は以下の通りです。
【募集要項を詳細に書く理由】
- 他の企業との差別化ができない
- 就活生側が準備できずに不安
- 参加する価値があるのか判断できない
すべて就活生の立場で考えると分かりますが、まず他の企業と差別化されていないと選ぶ価値があるか分からないですよね。
また、何をやるのかが掴めないと、「ある程度準備して臨みたい」という就活生にとっては不安を感じます。
せっかく募集要項を載せているのですから、時間を使ってできる限り詳細な情報を記載するようにしましょう。
「シフトは柔軟に対応する」という旨を書く
長期インターンの募集である場合、「シフトは柔軟に対応する」という記述をしておくと効果的です。
もちろん大学生ですから平日は授業があるため、長期インターンに時間を全振りできるわけではないですよね。
長期インターン募集において、学生は勤務日数を優先して考える傾向がありますから、このへんの配慮があると応募が集まりやすいです。
たった一言付け加えるだけなので、ぜひ募集要項に記載しておいてくださいね。
注意点③ あらゆる事態に備えておく
最後に、インターンで起こり得るあらゆる事態に備えておきましょう。
大きく以下2つについて解説しますね。
【インターンで起こり得る事故】
- 危機破損などの損害
- 学生側のケガ
機器破損などの損害
インターンに来る学生はまだ社会人経験が無いので、扱うPCを壊してしまったり、個人情報を漏洩してしまうなどの損害が起こり得ます。
基本、損害の賠償責任は学生側が負うことになりますが、一学生では補填できない事故になる可能性もあります。
例えば、「登録者が何千人もいるようなサービスで、登録情報を誤って外部にメール送信してしまった」など。
こういった事態による損害は、学生側では負担しきれません。
もちろん無理やり責任を押し付けるのも心もとないでしょう。
最悪の想定ではこういったことも起こり得るので、事前に業務制限を設けたり、弁護士への相談など、準備は万全にしておいてくださいね。
学生側のケガ
機器破損のほかにも、「学生のケガ」が考えられます。
考えやすいのは、「モノを運んでいる際に落として足の指が折れた」みたいな事態ですね。
長期インターンで雇用契約を結んでいれば、保険加入が義務付けられているので安心ですが、短期の無償インターンは別です。
雇用契約を結ばないので、他に何らかの対策を練る必要があります。
こういったときに利用できるのが「学生用インターンシップ保険」ですね。
業務に慣れていないと様々な事故が起こり得るので、そういった万が一に備えて保険に加入しておくのもおすすめです。
最近では、インターンシップの参加条件として「保険加入」を義務付けている企業も多いようで、お互いに安心した状態で取り組める環境づくりが進んでいますね。
確かに事故への対応策は必須ですね。
そうだね。双方が安心して業務に取り組むためにも、準備は万全にしておこう。
インターンシップの効率的な集客方法
では次に、「インターンシップの効率的な集客方法」について解説します。
同じ金額で広告を打っても集客率が違う理由はここにあります。
念入りに確認しましょう。
【インターンシップの効率的な集客方法】
- 学生のニーズを正確に捉える
- 起業・業務・事業の魅力を伝える
- 多様な媒体を使って集客する
ポイント① 学生のニーズを正確にとらえる
1つ目はやはり「学生のニーズを正確に捉えること」でしょう。
どういうインターンを望んでいて、何を知りたいのか。
時期ごとにニーズを把握し、それに沿ったインターンを組むことが最重要となります。
なぜなら、最終的には学生に応募してもらわないと話にならないから。
ある程度学生側のニーズを拾わないと、興味を持ってもらえないですからね。
インターンということであれば、基本的に学生ニーズは「業務内容を知りたい」です。
したがってプログラムは、営業職なら取引現場への同行、エンジニア職ならプログラミングの現場体験、などが良いでしょう。
業界・業種によって就活生に任せられる範囲は変わりますが、なるべくリアルに近い体験を募集要項に記載しておくと、集客率が高まりますね。
ポイント② 企業・業務・事業の魅力を伝える
続いてのポイントは「企業・業務・事業の魅力を伝える」です。
募集要項や広告の中で、学生に刺さるような自社の魅力をアピールする、ということですね。
ほとんどの場合は文章で掲載すると思うので、基本、言葉でキャッチする必要があります。
具体的には、以下のような項目で、就活生の心に刺さるフレーズを作りますね。
【魅力を伝える方法】
- 共感される企業理念
- 社内の人間関係の温かさ
- やりがいに溢れた業務内容
- 事業の明るい将来性
- 柔軟に対応できる待遇
- 魅力的な報酬 など
このあたりで学生のニーズをうまく捉え、自社の魅力を伝えなければなりません。
上で示した項目はすべて学生の目を引きやすいため、以上項目の中でキャッチフレーズのようなものを作ると良いですね。
例えば、前述の通り、長期インターンを募集する場合は「シフトは柔軟に対応する」と書くだけでもパワーがありますから。
こういったちょっとした一言でも良いので、ニーズを満たす情報を記載しておきましょう。
ちなみに、この段階で企業の魅力付けを行えていないと、最終的には「新卒の早期退職」に繋がってしまいます。
したがって、「新卒がなぜ辞めてしまうのか」をしっかりと把握し、現状拾えていない不満を反映させる必要があるわけですね。
こちらの内容は以下別記事にて詳細に解説しているので、「新卒の定着率」に悩んでいる企業の方は、ぜひ読んでみてください。
ポイント③ 多様な媒体を使って集客する
最後のポイントは「多様な媒体で集客する」です。
自社HPとポータルサイトだけでなく、SNS、動画、スカウトサイト等、色々な媒体で募集する、ということですね。
理由は、それぞれの媒体で用途が変わるためです。
媒体 | 狙い |
---|---|
自社HP | すでに自社に興味を持っている学生に情報を与える |
ポータルサイト | 就活生のマス層にアプローチする |
SNS | 若者にアプローチするとともに拡散を狙う |
スカウトサイト | プラスアルファの優秀な学生と出会う |
それぞれの狙いを確実に満たすことで全体を成す、といった感じですね。
また、SNSやポータルサイトから自社HPへの流入も狙えるため、媒体は幅広く用いて連携させるのがポイントとなります。
さらに、媒体だけでなく募集方法も併用すると、より強い集客力を実現できる。
前述した募集方法を再度示すので、「媒体の併用」と同時に「募集方法の併用」も検討してくださいね。
【インターンシップの募集方法】
- ホームページ等の自社メディアで募集する
- 求人サイトに掲載して募集する
- 大学のキャリアセンターで募集する
- 合同説明会に参加して募集する
- 送客サービスを利用して募集する
- スカウトサイトを利用して募集する
- リファラル採用形式で募集する
様々な募集方法を併用すれば、より広い層にアプローチできますね!
その通り。それぞれの手法でリーチできる層が違うわけだから、目的と予算に応じて幅広い方法を試そう!
【重要】就活生の視点を掴む
では最後に、「就活生はインターンを決める際、何を考えているのか」という観点で話します。
もっとも重要なのは「相手のニーズを掴むこと」なので、信ぴょう性のあるデータを見ながら確認していきましょう!
【インターンにおける就活生の視点】
- 就活生は何を見てインターン先を決めるのか
- 就活生が満足するインターンシップとは
就活生は何を見てインターン先を決めるのか
就活生は何を見てインターン先を決めるのでしょうか。
株式会社ディスコの調査「2022年卒特別調査 インターンシップに関する調査」によると、「インターン先を探す際に重視したこと」は以下のような結果になりました。
【インターン先を探す際に重視したこと】
- 学業に支障が出ないこと
- プログラム内容の詳細に記載されていること
- 実践的な仕事を経験できる事
- 本選考での優遇が期待できること
- 意識の高い学生と交流できること
- 先輩や周囲の評判が良いこと
- 採用直結型であること
- 報酬が支払われること
引用:株式会社ディスコ「「2022年卒特別調査 インターンシップに関する調査」
やはり上位3つは「期間的余裕」「内容が詳細であること」「仕事を経験できること」に収まりましたね。
「マス層にリーチしたい」という意味では、このあたりのニーズを拾っておけば、ある程度の学生は集まると考えられます。
また、具体的な声として多かったのは「対面でのインターンを探していた」という声でした。
コロナ禍でそういうイベントは少なかったですが、だからこそ対面でのイベントを開催していた企業を選ぶ学生が多かったようです。
もちろんリスクがあるのでおすすめはできませんが、就活生を集めるうえでは「対面」というのがひとつの施策になるかもしれませんね。
就活生が満足するインターンシップとは
引き続き株式会社ディスコの調査データを見ると、「就活生が満足するインターン」とは3つの観点に分かれるようです。
【就活生が満足するインターンとは】
- 参加日数が多い
- 社員との接点が豊富
- 成長を感じられる
参加日数が多い
まず、参加日数が多いと満足度が上がるというデータがあります。
具体的には、1週間以上のプログラムだと就活生側の満足度が7割弱まで上るようです。
当然、日数が多くなるほど深い内容まで触れられるので、満足度が高くなるのは納得ですね。
大企業だと少し難しいかもしれませんが、やはりインターンを開催するなら1週間以上、少なくとも4日以上は欲しいですね。
社員との接点が豊富
続いては、社員との接点が多いほど、就活生の満足度が上がるというデータです。
これを見ると、「社員とコミュニケーションを取りたい」と思っている就活生がたくさんいるのを再認識しますね。
実際「ほとんどなかった」場合と「十分にあった」場合では、5割以上の差があるので、この差は歴然でしょう。
施策に落とすならば、社員とのフリートーク時間を設けたり、こまめに社員からフィードバックを貰えるプログラムにするのがおすすめです。
成長を感じられる
最後の観点は、参加したことで成長を感じることができたか。
この感じ方によって、就活生の満足度が変わる、というデータですね。
知識も経験も乏しい就活生にとっては何もかもが成長経験になるはずです。
にも関わらず、まったく成長を感じられなかったとなると、やはり満足度はガクッと下がります。
成長を実感できるかどうかは、参加している日数や社員からのフィードバックの有無にも関係があるため、3つの観点には相関がありますね。
したがって、就活生の満足度が高いインターンを開催したいなら、「1週間以上・社員フィードバックあり・成長体験」の3つを成す形を作らなければなりません。
予算等、各社で様々な状況があると思いますが、できる限りこの3つの観点を満たせるようなプログラムを構成しましょう。
より良いインターンがどういうものか、網羅的につかめました!
就活生の考えを知れるのは大きいよね。ただもちろん自社の満足度も忘れてはいけないから、双方が満足できる形を模索しよう!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
インターンシップの募集方法について、網羅的に把握できたと思います。
僕も経営者としてインターン生を募集することがあるので、採用側の気持ちはよく分かります。
インターンは、「より良い形にしたい」と思っていても、実際問題すべてのポイントを意識することは不可能ですよね。
自社の目的、予算の問題、自社がターゲットとする就活生、業界・業種等、企業によってどんなインターンなら実現できるかは様々だと思います。
したがって、最適なプログラムを模索するなら「拾うよりも捨てること」が大切になる。
今回紹介したすべての内容を拾うことは基本無理なので、拾うよりも“何を捨てるか”に着目すると、シンプルで洗練された形をデザインできるはずです。
目的とターゲットから逆算して、自社に最も適合したインターンを創り上げてくださいね。
それでは最後に本記事の要点をまとめて終わりましょうか。
【本記事の要点まとめ】
- インターンは「目的決定・内容決定・スケジュール調整・募集方法決定・実行」の5ステップで進める。
- 募集方法は「自社HP募集・求人サイト掲載・キャリアセンター利用・合同説明会・送客サービス利用・スカウトサイト利用・リファラル採用」の7つがある。
- 募集方法や媒体はたくさんの種類があり、それぞれで担える用途が変わるので、目的に応じて併用するのがポイントである。
- 就活生が満足するインターンとは「参加日数が多い・社員との接点が豊富・成長を感じられる」の3つがポイントである。
- 最適なインターンを模索する際は「拾うことよりも捨てること」が大切。
今回の記事が少しでもあなたの役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/