今回の記事では、ホワイト企業アワードについてバシッと解説していきます!
(ホワイト企業アワードの評判から就活においての活用法も共有していくよ!)
こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
(このブログ以外にも、僕を含めた編集部が企業を厳選した求人サイト「ホワイト企業ナビ」の運営も開始しました! » 求人一覧を見る)
今回は通称、ホワイト財団と呼ばれる一般社団法人が公開している「ホワイト企業アワード」について詳しく解説します。
最初に言っておくと、就活生はすぐに「ホワイト企業アワードに認定されているからホワイト企業なんだ!!じゃあエントリーしよう!!」と安易な行動を取りすぎです。
これは大きな間違いで、大事なのは「なぜその企業が自分にとってのホワイト企業だと言えるのか」を明確化できること。
要するに、自分でホワイト企業を見極める目を持つことなんですよね。
その目を持つためにも、まずはホワイト企業アワードについての知識を深めていきましょう。
たしかに表彰されているだけで「ホワイトなんだ!」と思いがちですね。
もちろん「認定」とかって、企業分析をする上で着目するポイントでもあるんだけど、最終的には「自分にとってホワイトな企業」に就職することが大事だからね。ホワイト企業アワードについても、知識のひとつとして把握しておいてね!
- ホワイト企業アワードとは?
- ホワイト企業アワードに関する良い評判まとめ
- ホワイト企業アワードに関する悪い評判まとめ
- 僕が考えるホワイト企業アワードへの評価
- ホワイト企業アワードだけでなく口コミサイトも併用しよう
- 本記事の要点まとめ
ホワイト企業アワードとは?
【公式サイト】https://jws-japan.or.jp/award/
ホワイト企業アワードとは、全国の「素晴らしい会社」を表彰するイベントのことです。
一般財団法人 日本次世代企業普及機構(通称ホワイト財団)が運営しており、2016年から毎年開催されています。
ちなみに第5回(2020年)のホワイト企業アワードでは、超有名企業の「株式会社ニトリホールディングス」や「株式会社ゲオホールディングス」も表彰されました。
ホワイト企業アワードは、ホワイト財団から「ホワイト企業認定」を受けた企業のみが対象となります。
多くの審査基準をクリアした企業の中から、さらに「注目すべきホワイト企業」として表彰されるのです。
ホワイト企業アワードの土台となる「ホワイト企業認定」
ホワイト企業アワードの土台となる「ホワイト企業認定」は、7つの指標をもとに判断・評価されます。
【ホワイト企業認定の7つの指標】
- ビジネスモデル/生産性:長期経営のための安定性や生産性
- ワーク・ライフバランス:柔軟な働き方やキャリア支援
- 健康経営:従業員の健康につながる取り組み
- 人材育成/働きがい:従業員や企業が成長できる取り組み
- ダイバーシティ&インクルージョン:従業員の個性や経験を活かした人材支援
- リスクマネジメント:経営リスクに対する対策
- 労働法厳守:労働法を厳守した職場環境づくり
わかりやすく表現すると「ホワイト企業=従業員を大切にしている企業」です。
この表現なら、イメージしやすくなると思います!
ホワイト企業アワードは、ホワイト企業認定を取得した企業の中から選ばれます。
ホワイト企業認定は一度取得すればOKというわけではなく、毎年再審査された上で認定されます。
つまり、昨年は認定されたけれど今年は外されたといった企業も多くあるのです。
その中でホワイト企業認定され続けている企業はかなりの優良企業だと思ってよいでしょう。
ホワイト企業認定を取得した企業については、「【ホワイト企業認定一覧】認定企業を規模別に紹介していきます!」でまとめています。
気になる方は参考にこちらも合わせて読んでみてくださいね。
【補足】「ホワイト企業アワード」と「ホワイト企業大賞」は別物!
ちなみに、「ホワイト企業アワード」の他にも「ホワイト企業大賞」というホワイト企業を認定する制度があります。
名前は似ていますが、運営しているのはまったく別の団体です。
「ホワイト企業大賞」は、従業員のアンケートをもとに審査していたり過去にブラック企業として話題になった企業が受賞したこともある制度。
一方の「ホワイト企業アワード」は、ホワイト企業認定を受けた上で審査員が審査する制度です。
よって、信憑性としてはホワイト企業アワードが高いと言えるでしょう。
まったく別の制度ですが、名前が似ていることから混同して書かれている評判もあります。
次の章からホワイト企業アワードの評判をご紹介しますが、別の制度のことを指している可能性もあるので、すべて鵜呑みにしないよう注意してください。
なるほど!こうした認定基準項目を満たした企業を「ホワイト企業認定」としているんですね。
そうそう。そしてその中から特に良いと判断した企業を「ホワイト企業アワード」として表彰しているんだ。
ホワイト企業アワードに関する良い評判まとめ
働きやすさや将来性など、さまざまな観点を評価して選ばれるホワイト企業アワード。
毎年「注目すべき素晴らしい会社」として何社か表彰されますが、世間はホワイト企業アワードに対してどう考えているのでしょうか。
そこでこの章では、ホワイト企業アワードに関する評判を「肯定派」と「否定派」に分けてまとめてみました!
まずは肯定派の評判から紹介していきます。
肯定派の評判① 就活する学生の参考になる
怪しげな企画委員会が主催する「ホワイト企業大賞」というのがある一方、まともな財団が出してる「ホワイト企業アワード」っていうがあるんだな。学生にとったら一つの参考になるかも。企業側も最初無料だし、良い人材確保したいなら広告になるかもね。https://t.co/FN8IQtCiaX
— デルタ (@delta_liberte) January 22, 2020
こちらは就活生の評判になります。
たしかに運営がきちんとしていれば、結果に対する信頼性も高くなりますよね。
就活生の参考になるという意見も納得です!
どの企業にエントリーしようか迷っている人は、ホワイト企業アワードを参考にしてみるのもいいかもしれませんね。
肯定派の評判② 認定基準がしっかりしている
転職するときに見るべかサイトメモ
— ジェシカ@エア幼女本丸うp (@jessica9103) February 27, 2020
・ホワイト企業アワード
・ユースエール認定
上記は認定までの基準がしっかりしている。
こちらは転職での評判になりますが、さまざまな審査基準をクリアした企業として参考になるのは就職も同じですよね。
受賞理由を見れば、どんな企業なのかを知ることもできます。
ホワイト企業アワードは、就活の情報源として活用できそうですね。
肯定派の評判③ 世間に認められるきかっけになればうれしい
ホワイト企業アワードをご存知でしょうか?
— マルハン大山店(いきなり店長) (@MgrOoyama) September 14, 2018
最近働き方改革という言葉が多く聞かれますが
コンセプトは
家族にも入社をすすめたいような素晴らしい会社
入社を反対されるのがパチンコ業界でしたが、
この受賞によって世間に認められるきっかけになれば嬉しいです
是非一度ググってみてください。 pic.twitter.com/Zsj3bz4ax3
こちらは就活生ではなく、受賞企業の評判になります。
これまでは世間のイメージがあまり良くなかった業種でしたが、ホワイト企業と認定されたことで評判にも変化がありそうですね。
「実際はこんな会社だったんだ!」と、イメージとの違いにビックリした人も多いのではないでしょうか。
企業のイメージアップだけではなく、就活生にとってもエントリーの選択肢が広がる可能性がありそうですね。
肯定派の評判④ 受賞企業の取り組みがマジですごい
どれも会社にとって不利益に思えるのに、結果は売上げが1億円以上伸びたというのがスゴい! / “「これぞ働き方改革」残業は平均1時間、浮いたお金はボーナスで還元…ホワイト企業アワード最優秀賞の新潟のサカタ製作所の取り組みがマジでスゴかった - Togetter” https://t.co/UZfr1rYA2G #Togetter
— Togetter公式 (@togetter_jp) January 22, 2020
受賞企業がどんな取り組みをして、どんな結果を出したからホワイト企業と評価されたのか、受賞をきっかけに世間に伝わったんだなぁと感じます。
伝わった相手が就活生じゃなくても、受賞をきっかけにホワイト化に向けた取り組みが伝われば結果オーライですよね。
ここまで紹介した肯定派の評判をまとめると、ホワイト企業アワードは就活に活用できると言えるでしょう。
ホワイト企業アワードを受賞した企業が、どんな取り組みを行っているのかまでチェックするのが大事ですね!
そうなんだ!ただ「受賞している」ことだけを知っても意味がないからね。具体的にどうホワイトなのかをしっかり自分で調べることが重要だよ。
ホワイト企業アワードに関する悪い評判まとめ
続いて否定派の評判を紹介していきますね。
ちなみに「否定派」の意見に目を通すことは本当に重要。
人には「一貫性の法則」という心理があり、1度良いなと思ったものに対しては「良い情報」しか仕入れなくなるからです。
自分の意識的にこの一貫性の法則を回避するために、どれだけ気に入っているサービスや情報だろうが否定派の意見も取り入れるようにしましょうね!
否定派の評判① 受賞した会社で働いているけどブラック企業だと感じている
ホワイト企業アワード受賞とか抜かすブラック企業で今日も休出じゃい!
— パトラ@四十郎 (@ypatorako) November 23, 2021
ホワイト企業アワードの受賞企業で働いている人の評判になります。
実際に働いている人なので、これがリアルな声なのでしょう。
「ホワイト企業って何なの?」って思ってしまいますね。
表向きはホワイト企業、実際はブラック企業なんて、信じがたい評判です…。
否定派の評判② 審査基準に疑問を感じる
ホワイト企業アワードもなんかめちゃくちゃだな
— はとやん🐤Lv21 (@Shukatu_Hatoyan) June 13, 2020
家族の応援に応援されるような取り組みをしたら勤務実態はともかくホワイト!ってこと?
こちらは審査基準に疑問を感じた人の評判になります。
取り組みをしているだけでホワイト企業という考えは、たしかにちょっと違うかもしれませんね。
従業員や家族の満足度がアップして、はじめて「ホワイト企業」と言えるのではないでしょうか。
ホワイト企業選びの注意点として、参考になる評判です。
否定派の評判③ 同調圧力を強いられている感じがする
ホワイト企業アワード/社員満足度No.1といった「みんな幸せだよな!?な!?」という同調圧力を強いられるブラックさが頓智効いてて面白い
— キヨコ🐏@傭兵 (@tats3412) April 15, 2020
こちらはホワイト企業アワードの受賞企業に対するイメージになります。
「受賞したからホワイト企業に決まっている!」という考えを持つように、強制されているイメージだったのでしょう。
どんなことにも当てはまりますが、「みんなが言っているから…」という考えでは真実は見えないということですね。
ホワイト企業かどうかは、自分でしっかり見極めることが大切です!
否定派の評判を見て「ホワイト企業って評価されてるのに…」って思った人は多いはず!
評価だけで判断するのは微妙かもしれませんね。
ホワイト企業のみを掲載した就活サイトを立ち上げました!
ここまでホワイト企業アワードの評判をご紹介しましたが、さまざまな声があって「信用していい制度なの?」と悩む人もいるかと思います。
いくら認定制度を受賞していても、肩書だけでは判断できませんよね。
そこで、基準を満たしたホワイト企業のみを掲載した就活サイト「ホワイト企業ナビ」を立ち上げました!
▼見やすいサイトデザインにこだわりました!
大手の就活サイトとは違い、求人数ではなく「求人の質」にこだわることを徹底しています!
1社1社ていねいにヒアリングしているので、他の就活サイトと比べると企業情報はかなりボリューミーです。笑
その分、しっかり事業や仕事内容について知れるので、入社後に「ブラックだった…」なんてミスマッチが起こることもありません。
掲載しているのは、以下の3つの基準を満たしている企業のみ!
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評判や認定だけを鵜呑みにするのは危険ですね。
そう!だから自分で徹底的に企業分析することが大事なんだ。
僕が考えるホワイト企業アワードへの評価
ホワイト企業アワードに対する世間の評判を紹介しましたが、肯定的な考えの人もいれば否定的な考えの人もいるという結果になりました。
「どちらの評判を信用すればいいんだろう…」と思いますよね。
そもそも、企業に対するイメージの持ち方は人それぞれです。
同じ企業で働いている人でも、「残業が多いからブラック企業」と思う人もいれば、「残業した分給料が増えるからラッキー」って思う人もいます。
そこで、僕が考えるホワイト企業アワードへの評価を3つお伝えしていきます!
受賞している企業が本当に「ホワイト企業」と言えるのか、そして就活の参考になるのかを具体的に解説していきますね。
① 受賞理由だけでは「ホワイト企業」と言えるか微妙
ホワイト企業アワードの受賞理由には、「その会社の取り組みに対してこんな結果になったよ」というようなことが書いてあります。
しかし「残業時間が◯時間減った」と数字で具体的に表している企業はほんの一部。
ほとんどの会社は、ざっくりとした理由です。
【受賞理由の例】
- この取り組みをしたら離職者が減った
- この取り組みをして働き続けられる環境を整えた
- この取り組みをしてステップアップができる環境を整えた
具体的な数字がないと、どれだけ離職者が減ったとかハッキリわからないですよね。
なので僕としては、受賞理由だけでは「ホワイト企業」と言えるのか微妙だと考えています。
② しかし受賞理由はその企業を把握する上で参考になる
受賞理由だけでは「ホワイト企業」と言えるのか微妙と言いましたが、さまざまな審査基準をクリアした企業なので就活の参考になるとも考えています。
これまでにホワイト企業アワードを受賞した企業は、全部で111社。
開催年度 | 受賞社数 |
第1回(2016年) | 9社 |
第2回(2017年) | 13社 |
第3回(2018年) | 27社 |
第4回(2019年) | 21社 |
第5回(2020年) | 21社 |
第6回(2021年) | 20社 |
第7回(2021年) | 16社 |
どんな企業なのか把握するために、受賞理由を見てみるのもアリだと僕は思います。
公式サイトに受賞企業と受賞理由の一覧があるので、それに目を通すと良いですよ。
③ 受賞企業が少ないのでホワイト企業探しには活用しにくい
最後は、ホワイト企業アワードの受賞企業が少ないということです。
日本の企業数は、大手・中小企業合わせて約558万社もあります!
引用:総務省・経済産業省「平成28年経済センサス活動調査」
日本の企業数と受賞企業の比率を考えると、ホワイト企業探しには活用しにくいのでは?と僕は考えています。
しかし、ホワイト企業は受賞企業だけとは限りません。
「この会社に入社してよかった」と思えるように、あきらめずにホワイト企業を探していきましょう!
ただ、たくさんの企業の中からホワイト企業を見つけ出すのは難しい作業です。
具体的な探し方は「【優良企業とは?】共通する9つの特徴と具体的な探し方!」で解説しているので参考にしてみてくださいね。
「今すぐ応募できるホワイト企業が知りたい」「自分で探す手間をできるだけ省きたい!」という就活生はぜひ「ホワイト企業ナビ」を利用してください!
ホワイト企業を知るきっかけの一つにすればよさそうですね。
そうだね!まずは企業を知るきっかけにして、そこから企業研究を深めていくといいよ。
ホワイト企業アワードだけでなく口コミサイトも併用しよう
「ホワイト企業に就職したい!!」そう思っているなら、ホワイト企業アワードだけに注目するのはNGです!
口コミサイトを併用して、ホワイト企業を探しましょう。
口コミサイトであれば、実際に働いている(働いていた)社員のリアルな声を知ることができます。
よって、ホワイト企業アワードを取得している企業も、本来の社風や働く環境がわかるというわけです。
企業の口コミを確認するなら、以下の口コミサイトがおすすめ!
【おすすめの口コミサイト】
4つとも無料で使えるので安心してくださいね。
事前に口コミサイトをチェックしておくことで、入社後のミスマッチを減らせますよ!
口コミサイトで企業の評判を調べるときのポイント
口コミサイトで企業の評判を調べるときは、就職する上で何を重要視するのかを明確にすることがポイントです!
例えば、企業選びの絶対条件として「残業が少ない」企業を探しているとしましょう。
一般的に残業が少なめと言われている業種を志望していても、企業によっては異なる場合もあります。
気になる企業の実態はどうなのか、口コミでしっかり確認することが大切です!
「残業は月20時間ほどあります」みたいに、具体的な時間が書いてあると信頼性が高いです。
また、企業によっては何年も前の投稿が残っている場合もあります。
なるべく新しい口コミを参考にするようにしましょう。
口コミ件数が少なくて参考にならない場合は、複数の口コミサイトを利用することで、より信頼できる情報を得ることができますよ。
口コミサイトをフル活用して、就職したいと思える「ホワイト企業」を探しましょう!
実際に働いている人の声は参考になりますね!
企業の実態が知りたい就活生はぜひ利用するべきだよ!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
ホワイト企業アワードをはじめとして、「表彰されているから信用できる」というのは安易な考えです。
大事なのは、「自分の目で判断できるようになること」。
企業を見るときは、「なぜホワイト企業アワードに認定されているのか?」「これは本当に信頼できる賞なのか?」という視点を持って関わるようにしてくださいね。
その目を持つために、「僕がおすすめするホワイト業界まとめ」と「ホワイト企業の特徴まとめ」という2つの記事を用意しました。
ホワイト企業アワードだけを見るよりも確実に参考になると自負しています。
ぜひ参考にしてくださいね!
では最後に本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- ホワイト企業アワードとは、全国の素晴らしい会社を表彰するイベントのこと。
- 7つの基準をもとに審査され「ホワイト企業認定」を受けた企業の中から、注目すべきホワイト企業として選ばれる。
- ホワイト企業アワードを受賞した理由は、企業研究においては参考になる。
- ホワイト企業アワードだけでなく口コミサイトも併用して企業の実態を知ることが大事。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/