今回の記事では、優良企業の定義や共通点についてバシッと解説します!
(具体例や優良企業の探し方、入社するための対策事項まで共有するよ!)
こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
(このブログ以外にも、僕を含めた編集部が企業を厳選した求人サイト「ホワイト企業ナビ」の運営も開始しました! » 求人一覧を見る)
就職先について検討する際、大多数の人が優良企業に入りたいと考えますよね。
人生の大半の時間を費やす仕事だからこそ、より働きやすい企業を探したいと思うのは全ての就活生が感じるところです。
しかし、そもそも「どんな会社が優良企業といえるのか?」という部分について、疑問を持ってる就活生が多いのも事実。
また、探し方がわからない人も多いかと思います。
そこで本記事では、まず優良企業の定義やこれらの会社に共通する特徴を紹介します。
後半では、優良企業の具体例や6つの探し方なども共有するので、後悔しない会社選びをするための基礎知識を得たい人は、ぜひ最後までご覧ください。
どうせ入社するなら優良企業に入りたいですね。
そうだよね。優良企業を見つけるためには、そもそもどんな特徴を持つ企業が優良企業なのか、どんな探し方があるのかを理解する必要があるよ!
- 優良企業とは?【結論:定義は受け手によって異なる】
- 優良企業に共通する9つの特徴
- 優良企業の具体例3選
- 優良企業の探し方|6つの方法を解説
- 優良企業に入社するためのおすすめ対策3選
- 本記事の要点まとめ
優良企業とは?【結論:定義は受け手によって異なる】
さっそく結論をお伝えすると、実は優良企業に明確な定義はありません。
というのも、企業を評価する人には大きく以下の3つがあり、それぞれの立場によって優良企業と感じる会社は異なるためです。
【企業を評価する人】
- 株主
- 消費者
- 社員
ただ、この記事の読者の大半は就活生であるはずなので、上記のなかでは社員の立場で優良企業を探していると思います。
そこで本記事では「優良企業=社員を大切にする会社」と定義して、以降の解説を進めていきます。
少し補足をすると、僕は「働きやすい会社」を優良企業とは定義していません。
働きやすさを感じるポイントや価値観は人によって異なるので、一概に優良企業とはいえないケースがあるからです。
その点「社員を大切にする会社」であれば、給料や残業時間・職場の人間関係などに対する配慮の有無を考慮でき、企業の良し悪しを判断しやすいんですよね。
よって、よりシンプルなこの指標を優良企業の定義としました。
優良企業の定義は受け手によって異なりますが、就活生にとっては社員を大切にしている会社かどうかが重要なわけですね。
次章では優良企業の共通点を解説していくので、理解を深めるためにより詳細な内容について確認していきましょう。
たしかに、株主や消費者とは企業を評価するポイントが異なりますね。
そうなんだよね。明確な定義はないけど、自分にとっての優良企業がどんな会社であるかは最初に整理しておくといいよ。
優良企業に共通する9つの特徴
就活攻略論における「就活生(社員)にとっての優良企業」は、”社員を大切にする会社”であると定義しました。
ただ、この定義だけではどんな会社が当てはまるのかイメージしにくいと思います。
そこでこの章では、上記の定義に当てはまる優良企業の特徴を9つ紹介します。
優良企業には共通する特徴があるので、これらの指標を判断軸として持っておくと会社選びをする上で非常に有用なんですよね。
全9つの特徴について、順に確認していきましょう!
【優良企業に共通する特徴】
- 3年後離職率が30%未満
- 平均勤続年数が長い
- 残業時間が月25時間未満
- 年間休日数120日以上
- 有給消化率が高い
- 給与水準が高い
- 福利厚生が充実している
- 財務状況が安定している
- 働きやすい労働環境を整備している
特徴① 3年後離職率が30%未満
1つ目の特徴は、3年後離職率が30%未満であること。
社員を大切にする優良企業は労働環境が優れています。
よって結果として、入社後すぐに辞めたいと思う人材が少ないんですよね。
中途入社組の離職率も重要ですが、就活生が見るべきは3年後の離職率です。
比較的近い世代の動きを見たほうが、自分が入社後に感じるストレスやギャップなどの有無を判断しやすいからですね。
ちなみに30%を基準としたのは、日本の新卒3年後離職率の平均が3割前後だから。
これは、以下の厚生労働省のデータにて明らかになっていることです。
引用:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」
つまり3年後離職率が平均値の3割を下回る会社であれば、優良度が高いといえます。
逆に離職率が3割を超える会社に応募する際には、注意が必要といえますね。
3年後離職率は、就職四季報や求人サイトのブンナビに記載されています。
新卒入社した会社で後悔したくない人は、必ず事前に確認しておきましょう。
特徴② 平均勤続年数が長い
優良企業かどうかは、離職率と同様に平均勤続年数の長さにも表れます。
会社に対して不満を感じることが少なければ、入社後3年だけに限らずその後も長期に渡って働く社員が多くなるからですね。
これらの指標は明確な数字として表れるので、企業の良し悪しを判断する上では活用しない理由がありません。
数字が悪い会社はブラック企業の可能性が高いので、即避けるべきですよ。
なお、平均勤続年数を調べる際には、企業の設立年度も合わせて確認しましょう。
ベンチャー企業のように設立されて数年程度の会社では、当然ながら平均勤続年数も短くなるためです。
優良企業を見分ける指標はほかにも多くあるので、歴史の浅い会社では平均勤続年数以外の特徴を参考にするのが大切ですね。
特徴③ 残業時間が月25時間未満
3つ目の特徴は、残業時間が月25時間未満であることです。
なかにはたくさん働きたいと考える人もいるとは思いますが、やはり長時間労働を強いる会社は「社員を大切にしている」とはいえません。
月に20日稼働の会社の場合、1日1時間の残業をすると月20時間となります。
これくらいならあまり苦痛を感じることなく働けるかもしれませんが、毎日これ以上の残業が当たり前の会社は決して楽とはいえないはず。
そもそも労働基準法36条に基づく「36協定」では、1ヶ月に認められる残業時間の上限は45時間と決められています。
この基準を考慮しても、25時間程度の残業時間が限度であるといえるかと。
「若いうちはバリバリ働きたい!」と考える就活生を止めるつもりはありませんが、心身に支障をきたしてしまっては元も子もありません。
優良企業で働きたい就活生には、残業時間が多すぎない会社を選ぶことをおすすめします。
特徴④ 年間休日数120日以上
4つ目は、年間休日数が120日以上であること。
ここで120日と設定したのは、一般的な優良企業の多くがこの日数以上のお休みを設けているからです。
年間120日だと、おおよそ3日に1回は休みとなりますね。
労働基準法では105日を最低ラインとしているので、この下限値に近い会社はブラック度が高いと考えられます。
ブラック企業を見分ける指標としても効果的なので、応募を検討している会社がある人は求人票の情報を欠かさず確認しておきましょう。
特徴⑤ 有給消化率が高い
年間休日数だけでなく、有給消化率の高さも1つの指標となります。
社員を大切にする優良企業は有給を取得しやすい雰囲気があるので、一般的な会社よりも取得率が高くなりやすいんですよね。
では、具体的にどのくらいの数値なら消化率が高いといえるのか。
目安となる数値を伝えるために、全国の有休取得率の平均値を紹介しますね。
引用:厚生労働省「令和2年就労条件総合調査の概況」
厚生労働省のデータを参考にすると、有給取得率56%・有給取得日数10日以上の会社であれば優良度が高いといえそうです。
ちなみに、法律では年5日の有給取得が企業に対して義務付けられています。
よって、平均取得日数が5日に近い会社は社員を大切にしているとはいえません。
企業での勤務経験がないとイメージが難しいかもしれませんが、残念ながら有給を取りにくい雰囲気は多くの会社であるものです。
これは、基本的に付与日数より取得日数が少ないことが物語っていますよね。
ただ、だからこそ有給消化率が高い会社は優良度が高いといえるわけです。
社員を大切にする会社で働きたい人は、有給に関する実績値も確認しておきましょう。
特徴⑥ 給与水準が高い
6つ目の共通点として、給与水準の高さがあげられます。
優良企業は、事業によって得た利益を積極的に社員に還元するんですよね。
そのため、他社よりも給与水準が高くなりやすいです。
1点補足をしておくと、期待できる収入を確認する際には総支給額ではなく基本給の高さを見ることが重要です。
総支給額には、固定の残業時間や手当の金額なども含まれているからですね。
ボーナス支給額は基本給×◯ヶ月という形なので、基本給をぼかすことでボーナスを抑える意図があると予想できます。
よって給与水準の高さを判断する際には、上記も考慮してチェックすることが大切。
本当に優良な企業であれば、基本給も総支給額も大きな金額になりますけどね。
平均年収を確認する際には、印象のよい数字に騙されないよう注意しましょう。
特徴⑦ 福利厚生が充実している
社員を大切にする優良企業は、手厚い福利厚生を用意しています。
福利厚生とは、給与やボーナスといった基本的な報酬以外に、企業が従業員やその家族に対して提供するサービスのこと。
福利厚生には、大きく以下の2種類があります。
上記のうち就活生が確認すべきは、法定外の福利厚生ですね。
健康保険や厚生年金のように法律で義務付けられていない法定外の福利厚生は、各企業が社員のために独自に設けているものです。
つまり法定外の福利厚生を見ることで、社員に対する想いを判断できるわけですね。
具体例をあげると、住宅手当や社員食堂などがこれに該当します。
とくに住宅手当については、優良企業の多くが整備している印象ですね。
数年単位で働くと無視できないほど大きな差が生まれるので、可能な限り福利厚生が充実した会社に就職するのがおすすめですよ。
特徴⑧ 財務状況が安定している
8つ目の特徴は、財務状況が安定していること。
社員を大切にするには、大前提として財務状況の安定が欠かせません。
財務状況が安定していないと、高水準の給与を支払ったり手厚い福利厚生を用意したりすることは難しいですからね。
具体的には、次のような内容を確認するのがおすすめです。
【財務状況を確認する際に見るべきもの】
- 損益計算書
売上高や当期純利益などの営業成績がわかる - 貸借対照表
資産・負債・純資産・自己資本比率などがわかる - キャッシュフロー計算書
企業のお金がどのように動いているかがわかる
なお、上記は各社の有価証券報告書にて確認できます。
初めて数字を見るときにはハードルが高く感じるかもしれませんが、複数社を見ていると自然と慣れてくるものですよ。
本質的な企業の優良度を判断するためにも、ぜひじっくり時間を設けて利益率などのデータも確認してみてくださいね。
特徴⑨ 働きやすい労働環境を整備している
最後9つ目の特徴は、働きやすい労働環境を整備していることです。
具体的には、リモートワークをOKとしていたり、短時間勤務・フレックスタイム制度などを用意していたりすることですね。
政府が働き方改革を推進するに伴い、柔軟な働き方ができるように環境整備する企業は増えてきました。
これらは社員の労働環境を改善するための制度なので、テレワークなどを積極的に導入している会社は優良度が高いといえるかと。
もちろん業界によっては、制度の導入が難しいケースも多々ありますけどね。
制度の導入に対する積極性からも社員を大切にしているかどうかは判断できるので、優良企業に入社したい人は1つの指標にするとよいでしょう。
すべてを満たすのは難しいけど、これらの多くを兼ね備えていれば優良企業といえるはず。ブラック企業を避けるためにも、ぜひ参考にしてみてね!
たしかに、上記の特徴と反対の会社はブラック度が高いといえますもんね。社員を大切にしてくれる会社で働くためにも、企業探しの際に活用してみます!
優良企業の具体例3選
続いてこの章では、優良企業の具体例を3つ紹介していきます。
優良企業の定義や特徴などについて調べる就活生は、きっと具体的な企業も知りたいと思いますからね。
各社の概要だけでなく”優良企業といえるポイント”についても触れていきますよ。
企業探しをする際の参考にするためにも、ぜひ目を通してみてください!
【優良企業の具体例】
- パナソニック株式会社
- カルビー株式会社
- 花王株式会社
優良企業例① パナソニック株式会社
企業HP:パナソニック株式会社
主な勤務地:全国、海外
業界:総合電機(電気・電子機器)
事業内容:家庭用・業務用電子機器、電化製品、住宅関連機器、FA機器、情報通信機器、電子部品、および車載製品などの生産、販売、サービス
【優良企業ポイント】
パナソニック株式会社は、大阪に本社を構える大手の総合電機メーカーです。個人向けの家電製品だけでなく、システム機器や住宅・自動車に搭載する法人向けの製品/サービスも数多く提供している大企業ですね。
完全週休2日制(土・日)で、年間休日は127日(2021年度実績)。2021年からは有給休暇を毎年25日付与するなど、社員の労働環境改善に積極的です。
ノンコア・フレックスタイム勤務制度やテレワークなどの働き方を支援する制度、公的資格取得支援制度や若手社員塾活動といったスキルアップ支援制度なども非常に充実しています。優れた環境が整備された文句なしの優良企業といえるでしょう。
優良企業例② カルビー株式会社
企業HP:カルビー株式会社
主な勤務地:東京都、北海道、茨城県、栃木県、埼玉県、岐阜県、滋賀県、京都府、広島県、鹿児島県、海外
業界:食品
事業内容:菓子・食品の製造・販売
【優良企業ポイント】
カルビー株式会社は、じゃがいもをはじめとする自然素材を活用した食品を数多く手掛けている会社です。具体的には、ポテトチップスやかっぱえびせん・じゃがりこなどの製品を販売している会社ですね。
スナック菓子事業は国内市場シェアNo.1であり、シリアル分野においてもフルグラが市場シェアNo.1となっています。海外売上高も年々拡大しており、業績の安定性も非常に高い優良企業ですね。
多様な働き方を支援するモバイルワーク制度や、家庭と仕事の両立を支援する育児・介護休業制度なども充実しています。人材育成にも積極的な会社なので、継続的に成長できる環境を求める就活生にもおすすめです。
優良企業例③ 花王株式会社
企業HP:花王株式会社
主な勤務地:東京都、大阪府、神奈川県、山形県、栃木県、茨城県、静岡県、愛知県、和歌山県、愛媛県、海外
業界:化学
事業内容:ハイジーン&リビングケア事業、ヘルス&ビューティケア事業、ライフケア事業、化粧品事業、ケミカル事業
【優良企業ポイント】
花王株式会社は、数多くの一般向け日用品を手掛けている化学メーカーです。アタックやハミング・ヘルシアなどの有名商品を非常に多く販売する会社ですね。
完全週休2日制(土・日)で、年間休日は122日(2021年度実績)でした。有給休暇取得率も76.7%(過去3年の実績)と高く、ワークライフバランスを実現しやすい環境です。
独身寮や転勤者用住宅を用意していたり、時短勤務・短日数勤務といった育児関連の制度を整備していたりと、福利厚生も充実しています。化学業界に興味がある人には、優れた就職先の候補となるでしょう。
倍率の低い優良企業の情報もまとめました
優良企業の具体例を計3社紹介しました。
ただ、いずれも誰もが知るような大手企業であり、倍率が高すぎてあまり意味がないと思った人も少なくないかもしれません。
そんな人に向けて、就活攻略論では倍率が比較的低い優良企業をまとめた記事も用意しています。
大手の企業でなくとも社員を大切にしている会社は多くあるので、倍率の低い優良企業を見つけたい就活生はぜひ参考にしてくださいね!
いずれも具体的なデータをもとに企業を厳選しているから間違いなく参考になるはず。ホワイト企業の見つけ方を知るためにも、ぜひ合わせて目を通してみてね!
優良企業の探し方|6つの方法を解説
次にこの章では、優良企業の探し方を具体的に6つ紹介します。
いくら優良企業の定義や共通点などを知っても、実際にこれらの会社を見つけられないと選考に進むことはできないですからね。
すべてを実践するのは難しいかもしれませんが、気になる手法があれば1つでも導入すると優良企業と出会えるはずです。
各手法の詳細について、順に確認していきましょう!
【優良企業の探し方】
- 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
- 優良企業の多い業界から就職先の候補を探す
- 就職四季報で3年後離職率や残業時間を調べる
- 口コミサイトを使って企業の実態を把握する
- 厚生労働省の認定マークの有無を確認する
- 帝国データバンクの情報を参考にする
方法① 就活エージェントに優良企業を紹介してもらう
もっともおすすめなのは、就活エージェントに企業を紹介してもらう方法です。
就活エージェントとは、面談を元にして自分に合った求人を紹介してもらいつつ、担当者から選考対策の支援を受けられるサービスのこと。
具体的に受けられるサービスには、以下などがあります。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
サービスの1つとして求人紹介があり、自分が就職先に求める条件を伝えると希望にマッチした会社を紹介してくれるんですよね。
求人紹介してくれるのは就活市場に精通したプロなので、業界全体の動向を把握した上で的確な対応をしてくれます。
アドバイザーは就活市場の情報を基礎知識として持っているので、優良企業を探す際に活用すると効率化につながりますよ。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
初めてサービスを使う就活生に向けて、利用の流れも紹介しますね。
会員登録をすると最初に面談の場が設定され、そのとき話した内容をもとに求人紹介や選考支援を受けるイメージです。
僕は、これまで50以上の就活エージェントを分析してきました。
そんな僕が今就活生だったら利用するエージェントは「ミーツカンパニー就活エージェント」と「
イロダスサロン」の2つです。
ミーツカンパニーはオンライン面談に対応していて、会社の規模や知名度にとらわれない、本当に自分に合った企業と出会えます。
イロダスサロンは毎週開催されるオンラインの就活講座が非常に有益で、年間13,000人以上が活用しているサービスです。
満足度も95%と圧倒的に高く、ほかの就活生に差をつけられたくないなら絶対に活用すべきサービスですね。
ちなみに、このほかのおすすめエージェントは以下の記事で紹介しています。
上記も含めておすすめの就活エージェントをランキング化しているので、ぜひ合わせて確認してみてくださいね!
方法② 優良企業の多い業界から就職先の候補を探す
優良企業を探す際には、まずは業界から絞るのもおすすめですね。
収益構造や慣習などは業界によってある程度決まっており、選択次第で優良企業と出会える可能性が高まるからです。
逆にいえば、業界選択を誤るとなかなか優良企業に出会えません。
ビジネスモデル的に利益率や安定性が高い業界がいくつかあるので、これらの業界から企業を探したほうが効率的なわけですね。
僕が考えるホワイト業界は、以下の記事で詳しく解説しました。
業界選びに迷っている人やまだ業界研究が十分にできていない就活生は、ぜひ合わせて目を通してみてください!
方法③ 就職四季報で3年後離職率や残業時間を調べる
3つ目に紹介するのは、就職四季報を使った方法です。
具体的には、四季報で3年後離職率や残業時間を調べることで、データを元に優良企業を選別する方法ですね。
第2章で紹介したように、離職率などのデータは優良企業を見分ける指標になります。
よって四季報に記載があるこれらの情報を調査することで、気になる会社の優良度が高いかどうかを判断できるわけですね。
全部の会社情報を調べるのは困難ですが、予めリストアップした企業の情報を調べるだけならあまり時間はかかりません。
応募を検討している企業がある場合は、ぜひ四季報を確認してみてくださいね。
方法④ 口コミサイトを使って企業の実態を把握する
4つ目は、口コミサイトを使って企業の実態を把握することです。
口コミサイトには、企業で実際に働いている方や過去に勤務経験がある方の実体験に基づくリアルな声が投稿されています。
よってこれらの口コミを見ることで、企業の内情を把握できるわけですね。
具体的に僕がおすすめしている口コミサイトは、以下のとおりです。
【おすすめの口コミサイト】
上記はいずれも無料で使えるので、決して損することはありません。
悪い噂を入社前に見つけられれば、新卒入社する会社で後悔することを防げます。
1社ずつ口コミを調べるのは大変ですが、将来の自分を助けるためにも時間を惜しまず情報収集することが大切です。
方法⑤ 厚生労働省の認定マークの有無を確認する
優良企業を探す際には、厚生労働省の認定マークの有無を確認するのも有効です。
国が認定するマークを持つ会社は、一定レベル以上の優良度であるといえます。
これらには厳格な審査があるので、そう簡単には認定されないですからね。
具体的には、次のような認定マークが有名です。
【厚生労働省の認定マーク】
- ホワイトマーク認定
- ユースエール認定
- えるぼし認定
- くるみん認定
企業研究をするなかで、上記の認定マークを打ち出す企業に出会ったことがある人も多いのではないでしょうか。
政府の認定マークを持つ会社は「非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構」にて確認できます。
国が認めるような優良企業で働きたい人は、参考までに確認してみるとよいでしょう。
方法⑥ 帝国データバンクの情報を参考にする
最後6つ目に紹介するのは、帝国データバンクを活用する方法です。
そもそも帝国データバンクとは、日本最大級の企業データベースのこと。
ビジネスの場で活用されることが主ですが「評点」と呼ばれる点数を比較することで優良企業を判断する際の参考にできます。
ただ評点を含む会社情報を閲覧するには、500円/社(税込)必要です。
よって、優良企業を探す方法として強くおすすめできるものではありません。
参考までに紹介しましたが、前述した無料の方法でも十分企業探しはできます。
ちらっとサイトを覗いても損はありませんが、基本的には就活エージェントや四季報を使って情報収集するとよいでしょう。
プロから優良企業を紹介してもらえる就活エージェントはとても魅力的ですね!
完全無料のサービスだし正直利用しない理由がないよ!合わないと思ったらすぐ利用をやめればいいし、一度は試す価値があるサービスといえるね。
優良企業に入社するためのおすすめ対策3選
最後に本章では、優良企業に入社するためにすべき対策事項を紹介します。
優良企業に入社したいと思うのは、ほかの就活生も同じです。
よって、差別化につながる何らかの対策をしないと簡単には内定を得られません。
とはいえ、具体的に何をすべきかわからない就活生が大半だと思います。
そこで本章では、僕が考えるおすすめの対策をまとめました。
以下3つの対策について、順に詳しく見ていきましょう!
【優良企業に入社するためのおすすめ対策】
- 無料の就活コミュニティを利用する
- 中小規模の合同説明会に参加する
- 逆求人型サイトを使って優良企業との接点を増やす
対策① 無料の就活コミュニティを利用する
僕が現役の就活生だったら、間違いなく無料の就活コミュニティを活用します。
就活コミュニティとは、入会すると就活に役立つテキストがもらえたり、オンラインでキャリア講座を受講できたりするサービスのこと。
具体的には「イロダスサロン」という無料コミュニティがおすすめです。
参加者満足度が95%を超えるなど利用者の評価が圧倒的に高いので、個人的にはもっとも活用メリットが大きいコミュニティだと考えています。
イロダスサロンの評判については、以下の記事で詳しく解説しました。
利用者の評判を調査した上で登録するかどうか決めたい就活生は、ぜひ合わせて目を通してみてくださいね!
対策② 中小規模の合同説明会に参加する
2つ目におすすめなのが、中小規模の合同説明会に参加すること。
マイナビやリクナビなどが主催する大手のものではなく、中小規模の説明会であることが最大のポイントですね。
というのも、中小規模のイベントでは企業の担当者と密な会話をしやすいから。
採用権を持つ人事や役員などが参加することも多々あるので、うまく活用すれば内定まで直結しやすいんです。
僕が参加をおすすめしているのは、株式会社DYM主催の「ミーツカンパニー」です。
僕自身が現役時代に同イベントを活用しており、実際に2社から内定を獲得しました。
よって実体験からも、強く利用をおすすめしたいサービスなんですよね。
【就活マンが考えるミーツカンパニーのメリット】
- 就活マンが就活中に2度参加して2社からの内定を獲得している。
- 中小規模のイベントだと参加企業とのコネを作りやすい
- 全国32箇所で開催しており、オンライン参加も可能なので誰もが対象になる
- 就活エージェントの連携もイベント参加後に検討できる
開催頻度が高く、オンラインなら住んでいる場所を問わず参加できます。
就活生のなかでも年々知名度が上がっているサービスなので、参加経験がない就活生はまずはサイトを覗いてみるとよいでしょう。
【ミーツカンパニーの利用方法】
- 「
ミーツカンパニー公式サイト」にアクセスする
- 30秒無料エントリーから参加イベントを選んで登録する
- メールの案内に沿って当日のイベントに参加する
ミーツカンパニーの評判は別記事でまとめています。
少しでも興味のある就活生は、ぜひ合わせてご覧ください!
対策③ 逆求人型サイトを使って優良企業との接点を増やす
最後3つ目に紹介するのは、逆求人型サイトを使った方法です。
逆求人型サイトとは、プロフィールを登録しておくと自分に興味を持った企業からスカウトが届く就活支援サービスのこと。
マイナビやリクナビなどとは真逆の構造であり、プロフィールを登録しておくと企業側からスカウトが届きます。
もちろん自分の希望とは異なる企業からもスカウトが届きますが、反対に無理だと思っていたような大手企業からのオファーも珍しくありません。
▼逆求人型サイト利用者の声
逆求人サイトに登録して、大企業からインターン参加のお誘いが来て、インターン何回か参加して、そこの就職面接受けて、内々定もらって...って感じで第一志望の企業にとんとん拍子で入れたから、ラッキー続きでそろそろ死ぬんじゃないかと思ってる()
— まぁぶる (@marble_maa) February 13, 2020
逆求人型サイトの使い方は、一度プロフィールを登録したらあとは待つだけです。
よって優良企業との接点を増やしたいなら、登録しておかないと機会損失につながります。
基本的に放置で大丈夫なので、登録時以外はあまり手間もかかりませんよ。
具体的に僕が利用をおすすめしているのは、以下の大手2サイトです。
【絶対に併用利用すべき逆求人サイト|完全無料】
※これら大手2サイトをすべてプロフィールを登録しておくことで、自動的に企業が自分のことを認知してくれて、勝手にスカウトが届く仕組みは現状最効率かと。
・キミスカ
ー大手企業のグループ会社など穴場企業が多い逆求人サイト
ー サイトの使いやすさや提供する適性検査の質はピカイチ
ー利用企業数が7300社を超える最強の逆求人サイト
ー経済産業省や資生堂、マイクロソフトも利用するほどの信頼性
2サイトを併用すれば、大手・中小・ベンチャー企業まで幅広く網羅できます。
プロフィールは両サイトで使い回し可能なので、せっかく登録するなら2つを併用するのがおすすめですね!
» 【キミスカの評判は?】“利用者の声”とスカウトを増やす秘訣!
▼オファーボックス利用者の評判まとめ
» 【OfferBox(オファーボックス)の評判は?】実際に利用した就活生の声!
いろいろなサービスを使うのは大変だけど、これらに手間を惜しまないことが差別化につながるよ。本気で就活を成功させたいなら、まずは登録することから始めてみてね!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
優良企業の定義や共通する特徴、具体的な探し方や入社するための対策事項などについて網羅的に解説しました。
会社に対する評価は立場によって変わるため、優良企業に明確な定義はありません。
ただ、優良企業といわれる会社には共通点が多くあるため、就職先の候補を厳選する際にはこれらを指標とすると非常に有用です。
また自分で会社を探す方法に加えて、就活エージェントに希望条件を伝えて優良企業を紹介してもらうのも賢い立ち回りです。
ほかの就活生と異なる対策をすることで内定獲得の可能性は高められるので、面倒に感じることでもぜひ積極的に取り組んでみてくださいね。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「【ホワイト企業ランキング375選】”必見の優良企業”を一覧でまとめてみた」も読んでみてください。
就職四季報から「残業時間」と「離職率」が低い企業を抽出した記事になります。
優良企業・ホワイト企業の定義は人それぞれですが、やはり残業時間や離職率はどの就活生にとっても重視したい項目かと。
325社という数の企業をピックアップしているため、きっと志望している業界の優良企業を見つけることができますよ!
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 優良企業の定義は評価する人(株主・消費者・社員)によって異なる。
- 優良企業には「①3年後離職率が30%未満」「②平均勤続年数が長い」「③残業時間が月25時間未満」「④年間休日数120日以上」「⑤有給消化率が高い」「⑥給与水準が高い」「⑦福利厚生が充実している」「⑧財務状況が安定している」「⑨働きやすい労働環境を整備している」といった共通する特徴がある。
- 優良企業は必ずしも大手ではなく、穴場のホワイト企業も多く存在する。
- 優良企業は、就活エージェントに紹介してもらうと非常に効率的である。
- 大半の就活生が入社を目指す優良企業に入りたいなら、差別化を意識した対策が重要である。
今回の記事が少しでもあなたの役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/