今回の記事では、「ホワイト企業認定」についてバシッと解説していきます!
(認定されていないけれどホワイトな企業も合わせて紹介していくよ!)
こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
(このブログ以外にも、僕を含めた編集部が企業を厳選した求人サイト「ホワイト企業ナビ」の運営も開始しました! » 求人一覧を見る)
「就職するならホワイト企業がいい!」と思っている就活生は多いですよね。
ホワイト企業を探す目安として、さまざまな「認定」をみている人もいるかと思います。
今回はそんな認定制度の中でも「ホワイト企業認定」について解説していきます!
ホワイト企業認定の制度自体はまだ新しいですが、評価項目が7つあり70の設問を答えたうえで審査されるので、信頼性は高いです。
詳しい審査基準や、ホワイト企業認定された企業を一覧でまとめました!
ホワイト企業への就職を目指している人はぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
あまり聞いたことのない制度ですが、きちんとした評価基準があるんですか?
かなり細かい基準があるから、認定も信頼できるよ。まだ知名度の低い制度だけど、大手企業も取得するほどの制度なんだ。企業名も一覧にしてまとめたからチェックしてね!
ホワイト企業認定とは?
【公式サイト】https://jws-japan.or.jp/
ホワイト企業認定とは、ホワイト財団(一般財団法人日本次世代企業普及機構)が、次世代に残すべき素晴らしい企業を発見し、取り組みを評価・表彰する制度です。
またホワイト企業認定を受けた企業の中から、「ホワイト企業アワード」という賞の授与も行っています。
ホワイト財団が考えるホワイト企業の定義は、「家族に入社を勧めたい次世代に残していきたい企業」です。
具体的には、3つの要素で定義しています。
・長期にわたって健全な経営を続けられる優れたビジネスを行う企業
・従業員が安心して働き続けられるために優れた社内統治を行う企業
・時代のニーズに合わせた従業員の働きがい(エンゲージメント)を高く保つ企業
ホワイト企業の認定のための指標
ホワイト企業認定を受けるためには、7つの項目に分けられた70の設問に答える必要があります。
具体的な項目は以下の7つです。
引用:ホワイト財団「ホワイト企業になるための7つの指標」
①ビジネスモデル/生産性
自社で行うビジネスが高い安全性・安定性を有し長期永続が可能である。
また、生産性向上の施策を積極的に行い、ビジネスをさらに推進させている。
②ダイバーシティ&インクルージョン
全ての従業員がそれぞれの特色/個性/経験等を活かし、活躍できる会社を目指して多様な人材の活躍支援をおこなっている。
③ワーク・ライフバランス
全ての従業員のワーク・ライフバランスの実現に向けて就業場所や時間、ライフステージにとらわれないような柔軟な勤務形態を導入することで、キャリア実現を支援している。
④健康経営
従業員の健康を重要な経営資源として捉えて、個人の健康増進を企業の業績向上に繋げるための施策を取り入れている。
⑤人材育成/働きがい
働く従業員と企業の関係を対等ととらえ、お互いが同じ方向に向かって成長するための取り組みを行い組織力を強化している。
⑥リスクマネジメント
経営を行っていく上で障壁となるリスク及び、リスクが及ぼす影響について事前に対策し、危機発生の回避をするとともに、危機発生時の損失を極小化するための取り組みを行っている。
⑦法令遵守
従業員が安心して安全に働くことができ企業活動を円滑に行うために、労働に関する法律の内容を正しく理解し遵守している。
上記を満たしていないとホワイト企業認定されることはありません。
具体的には、「労働法遵守」に関しては満点であることが必須要件です。
ほかの6項目は、評価基準を満たしている割合などで5つのランクに分けられます。
▼認定ランクの詳細
引用:ホワイト財団「採点方法」
なお、ホワイト企業認定は1年ごとに更新が必要。
連続して認定されたプラチナムランクの企業はかなりホワイト企業だと思って良さそうですね!
なるほど!ホワイト企業認定を受けるためには、これら7つの質問項目に回答して、「満たしている」と判断される必要があるんですね。
そのとおり!もちろんこれら7項目だけでホワイト企業とは言い切れないけど、ブラック企業ならこれらを満たすことはできないよね。
ホワイト企業認定された企業一覧【企業規模別】
ではホワイト企業認定された企業を見ていきましょう。
認定企業は100以上あるので、わかりやすいように規模別にご紹介していきますね!
(各企業のランクも合わせて紹介するよ!)
【大規模企業】ホワイト企業認定された企業一覧
まずは、従業員数が1,000名を超える「大企業」でホワイト企業認定された企業をご紹介します!
認定された大企業は21社でした。
【ホワイト企業認定を取得した大企業】
<プラチナム>
- あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
- 株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング
- TIS株式会社
- 東洋テック株式会社
- 株式会社ニトリホールディングス
- ビーウィズ株式会社
<ゴールド>
- 株式会社アートネイチャー
- 株式会社ゲオホールディングス
- コネクシオ株式会社
- 株式会社TMJ
- 株式会社マルハン
<シルバー>
- アラマークユニフォームサービスジャパン株式会社
- 株式会社エスアイイー
- 株式会社後楽不動産
- 株式会社成学社
- 株式会社浜学園
- 株式会社メガネトップ
- 株式会社ヤグミ
<ブロンズ>
- 株式会社アキュラホーム
- ロングライフホールディング株式会社
<レギュラー>
- Evand株式会社
知名度の高い有名企業も多く認定されていますね!
とくに、大企業でプラチナムランクに認定されているのは、業界内でもトップクラスの企業ばかりです。
【中規模企業】ホワイト企業認定された企業一覧
つづいては、「中規模企業」でホワイト企業認定された企業をご紹介します。
中規模の基準は、従業員数が100〜999名までの企業です。
中規模企業で認定されたのは、65件でした。
【ホワイト企業認定を取得した中企業】
<プラチナム>
- アイアール株式会社
- イーソル株式会社
- auフィナンシャルサービス株式会社
- 株式会社エコリング
- 株式会社NTTスマイルエナジー
- 株式会社GameWith
- 株式会社サカタ製作所
- 社会福祉法人かるべの郷福祉会
- デコボコベース株式会社
- 株式会社中西製作所
- ヒューマンスターチャイルド株式会社
- 株式会社フォーバル
- 株式会社マケレボ
- ライフネット生命保険株式会社
<ゴールド>
- アイレット株式会社
- 石光商事株式会社
- 株式会社エーピーコミュニケーションズ
- 大塚化学株式会社
- 株式会社ガスパル中国
- 株式会社建新
- 株式会社Surpass
- 進工業株式会社
- 株式会社ダイアナ
- Chatwork株式会社
- TDCX Japan株式会社
- 株式会社デジタルブロックス
- 福島コンピューターシステム株式会社
- ヘンケルジャパン株式会社
- 株式会社ミルボン
- 株式会社リロクラブ
<シルバー>
- 株式会社エンライズコーポレーション
- 株式会社ゼネック
- 株式会社東陽理化学研究所
- 株式会社QOLサービス
- クラウドエース株式会社
- コインチェック株式会社
- さくらインターネット株式会社
- SANGO株式会社
- 昭和化工株式会社
- 株式会社ジン・コーポレーション
- 株式会社タイミー
- 株式会社玉造
- 株式会社Nishiki Foods
- バルテス株式会社
- 株式会社フォーラス&カンパニー
- 株式会社ベーシック
- 水岩ファッションサービス株式会社
- ヤマダイ食品株式会社
- 株式会社ラキール
- 株式会社リビングハウス
<ブロンズ>
- 株式会社慶尚
- 株式会社ツノダ
- 日幸製菓株式会社
- 株式会社プラポート
- 株式会社森八
- 株式会社ラクーンホールディングス
<レギュラー>
- IMV株式会社
- 株式会社アクトワンヤマイチ
- 株式会社イベント・トゥエンティ・ワン
- 株式会社エフアンドエム
- 株式会社小倉屋山本
- 株式会社匠工房
- 株式会社元林
- 田辺三菱製薬株式会社
大企業に比べると、レギュラーランクの企業が一気に増えました。
中規模企業では、情報通信業が多く認定されているのが特徴。
これはテレワークが普及している影響などもありそうですね。
【小規模企業】ホワイト企業認定された企業一覧
最後は「小企業」のホワイト認定企業一覧です!
小規模企業は、従業員数が99名以下を指します。
認定された企業数は81件でした。
【ホワイト企業認定を取得した小企業】
<プラチナム>
- 株式会社アイティジェイ
- アステリア株式会社
- 株式会社イエラエセキュリティ
- 株式会社IQAS
- 医療法人梅華会
- 株式会社エスエムアイ
- 株式会社エムエルシー
- 株式会社オンカ
- 株式会社ガスパル四国
- 株式会社クリエイティブ・ウェブ
- 株式会社ストリートスマート
- スワロー工業株式会社
- セムコ株式会社
- セントワークス株式会社
- 株式会社TECNES
- トゥモローゲート株式会社
- 株式会社トモエシステム
- 株式会社トレス
- 株式会社樋口総合研究所
- マーブル株式会社
- 株式会社マツミ
- 医療法人夢昴会
- ラクフル株式会社
<ゴールド>
- 葵屋株式会社
- 株式会社アスカ
- 株式会社エムダイヤ
- カイノス株式会社
- 株式会社キャリアチアーズ
- キングソフト株式会社
- グローバルパートナーズ株式会社
- 株式会社ケーエフエス
- 株式会社コーボー
- シェイプウィン株式会社
- ストーンビートセキュリティ株式会社
- 株式会社スマサポ
- 中央ビジコム株式会社
- 株式会社ティーアールシィー高田
- Talknote株式会社
- 東洋商事株式会社
- トランスファシステムサポート株式会社
- 長澤労法管理事務所
- 株式会社永田屋
- 株式会社ニット
- 株式会社日本看護サービス
- 日本ナレッジスペース株式会社
- 日本バリデーション・テクノロジーズ株式会社
- 株式会社NEWONE
- 株式会社ネットブレインズ
- 株式会社ピージーシステム
- 株式会社フューチャーブレーン
- 御堂筋税理士法人
- 株式会社△▢〇
- 株式会社山喜
- 大和財託株式会社
- 株式会社ロックシステム
<シルバー>
- 社会保険労務士法人伊藤人事労務研究所
- 社会保険労務士法人ヴォイス
- H.I.F株式会社
- 株式会社empheal
- 株式会社ギックス
- 株式会社キューズフル
- 社会福祉法人光養会
- 株式会社システムフリージア
- 有限会社スマイル
- 永見株式会社
- 株式会社Visionary
- 株式会社ファルコ
- 株式会社フェイバリット
- 丸嘉工業株式会社
- 株式会社ラフール
<ブロンズ>
- 浅見鉄工建設株式会社
- 株式会社エアリー
- 株式会社エムジェイファンクション
- 川本鋼材株式会社
- 九州化工株式会社
- 株式会社ディープコム
- 有限会社モトハウスアルファ
<レギュラー>
- 有限会社ウチノ
- 株式会社ソウルウェア
- 医療法人まつもと皮フ科クリニック
- 株式会社リアリサール
認定企業数の違いもありますが、大・中企業とくらべると「プラチナム」ランクの企業が多いですね!
認定されている業種も、専門サービスや医療機関など幅広いです。
ホワイト企業認定への申込数は、累計で1500社以上!
「ホワイト企業認定」をもらうことで、企業のPRになったり採用の面でもメリットがあるため、申請する企業が増えているんです。
ホワイト企業のみを掲載した就活サイトを立ち上げました!
ここまででホワイト企業認定についてご紹介しましたが、実は僕自身も「ホワイト企業ナビ」という就活サイトを立ち上げました。
▼こんなサイトです!見やすいデザインにこだわりました!
世の中には「ホワイト企業なのに知名度がない」という会社も多く存在しています。
そこで、良い環境で働きたい就活生と、採用に困っているホワイト企業をつなげる場所を作りました!
ホワイト企業ナビでは、働きやすい企業のみを掲載しています。
「働きやすさ」の基準は以下の3つ。
3つの基準を満たすホワイト企業のみを掲載しています。
企業についての情報をより深く伝えられるよう1社1社ていねいにヒアリングし、「求人の質」にこだわっています。
リアルな情報を伝えることをモットーにしているので、入社してから「ブラックだった…」なんてミスマッチが起こることもありません。
どこよりもわかりやすく、ホワイト企業だけを厳選して掲載したサイトになっているので、ぜひチェックしてください!» 求人一覧を見る
今後、掲載するホワイト企業の数も少しずつ増えていく予定なので、今のうちにブックマークしておいてくださいね!
そもそもホワイト企業認定を受けるには申請が必要。よって企業が採用戦略のために「ホワイト企業認定を取得してホワイト企業アピールしようとしている」という視点も持っておくと良いよね。
ホワイト企業認定されていないがホワイト企業だと言える企業例
ここまで、ホワイト企業認定を受けている企業についてご紹介してきました。
それでは、このホワイト企業認定を受けている企業以外はブラック企業なのか?
当然そんなことはありません。
ホワイト企業認定はあくまで企業側から申請して取得するものですから。
日本には何百万という企業があります。
ホワイト企業認定は受けていないけど、社員を大切にするホワイト企業は多数存在します。
就活攻略論では、その中から厳選した数社を紹介していきましょうか。
① パナソニック株式会社
新卒3年後離職率 | 非公開 |
平均勤続年数 | 男性23,4年 女性21,6年 全体23,1年 |
有給消化年平均 | 18,1日 |
月平均残業時間 | 非公開 |
平均年齢 | 男性46,4歳 女性44,1歳 全体46,0歳 |
休日数 | 完全週休二日制 |
業績(純利益) | 2017年 1493億6000万 ⤴ 2019年 2841億4900万 |
メーカーでも有数の人気企業であるパナソニック。
注目すべきは有給消化年平均日数で、18、1日という非常に高い数字になっています。
つまり、職場内が有給を取りやすい雰囲気であり、ワークライフバランスにしっかりと取り組んでいることがわかりますね。
② カルビー株式会社
新卒3年後離職率 | 0% |
平均勤続年数 | 男性18,4年 女性13,6年 全体16,6年 |
有給消化年平均 | 12,6日 |
月平均残業時間 | 13,0時間 |
平均年齢 | 男性45,4歳 女性39,8歳 全体43,2歳 |
休日数 | 完全週休二日制 |
業績(純利益) | 2017年 186億500万円 ⤴ 2019年 194億2900万円 |
毎年就活生から人気の食品業界。その中でも、カルビーで注目すべきは新卒3年度離職率が0%という点です。
入社してから3年経って、誰も辞めないって凄いですよね!
教育体制はもちろん、職場の人間関係や雰囲気、福利厚生なども含め、不満に感じる部分が少ないからこそ、このような数字になります。
③ 株式会社明治
新卒3年後離職率 | 3,4% |
平均勤続年数 | 男性17,9年 女性14,7年 全体17,3年 |
有給消化年平均 | 13,9日 |
月平均残業時間 | 16,0時間 |
平均年齢 | 男性40,4歳 女性36,8歳 全体39,7歳 |
休日数 | 完全週休二日制 |
業績(純利益) | 2017年 607億8600万円 ⤴ 2019年 618億6800万 |
こちらも食品業界の明治。
新卒3年後離職率、平均勤続年数、平均年齢など、どれも非常に優れた数字となっており、バランスの取れた企業であるといえます。
特定の項目が突出して高いと、少し疑いの目を持ってしまいますが、このようにバランスが取れていると、企業全体としてホワイト化に取り組んでいることがうかがえますね。
④ 花王株式会社
新卒3年後離職率 | 2,5% |
平均勤続年数 | 男性19,3年 女性13,0年 全体17,4年 |
有給消化年平均 | 15,1日 |
月平均残業時間 | 20,0時間 |
平均年齢 | 男性44,0歳 女性38,4歳 全体42,3歳 |
休日数 | 完全週休二日制 |
業績(純利益) | 2017年 1265億5100万 ⤴ 2019年 1536億9800万 |
先ほどの明治同様、全ての数字のバランスが良いのがメーカーの花王です。
それだけに、毎年就活生からの人気も高く、採用試験も高い倍率になります。
まだまだ知らないホワイト企業がたくさんありそうですね!
そうなんだ!隠れホワイト企業も多い。就活攻略論では、そういった隠れ優良企業の探し方についても紹介しているからぜひ読んでみてね!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
「ホワイト企業認定」の基準や認定企業について、くわしく知っていただけたかと思います。
ホワイト企業認定は、1年ごとに更新されるので「むかし一度認定されただけ」といった企業はありません。
毎年、再審査されるので認定され続けている企業(プラチナランク)は、かなりホワイト企業だと思って良いでしょう。
ただ、まだ開始されたばかりの認定制度なので、名前が載っていないホワイト企業も世の中にはまだまだたくさんあります!
とはいえ、どうやってホワイト企業を探せばいいかわからない人も多いですよね。
そこで「【ホワイト企業ランキング325選】残業時間と離職率を元に一覧化!」にて、僕が厳選したホワイト企業をランキングでまとめています。
ホワイト企業の特徴や探し方も解説しているのでぜひ参考にしてみてください!
「すぐに応募できるホワイト企業を知りたい!」という人は「ホワイト企業ナビ」をチェックしてくださいね。
では最後に本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- 「ホワイト企業認定」とはホワイト財団が”次世代に残すべき素晴らしい企業”を認定する制度。
- ホワイト企業認定を取得するには「ビジネスモデル/生産性」「ダイバーシティ&インクルージョン」「ワーク・ライフバランス」「健康経営」「人材育成/働きがい」「リスクマネジメント」「露王道法遵守」の7項目で評価される。
- ホワイト企業認定を取得することで企業のPRや採用活動へのメリットもあるため、申し込む企業数は増えている。
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです。
就活攻略論には他にも、僕が4年に渡って書き続けた1000の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/