こんにちは、書いた記事は1000記事以上!
就活を研究し続けて7年目の就活マンです。
面談を元に自分に合った求人を紹介してくれる就活エージェント。
就活生にとって、本当に便利なサービスなのに無料で利用できるのが疑問ですよね。
この就活エージェントが「なぜ無料で利用できるのか」を詳しく解説します。
就活エージェントを提供している人材会社はボランティアじゃありません。
もちろん収益が発生しているからサービスを提供しています。
この就活エージェントのビジネスモデルを一緒に見ていきましょう。
利用料金が無料であることに納得した上で、利用しましょうね。
就活エージェントの利用料金
それでは就活エージェントの利用料金を見ていきましょう。
就活生が利用する場合と、求人を出す企業が利用する場合で異なります。
利用者 | 利用料金 |
---|---|
就活生 | 完全無料 |
求人を出す企業 | 成果報酬85万円〜 |
就活生は完全無料で利用することができますが、求人を出す企業は料金がかかります。
企業側が料金を払うから就活生は無料で利用できるんですね。
就活生が就活エージェントを利用する場合の料金
まず就活生は完全無料で就活エージェントを利用可能です。
何社求人を紹介してもらっても、どんな選考支援をしてもらっても無料。
よって就活生は利用料金に関しては安心して利用することができます。
もちろん就活エージェントを利用するための「時間」はかかります。
よって無料だからといって、自分に合わない求人を紹介してきたり、選考支援が全然役立たないような担当者だった場合は利用するのをやめるのがおすすめ!
別記事にて「就活エージェントおすすめランキング1〜16位」という記事を書きました。
上位のサービスは比較的、担当者の質が高いものばかりなので、ぜひこのランキングを参考にして良い担当者に出会えるまで複数利用するのがおすすめです。
就活エージェントと併用するべきサイト!
ちなみに就活エージェントと同じく、就活生が無料で利用できる「逆求人サイト」も有益です!
プロフィールを登録しておくと企業からスカウトが届くので、効率が良いんですよね。
ぜひ就活エージェントと併用してみてください!
とくに僕がいま就活生だったら、利用するのは「キミスカ」一択です。
キミスカはスカウトが3種類あるので、企業の本気度が高い「ゴールド」と「シルバー」に絞ることで効率よく自分に合う企業と出会えますよ。
企業が就活エージェントを利用して採用できた場合の料金
次に就活エージェントに対して求人を出す企業は利用料金がかかります。
就活エージェントはほとんどが「完全成果報酬」の料金体系です。
求人を出して、就活エージェントから紹介してもらった就活生の入社が決まり、実際に入社したら利用料金(紹介料)を払う仕組み。
よって採用が決まるまでは完全無料で利用することが可能です。
利用料金の相場について
就活エージェントから紹介された就活生の入社が決まった場合。
その利用料金の相場は、サービスによって異なります。
有名どころ3社の利用料金を一覧化してみました。
サービス名 | 利用料金 | 参考 |
---|---|---|
リクナビ就職エージェント | 100万円/人 | リクルートキャリアHP |
マイナビ新卒紹介 | 文系:85万円/人 理系:100万円/人 |
マイナビ新卒紹介HP |
就活エージェントneo | 文系:100万円/人 理系:110万円/人 |
ネオキャリアHP |
doda新卒紹介 | 文系:90万円/人 理系:100万円/人 |
ベネッセiキャリアHP |
1名採用あたり約100万円の紹介料がかかります。
新卒1人あたりの採用単価の平均が50万円なので、それと比較すると高いです。
しかし自社に合うような人材をピンポイントで紹介してもらえること。
秋採用や冬採用などの就活後半でも紹介してもらえることなど、企業側にとっても就活エージェントを利用するメリットは大きいです。
そもそも企業が新卒を採用するのに、平均で50万円もの費用をかけていることに驚きました!
そうだよ。マイナビやリクナビへの掲載にも掲載料がかかるし、合同説明会への出展にも出展料がかかってる。それだけ企業にとって人材確保はコストがかかるんだよ。
【補足】就活エージェントとは?
就活エージェントについて簡単に解説します。
就活エージェントとは人材会社が就活生向けに提供するサービスで、面談を元にしてその就活生に合った求人を紹介。
加えて、選考支援までしてくれる便利なサービスです。
【就活エージェントのサービス内容】
- 自分に合った求人の紹介
- 担当者からの他己分析
- エントリーシートへのサポート(エントリーシートの添削やアドバイス)
- 面接対策(面接のポイント共有や模擬面接)
- 選考後のフィードバック
※サービスによって内容は異なります。
これだけの支援を就活生は無料で受けることができます。
特に「就活に関して何の作業をすれば良いのか分からない」「自分に合った企業が分からない」「自分のエントリーシートの質の高さが分からない」といった悩みを持っている人にとっては利用価値が抜群に高いです。
逆に自分でやることを見つけられたり、企業選びの軸を自分で作成して企業探しがサクサクできるような人にとっては利用価値は低めですね。
(でも選考後のフィードバックは、就活エージェントでしか受けられないので有用ではありますよ!)
就活エージェントを就活生はなぜ無料で利用できるのか?
ここまでの解説で理解できたと思いますが、就活生が無料で就活エージェントを利用できるのは企業が利用料金を払っているからです。
先ほど解説したとおり、1人採用が決まると企業は100万円の利用料金がかかる。
これが人材会社の利益となるため、 就活生は無料で利用できるんですね。
ボランティアや非営利組織じゃない限り、無料のサービスの裏にはビジネスモデルがあります。
利益が発生しないと、それを運営する従業員を雇うことができないので当然ですよね。
無料のサービスの裏にあるビジネスモデルを必ず把握しましょう。
その上で「これはビジネスモデルが明確だから安全なサービスだ」と理解した上で利用することは重要です。
ちなみに就活だけでなく、このようにビジネスモデルを考えるクセを付けておくと、社会人になってから役立ちます。
サラリーマンにも自社の利益を生み出すために必要な考えだし、もし副業や起業するとなれば絶対に必要な視点ですからね!
世の中のどんなサービスも、利益が生まれているから存続できているわけですよね。
そうだよ。無料である理由が不自然なサービスは注意が必要だよね。
企業が就活エージェントを利用する理由
ここまで解説したとおり、企業が就活エージェントを利用して新卒を採用するとなると、1名あたり約100万円の費用がかかります。
なぜこれほどのコストをかけてまで企業は就活エージェントを利用するのか?
その理由は大きく4つあります。
【企業が就活エージェントを利用する理由】
- 知名度が低いため求人サイトではエントリーが集まらないから
- 選考の手間を省くために自社に合う人材のみを選考したいから
- 採用意欲が低いけどめちゃくちゃ良い人材がいた時だけ採用したいから
- 短期間に採用することができるから
① 知名度が低いため求人サイトではエントリーが集まらないから
そもそも新卒を採用するための手段って意外と少ない。
「求人サイト」「合同説明会」「就活エージェント」「自社での集客」ぐらい。
知名度が低い企業は、求人サイトに掲載してもエントリーが集まらないことが多いんですよね。
求人を優先表示させたり、上位表示させるためには掲載料とは別にオプションの購入が必要で、それをしてもエントリーが集まらない時もある。
次に合同説明会への出展ですが、これは手間がかかります。
人事の数が少ない企業にとっては、合同説明会に出展して数人からエントリーしてもらうのは効率が悪いと判断するところも多いです。
そして自社での集客は当然、知名度が低いと難しい。
結果として就活エージェントなら、成果報酬なので、欲しい人材のみを採用できる。
これらの理由から就活エージェントを活用する企業が多いのです!
② 選考の手間を省くために自社に合う人材のみを選考したいから
次に選考の手間を極力避けたい企業も就活エージェントを利用します。
求人サイトからのエントリーだと、色んな性格の人がエントリーしてきます。
よって選考に手間がかかります。
一方で、企業としては自社が求める人物のみを選考した方が効率的ですよね。
就活エージェントなら、自社が求める人物をピンポイントで紹介してもらえます。
よって選考に手間をかけたくないと考える企業は、就活エージェントからの紹介のみで新卒を採用するのです。
③ 採用意欲が低いけどめちゃくちゃ良い人材がいた時だけ採用したいから
そして最後に、採用意欲は低いけどめちゃくちゃ良い人材を紹介してもらえた場合に採用しようと考える企業もあります。
先にも説明したとおりで、就活エージェントは採用して初めて利用料金がかかる。
よって採用しない限りは無料で求人を出すことができます。
よって本当に良い人材を紹介してもらえた場合にのみ選考する。
そんな使い方をする企業も多いんですよね。
④ 短期間に採用することができるから
企業が就活エージェントを利用する4つ目の理由は、短期間での採用が可能だからです。
就活エージェントがその企業との相性をまずは判断しています。
よってSPIなどの基礎テストやエントリーシートでの選別が不要にして、すぐに面接で判断することができます。
このように就活エージェントがフィルターになっているがゆえに、企業は選考の手間を大幅に減らすことができ、それゆえに短期間での採用が可能になります。
特に就活後半の秋採用や冬採用など、とにかく早く新卒を確保したいシーンでは役立ちますよね。
なるほど!これらの理由から求人サイトや合同説明会ではなく、就活エージェントを使った方が効率的だと判断する企業があるんですね。
そうだよ。特に知名度が低い企業は、どんな手段を使っても新卒の採用に莫大なコストがかかってしまうからね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活エージェントを無料で利用できる理由に加えて、企業の就活エージェントの利用料金について理解できたと思います。
あなたを採用するために、企業は何十万円〜何百万円のコストをかけています。
だからこそ、就活生側もそれに答えるよう、必死に自分のことを伝えきることが重要なんですよね。
入社後のミスマッチこそが、就活生と企業どちらにとっても最大の損害になるからです。
本記事を通して、就活エージェントへの理解が深まり、賢く活用できる人が増えると嬉しいですね\(^o^)/
それでは最後に重要なポイントをまとめて終わります。
【本記事の要点まとめ】
- 就活エージェントは就活生は完全無料で利用することができる。
- 企業側は完全成果報酬で1名採用につき約50〜100万円の利用料金がかかる。
- 企業が就活エージェントを利用する理由は、そもそも就活生からのエントリーが少なすぎて採用に困っている場合や、ピンポイントで自社に合う就活生とつながりたいから。