皆さん、こんにちは!髪の毛は3週間に1回のペースでQBハウスで「全体的に1cm」と言って切るのが最適解だと考えている、就活マンです。
「就活ルール」という言葉を聞いたことがある人は多いですよね。
このルールが廃止されたりと、就活の時期や動き方に変化が起きています。
そこで本記事では「そもそも就活ルールって何ですか?」という質問に答えます。
就活ルールについて理解を深めた上で、起こる変化や対策を見ていきましょう!
就活ルールが廃止されたということですが、そもそも就活ルールって何かよく分からなかったんですよね。
まずはそもそもの就活ルールについての理解を深めておくことが重要だよ!
就活ルールとは?
まずは就活ルールについて詳しく解説していきます。
ほとんどの就活生は「就活ルールって、経団連ってところが決めた就活のスケジュールのことでしょ?」そんな認識を持っていると思います。
はい、それで認識合っていますね。
就活ルールを定めた経団連とは?
就活ルールを定めた経団連とは何者なのか?
公式サイトに説明が載っているので、抜粋しますね。
経団連は、日本の代表的な企業1,412社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体などから構成されています(2019年4月1日現在)。
その使命は、総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与することにあります。
引用:日本経済団体連合会「経団連とは」
簡単に言うと、日本の主要企業や団体、約1500社から構成される団体です。
この団体は何をするのかと言うと、日本経済を発展させるための話し合いを行い、そこで「良いじゃん」ってなったものに対して、政府や行政へ制度化を呼びかけたりします。
就活ルールの詳細について
では就活ルールとは具体的にどんなルールなのか?
就活ルールの正式名称は「採用選考に関する指針(採用選考指針)」という名前です。これは覚える必要全くありません。
内容については「大学の卒業予定者に対して、企業が採用を目的とした広報活動、選考活動の解禁日を指定するもの」です。
詳細は以下の5つから構成されています。
それぞれのルールをわかりやすく解説したので見てみましょう。
1.公平・公正な採用の徹底
学生の自由な就活を妨げてはいけませんよということ。例えばオワハラなどはしてはいけませんよということ。
2.正常な学校教育と学習環境の確保
大学での学びの邪魔は極力しないで、学生の学業を優先させましょうということ。
3.採用選考活動開始時期
学生が学業を優先できるように、エントリー開始や会社説明会などの「広報活動」と面接などの「選考活動」は以下の期日以降から始めてくださいということ。
広報活動 : 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
選考活動 : 卒業・修了年度の6月1日以降
4.採用内定日の遵守
内定を出すのは、卒業・修了年度の10月1日以降にしなさいということ。
5.多様な採用選考機会の提供
留学経験者や留年した人にも配慮して採用活動をすること。そして秋採用や通年採用も取り入れてくださいねということ。
参考:日本経済団体連合会「採用選考に関する指針」
就活ルールを守る企業は少ない
ちなみに外資系企業やベンチャー企業の内定時期を見ても分かるよう、この就活ルールを守らない企業は大量に存在します。
いや、むしろしっかり守っているのは東証一部上場企業ぐらいなのでは?
そう思えるほどに、売り手市場の現在は企業がフライングで採用活動を実施しています。
早期内定を獲得する方法
就活ルールを守らない企業が多いのはチャンスとも言えます。
就活ルールを守らずにフライングで内定、または内々定を出している企業と早めに繋がり、選考を受けることで早期内定を獲得できるからです。
この早期内定があれば、心に余裕を持った状態で東証一部上場などの大手の選考にのぞめますよね。
早期内定を持っているか、持っていないか、僕の経験上それによる心の余裕は大きく違います。(マジで早期内定は重要)
就活攻略論でも早期内定を獲得する方法をまとめています。
就活ルールを守らない企業を狙うことによって、早期内定を獲得するのは就活生がすべき必須の行動と言えますよ。
就活ルール廃止とは?
経団連は2018年10月9日、就活ルールの廃止を発表しました。
そもそも就活ルールには法的効力がなく、守らない企業が大量に存在していたと先ほど言いましたよね。
売り手市場になったことから、それに対する不満が出たのでしょう。
(経団連の参加企業が「みんな就活ルール守ってないやんけ!!ふざけんな!!」と不満が爆発していたのが、想像つきますよね...。)
就活ルール廃止とは?
この就活ルールの廃止のポイントは以下の3つです。
この3点だけ押さえておけば、現状問題はありません。
【就活ルール廃止のポイント】
・経団連から政府主導で今後ルールが決められる
・ 適用されるのは21卒の就活生から
・22卒の就活生までは現状維持
経団連から政府主導で今後ルールが決められる
この就活ルール廃止のポイントは「ルール作りをするのが経団連から政府主導になること」です。
これまでは経団連が選考活動や内定日を指定していましたが、それを今後は政府が決めるというのが大きな変更点。
更には経団連のルールよりも広く企業や団体に守るように要請が入ったので、強制力を持たせたかったとも考えられます。
(経団連からの指示だとみんな守らないから、政府主導にした?のでは!)
そして詳しい新就活ルールについてですが、平成31年3月26日に行われた内閣府による会見で発表された新就活ルールの詳細を解説しておきます。
と言っても、現状は経団連によるルールと本当に変わりないんですよね...。
【政府による就活ルールの詳細】
・日本人海外留学者及び外国人留学生向けの取組を各企業の必要に応じて行うこと
(→要するに留学生にもきちんと採用機会を与えなさいよということ)
・また通年採用や秋季採用など多様な選考機会を設けること
・インターンシップについては、募集対象を学年で限定しないこと
・既卒者については、卒業修了後少なくとも3年間は新卒の採用枠への応募を可能とすること
・東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う配慮を行うこと
・就業体験を伴わないプログラムをインターンシップと称して行わないこと
(→採用直結型のインターンはかなり厳しく取り締まる様子が伺える)
参考:内閣府「宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨」
適用されるのは21卒の就活生から
まず経団連から政府主導に切り替わる(=就活ルール廃止)のは、21卒の就活生からです。
この記事を書いているのが2020年の1月なので、実質的にもう今から実施されたといっても良いでしょう。
22卒の就活生までは現状維持
21卒の就活生から政府が主導でルールを決めるのですが、22卒の就活生までは現状維持ということになりました。
「突然ルールを大きく変更されるのは困る!」という企業からの声に配慮して、とりあえず2年間は現状維持でいきましょうとなったようです。
以下、日経新聞の記事を抜粋しました。
政府は2022年春に入社する現在大学2年生の就職活動時期を定める「就活ルール」について、従来通り採用面接の開始を大学4年の6月とする方針を決めた。
現状維持を求める企業が多いことに配慮する。
これまで21年春入社までは現状維持が決まっていた。
30日午後に経団連や大学の関係者を交えた会議で、22年春についての方針を確認した。
引用:日本経済新聞「就活ルール維持、22年春入社も6月から 政府方針」
この就活ルールの廃止について詳しくは別記事でまとめています。
ここで書いたことを押さえておけばバッチリですが、今後の変化予測など、更に詳しく知りたい方は読んでみてくださいね。
おわりに
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活ルールについての理解が深まったでしょうか?
とりあえず22卒までは現状維持なので、大きな変化はなさそうですが、「就活ルールなくなったからもっと早く選考しようぜ」という企業が増えることは間違いありません。
また、個人的には「長期インターンからの採用」が加速して欲しいと思っています。
ですが、政府としてはこれを良しとしなさそうですね...。
でも大学生のうちから無意味なバイトではなく、社会人経験を積んだ方が確実に「どんな仕事が向いているのか」という視点が増えます。
政府による新就活ルールはまだ微妙ですが、今後変わっていくと嬉しいなぁ。
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。
p.s. 今回の記事と関連しているこちら ↓ も合わせて読むと良いですよー!
ーまた次回もお楽しみに。本日もありがとうございまシューカツ!!ー