【2025年9月追記】
・記事の冒頭に著書『脇役さんの就活攻略書』の紹介を追加
就活生の皆さん、こんにちは!
このブログだけでなく「ホワイト企業ナビ」という求人サイトも運営している就活マンこと、藤井智也です!
少しだけお知らせさせてください!
8年に渡り、2000本以上の記事を書いてきて、とうとう就活本を出版することができました!
しかも...出版社はあの、超有名なダイヤモンド社です!!
僕は世の中の就活本に対して「これはすごい実績のある就活生向けだな」と思ってました。
(僕みたいな大学名もガクチカも何も誇れない学生向けの本が欲しかった...)
この本はそれを形にした本です。
「普通の就活生が、就活では東大生よりも評価される!」を実現するための本。
全国の書店やAmazonにて購入できるので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです!!
それでは本題に入っていきますね!
今回はカゴメの選考に関する記事です。
国内大手食品メーカーとして抜群の知名度を誇るカゴメ株式会社。
僕が新卒で入社したのも実はカゴメなんですが、数十社の選考を受ける中でも、やはり就活生からの人気が高く、選考難易度も高かった印象です。
この記事を読んでる人の中には、惜しくもカゴメの選考に落ちた人もいるかと。
ただ、たとえカゴメの選考に落ちたとしても、その反省を次に活かすことができれば、最終的には就活を成功に導けるんですよね。
そこで本記事では、これまで就活に特化して1500以上の記事を書いてきた僕の知見を活かして、カゴメに落ちた原因と次にすべきことを解説します。
この記事を読んでもらえれば、カゴメの選考に落ちた原因と改善点を把握し、次に最大限活かせるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
カゴメを含め食品メーカーは人気で高倍率の印象がありますね。
間違いなく人気業界だね。ただ、人気で難易度の高い選考を受けた経験は、就活においてもめちゃくちゃ貴重だから、活かさない手はないんだよ!
カゴメに落ちた人は多い?【選考難易度・倍率】
カゴメは誰もが知る国内大手の食品メーカーです。
食品業界自体が、その安定性や知名度の高さからかなり人気業界であることに加え、カゴメの知名度も相まって、毎年就活生から高い人気を誇っています。
ただ、実際にどれくらい人気があるのか、イメージは湧きにくいですよね。
そこで、カゴメの選考倍率や選考難易度をみていこうと思います!
カゴメの選考倍率
▼カゴメの採用実績
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
研究技術系(研究) | 5名 | 7名 | 7名 | 6名 | 6名 | 7名 | 5名 | 3名 |
研究技術系(工場) | 11名 | 12名 | 11名 | 11名 | 9名 | 13名 | 7名 | 8名 |
事務系 | 20名 | 23名 | 22名 | 19名 | 15名 | 13名 | 14名 | 19名 |
合計 | 36名 | 42名 | 40名 | 36名 | 30名 | 33名 | 26名 | 30名 |
マイナビ2026「カゴメ株式会社 採用実績」
カゴメの新卒採用は毎年30名〜40名程度の採用となっています。
カゴメの規模にしては、採用数は少なく、少数精鋭の採用といえますね。
また、東洋経済オンライン「就活で内定競争倍率が高い100社ランキング」において、カゴメはなんと2位、総合職の倍率は315.6倍となっています。
これは食品メーカーはもちろん、その他の有名企業を入れてもかなり高い数字であり、カゴメの選考が狭き門であることがわかります。
カゴメの選考難易度
カゴメの就職難易度は、東洋経済オンライン「入社が難しい有名企業ランキングトップ200」の中で、200社中111位、入社難易度は58.8となっています。
そもそもこのランキングに入ること自体、かなり難易度が高いことを示しているわけですが、その中でも真ん中に位置するカゴメの選考難易度はかなり高いです。
ちなみにカゴメと順位が近い企業には、積水化学工業や任天堂、塩野義製薬、キリンなど、各業界を代表するような大手企業が並んでいます。
なお、カゴメと同じ食品業界の企業の入社難易度は以下のとおりです。
改めて、食品業界は就活において人気業界であり、カゴメを含めた多くの企業の入社難易度が高い状況であることがわかりますね。
▼食品業界の入社難易度
順位 | 企業名 | 入社難易度 |
---|---|---|
30位 | 江崎グリコ | 61.6 |
38位 | キッコーマン | 61.4 |
42位 | 味の素 | 61.3 |
95位 | 日清オイリオグループ | 59.1 |
111位 | カゴメ | 58.8 |
139位 | 日清食品 | 58.3 |
153位 | 日清製粉 | 58 |
166位 | 森永乳業 | 57.7 |
カゴメはもちろん食品業界自体が人気であることがよくわかるよね。中でもカゴメはかなり難易度の高い企業だといえるんだ。(改めて僕もよく受かったな.....)
【カゴメに受かった僕の戦略】1社落ちたら1社追加する戦略が最強
上記の解説を見てもわかるとおり、カゴメの採用試験は限られた採用人数と多数の応募者により、非常に高い競争率となっています。
ただ、どれだけ難易度が高くても、受かる人がいるのも事実。
その一人である僕が就活生の時は、とにかく「持ち駒を減らさない」という戦略を取ることで、精神的な余裕を持つように意識してました。
選考している企業が減っていくと心の余裕がなくなるので、1社不採用になったら逆求人サイトでスカウトをもらった企業を1社受ける。
そうすることで常に選考中の企業の数を一定に保つことができて、本当におすすめです!
おすすめの逆求人サイトですが、これまで100以上のサイトを見てきた中でおすすめはダントツで「キミスカ」です。
スカウトが3種類あるので、本気度の高い企業を見分けやすいのがメリット。
僕がいま就活生だったら、企業の本気度が高い「ゴールド」と「シルバー」のスカウトのみに対応して、戦略的に自分に合う企業を探しますね。
またスカウトが届くことで、これまで知らなかった優良企業に出会えることもあるので、ぜひ利用してください。
自分の心の余裕をしっかりと管理していきましょう!
大手食品メーカーだけに絞った就活はリスクが高いんですね。
間違いないね!内定ゼロを回避するためには、逆求人サイトで幅広い企業からのオファーを待つのがおすすめだよ!
カゴメの選考に落ちた人に共通する原因
次にこの章では、カゴメの選考に落ちた人に共通する原因を解説します。
落ちやすい人の共通点は、次回の選考に向けた大事な改善ポイントとなるので、ぜひしっかりと読み込んでくださいね!
【カゴメの選考に落ちた人に共通する原因】
- カゴメの理念やビジョンへの共感が浅い
- 食品業界全体への理解が不足している
- 志望動機で自分らしさが伝わっていない
- 面接でのエピソードに具体性がない
原因① カゴメの理念やビジョンへの共感が浅い
カゴメだけでなく、どの企業でも理念やビジョンに対する共感は不可欠です。
自社とのマッチ度を図るうえで、これほどわかりやすい指標はないですからね。
カゴメの場合、「自然を、おいしく、楽しく。」という企業理念を大切にしており、選考ではこの価値観への共感度が重視されますが、表面的に「健康食品に興味がある」といった志望理由では、企業とのマッチ度が伝わりにくいのが実情です。
また、選考に落ちた方の多くは、理念への深い理解や、理念に基づいた自分の経験・価値観を語れていない傾向があります。
そのため、事前に企業のビジョンや社会貢献活動を研究し、それに自分の想いをどう重ねられるかを明確にすることが重要ですね。
原因② 食品業界全体への理解が不足している
カゴメに限らず、食品業界は消費者ニーズの変化や安全管理、サステナビリティへの対応など多くの課題を抱えています。
選考に落ちた人に共通するのは、こうした業界研究が浅く、志望動機が「食に興味がある」といった漠然とした内容に留まっている点です。
また、企業ごとのポジションや今後の展望に言及できるかが差を生みます。
たとえば、カゴメが進める海外展開やプラントベース商品の取り組みを踏まえ、自分がどう貢献できるかまで語れると好印象を与えられますよ。
原因③ 志望動機で自分らしさが伝わっていない
カゴメは人物重視の選考を行っており、形式的な志望動機では印象に残りにくい傾向があるため、「御社の製品が好きだから」だけでは他の多くの応募者と差がつかず、選考に落ちてしまいます。
また、自分の経験や価値観と企業の方向性のマッチングの高さをうまくアピールできていないことも、共志望動機で自分らしさが伝わらない原因の一つです。
たとえば、地域貢献や健康意識の高まりなど、自分が大切にしているテーマとカゴメの取り組みを結びつけた志望動機を用意すると、説得力が増しますよ!
原因④ 面接でのエピソードに具体性がない
特に新卒採用の面接では、「あなたらしさ」が伝わる具体的なエピソードが求められますが、選考に落ちた人はそこが弱い傾向にあります。
たとえば「リーダーシップを発揮した経験があります」と伝えても、どのような状況で、どんな行動をとり、どんな結果を出したのかが不明確のままでは、評価されにくくなるんです。
そのため、面接では抽象的ではなく、具体的なエピソードを意識しつつ、カゴメの求める人物像に合う内容を準備することが大切ですよ。
たしかにこのあたりが欠けていると評価されにくそうですね。
特にカゴメのような人気企業の場合、業界や企業理解はもちろん、差別化で目立つことを意識しなければならないんだ!
カゴメの選考に落ちた後にやるべきこと
カゴメの選考に落ちた人に共通する原因について共有しました。
前章の中には、自分に当てはまる原因もあったかと思います。
つぎにこの章では、カゴメの選考に落ちた後にやるべきことをお伝えします。
僕が今もし就活生や転職する立場だったとしたら、以下を実践しますね。
【カゴメの選考に落ちた後にやるべきこと】
- 選考内容を振り返り改善点を洗い出す
- 業界研究や企業研究を深堀りする
- 他業界や他企業への視野を広げる
- 自己分析を再度深めてみる
- 志望動機をさらにブラッシュアップする
- ポジティブに気持ちを切り替えることを意識する
①選考内容を振り返り改善点を洗い出す
まずはカゴメの選考での自分の言動や提出書類を冷静に振り返ることが重要です。
具体的には、エントリーシートの内容や面接での受け答えに一貫性があったか、志望動機が企業の特徴とマッチしていたかなどを確認します。
また、企業研究が浅くなかったか、業界理解に不足がなかったかも見直すことで、食品業界への再チャレンジや、他業界への挑戦にも役立ちます。
反省点が明確になれば、次の選考では自信を持って臨めるので、落ちたことはマイナスではなく、自己成長のチャンスとして捉えることが大切ですよ!
②業界研究や企業研究を深堀りする
カゴメに限らず、就活や転職で選考通過するためには、志望企業のことを深く理解しているかどうかが大きなカギとなります。
カゴメを通じて食品業界に興味を持ったなら、他の食品メーカーや関連企業のビジョン・事業内容・競合との差別化ポイントなども調べてみましょう。
また、IR情報や社長メッセージ、最近のニュースにも目を通すと、より深みのある志望動機が作れるのでおすすめですよ!
③他業界や他企業への視野を広げる
「カゴメに入社したい!」という強い想いがあった人ほど、選考に落ちた後は気持ちの切り替えが難しいですよね。
ただ、世の中には魅力的な企業が他にも多数存在します。
食品業界だけでなく、農業、環境、健康志向など、カゴメが関わる領域に近い業界にも目を向けてみるのも有効な手段の一つです。
自分の価値観ややりたいことに合った企業を見つけることが、より納得のいく就活につながりほか、新たな発見が視野を広げ、結果的に可能性を広げることになりますよ!
④自己分析を再度深めてみる
カゴメの選考に落ちた原因として、自分自身の強みや価値観をうまく言語化できていなかった可能性が考えられます。
そのため、自己分析をやり直し、過去の経験を振り返って「自分らしさ」や「仕事で活かしたい能力」を再確認してみてください。
自己PRや志望動機に軸ができれば、どんな企業の面接でも一貫性のある回答ができるようになるほか、企業選びの軸が明確になることで、よりマッチする企業を見極めやすくなりますよ!
ちなみに自己分析のやり方については、「マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する!】」で僕の知見をすべてまとめているので、こちらもぜひ活用してみてください!
⑤志望動機をさらにブラッシュアップする
カゴメの志望動機が不十分だったと感じる場合は、ブラッシュアップするべきです。
特に「なぜその企業でなければならないのか」「自分の経験がどう活かせるのか」といった観点を意識してみてください。
抽象的な表現を避けて、具体的なエピソードや成果を盛り込むと、説得力が増すのはもちろん、他人に見てもらうことで、自分では気づけなかった改善点が見つかることもあるのでおすすめです!
⑥ポジティブに気持ちを切り替えることを意識する
選考に落ちると落ち込んでしまいがちですが、1社に落ちたからといって能力や人格を否定されたわけではありません。
就職活動は相性も大きく関係するため、選考を通過できなかったのは「合わなかっただけ」と前向きに考えることが大切です。
失敗を引きずらず、次のチャレンジにエネルギーを注ぎ、ポジティブな気持ちで面接に望むことができれは、良い印象を与える要素になりますよ!
次に向けて気持ちも取り組み内容も切り替えることが大切ですね!
そうなんだ!簡単ではないと思うけど、就活はここで終わりじゃない。前向きに、ポジティブに進むことが大切だよ!
カゴメの選考に落ちた人からよくある質問
僕がカゴメ出身ということもあり、カゴメの選考に落ちた人から相談を受ける機会もよくあるんですよね。
そこでこの章では、カゴメの選考に落ちた人からよくある質問と、その回答についてそれぞれ解説していくので、ぜひ参考にしてください!
【カゴメの選考に落ちた人からよくある質問】
- なぜカゴメの選考に落ちたのか理由がわかりません
- カゴメに再チャレンジすることは可能ですか?
- カゴメ以外で志望動機を作るときに何を意識すべき?
- カゴメの選考に落ちたことを他社に話しても大丈夫?
質問① なぜカゴメの選考に落ちたのか理由がわかりません
新卒採用では選考に落ちた理由を教えてもらえることはかなり稀なので、企業側から明確なフィードバックをもらうことは難しいんですよね。
ただし、原因を完全に知ることは難しくても、自己分析や選考内容の振り返りを通じて改善点を見つけることはできるはずです。
例えば、志望動機の具体性、自己PRの説得力、企業理解の深さ、表情や話し方など、チェックポイントは多数あるので、自分自身でしっかり振り返ることが大切ですよ!
質問② カゴメに再チャレンジすることは可能ですか?
状況によっては再チャレンジは可能です。
新卒では翌年度の再応募や、インターンからの再挑戦を認めている企業もあります。
ただし、過去の応募情報が残っていることもあるため、前回の反省を活かし、内容をアップデートすることは絶対に忘れないでください!
また、新卒で落ちた人の場合は、将来的に転職など中途での再挑戦も視野に入れることができるので、同業他社などで経験を積み、再挑戦するのも一つの方法ですよ!
質問③ カゴメ以外で志望動機を作るときに何を意識すべき?
カゴメが第一志望で志望度が高かった人ほど、カゴメ以外の企業に対する志望動機に悩んでしまいがちです。
カゴメ以外の企業に対する志望動機を作る際は、「自分の価値観や経験と企業の強みがどうマッチするか」を意識してみてください。
たとえば「食を通じて社会に貢献したい」という思いがあるなら、それを軸に他社の特徴と結びつけて考えることで、カゴメで得た気づきも活かせますよね。
また、企業理念や事業内容に共感した具体的な理由、自分の経験を活かせるポイントを明確にすることで、説得力のある志望動機が作れます。
質問④ カゴメの選考に落ちたことを他社に話しても大丈夫?
選考に落ちたこと自体はネガティブな情報ではありません。
むしろ、そこから何を学び、どう行動したかを話すことで、成長意欲や柔軟性を伝えることができます。
もちろん自分から積極的に言う必要はないですが、もし聞かれた場合は、「カゴメの選考で◯◯を見直す必要があると気づき、◯◯を改善しました」といった形で話すと、前向きな姿勢として評価されます。
ただし、他社(カゴメ)を否定するような言い方は避けるようにしましょう。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
この記事を読んでもらうことで、カゴメに落ちた原因だけでなく、その反省をどうやって次に活かすべきなのかについても、理解が深まったかと思います。
倍率や入社難易度からもわかるとおり、カゴメは超難関企業です。
どれだけ優秀な就活生であっても、簡単に受かることはできません。
むしろ選考に落ちる人が大半であり、同じ状況の人も多いはずなので、落ちたからといって「自分には能力がない」などと落ち込む必要は一切ありません。
落ちた後に大切なのは、その経験をこの先の就活に活かすことです。
カゴメの選考を受けた経験を活かせるのは、勇気を持ってカゴメに挑戦した人だけであり、そのアドバンテージを使わない手はないですからね!
この記事が、その手助けになることを心から祈っています。
それでは最後に、本記事の要点をまとめて終わりにしましょう。
【本記事の要点まとめ】
- 東洋経済オンライン「就活で内定競争倍率が高い100社ランキング」によると、カゴメの内定競争率は2位、総合職の倍率は315.6倍である。
- 東洋経済オンライン「入社が難しい有名企業ランキングトップ200」の中で、カゴメは200社中111位、入社難易度は58.8であり、順位が近い企業には、積水化学工業や任天堂、塩野義製薬、キリンなどが並んでいる。
- 毎年の新卒採用数も30名〜40名と少なく、かなり狭き門で難易度の高い選考。
- カゴメの選考に落ちた人の共通点として「カゴメの理念やビジョンへの共感が浅い」「食品業界全体への理解が不足している」「志望動機で自分らしさが伝わっていない」「面接でのエピソードに具体性がない」などが挙げられる。
- カゴメの選考に落ちたあとにやるべきことは「選考内容を振り返り改善点を洗い出す」「業界研究や企業研究を深堀りする」「他業界や他企業への視野を広げる」「自己分析を再度深めてみる」「志望動機をさらにブラッシュアップする」「ポジティブに気持ちを切り替えることを意識する」などである。