こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
企業からの不採用通知を就活ではお祈りメールと言います。
そんなお祈りメールを送らずに、不採用になったのか理解できない状態を「サイレントお祈り」と言うんですよね。
ちなみに僕が就活生の時も、サイレントお祈りで不採用になったことがあります。
(あの企業のことは絶対に忘れない...!笑)
実際のところ、4社に1社はサイレントお祈りをするとも言われているんですよね。
ひどい!ひどすぎる!!
ですが、サイレントお祈りをする企業側にもそれなりの理由があります。
そこで今回は、「面接を受けた会社にサイレントお祈りをされた場合の対処法」と「サイレントお祈りと判断する期間」について詳しく解説します。
また、サイレントお祈りを実施している企業もご紹介するので参考にしてください!
不採用通知が来ないといつまでも不採用になったのか分からず困りますよね!
そうなんだよ。だからこそサイレントお祈りだと感じた時の対応方法を今回は解説していくよ!
- 「サイレントお祈り」とは?
- サイレントお祈りは問い合わせるべきか?
- サイレントお祈りの問い合わせ手順
- サイレントお祈りと判断する期間について
- サイレントお祈りを実施している企業例
- サイレントお祈りに振り回されない方法【企業側の意図を知ろう】
- 本記事のまとめ
「サイレントお祈り」とは?
サイレントお祈りについて簡単に解説します!
面接を受け、内定をもらえない場合は企業側から不合格通知のメールや手紙が来ます。
そのメールや手紙の内容はだいたいどこの会社も同じもので、「誠に残念ながら、今回は不合格となりました。〇〇様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。」といったようなもの。
この最後の部分「お祈り申し上げます」をとって、就活者たちが不合格通知メールを「お祈りメール」と呼ぶようになりました。
しかし会社の中には、このお祈りメールを送ってこない会社があります。
すると、就活者にとっては合否の結果がわからないという状態になりますよね。
このことを、「何も言ってこない(サイレント)+お祈りメール=サイレントお祈り」と呼ぶようになったのです。
何も言ってこない不採用通知を、通称サイレントお祈りと呼ぶってことですね!
サイレントお祈りは問い合わせるべきか?
「サイレントお祈りかな?」と疑問に思った場合、僕はすぐに問い合わせすることをおすすめします。
なぜなら単純に、選考している企業の管理ができなくなるからですね。
ちなみに僕は心の余裕を保つために、1社不採用になったら1社エントリーするという戦略を取っていました。
具体的な持ち駒(エントリー企業数)の増やし方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
この戦略を取るためには、ちゃんと不採用になったことを把握できないといけないんですよね。
不採用なのに、サイレントお祈りされて判断できない状況が続いてしまうと、徐々に手持ちの企業が少なくなってしまうので、こちらから問い合わせてケリをつけるのがベターだと僕は考えています。
たしかに不採用かどうか分からないと、持ち駒が減ったのか分からず、徐々に減っていくという危機にさらされてしまいますね...。
そうそう。サイレントお祈りする企業は案外多いからこそ、問い合わせて選考進んでいる企業数をしっかり把握しておくことが重要だよ。
サイレントお祈りの問い合わせ手順
それではこの章にて、不採用かどうかの問い合わせ方法を解説します!
どうやって問い合わせたらいいのか、また相手に失礼のないように聞くにはどう言えばいいのかと不安なことが多いですよね。
具体的に、不採用かどうかの問い合わせ方法は、メールと電話の2パターンがあります。
それぞれの詳しい問い合わせ方法をご紹介します。
メールでの問い合わせ方法・テンプレ
面接日時の連絡などのやりとりをメールで行っていた場合、そのアドレスにメールを送ってお問い合わせましょう。
以下にテンプレをご紹介します。
【合否の問い合わせメールテンプレ】
件名:◯月◯日の面接結果について【◯大学◯学部◯◯◯◯(フルネーム)】
◯◯株式会社
人事課 ◯◯様
▲担当者名が分からない場合は「採用担当 御中」で良い
いつも大変お世話になっております。
◯◯大学◯◯学部の◯◯◯◯と申します。
◯月◯日は、お忙しい中面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
その際、選考結果をいただける日時を伺うのを忘れてしまいました。
本来面接時にお聞きしなければならないところ、私の不注意でお手間をとらせてしまい大変申し訳ございませんが、教えていただくことは可能でしょうか。
ご多忙の中ご迷惑をおかけし大変恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
◯◯大学
◯◯学部 ◯◯学科 ◯年
◯◯ ◯◯(名前)
◯◯ ◯◯(電話番号)
◯◯ ◯◯(メールアドレス)
件名で面接の日時と目的を明確に
このテンプレのように、メールで問い合わせる場合は、まず件名において、面接の日時とメールを送る目的を明確に記載しましょう。
そしていきなり合否の結果について尋ねるのではなく、きちんと挨拶から書いて面接をしてもらったお礼を伝えます。
「合否発表の日時を忘れた」とマイルドに尋ねるのがベター
そのあとに続く文章も、ダイレクトに合否の結果を尋ねることは避けます。
丁寧な言葉であくまでも「自分の不注意で合否発表の日時を聞くのを忘れてしまった」という前提で書くことがポイントです。
(早く結果教えろよ!って書きたい気持ちは抑えてくださいw)
なぜなら、サイレントお祈りと断言することは難しいからです。
もしかしたら本当に企業側がまだ選考中という可能性もあります。
そんなときに「選考結果はまだか」というような聞き方をしてしまって、もし自身が選考に残っていた場合に相手に良くない印象を与えることは避けたいですよね。
また、相手の顔を見て話すことが出来ない、声のトーンなどで感情を伝えることができないメールだからこそ、より丁寧な姿勢を見せられる文章を心がけましょう。
最後に著名は忘れずにね!
さらに大事なのは、最後の署名を必ず忘れ書くこと。
問い合わせをしておいて連絡先を書かないのは失礼になります。
相手が自分の連絡先を持っているとわかっていても、きちんと電話番号、メールアドレスを書いておくようにしましょう!
メールでの問い合わせ方法・テンプレ
電話で問い合わせる場合も、基本的にはメールで問い合わせる場合と同様、「あくまでも自分の不注意で」という姿勢で話しましょう。
理由はメールの場合と同じで、やはり相手に悪い印象を与えるのは、仮に不合格だったとしても得策ではありません。
それでは電話で問い合わせをする際の例もご紹介します。
【合否の確認電話の会話テンプレ】
◯◯大学◯◯学部の◯◯◯◯(フルネーム)と申します。
人事課の◯◯様はいらっしゃいますでしょうか?
▲担当者が分からなかったら「採用担当者様はいらっしゃいますでしょうか」で良い
(電話がつながったら)
先日面接をしていただきました、◯◯大学◯◯学部の◯◯◯◯と申します。
お忙しいところ突然お電話してしまい、大変申し訳ございません。
実は先日の面接時に、合否結果のご連絡をいただける日時をお聞きするのを忘れてしまいました。
大変申し訳ございませんが、結果発表の日時を教えていただくことは可能でしょうか?
担当者がいなかったら「こちらから改めて」とすること
もし担当者につながらなかった場合は、「折り返しご連絡いただけますか」ではなく、必ず「こちらから改めてご連絡いたします」と伝えた上で電話を切ってください。
担当者に確実につながる時間帯を聞いておくのもいいですね!
問い合わせする姿勢は評価にも繋がる
ちなみにこうした連絡や問い合わせは、最低限のマナーを守っているならプラスの評価に働きます。
それはなぜか?
このように企業にわざわざ連絡して、結果を聞く姿勢は仕事で活きるからです。
特に営業職の場合は、このように電話やメールで結果を追うことが重要なんですよ。
よって、こうしたしつこさは評価に繋がると考えて、思い切って問い合わせしちゃってください!
電話での問い合わせを避けるべき時間帯
電話で問い合わせる場合、基本的には企業の営業時間内であればOKです!
しかし、電話をかけるのを避けるべき時間帯があるので覚えておきましょう。
【電話をかけてはいけない時間帯】
- 始業から30分
- お昼休憩中
- 終業間際
始業すぐと終業間際は企業側も忙しく、そのような時間帯に電話をしてしまうと印象も良くありません。
また、お昼休憩中は担当者が席を外している可能性が高い。
よって、電話をかけてもつながらないことが多いでしょう。
その場合、こちら側としても手間が増えるだけですよね!
電話をする際はなるべく相手の迷惑にならない時間帯を考えて電話をするのがマナーですね。
どちらの方法で問い合わせをするにしても、必ず下記のことを守りましょう。
とりあえず下記の5つを守ればマイナス評価されることはないですよ!
【合否の確認をする上でのポイント】
- 連絡・大学名、学部、フルネームを必ず名乗る
- 面接の日時、また面接をしてもらったお礼を伝える
- 直接結果は聞かない
- 「自分の不注意であること」を主張する
- 教えてもらったら、しっかりとお礼を言う
これらのポイントを押さえた上で、お祈りメールを放置せずに選考結果をクリアにしていくことが重要なんですね。
自分が何社選考進んでいるのか把握しつつ、エントリー数を増やすことが必要だからね。放置されるとそういった戦略が練れないからさ。
サイレントお祈りと判断する期間について
サイレントお祈りに関して、「どのぐらい待てばサイレントお祈りと判断していいのか?」「どのぐらい待ってから問い合わせすれば良いのか?」という判断が難しいですよね。
僕も最初、サイレントお祈りと判断する期間の判別ができませんでした。
そこで以下の2つを判断の期間としていたので、共有しておきます。
【サイレントお祈りと判断する期間・タイミング】
- 選考から2週間たっても連絡がこない場合
- 言われていた日を過ぎても連絡がこない場合
選考から2週間たっても連絡がこない場合
まず一般的な企業は、2週間ほどで選考結果の通知が来ます。
よって、2週間を過ぎても連絡がない場合は「サイレントお祈り」であると判断しても良いですね。
ただ、前述したように選考対象者数が多く、本当に選考に時間がかかっているだけかもしれない。よってサイレントお祈りだと決めつけて問い合わせるのは危険です。
問い合わせ手順に従い、へりくだった態度で問い合わせしましょう!
言われていた日を過ぎても連絡がこない場合
次に「◯月◯日に選考結果を伝えます」と明確に言われていた場合、その日を過ぎても連絡がなかったら、翌々日ぐらいに問い合わせると良いですよ!
大企業の場合は連絡忘れというミスは少ないですが、中小やベンチャーだと採用担当者が少なく、連絡忘れのミスが起きやすい。
よって早めに問い合わせして白黒はっきりさせておきましょう。
選考結果の日時を明確に伝えてもらっていない場合は、2週間後を目処にする。
日時が明確に伝えてもらっていた場合は、その翌々日ぐらいに問い合わせするのがベターってことか!
サイレントお祈りを実施している企業例
実際サイレントお祈りをしている企業名がわかれば、就活している側としてもなんとなく安心できますよね。
そこで、「サイレントお祈りを実施している企業」を調べてみました。
(※「選考通過者のみに連絡」としている企業も含めるので、無断のサイレントではないという点だけは知った上で参考にしてくださいね。)
かなりの数があるので、全てをご紹介するのは難しいですが、大手企業・有名企業を抜粋して掲載します!
【サイレントお祈りを実施している企業例】
» 飲料メーカー
・アサヒ飲料
・サッポロ
・サントリー
・宝酒造
・ヤクルト
» 食品メーカー
・キッコーマン
・日本ハム
・フジッコ
・ミツカン
・三菱食品
・キッコーマン
» 保険企業
・あいおい損保
・第一生命
・住友生命
・日本生命
・明治安田生命
» ハウスメーカー
・積水ハウス
・大和ハウス工業
・日本住宅
» 金融業界
・みずほフィナンシャルグループ
・三菱東京UFJ銀行
・三菱UFJニコス
・横浜銀行
・野村証券
・SMBC日興証券
» 空港業界
・関西国際空港
・成田国際空港
» その他
・NEC
・IBM
・NTTドコモ
・旭化成
・オリンパス
・リクルート
抜粋したつもりですが、かなりの数の企業がサイレントお祈りをしているようですね。
しかも、特定のカテゴリーの企業ではなく、全体的に大手はいまやサイレントお祈りが主流なのでは、と思いたくなるラインナップです。
これらの企業の中には、面接時に「合格者のみに通知いたします」と言い切っている企業もあり、サイレントお祈りを実施することを公言している企業もあります。
(これもサイレントお祈りとしてここでは紹介しました!)
逆にそうしてくれるとありがたいのですが、事前に何も知らされていないと不安になりますよね。
抽選でもよく「当選者のみに連絡」ってありますよね!大企業は不採用者に連絡するのが手間すぎるから、そうしている企業も多いってことですね。
そのとおり!サイレントお祈りって一言で言っても、悪質なものからそうではないものまで存在するんだよ。
サイレントお祈りに振り回されない方法【企業側の意図を知ろう】
就活を頑張っている側からすると、「失礼だ!」と怒りたくなるサイレントお祈り。
そんなことに振り回され、煩わしい思いをするのは誰でも嫌ですよね。
そこで、逆の立場に立ってみて、「企業側がなぜサイレントお祈りをするのか」を知っておけば、少しは違った観点からこのサイレントお祈りを見ることができるかもしれません。
サイレントお祈りを実施する理由
では、企業はなぜサイレントお祈りをするのでしょうか。
理由は主に4つです!
【サイレントお祈りを実施する理由】
- 人事/採用担当の負担を減らす
- お祈りメールのご送信を防ぐ
- 質問への対応を避ける
- 保留として後からいつでも採用できるようにする
人事/採用担当の負担を減らす
大手企業の中には、数万もの就活生が応募してくる企業もあります。
そしてそのような大手は、採用する人数も多く、人事や採用担当者はその合格者への対応やフォローにも追われます。
そこへさらに不合格者への連絡となるとかなりの負担となり、合格者へのフォローへも支障が出てくる可能性があるんですよね。
そのような人事/採用担当者の負担を減らすためにサイレントお祈りを実施している企業が大半です!
お祈りメールの誤送信を防ぐ
こちらも大手企業に言えることですが、応募してくる人数が多いということは不合格になる人数も多いということ。
通常そのような不合格者には一斉メールで「お祈りメール」を送信しますが、人数が多いとその際間違ってお祈りメールを送信してしまう可能性もゼロではありません。
合格者に不合格通知をしてしまえば企業側も困るので、不合格者にはあえてサイレントお祈りとするのです。
質問への対応を避ける
お祈りメールを受け取ったことのある人なら、一度は「なお、今回の選考内容に関するお問い合わせは受け付けておりませんので、何卒ご了承ください」という文章を見たことがあると思います。
つまり「選考結果に関して聞いてこないでくださいね」と言っています。
なぜでしょう?
その企業を受けた側としては、なぜ自分が不採用だったのか、次のステップのためにも知りたいですよね。
しかし、不合格者がみんな知りたいと思っているのは当然で、その全員が「なぜですか」と問い合わせたらどうなるか?
採用担当者はその対応に追われ、他の業務が出来なくなる可能性も。
それを避けるためにサイレントお祈りにしている、という企業も多いようです!
保留として後からいつでも採用できるようにする
そして最後に、サイレントお祈りすることで「結果を保留」にできますよね。
よって後半で採用目標数に達しなかった時に「やっぱ採用」とすることができる。
意外とこの目的があってサイレントお祈りをする企業が多いらしい。
以上4つの理由により企業はサイレントお祈りを実施します。
理由もなく、ただただ失礼なことをしているというわけではないんですよね。
しかし、だからといってこちらも完全に納得できない。
合否についての問い合わせをしてはいけないということにはならないので、きちんと知りたい方は問い合わせをしましょうね!
なるほど!サイレントお祈りをするのはこんな理由があったんだ!
本記事のまとめ
最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました!
就活をして、内定をもらうまでには本当に色々な事がありますよね。
書類選考、面接と進んで、「これはいけるかも!」と思った会社からの「お祈りメール」もその一つですが、最近は今回ご紹介したサイレントお祈りもその「色々な事」の1つかもしれません。
企業側にも理由があるようですが、それでも一生懸命就活をしている側からすれば、「馬鹿にしているのか」と怒りたくもなります。
面接を受けたからには、その合否の結果を知る権利はもちろんあります。
問い合わせをするのに遠慮する必要はありません。
ぜひガシガシ問い合わせして白黒付けてください!
その上で、エントリー数を確保しつつ、心に余裕を持ったまま内定を獲得しましょうね!!
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。
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