就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マンです!
「日立造船ってホワイト企業なの?」「日立造船って名前はよく聞くけど、実際の労働環境はどうなんだろう?」
こんな疑問を持っている就活生や転職希望者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、日立造船についてホワイト企業度を徹底的に分析していきます。
給与、労働環境、企業文化など、様々な角度から日立造船の実態に迫ります。
日立造船は歴史ある企業ですが、働きやすさはどうなのでしょうか?気になります。
そうだね!伝統ある企業も時代とともに変化しているはず。日立造船の現在の姿をしっかり見ていこう!
日立造船の会社概要
日立造船は、1881年創業の歴史ある企業です。
もともとは会社名のとおり造船業をメインとしていましたが、不況などの理由から2002年に造船事業から撤退しました。
現在では、造船業で培った高い技術力を活かして、ごみ焼却発電施設やバイオガスプラントなどの建設・運営を行う環境事業を行っています。
また、機会・インフラ、脱炭素化の分野でも、幅広く事業を展開しています。
なお、社名は「日立造船」ですが、戦後には日立グループから離脱しており、造船事業も手放しています。
社名と実態が大きくかけ離れていることもあり、2024年10月から社名を「カナデビア株式会社」に変更すると発表しています!
10月以降に企業研究する際は、社名に注意してくださいね。
そんな日立造船の会社概要は以下のとおりです。
【日立造船の企業情報】
- 創業:1881年
- 資本金:454億4,200万円
- 従業員数:12,148名(2024年3月末時点)
- 売上高:5,558億円
- 事業内容:ごみ焼却発電施設や海水淡水化プラントなど環境関連施設の設計・建設・運営・保守、精密機械の開発・アフターケア、橋梁・水門の製造など
日立造船は100年以上の歴史がある企業なんですね。技術力の高さが伺えますが、働く環境はどうなのでしょうか。
いい視点だね!歴史ある企業の強みと、現代の働き方との調和が気になるところだ。これから詳しく見ていこう!
【結論】日立造船のホワイト企業なのか?
ではこの記事の本題である「日立造船はホワイト企業なのか?」について共有していきます。
結論からいうと、日立造船は完全なホワイト企業とは言い切れませんが、給与水準の高さや技術力、将来性などの面で魅力的な企業と言えます。
上記の結論を出すにあたり、以下の5つの指標をもとに分析・判断しました。
この章で各指標の評価をお伝えした上で、次の章から1つずつ解説していきますね。
【日立造船のホワイト企業度を判断した指標】
- 給与・待遇面
- 労働環境
- 企業文化・風土
- 成長性・安定性
- 将来性
① 給与・待遇面
平均年収は全国平均を大きく上回っており、初任給もほぼ同水準です。
年1回の昇給や年2回の賞与など、大手企業としては一般的な水準を満たしていると言えますね。
評価:◎(良好)
② 労働環境
残業時間はやや多めですが、年間休日数は全国平均を大幅に上回っています。
有給休暇の取得率も高く、福利厚生も充実しています。
評価:○(普通)
③ 企業文化・風土
技術力と安全性を重視する文化が根付いています。
社員の成長支援制度が充実しており、長期的なキャリア形成が可能です。
一方で、古い体質が残っている部分もあるようです。
評価:○(普通)
④ 成長性・安定性
デジタル技術の活用など、新しい分野への挑戦を続けています。
環境分野での安定した事業展開を行いつつ、グローバル化の推進により事業の多角化を図っています。
評価:◎(良好)
⑤ 将来性
環境技術やデジタル技術の分野で先行しており、今後の成長が期待できます。
新規事業への参入やグローバル展開により、新たなキャリア形成の機会が増えています。
評価:◎(良好)
日立造船は給与水準が高く、技術力や将来性も魅力的な企業なんですね。でも、労働時間や企業文化については個人の価値観との相性をよく見極める必要がありそうです。
その通り!企業研究は表面的な情報だけでなく、自分の目で確かめることが大切だよ。この記事を参考に、さらに深く企業研究を進めてみてくれ!
日立造船の給与・年収
ホワイト企業かどうかを判断する上で、給与・年収は重要な要素です。
日立造船の給与・年収について、詳しく見ていきましょう。
① 平均年収
日立造船の有価証券報告書によると、従業員の平均年収は699万円となっています。
国税庁の調査によると、日本の民間企業の平均年収は458万円です。
つまり、日立造船の平均年収は全国平均を約240万円上回っていることになります。
この点から見ると、日立造船の給与水準はかなり高いと言えます!
② 初任給
次に、初任給について見ていきましょう。
日立造船の採用サイトによると、2023年4月入社の初任給の実績は以下の通りです。
【日立造船の大卒初任給(2023年4月入社実績)】
- 修士了:259,500円
- 学部卒:235,000円
- 高専卒:213,500円
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、大学卒の初任給の全国平均は237,300円となっています。
(大学院卒の初任給の全国平均は276,000円、高専卒は214,600円)
日本造船の初任給は全国平均よりもやや下回っているものの、平均と比べてもほぼ同水準です。
③ 昇給
日立造船の採用サイトによると、以下のような昇給・賞与制度があるとのことです。
【日立造船の昇給・賞与制度】
- 昇給:年1回(7月)
- 賞与:年2回(6月、12月)
これらの制度により、個人の能力や会社の業績が収入に反映される仕組みが整っていると言えるでしょう。
日立造船の給与水準はかなり高いんですね。技術者や熟練工が評価される傾向があるようですが、景気の影響も受けそうです。
そうだね!高い給与は魅力的だけど、安定性も考慮する必要があるよ。次は、実際の労働環境について詳しく見ていこう!
日立造船の労働環境
次に、日立造船の労働環境についてみていきます。
労働時間や休日、福利厚生などの労働環境はホワイト企業かどうかを判断する上で非常に重要ですからね!
① 労働時間・残業
まず、労働時間と残業について。
日立造船の募集要項を見ると、勤務時間は以下のとおりです。
【日立造船の勤務時間】
- 8:45〜17:45(本社)※事務所ごとに若干異なる
なお、日本造船ではスーパーフレックスタイム制度や在宅勤務制度も取り入れており、1日8時間を基準として、柔軟に勤務時間を選択できるのが魅力です。
(導入状況は事業所によって異なるようですが)
また、採用サイトによると月の平均残業時間は20.3時間。(2023年度実績)
僕が運営するホワイト企業ナビに掲載できる企業の条件として、「月の残業時間が25時間未満」としています。
よって、日立造船の残業時間についてはホワイト企業の条件に当てはまると言えます!
② 休日・休暇
次に、休日・休暇制度について見ていきましょう。
日立造船の採用情報サイトによると、以下のような休日・休暇制度があります。
【日立造船の休日・休暇制度】
- 年間休日:127日(2023年度実績)
- 有給休暇:初年度から22日
- その他:夏季休暇、年末年始、慶弔休暇、リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇など
厚生労働省の調査によると、民間企業の年間休日数の平均は110.7日。
日立造船の年間休日数127日は、全国平均を17日も上回っています!
ホワイト企業ナビでも120日以上の休日があることをホワイト企業の要因としているので、127日はホワイト企業として素晴らしい数字だと言えます。
また、有給休暇も初年度から22日とかなりの高水準!
平均有給取得日数も19日とのことなので、プライベートの時間もしっかり大切にできる環境であることが伺えますね。
③ 福利厚生
最後に、福利厚生について見ていきましょう。
日立造船では、以下のような福利厚生が設けられています。
【日立造船の主な福利厚生制度】
- 社員食堂
- 喫茶室
- 社内イベント
- 寮・社宅
- 新婚者住宅補助
- 介護・育児休業制度
- 持株会・財形貯蓄
- 慶弔給付
- 資格取得報奨金制度
- 試験費用補助
これらの福利厚生制度は、大企業としては一般的な水準と言えますね。
とくに寮・社宅制度は、地元から離れた事業所で働く社員や家族で転勤する社員にとって嬉しい制度です。
働く環境に関する制度からスキルアップを補助する制度まで、幅広い福利厚生が整えられています。
日立造船の労働環境は、残業はやや多めですが、休日や福利厚生は充実しているようですね。社員のスキルアップも支援されているのが魅力的です。
その通り!労働時間と休暇のバランス、そして福利厚生の充実度は重要なポイントだね!
日立造船の企業文化と評判
つづいて、日立造船の企業文化や評判について見ていきましょう。
公開されている情報を元に分析していきます。
① 企業理念と行動指針
日立造船の公式サイトによると、以下のような企業理念と行動指針を掲げています。
【日立造船の企業理念】
- 「私達は、技術と誠意で社会に役立つ価値を創造し、豊かな未来に貢献します」
【経営姿勢】
- 安全最優先
- 社会との共生
- コンプライアンスの徹底
- 品質の追求
【行動規範】
- 果敢に挑戦する
- 真摯に対話する
- 広く学び、深く考える
これらの理念や指針から、技術力と安全性を重視する企業文化だとわかりますね。
常に技術を磨き、社会に貢献していくという日本造船の精神が伝わります。
② 社員の成長支援
日立造船は、社員の成長を重視しており、以下のような取り組みを行っています。
【日立造船の社員成長支援】
- 入社研修(約10日間)
- 新入社員研修(入社後2年間)
- 製造現場実習
- グローバル人材育成プログラム
- キャリアプラン制度
- 技術講座
- 語学研修 など
これらは研修制度の中でも一部をピックアップしたものです。
日立造船では、社員のスキルアップを支援する取り組みとして、上記以外にも豊富な研修制度が用意されています。
③ 社会貢献活動
日立造船は、以下のような社会貢献活動に取り組んでいます。
【日立造船の社会貢献活動】
- 再生可能エネルギーの提供
- 水不足の解消・水質汚濁の防止
- 環境関連施設の見学
- 地域への環境啓発授業
- カーボンニュートラルへの取り組み
- 森林保全活動
上記は、日本造船だからこそ可能な社会貢献活動といえますね。
環境分野での事業を展開しているため、間接的な社会貢献だけでなく事業を通して直接的に貢献する取り組みも行えるのです。
④ 社員の声と評判
日立造船の社員の声や評判について、就職・転職サイトの情報を参考に見ていきましょう。
ただし、これらの情報は個人の主観に基づくものであり、全体を代表するものではないことに注意が必要です。
【日立造船に関する社員の声(ポジティブな面)】
- 若いうちから挑戦する機会が多い
- 技術力の高さに誇りを持てる
- 大規模プロジェクトに携われるやりがいがある
- 福利厚生が充実している
- 長期的なキャリア形成ができる
【日立造船に関する社員の声(課題とされる面)】
- 繁忙期の労働時間が長い
- 部署によって業務負荷に差がある
- 古い体質が残っている部分がある
口コミを見ると、日立造船は技術力と安定性が強みであることが分かりますね。
ただ一方では、労働環境や組織文化に課題があるとの声も見られました。
日立造船は技術力が高く、やりがいのある仕事ができそうですね。でも、労働時間や古い体質など、課題もありそうです。
その通り!企業文化や評判は良い面も課題もあるんだ。次は、日立造船の今後の展望について見ていこう。将来性も重要なポイントだからね!
日立造船の今後の展望
最後に、日立造船の今後の展望について見ていきましょう。
企業の将来性は、就職先を選ぶ上で重要な要素の一つです。
① デジタル技術の活用
日立造船は、DXの推進にも積極的に取り組んでいます。
主な取り組みは以下のようなものがあります。
【日立造船のデジタル化への取り組み】
- AIによるごみ焼却発電施設の燃焼変動の予測
- 溶接欠陥有無を自動判定するシステムの開発
- 遠隔監視システムの導入による予知・予防保全
- リモートラベルチェックサービスの開発
- DX人材育成の教育施策
日立造船では、「事業DX」「企業DX」「DX基盤」の3つを柱としたDX戦略が策定され、社会の変化に合わせ、新たな事業戦略も展開しています。
時代に挑戦していく姿勢が、100年以上も続く歴史ある企業である理由だとわかります!
③ カーボンニュートラルへの取り組み
日本造船は、2050年にカーボンニュートラルを達成することを目標とし、脱炭素化に取り組んでいます。
(※①カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量を吸収や除去といった手段で実質ゼロにしていくこと。
※②脱炭素化とは、CO2の排出量をゼロにすること。)
【日本造船のカーボンニュートラルへの取り組み】
- 使用燃料の燃料転換
- 車両の自動化
- 省エネ設備の導入
- 使用電力の再生エネルギー比率向上
- CO2排出量の把握
- サプライチェーン排出量の削減
日立造船ではカーボンニュートラル達成に向けて長期的なビジョンを掲げています。
カーボンニュートラルへの取り組みは、世界的にも活発化しています。
日本造船が行っていることは、環境や社会的な側面からも企業を成長・存続させていくために必要と言えますね。
④ グローバル展開の強化
日立造船は、国内だけでなく海外にも拠点を広げ、グローバル展開を強化しています。
主な取り組みとしては以下のようなものがあります。
【日立造船のグローバル展開】
- インドや中東地域への事業拡大
- 海外への大型ごみ焼却発電施設の納品
- 語学研修の充実
- 海外出張・駐在
これらの取り組みにより、社員はグローバルなキャリア形成の機会が増えることが期待されます。
日立造船の今後の展望は、環境技術とデジタル技術を軸とした技術革新、サステナブルへの取り組み、そしてグローバル展開の強化が中心となっています。
就職先を検討する際は、これらの将来計画が自身のキャリアプランと合致するかどうかを考慮することが重要です。
日立造船は環境技術やデジタル技術、新規事業など、様々な分野に挑戦しているんですね。将来性を感じますが、変化の激しい環境でもありそうです。
その通り!伝統ある企業が新しい分野に挑戦する姿勢は評価できるね。自分の志向や働き方の希望とマッチするか、よく考えることが大切だよ!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
日立造船は、伝統ある企業でありながら、新しい技術や分野に挑戦し続けている企業です。
ただホワイト企業かどうかの判断は、個人の価値観や働く上で何を優先するのかによって変わってきます。
また、自分自身のキャリアプランや価値観と照らし合わせて、日立造船が自分に合った企業かどうかを判断することが大切です。
日立造船への就職を考えている人は、以下の点を意識して企業研究を進めてみてください。
【日立造船の企業研究のポイント】
- 繁忙期の実際の労働時間や休日出勤の頻度
- 配属部署による業務内容や負荷の違い
- 若手社員の育成方針や具体的なキャリアパス
- 新規事業やグローバル展開に伴う異動の可能性
- デジタル化や環境技術への取り組みの具体的な内容
- 業界の景気変動が給与や雇用に与える影響
また上記について、会社説明会やOB・OG訪問で積極的に質問することで、より具体的な企業像をつかみやすくなりますよ!
最後に、この記事の要点をまとめて終わりましょう。
- 日立造船は長い歴史と高い技術力を持つ会社
- 給与水準は全国平均を大きく上回っており、福利厚生も充実している
- 労働時間は繁忙期にやや長くなる傾向があるが、年間休日数は全国平均以上
- 技術力と安全性を重視する企業文化があり、社員の成長支援制度も充実している
- デジタル技術の活用やグローバル展開の強化など、新しい分野に積極的に挑戦している
- 完全なホワイト企業とは言い切れないが、給与水準の高さや技術力、将来性などの面で魅力的な企業と言える
- 就活生は労働環境の実態や自身のキャリアプランとの適合性について、さらに詳しく調査することが重要
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです!
就活攻略論には他にも、僕が書き続けた1500の記事があります。
ぜひ他の記事も読んでもらえると嬉しいです\(^o^)/ 以上、就活マンでした!