こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は800以上の就活マンです。
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大学生の中には、さまざまな理由で「休学」という選択をする人も多くいます。
しかし、「大学を休学すると、就活のときに不利になるのではないか?」となかなか踏み切れずに迷っている人もいますよね。
結論、休学することで就活が必ず不利になるわけではありません。
就活において重要なのは「休学の理由」です。
本記事では休学が就活に与えるメリット・デメリット、休学を就活で有利な材料にする方法などを解説していきます。
就活が気になって休学しようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください!
- 就活では休学の「理由」が大事
- 就活前に休学するメリット
- 就活前に休学するデメリット
- 就活で有利になりやすい休学理由
- 就活で不利になりやすい休学理由
- 就活で「休学」をアピール材料にする3つの方法
- 【結論】休学して就活に時間をかけてもいい!
- 本記事のまとめ
就活では休学の「理由」が大事
大学を休学した場合、就活で面接官に理由を聞かれることが多いのは事実。
なので、休学によって就活が不利になるのではないか、印象が悪いのではないかと悩んでいる人もいますよね。
しかし、休学したからといって必ず不利に影響するわけではありません。
最初にもお伝えしたとおり、就活では休学した「理由」が大事です。
面接官は、休学したという事実よりも、その理由や目的で判断するから。
逆に理由がない休学や何もせずに過ごしていた場合、当然就活では不利になってしまいます。
ただ、目的や理由をしっかり伝えることができれば、逆にアピールの材料になることもありますよ!
(具体的なアピール方法については、本記事後半でご紹介します。)
コロナで就職が厳しいと考えている人におすすめの対策法
今年はコロナの影響で就職が厳しそうだから、休学して就職留年しようと考える人もいるかもしれません。
しかし、「就職できなさそうだから」という理由で休学するのはもったいない。
なぜなら休学したからといって、いつコロナが収束するかなんてわからないから。
さらに、コロナの影響はたしかにあるものの、しっかりと対策していれば内定は獲得できるから。
では具体的に何をすべきか。
コロナの影響が一番大きかったのは「就活生と企業のマッチング機会の損失」です。
合同説明会や企業説明会が軒並み中止になりましたからね。
そこでおすすめの対策法が「複数の就活サイトを併用すること」です!
100以上の就活サイトから厳選したサイトを以下の記事で解説しています。
企業探しや選考対策に困っている方は特に参考になりますよ!
【補足】毎年どれくらいの人が休学しているのか
実際に休学している人はどれくらいいるのか、気になりますよね。
以下のグラフは、文部科学省が行った学校基本調査の「最低在学年限超過学生数」の結果をまとめたものです。
引用:学校基本調査「学部別 最低在学年限超過学生数」
「最低在学年限超過学生数」とは、4年制の大学であれば、4年以上在学しているということ。
つまり、休学した人数になります。
グラフを見ると、ここ5年で徐々に減ってはいるものの、毎年8万人以上もの学生が「休学」という選択をしていることがわかりますね!
休学したら絶対にマイナスな印象になるのかと思ってました…。
そう思ってしまう学生も多いよね。ただ、目的や理由がハッキリしているなら休学という選択肢もアリなんだよ!
就活前に休学するメリット
就活前に休学するか悩んでいる人向けに、まずは休学のメリット・デメリットをお伝えしていきます。
良い面も悪い面もしっかり把握した上で、選択しましょう。
【就活前に休学するメリット】
- やりたいことに挑戦できる
- スキルや経験が身につく
- 大学生の肩書きをキープできる
メリット① やりたいことに挑戦できる
やりたいことに挑戦できるのは、休学の大きなメリットのひとつです。
休学することで時間的な余裕が生まれ、「大学に通いながらだと難しいけど挑戦したかったこと」にチャレンジできます。
たとえば、語学留学や気になる企業の長期インターン、学生起業など。
実際に経験することで、「本当にやりたいことは何か」「どんな将来を目指したいのか」が、よりわかりやすくなるでしょう。
もし挑戦してみて失敗したとしても、ひとつの経験としてあなたの財産になります!
「自分には、◯◯は向いていなかったんだ」と知れると、より就活の軸が明確になるから。
また、やりたいことのために自らの意思で休学を選んだということは、面接でも主体性や行動力があるという印象を与えられますよ!
メリット② スキルや経験が身につく
目的のある休学であれば、それなりのスキルや経験が身につくのもメリットのひとつ。
休学することで、大学の授業や課題以外に時間を割けるようになります。
多くの時間をかけることで、一定の経験値やスキルを習得することができるのです。
例を挙げると、留学だと語学、インターンであれば業界のスキルや社会人経験などが身につきます。
これは、スキルを身につけることが休学の理由になっているパターンですね。
対して、やむを得ない事情で休学せざるを得なかったとしても、経験やスキルは身につきます!
たとえば「経済的な理由で休学したけど、アルバイトをして接客スキルが身についた 」
「ケガで学校に通えずに休学したけど、自宅のPCでプログラミングを学んだ」など。
休学したからこそ経験した、身につけたことは、就活でもアピールできる材料のひとつになりますよ!
メリット③ 大学生の肩書きをキープできる
中退ではなく、休学という選択肢を取れば、大学生の肩書きをキープできます。
休学ではなく中退してしまうと、すぐに仕事先を探さなければいけなかったりしますよね。
また、やりたいことに挑戦するにしても、休学の場合は失敗しても経験値として財産になるとお伝えしました。
しかし、中退して失敗してしまうと、戻れる場所がないためダメージはかなり大きいでしょう。
さらに、休学の場合は、復学すればそのまま大学生として卒業できるので、就活の際は新卒として扱われるのも大きなメリットです。
休学にもこんなにメリットがたくさんあるんですね!
そうだよ!ただ、最初にも言ったとおり、休学する理由・目的をハッキリさせることで得られるメリットということを覚えておいてね!
就活前に休学するデメリット
休学するメリットをお伝えしてきましたが、良いことばかりではありません。
デメリットの部分も見ていきましょう。
【休学するデメリット】
- お金がかかる
- 同級生が先に卒業してしまう
デメリット① お金がかかる
休学中もお金がかかるのが、デメリットのひとつです。
学校に通っていなくても在学していることになるので、学費を払う必要があります。
国立大学であれば、休学中の学費は無料です。
しかし、私立大学は学校によって違いますが、一定の休学費を払う必要があります。
満額ではないとはいえ、金銭的な負担になります。
経済的な理由で休学を選ぶ人はとくに、生活がきついと感じることもあるでしょう。
休学費用は大学によって違うので、事前に確認しておきましょう。
コロナ禍の休学費への対応
2020年12月、文部科学省から各大学に対して、コロナで経済的に困窮した学生への休学費の配慮を求める依頼があった。
各大学において経営状況は個々に異なる事情はありつつも、学生の経済 的な負担を軽減する観点から、休学中の在籍料等の取扱いについては、柔軟な対応につい て御配慮をいただくよう、お願いします。
引用:文部科学省「休学中の在籍料に関する対応について」
この他にも、学生に向けた支援策も打ち出されています。
具体的な支援内容や申込期限は、大学や時期によって違うので調べてみてね!
デメリット② 同級生が先に卒業してしまう
休学できる期間は、基本的に数ヶ月〜数年単位です。
そのため、一度休学すると同級生と一緒に卒業することはできません。
復学しても、同い年がいないと就活で孤独を感じるかもしれませんね。
しかし、同級生が先に就職することになるので、自分が就活をする時期にアドバイスや相談に乗ってもらえるという利点もありますよ。
経済的な支援策を受けられれば、休学による大きなデメリットはそれほどないと言えるね!
就活で有利になりやすい休学理由
休学を検討している学生の中には、「こんな理由で休学してもいいのかな?」と悩んでいる人もいるかと思います。
大学生が休学するのには、さまざまな理由がある。
その中でも就活に「有利になりやすい理由」と「不利になりやすい理由」があります。
まずは、それぞれを把握しておきましょう。
就活で有利になりやすい休学理由は、以下の3つ。
【就活で有利になりやすい休学理由】
- 留学
- 長期インターン
- スキル取得
有利な理由① 留学
大学生が休学する理由として最も多く挙げるのが、留学です。
グローバル化が進んでいる現代では、語学スキルは重宝されます。
また、留学先の外国の企業でインターンに参加する人も多い!
母国語以外の言葉で働いた経験があるのは、就活する際にかなり大きなアピールポイントになります!
しかし、現在(2021年2月)はコロナの影響で、留学予定が中止になった学生も多いです。
いつ国外の行き来ができるようになるのか、目処が立っていない状態。
これから休学を考えている人は、残念ながら留学は選択肢から外しておくほうがよいでしょう。
有利な理由② 長期インターン
一般的なインターンと違って、長期間企業で働く経験を積むために、休学を選ぶ人もいます。
数日〜1週間程度のインターンと違い、長期インターンでは社員と同じようにガッツリ働くため、その企業・業界で必要な知識を身につけられます。
また、「働く」という経験を長期間することで、社会人として必須のマナーも自然と覚えられるでしょう。
長期インターンに参加し、社会人マナーや業務知識を身につけていれば、就活の際に企業から即戦力になると感じてもらいやすいです。
有利な理由③ スキル取得
休学期間を利用して、スキルや資格を取得するのも就活に有利に働きます。
実践的なスキルを習得できると、企業側から欲しいと思われる人材になれます。
最近、需要が増えているのはプログラミングスキル!
その他にも、TOEICや宅建など勉強に時間がかかる資格を取得する学生もいます。
とくに専門的な知識であるほど、面接官からの評価は高くなるでしょう。
上記のようなスキルや資格を取得していれば、未経験の他の就活生と並んだときに有利になりますよ!
「入社後すぐに貢献できる力」を身につけるための休学であれば、就活で有利に働くこともあるんだ!
就活で不利になりやすい休学理由
次に、就活で不利になりやすい休学理由もおさえておきましょう。
不利になりやすい理由は、以下の3つ。
【就活で不利になりやすい休学理由】
- 目的がない
- 経済的な理由
- 病気やケガ
しかし、上記は「不利になる理由」と「伝え方次第で不利にならない理由」 の2種類に分けられます。
伝え方次第で不利にならないのは、「経済的な理由」と「病気やケガ」といったやむを得ない理由の場合です。
順番に、不利になってしまう理由と、就活で不利にならない伝え方のポイントを解説していきますね!
不利な理由① 目的がない
目的がハッキリしていない休学は圧倒的に不利な状況を生みますね。
たとえば、「やりたいこと探し」「自分を見つめ直したい」などの抽象的な理由だと、就活の際に不利になってしまいます。
休学について曖昧な理由しか話せないと、面接官は「理由がないの?ただ大学が嫌で休みたかっただけ?」と感じる。
そうなると、入社してもイヤだと思ったら同じことをするのではないかと思われてしまいます。
また、目的をもたずに行動する人なんだというマイナスイメージを与えてしまうことも。
不利な理由② 経済的な理由
学費を自分で払っているという人は、経済的な理由で休学を余儀なくされることもあります。
急な家庭の事情で、いきなり生活が厳しくなることもあるでしょう。
このような経済的な理由による休学は、面接で隠す必要はありません。
ポイントを押さえて話すと、逆にアピールポイントになるからです。
(企業によってはマイナスに感じるところもあるかもしれません)
経済的な理由で休学した場合、そのために”どのような行動をとったか””どんなことを学んだか”を伝えられるといいですね!
たとえば「アルバイトに力を入れ、半年で復学した」「バイトリーダーになり、マネジメントを学んだ」などです。
ただ「休学せざるをえなかった」と伝えるだけでは、もったいないです。
やむを得ない事情を、印象を良くする材料のひとつにしてしまいましょう!
不利な理由③ 病気やケガ
病気やケガで通学が難しくなり、休学しなければいけなくなる人もいます。
その場合、どのような病気だったかなどはハッキリそのまま伝える必要はありません。
とくに、うつなどの精神疾患だと印象が悪くなるのではないかと不安に思ってしまいますよね。
言いづらい場合は、「体調不良で休学した」でOK。
ポイントは、"休学中は治療に専念し完治した。今は普通に生活できている。"としっかりと伝えること!
治ったことを伝えずに病気で休学していたことだけ伝えると、企業側は「まだ治っていないのかな?入社しても働けないのでは?」と不安に思ってしまいます。
すでに完治し、入社しても普通に働ける身体であることをアピールしましょう。
また、病気やケガを乗り越えてきたからこそ、得られた経験や価値観があるはず。
"つらい経験を乗り越え、どのようなことを学んだか"を就活で伝えられると、他の人とは違う自己PRができる可能性もありますよ。
マイナスにみえる理由でも、伝え方で好印象を与えることもできるんですね!
そうなんだ。とくに自分ではどうしようもない理由で休学する場合は、”そこから何を学んだか”を考えると良いよ!確実に不利になるのは、「目的がない」休学だね。
就活で「休学」をアピール材料にする3つの方法
では、就活で休学したことをアピール材料にするにはどうすればいいのでしょうか?
具体的な方法は以下の3つ。
【休学を就活でアピール材料にする3つの方法】
- ① 休学の「目的」を伝える
- ② 休学期間で「得た経験」を話す
- ③ 休学中の「具体的な成果」を上げる
方法① 休学の「目的」を伝える
就活では、なぜ休学したのかを必ず聞かれます。
ここでなぜ休学したのか、どうなりたくて休学したのかをハッキリと伝えましょう。
休学の目的をしっかり話せると、「明確な意思のある決断だったんだな」と逆に好印象を与えられます。
自分で決めたことをしっかりと自信を持って語れるように準備しておきましょう。
方法② 休学期間で「得た経験」を話す
目的だけではなく、休学期間で何を得たのか、どんな経験をしたかを一緒に話すのもポイントです。
たとえば、「どんな取り組みをしたのか」「どんな困難があったのか」など。
休学中に得た経験をエピソードとして話せると、あなたの成長が伝わるので、面接官に「必要な休学期間だった」ことをアピールできます。
具体的な経験の話し方については、「面接での「成功体験」の回答方法【複数内定者が教えます!】」を参考にしてみてください。
方法③ 休学中の「具体的な成果」を上げる
より就活でアピールするには、「経験+具体的な成果」を話せるとベスト!
成果まで話せると、あなたの得た経験に説得力が出るからです。
たとえば、インターン先でプロジェクトを任され、目標に対し○%の達成率でした!
Ruby技術者認定試験(プログラミングの資格)に合格しました!など。
具体的な数字や資格名を用いて話すことで、面接官もあなたの成果をイメージしやすくなります。
休学で得た経験やスキルを、「企業にどう貢献できるのか」まで話せるとバッチリだよ!
【結論】休学して就活に時間をかけてもいい!
自分の納得がいくキャリアを掴むために、休学して就活にガッツリ時間をかけるのもひとつの手です!
はじめにもお伝えしたとおり、「なんとなく今年は就活厳しそうだしな〜」という理由で、休学という選択肢をとるのはおすすめしません。
しかし「志望する職種に必要なスキルを身につけたい」「内定をもらったけど再考したい」など、ハッキリした理由があるのなら休学を選ぶのもありですね。
そこで重要になるのは、より質の高い就活を行う準備期間にすること。
具体的には、以下の3つを意識することをおすすめします!
【休学期間で就活の質を高める方法】
- 徹底的な自己分析を行う
- エントリーシートの質を磨き上げる
- 積極的に早期内定を狙う
方法① 徹底的な自己分析を行う
休学中は時間があるため、じっくり自分と向き合うことができます。
今年はとくにコロナの影響もあり、就活に焦りを感じている人も多いかと思います。
しかし、焦って就活をはじめても、自己分析や業界研究などを徹底して行えなければ意味がありません。
一方で、休学するとその分、就活までに猶予があります。
就活の第一歩でもある自己分析に時間を割けるのは、休学するメリット。
じっくり自己分析を行うことで、自分がどんな業種に向いているのか、強みや弱みは何なのかを、より明確にできます。
また、自己理解が深まると、就活でも企業とのミスマッチが減ったり、面接で熱意を持って話せるようになりますよ。
方法② エントリーシートの質を磨き上げる
自己分析が終わったら、次にすべきはエントリーシートの質を磨き上げること。
休学期間という長い時間を使えるのは大きいですね!
就活において、企業との最初の接点となるエントリーシートはかなり重要です。
ただ、企業ごとに内容も違うため、作成自体にある程度の時間がかかります。
しかし、休学して時間に余裕があれば、質を重視して作成することができます。
そこから、推敲を重ねブラッシュアップに時間を割くことができます!
方法③ 積極的に早期内定を狙う
休学した学生に狙って欲しいのが早期内定です。
早期内定とは大学3年生の12月頃から出始める内定のこと。
休学すると、じっくり時間をかけて対策を準備できるため、同時期に就活を開始する学生と比べ、選考のスタート地点での仕上がりが全く違います。
周りより準備や対策の質が高いと、早期に内定を獲得できる確率が高くなる!
就活のために休学するのであれば、早く内定をもらえた方が嬉しいですよね。
以下の記事で、僕が実際に早期内定を獲得した方法を全て詰め込んでいます!
早い時期に内定を出しやすい業界などもまとめたので、チェックしてみて下さい。
休学中の就活は、きちんと復学し卒業することを証明する必要がある。企業によっては「卒業見込み証明書」の提出を求められるから、準備しておこう!
本記事のまとめ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
就活において「休学した」という事実だけでは、不利にならないことが分かっていただけたかと思います。
何度もお伝えしているとおり、休学したことよりも「理由」や「得た経験」が重要。
目的があるのなら、休学も選択肢のひとつです。
また、やむを得ない事情で休学するしかなくなった場合も、伝え方次第で就活のアピール材料にできる!
休学を検討している人は、メリット・デメリットに加え、本当に休学するべきか?など考えてみて下さいね。
では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- 就活において、休学したこと自体は不利にならない
- 休学の「理由」「経験」「成果」を伝えるのが重要
- やむを得ない理由でも伝え方を工夫すればアピールポイントになる
- 休学して就活に時間をかけるなら「自己分析」「エントリーシートの質」「早期内定」の3点を意識して取り組むべきである。
今回の記事が少しでもあなたの役に立ったのなら幸せです。
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