こんにちは、就活を研究し続けて7年目の就活マンです。
就活生からたまに「就活って気持ち悪いですよね」という声をもらうことがあります。
僕はそうは思っていないので、こうして就活情報を発信している。
ですが、なぜ多くの就活生が就活を気持ち悪いと感じてしまうのか?
今回はそれを深堀りしておきたいなと思いました。
ぜひ就活に対してネガティブなイメージを持っている人は参考にしてくださいね!
就活が気持ち悪いと感じる理由をまとめてみた
就活が気持ち悪いと感じる人はどのような点が気持ち悪いと思うのでしょうか?
特に意見が多かったものをまとめてみました。
気持ち悪い原因① 全員が同じ服装・髪型
日本の就活では、リクルートスーツに全員が同じ髪型(男性はショートカット・女性は後ろでまとめる)で就活をするのが常識となっています。
反対に、周りに合わせずにリクルートスーツや黒髪などの常識を破ってしまえば、企業側から「協調性の無い人」や「周りに馴染めない人」というレッテルを貼られてしまい、採用されなくなるということも十分にあり得ます。
個性を出しにくいことが影響か
個性がなく、自分をさらけ出すことができずに、企業にどれだけ気に入られるかを考える就活。
この常識を気持ち悪いと思う人が多いのでしょう。
最も、企業側の判断材料としても、服装や髪型で判断することはできないので、個性を見抜きにくくなるというデメリットにもなります。
個性を求めるのであれば、服装・髪型自由の採用試験をすることで、気持ち悪さがなくなるかもしれません。
(少しずつそうゆう流れはあるけど、おそらく変わることは当分ないと思うけど...)
気持ち悪い原因② 偽りの自分を作り上げる
服装や髪型はもちろんですが、言葉遣いなども全てテンプレートが存在します。
ですが、普段から就活の時にしているような態度や服装をしている人は少ないですよね。
しかし就活となると「常識」を考えて、偽りの自分を作り上げてしまいます。
これも、就活が気持ち悪いと感じる一つの要因。
「普段の自分を隠して企業にアピールし、偽りの自分を企業がみて欲しいかどうかを判断する」という一連の流れに違和感を感じる人も多いと思います。
就活のテンプレに従順すぎる
また、就活用のテンプレートに関する情報や本など多く存在しています。
それらをほとんどの就活生が取り入れることで、受け答えの内容なども他の就活生と被ってしまうことも多々あります。
ほとんどの就活生が同じに見えてしまうことが、より気持ち悪さを感じさせているのでは無いでしょうか?
気持ち悪い原因③ 多くの就活生が作り話や嘘を言う
就活生の多くは企業に気に入ってもらうために、面接で嘘や作り話を話したりします。
嘘をつかない人でも、実際の経験よりも大きく盛って話すことも多いです。
「ボランティア活動を積極的に行った」や「サークルや部活で部長をしていた」など本当かどうかわからない話も企業に気に入られるために必死です。
嘘をついたらバレる可能性も多くマイナスになりますが、中にはばれない嘘も多い。
本当のことを話している就活生にとっては、それが気持ち悪いと思うはずです。
しかし、企業側からするとほとんどの就活生が同じような模範回答をしてくるため、反対に疑われてマイナスになってしまうかもしれません。
就活用のテンプレートを利用することは悪いことではありませんが、自分自身の個性を見失わずに企業にアピールすることも重要ですよね。
気持ち悪い原因④ テンプレのあるエントリーシート
実は、エントリーシートにもテンプレートが存在します。
エントリーシートですら、テンプレートがあるという現状も、就活が気持ち悪いと思ってしまう理由の一つです。
エントリーシートとは企業を受ける時に自分自身がどのような経歴を持っているのかなど、自分自身の詳細を表すために企業に提出するものです。
基本的なエントリーシートの記入事項は以下の通りです。
・志望動機
・自己PR
・趣味・特技
・長所・短所
・所有資格
・学生時代に取り組んだこと
これらが一般的なエントリーシートです。
今度の企業が同じような内容のエントリーシートを利用するので、エントリーシートの解答例などもネットや本なのでテンプレートとして多く紹介されています。
だからこそ、エントリーシートの内容もほとんどの就活生が同じような内容となってしまうのです。
たしかに嘘やテンプレをそのまま言うだけの形式ばった就活には気持ち悪さを感じてしまいますね。
次にネット上での「就活が気持ち悪い」という声もまとめていこうか!
就活が気持ち悪いと言うネットの声
ここまでは就活を気持ち悪いと感じる大きな要因を解説しました。
就活を気持ち悪いと感じることに対して、ネットにもたくさんの書き込みが。
この章ではネットの書き込みなどを参考に「就活のどのような点が気持ち悪いと感じているのか」ということを紹介していきます。
ネットの声① 無理やり作られる笑顔・相槌
就活で毎日作り笑顔でしんどいですわぁ
— てんあげ (@tennage_toon) December 15, 2019
無理矢理笑顔を作ったり、聞いてもないのに相槌をする行為そのものが、気持ち悪いと感じる声も多くありました。
第一印象良くするために、口角を上げて作られた笑顔で質問をしたり、企業側からの説明を理解していないのに相槌を打ったりするなど、表情や行動も全て作られています。
そこまでして企業に気に入られたいのか、という点が気持ち悪いと思ってしまう点ではないでしょうか?
企業側からしても、常に笑顔の人や理解できていないのに相槌を打って理解したふりをする人などは、不自然でありマイナスな印象でしかないと思います。
不自然な行為を行わないことが、就活が気持ち悪いと感じなくなる一つの手段かもしれませんね。
ネットの声② 就活は日本の儀式
就活はもはや日本の儀式にしか感じられず、気持ち悪いというような意見も多数見受けられました。
面接官が気に入るような自分を作り上げて偽りの自分を演じ続ける。そして、偽りの自分を面接官が気に入れば採用に至る。
このような就活には個人の感情や個性などは全くありません。そのようなものを押し殺して、採用されるために自分自身を演じ続けるという流れが儀式に見えてしまうのでしょう。
本来であれば必要とされる「人間らしさ」というものが欠けてしまい、決まった流れを逆らわずに遂行していく就活を、気持ち悪く感じてしまう人も少なくありません。
ネットの声③ 企業までもが嘘
「人事は会社の良いところしか言わないので、就活で疑い深くなってしまって、駆け引きに疲れてしまった」という学生さんとたくさんお会いする。
— ニシオヒカル@路地裏の人事屋 (@catandstonesope) January 26, 2019
ものすごくわかるし、人事は嘘つきばかりだ。
けど、婚活パーティーも似たようなもんだし「顔」とか「雰囲気」とか「話が面白い」とかで選んで良いと思うよ
時には、就活生だけではなく企業までもが嘘をついて、就活生に興味を持ってもらおうとしています。
お互いに嘘をつき合うという点も、就活が気持ち悪く感じてしまうのでしょう。
興味を持ってもらうためであれば、就活生に対して以下のような嘘をつく採用担当者なども存在します。
・実際は休みを取れないのに絶対に取れるかのような発言
・アットホームな職場というような嘘
就活生だけでなく、企業も嘘をついて就活という儀式を成り立たせているという就活の現状があるからこそ、気持ち悪いと感じてしまうのではないでしょうか。
ネットの声④ 人事に対して媚びすぎている
就活生で人事に媚びるやつは嫌いです。
— コウイチ 団本委託販売中♪ (@usamin_kaede) February 17, 2018
「尊敬します!!」とか、何を基準に言ってるんだろうか
就活をしているとどうしても企業優位になってしまいがちです。
「企業が採用情報を出して、就活生が採用試験を受けさせてもらう」と考える人が多いです。
しかし実際は、両者とも立場は平等でなければなりません。
本来は両者にニーズがあり、それぞれに上下関係などは存在してはいけないのです。
企業は会社のために働いてもらい、就活生は働いた対価としてお金をもらう。これらの本来のニーズを忘れてしまうと就活で企業優位になってしまうことでしょう。
ですが、基本的なことをわかっていない方が多くいるため、とにかく人事に媚びて採用をもらおうと考えている人が多いです。
そのような状況を客観視すると、「人事に媚びすぎていて気持ち悪い」=「就活は気持ち悪い」という考えになる人が多いのでしょう。
一方で日本の就活が理にかなっている点について
就活が気持ち悪いと感じる人が多い中で、日本の就活は理にかなっていると思う点もいくつかあります。
続いては、日本の就活が理にかなっている点について、紹介してきたいと思います。
就活の良いところ① 全員が同じスタートラインから始められる
就活では全員が同じ服装や髪型で就活を行います。
特に、容姿で判断して欲しく無い方や、自身無い方などには、同じ見た目で就活を始めたいという方にとっては、メリットと捉えることもできます。
特に、就活では書類選考と面接が採用試験の大部分を占めています。
その中で、面接を就活生全員が同じスタートラインで始めることができれば、中身で企業に判断してもらうことが可能です。
「全員が面接において同じスタートラインから始めることができる」という点については、日本の就活における服装や髪型の常識は、理にかなっていると言えるでしょう。
就活の良いところ② 論理的思考力を判断することができる
就活を行うことで、「論理的思考力」を養うことも可能です。
論理的思考力とは、「主張に対する根拠や論理をもって考えることのできる力」のことです。
就活は、一人一人に対して十分にアピールする時間は与えられていません。
面接時間が短い場合には、5分だけという場合もあります。
5分という短い時間のなかで、企業にいかに自分をアピールできるかが重要です。
企業にアピールするためにも、根拠や論理に基づいて自分の考えを主張する必要があるのです。
自分の主張に対して根拠や論理が備わっていないと、企業にとっては説得力がなく、不採用になってしまいます。
以上のように、短時間で自分をアピールしなければならない就活であれば、企業からすると論理的思考力があるかないかを判断することができます。
短時間で論理的思考力を判断できるという点において、日本の就活は理にかなっていると言えるでしょう。
就活の良いところ③ 人間的に大きく成長できる
就活をすることで、就活生は人間的に成長することができます。
どういうことかというと、就活には社会人マナーから様々な人との関わり方、創意工夫をすることで、就活を乗り越えることができます。
そのような過程において、人間的に大きく成長することが可能です。
社会人になれば、社内の人と交流を持ったり、時には社外の人とも交流をもつことになります。そして、どのようにすれば仕事が上手くいくのかを創意工夫しながら考える、という力が非常に大切になります。
そのような総合的な力を日本の就活は鍛えることができるので、理にかなっている点の一つと言えるでしょう。
次の章では、就活を少しでも気持ち悪いと感じないための対策を紹介するね!
就活が気持ち悪いと感じてしまった時の対策
就活が気持ち悪いと感じる反面、理にかなっている点もあるということを紹介しました。
この章では就活に対する嫌悪感を少しでも減らすための対策について、詳しく解説していきます!
対策① 個性を評価してくれる企業の選考を受ける
まず自分の個性を評価してくれるような企業との出会いが大切です。
エントリーシートや面接で、バリバリに取り繕った姿だけを評価されるのは、違和感がある人も多いはず。
そして世の中には、「自分の個性で勝負する就活」が存在します。
それが僕が就活攻略論でよくおすすめしているスカウト型求人サイトです。
個性で勝負できるツールである
スカウト型求人サイトでは、個性的なプロフィールを書いた人が評価されます。
これはマイナビやリクナビにはない特徴ですよね。
実際にスカウト型求人サイトの大手である、オファーボックスの運営者さんに話を伺ったところ、やはり「プロフィールは自分の個性、ありのままを記載するとスカウトが多い」と話されていました。
このように、個性で勝負できるツールも併用することで就活の気持ち悪さは減ります。
利用者が非常に増えてきてはいますが、まだ活用していない人は、個性を重視する企業との接点を持つためにも利用してみましょう!
対策② 就活をするメリットをとにかく考える
次に就活が気持ち悪いと感じてしまう場合の効果的な対策方法は、「就活をするメリットについて考える」ということです。
就活をすることによるメリットを考えることができれば、少しでも就活に対する気持ち悪さの軽減に繋がるのではないでしょうか?
社会的な信用に繋がる
最も大きなメリットとしては、就活をして就職することで社会的信用が生まれるということです。
現代の日本で、社会的な信用は非常に大切です。
クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりなど、社会的な信用がなければ行うことができません。
就活をせずに就職をしないと、社会的信用が得られず今後生きていくにあたり様々な問題が発生します。
つまり、社会的信用に繋がる就活は、今後生きていく上での大きなメリットと言えるでしょう。
考える力が身に付く
就活は、様々な場面で考えることが多いです。
・何ができるのか?
・何がやりたいのか?
・企業に対してどのような付加価値を提供できるのか?
・企業が何を求めているのか?
など、物事を多くの面で捉えて柔軟に考えていくのが就活です。
周りとの差別化をして、どのようにすれば企業に対して自分をよりよくアピールすることができるのか、を常に考えています。
物事を柔軟に考えることのできる力は発想力につながります。
社会人として働いていく上で必要な能力を身に付けることができるのも就活のメリットです。
社会人マナーが身に付く
就活では社会人マナーができている人の方が、企業に対して良い印象を与えることができます。
だからこそ、全員がしっかりと社会人マナーを身につけて就活に望んでいます。
スーツの着こなし方や目上の人との話し方、電話やメール対応の仕方など様々な社会人マナーを身に付けることができます。
社会に出てから社会人マナーがないと、「非常識な奴だ」と思われてしまい、今後会社員として働いていく上で悪影響が出てしまいます。
社会人マナーができているかできていないかで、その人の仕事に対する評価などへも影響します。
そのため、就活で社会人マナーを身に付けることができるのは大きなメリットです。
おわりに
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
就活が気持ち悪いと感じる原因から、対処法までを紹介しました。
「就活は気持ち悪いからやりたくない」と思う方もいるかもしれませんが、就活からは社会に出る上で大切なこと学ぶことができます。
就活はあなたが成長するきっかけにはなると思うので、気持ち悪いと思っても就活をすることをおすすめします。
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。