就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マンです!
「新卒での平均年収って実際どれくらいだろう?」と気になっている就活生も多いのではないでしょうか。
自分が就職した後の生活を考えるうえで、年収は重要なポイントですよね。
そこで本記事では、これまで就活と転職に特化して1500以上の記事を書いてきた僕の知見を活かして、新卒の平均年収の相場から、業界別の違い、年収の見方まで詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで読み込んでもらえると嬉しいです!
新卒の平均年収がわからず、企業選びの判断基準に迷っています。具体的な相場を知りたいです。
そうだね!平均年収の相場を知れば企業選びの判断材料になるし、転職時の交渉にも活かせるんだ。一緒に見ていこう!
- 新卒の平均年収はいくら?業界別・職種別の違いを解説
- 新卒の年収を考える際の重要ポイント【4選】
- 新卒の平均年収を確認する方法【3選】
- 年収で企業を判断する際の注意点【5選】
- 年収と企業選びについてのアドバイス【3選】
- 本記事の要点まとめ
新卒の平均年収はいくら?業界別・職種別の違いを解説
新卒の平均年収について見ていく前に、まず押さえておきたいポイントがあります。
それは「年収」という言葉の定義です。
年収には基本給だけでなく、さまざまな手当や賞与が含まれます。
新卒の場合、入社時に提示される年収は「想定年収」であり、実際の年収は変動する可能性があるということを覚えておきましょう。
【年収に含まれる主な項目】
- 基本給
- 各種手当(住宅手当、通勤手当など)
- 賞与(ボーナス)
- 時間外労働の手当
- その他の諸手当
①新卒の全体平均年収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、大卒の初任給は23万7,000円。
これを一年で換算すると、284万4,000円となります。
ボーナスなどを含めても、新卒の平均年収は300万前後と予想できます。
ただしこれはあくまで平均値であり、業界や企業規模、職種によって大きく異なります。
▼関連記事
» 【新卒で年収300万円は低い?】新卒の平均年収と比較して低いか高いか調査!
②業界別の新卒平均年収
では、業界別の新卒平均年収を見ていきましょう。
厚生労働省が公表している「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)」によると、各業界の初任給は以下のとおりでした。
(初任給の数値をもとに、平均年収も算出しました!)
業界 | 初任給 | 平均年収 |
---|---|---|
建設業 | 21.6万円 | 259.2万円 |
製造業 | 20.6万円 | 247.2万円 |
情報通信業 | 21.8万円 | 261.6万円 |
運輸業、郵便業 | 20.1万円 | 241.2万円 |
卸売業、小売業 | 21.1万円 | 253.2万円 |
金融業、保険業 | 20.7万円 | 248.4万円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 22.7万円 | 272.4万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 20万円 | 240万円 |
教育、学習支援業 | 20.9万円 | 250.8万円 |
医療、福祉 | 20.6万円 | 247.2万円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 20.5万円 | 246万円 |
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
上記をみると、業界ごとの新卒の平均年収に大きな差はみられません。
ただ、企業によって賞与や手当なども変わってくるので、その点で年収に差が出ることがあります。
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業界や職種によって、これほど年収に差があるんですね。でも年収だけで就職先を決めていいのでしょうか?
その通り!年収は大事な要素だけど、それ以外の要素も含めて総合的に判断することが大切だよ。
新卒の年収を考える際の重要ポイント【4選】
つぎに、年収を考える際の重要なポイントを解説します。
単純に「年収が高いからいい」「低いから悪い」とは言えない理由があるのです。
新卒の年収を見る際は、単純に金額だけを見るのではなく、以下のポイントをしっかりと確認する必要があります。
【新卒の年収を考える際の重要ポイント】
- 将来的な年収の伸び
- 実質的な手取り額
- 福利厚生の充実度
- 労働時間との関係
- 残業代の有無
①将来的な年収の伸び
新卒の年収を見る際に最も重要なのは、将来的な年収の伸びです。
入社時は平均的な年収でも、毎年しっかりと昇給がある企業なのか、それとも昇給がほとんどない企業なのかで、5年後、10年後の年収は大きく変わってきます。
とくに気をつけたいのは、「毎年の昇給額」と「賞与の支給実績」ですね。
面接やOB訪問で「昨年度の平均昇給額は?」「過去3年の賞与実績は?」と質問するのがおすすめです。
【年収の伸びが期待できる特徴】
- 明確な評価制度がある
- 実力主義の人事制度を導入している
- 社員の成長を支援する制度が充実している
- 管理職への昇進機会が多い
- 専門性を高められる環境がある
将来の年収アップのためには、スキルアップの機会が多く、実力が正当に評価される環境を選ぶことが重要です。
②実質的な手取り額
年収を考える際は、実質的な手取り額にも注目する必要があります。
同じ年収でも、手当の内訳や税金の扱いによって、実際に受け取れる金額は変わってきます。
【手取り額に影響する主な要素】
- 基本給と手当の割合
- 社会保険料の会社負担割合
- 通勤手当の支給方法
- 住宅手当の有無
- 残業代の計算方法
たとえば、基本給が低く各種手当が多い場合、将来的な昇給や賞与に影響する可能性があります。
求人を見るときは、初任給や年収だけでなく、手当や残業代の有無なども必ずチェックしておきましょう!
③福利厚生の充実度
年収だけでなく、福利厚生の充実度も重要な判断材料となります。
充実した福利厚生は、実質的な収入アップにつながるからです。
【福利厚生の主な項目】
- 社宅・住宅補助
- 社員食堂・食事補助
- 資格取得支援
- 育児・介護支援
- 健康管理・医療費補助
たとえば、家賃補助がある企業では、実質的な手取りが大きく増えます。
また、資格取得支援制度が充実している企業では効率的にスキルを身につけられ、結果的に年収アップにつながる可能性もあります。
④労働時間との関係
年収を評価する際は、必ず労働時間との関係を考える必要があります。
たとえば、年収400万円でも月80時間の残業がある企業と、年収350万円で残業がほとんどない企業があったとしますよね。
ぱっと見だと年収400万円の方が高いですが、時給換算すると後者の方が高くなります。
つまり単純に年収が高くても、極端な長時間労働が前提となっているケースもあるわけです。
【労働時間に関する確認ポイント】
- 残業時間の平均
- 休日出勤の頻度
- 有給休暇の取得率
- フレックスタイム制度の有無
- 時間外労働の上限設定
時給換算での収入を考えることで、より正確な企業間の比較ができます。
またワークライフバランスの観点からも、実労働時間は重要な判断ポイントとなります。
年収が高くても、プライベートの時間が持てないのでは本末転倒ですからね。
⑤残業代の有無
残業代の有無も重要なポイントです。
年収が高く見える企業でも、残業代込みの金額である場合は要注意です。
残業なしでの年収を必ず確認しましょう。
たとえば「年収400万円!」と言っている企業でも、残業代80万円込みだった場合、実質的な基本年収は320万円となります。
残業が減れば年収も下がってしまうわけです。
なるほど。年収以外にも、将来性や労働時間など、様々な要素を考える必要があるんですね。
そう!総合的に見ることで、自分に合った企業を見つけることができるんだ。
新卒の平均年収を確認する方法【3選】
ここで、新卒の平均年収の詳細を確認する方法をご紹介します。
以下の3つの方法で、平均年収がどれくらいか想定しやすくなります。
【年収を確認する方法】
- 募集要項を詳しく確認する
- 面接で具体的に質問する
- 内定者懇談会で先輩社員に聞く
①募集要項を詳しく確認する
まずは募集要項をしっかりと確認しましょう。
募集要項には基本給や手当の内訳、賞与の支給回数などが記載されています。
とくに注目したいのが「想定年収」という表現です。
「想定年収」には残業代が含まれていることが多いので、基本給と諸手当の内訳を必ず確認してください。
②面接で具体的に質問する
面接では遠慮せずに、年収についてしっかりと質問することをおすすめします。
【面接での質問例】
- 昨年度の平均昇給額はどのくらいでしょうか
- 過去3年間の賞与実績を教えていただけますか
- 残業手当は別途支給されるのでしょうか
- 平均的な残業時間はどのくらいでしょうか
これらの質問は、決して失礼な質問ではありません。
むしろ「自分のキャリアについてしっかりと考えている」という印象を与えることができます。
③内定者懇談会で先輩社員に聞く
内定者懇談会は、実態を知るための貴重な機会です。
人事ではなく実際に働いている先輩社員に話を聞くことで、よりリアルな情報を得ることができます。
とくに入社2〜3年目の若手社員は就活生の立場に近いため、具体的なアドバイスをもらえる可能性が高いです。
【先輩社員への質問例】
- 入社時の年収から実際にどのくらい昇給しましたか
- 残業代は確実に支給されていますか
- 実際の労働時間はどのくらいですか
- 休日出勤は多いですか
募集要項や面接、内定者懇談会など、色々な機会を使って情報収集することが大切なんですね。
そうだよ!次は年収を判断する際の注意点について詳しく解説していくね。
年収で企業を判断する際の注意点【5選】
年収は確かに重要な判断材料ですが、それだけで企業を判断するのは危険です。
以下の注意点もしっかりと押さえておきましょう。
【年収で企業を判断する際の注意点】
- 年収だけで企業を判断しない
- 将来性も考慮する
- 福利厚生も重要な要素
- 業界の特性を理解する
- 地域による違いを考慮する
①年収だけで企業を判断しない
働く上で年収は確かに重要です。
しかし、それ以外にも「企業文化」「成長機会」など、さまざまな要素を総合的に判断する必要があります。
たとえば、年収は高くても長時間労働が当たり前の企業や、パワハラが横行している企業では、長期的なキャリアを築くのは難しいでしょう。
年収だけみて企業を決めるのではなく、HPや説明会、OB訪問、インターンシップなどで実際の社風を掴むことも重要です!
②将来性も考慮する
入社時の年収だけでなく、その企業や業界の将来性も重要な判断材料です。
成長産業で将来性のある企業であれば、入社時の年収が平均以下でも、数年後には大きく伸びる可能性があります。
反対に、衰退している産業の企業では、入社時の年収が高くても将来的な伸びが期待できない可能性があります。
気になる企業があったら、その業界の将来性についてもしっかり調査・分析してくださいね。
③福利厚生も重要な要素
年収以外の待遇として、福利厚生も重要な判断材料となります。
【福利厚生の例】
- 社宅や住宅手当
- 通勤手当
- 各種保険の充実度
- 社員食堂の有無
- 資格取得支援
- 育児・介護支援制度
これらの福利厚生が充実していれば、実質的な収入は年収以上のものとなります。
とくに社宅や住宅手当は、実質的な収入に大きく影響する要素です。
④業界の特性を理解する
業界によっても年収の相場は大きく異なります。
そのため、単純な年収の比較ではなく、その業界内での相対的な位置づけを見ることが重要です。
たとえば小売業界の年収350万円と、IT業界の年収350万円では、業界内での位置づけが全く異なります。
小売業界では高水準ですが、IT業界では平均よりも低いと言えます。
新卒時の平均年収だけでなく、長く勤続した場合の平均年収なども調べることが大切です!
⑤地域による違いを考慮する
同じ企業でも、勤務地によって年収が異なることがあります。
とくに東京と地方では、生活費の違いを反映して年収に差がつくことが一般的です。
ただし、生活費の違いも考慮する必要があります。
東京は年収が高い分、家賃などの生活費も高くなります。
実質的な可処分所得で考えることが大切です。
年収以外にも様々な要素を考慮する必要があるんですね。でも具体的にどう判断すればいいのでしょうか?
そうだね。最後に年収と企業選びの関係について、具体的なアドバイスをしていくよ!
年収と企業選びについてのアドバイス【3選】
最後に、年収を考慮しながら企業を選ぶ際のアドバイスをお伝えします。
企業選びでは、以下の点を考慮してみてください!
【企業選びのアドバイス】
- 成長機会を重視する
- ワークライフバランスとのトレードオフを考える
- 転職市場での価値を意識する
①成長機会を重視する
新卒で最も重視すべきは、スキルや経験を積める環境があるかどうかです。
年収が多少低くても、成長機会の多い企業を選ぶことで、長期的には大きなリターンが期待できます。
たとえば、研修制度が充実している、若手に大きな仕事を任せる、新しい技術に触れられるなど。
社員の成長につながる機会が豊富に用意されている企業では、スキルや経験を積むことで将来的に高い年収を得られる可能性があります。
②ワークライフバランスとのトレードオフを考える
高年収と引き換えに、プライベートの時間を大きく削る必要がある企業も少なくありません。
このトレードオフをどう考えるかは、個人の価値観によって異なります。
「今は仕事に集中したい」「プライベートも大切にしたい」など、自分の価値観に合った選択をすることが大切です。
③転職市場での価値を意識する
新卒での就職先は、その後のキャリアにも大きく影響します。
そのため、転職市場でも評価される企業かどうかを意識することは重要です。
【転職市場で評価されやすい要素】
- 業界大手企業での経験
- 専門性の高いスキル
- マネジメント経験
- グローバルな経験
- 新規事業の立ち上げ経験
年収は大切な要素ですが、それ以上に成長機会やキャリアの可能性を重視すべきなんですね。新卒ならではの視点が参考になりました!
そうだよ!特に新卒の段階では、目先の年収よりも将来の成長につながる選択をすることが大切なんだ。自分の価値観に合った選択をしていこう!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
新卒の平均年収は企業や業界によって大きく異なるため、単純な金額だけで判断するのは難しいものです。
本記事で紹介したポイントを参考に、年収の見方や選び方についての理解を深め、長期的に満足できる就職先を選ぶことを心がけてください。
- 新卒の平均年収は300〜350万円程度で、業界ごとに大きく異なる
- 年収を見る際は、基本給・手当の内訳、残業代、昇給・賞与、実労働時間に注意
- 募集要項や面接で年収の詳細を確認し、内定者懇談会なども活用して情報収集を
- 年収だけでなく将来性や福利厚生など、複数の要素を総合的に判断することが重要
- 成長機会や転職市場での価値を意識して、長期的なキャリア形成を目指す
今回の記事が少しでもあなたの就活の役に立ったのなら幸せです!
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