こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
僕が就活をしていてむずかしいと思ったのが、とにかく企業選びでした。
どれだけ選考対策をやって評価されても、そもそも選んだ企業が自分に合わなかったら元も子もない...。
就活や転職では、「自分に合う企業をいかに見分けられるか」がめちゃくちゃ重要なんですよね。
僕としては、”とにかく働きやすいホワイト企業に就職すること”をおすすめしています。
そこで今回は、ホワイト企業の見分け方を解説していきます。
見分けるときのポイントになる12の指標を共有するので、ぜひ参考にしてください!
また、ホワイト企業を見分けるときに便利なツールや、ブラック企業の見分け方もお伝えするので、最後までしっかり読んでくださいね。
働きやすいホワイト企業に入社したいのですが、具体的な見分け方や探し方が分からないです!
見分け方が分からない状態で求人を見るのは非効率だから、見分けるための視点をこの記事を通して押さえていこう!
- ホワイト企業の見分け方|確認すべき12の指標
- ホワイト企業を見分けるのに便利なツール
- ホワイト企業の見分け方【求人票】
- ホワイト企業の見分け方【口コミサイト】
- ホワイト企業の見分け方【面接】
- 【重要】ブラック企業の見分け方
- ホワイト企業の見分け方に関してよくある質問
- 本記事の要点まとめ
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(僕が就活生の時に感じていた「働きやすい条件の良い企業だけを丁寧に紹介してくれるサイトはないのかな」を形にした求人サイトです!)
ホワイト企業の見分け方|確認すべき12の指標
さいしょにお伝えしておくと、ホワイト企業に明確な定義はありません。
成果を出せば評価してくれる企業をホワイトと思う人もいれば、残業が少ない企業をホワイトと思う人もいるでしょう。
人それぞれホワイト企業だと感じる基準はちがうので、「〇〇だったらホワイト企業!」と一概に言い切ることはできません。
ただ、ホワイト企業によくある傾向は存在します。
そこで今回は、ホワイト企業によくある傾向を”指標”とし、見分け方を解説していきますね!
- 残業時間が短いか
- 年間休日数がしっかり確保されているか
- 3年後離職率が低いかどうか
- 平均年収が業界平均よりも高いか
- 今後も需要が落ちない業界の事業かどうか
- 福利厚生が充実しているかどうか
- 有給消化率が高いかどうか
- 利益率が業界平均よりも高いかどうか
- 自社の強み(競合優位性)が明確にあるかどうか
- 研修制度がしっかりと整っているかどうか
- 女性の働きやすさに配慮されているかどうか
- 国からの認定を受けているかどうか
見分け方① 残業時間が短いか
1つ目のポイントは、「残業時間が短いかどうか」。
ホワイト企業は社員のワークライフバランスもきちんと考えているので、残業時間が短い傾向にあるんですよね。
残業時間が少ないとプライベートの時間を確保でき、心身をリフレッシュできます。
しかもプライベートが充実すると仕事のモチベーションも上がるので、企業にとっても良い結果となる。
なので、ホワイト企業を探すときは、残業時間が少ないところを選ぶようにしてください。
業種によっても異なりますが、目安は月平均25時間くらい。
これより残業がかなり多い企業は、働きにくい可能性があるので注意してくださいね。
見分け方② 年間休日数がしっかり確保されているか
「年間休日数がしっかり確保されているか」も重要なポイントです。
一般的に働きやすいと言われる企業は、年間休日数が多い(120日以上)傾向にあるんですよね。
土日祝日+お盆や年末年始などの長期休暇でだいたい120日なので、これくらいあればカレンダー通りの生活ができるというイメージ。
120日より少ないと「休みが少ない」と不満を感じるかもしれません。
なので、ホワイト企業を狙うなら年間休日数が120日以上あるかどうかを確かめるようにしてください。
ちなみに、労働基準法では105日が最低基準となっています。
年間休日数が105日に近い企業はブラック企業である可能性が高いので注意してくださいね。
見分け方③ 3年後離職率が低いかどうか
3つ目の見分け方は、「3年後離職率が低いか」です。
ホワイト企業は社員を大切にするので、そう簡単に人は辞めません。
よって、離職率も低くなる傾向があるんですよね。
逆に離職率が高い企業は、なにかしら問題があって社員が不満を持っているからどんどん人が辞めていく……。
引用元:厚生労働省の調査「新規学卒者の離職状況」
厚生労働省の調査によると、大卒就職者のうち約3割が入社3年以内に辞めているので、それより低いかどうかが目安となります。
入社3年後の離職率が3割以下ならホワイト企業である可能性が高く、それより高ければ高いほどブラック率も高くなる。
なので、離職率が3割以下でなるべく低い企業を狙うようにしてください。
離職率は就職四季報やブンナビ、企業ホームページなどで調べられますよ。
見分け方④ 平均年収が業界平均よりも高いか
「同業他社と比べて平均年収が高い」ことも、ホワイト企業の大きな特徴です。
給料が高いのは、その企業の業績が安定していて社員にもきちんと還元されているからなんですよね。
よって「業界平均より年収が高い=社員を大切にしている(その余裕がある)」ということになります。
業界ごとの平均年収は以下の通り。
引用元:国税庁「民間給与統計調査の概要ー平均給与」
業界別のデータと比べて平均年収が高ければ、ホワイト企業である可能性が高いということですね。
ただし、中には「残業代が多いから年収も高くなる」「業務が大変だから高めに設定されている」というパターンもあります。
平均年収が高くても激務だったらホワイト企業とは言えません。
ですので、年収だけでなく月の基本給や賞与、手当などもそれぞれ確認するようにしてくださいね。
見分け方⑤ 今後も需要が落ちない業界の事業かどうか
業界として、今後需要が落ちないのかどうかも重要なポイントです。
需要が落ちていく業界だと、安定的に利益を上げることがむずかしいので、待遇が悪化することもあるんですよね。
ただし、伸び悩む業界の中にもホワイト企業は存在します。
衰退業界=100%ブラック企業というわけではないので、あくまで参考のひとつとして頭に入れておいてくださいね。
見分け方⑥ 福利厚生が充実しているかどうか
6つ目の見分け方は、福利厚生が充実しているかどうか。
福利厚生には、法定福利厚生と法定外福利厚生があります。
【福利厚生の種類】
- 法定福利厚生:健康保険、介護保険、厚生年金など
- 法定外福利厚生:交通費、住宅手当、社員食堂、資格取得支援など
法定福利厚生はどの企業にもあります。
しかし、法定外福利厚生は企業が独自に設定するものなので企業によって内容が異なるんです。
ホワイト企業を見分けるためには、「法定外福利厚生」がどれくらい充実しているかに着目してください!
法定外福利厚生が充実している企業ほど社員を大切にしている傾向があり、社員の満足度も高くなりやすいです。
応募段階で、福利厚生はしっかりチェックしておきましょう!
見分け方⑦ 有給消化率が高いかどうか
「有給消化率の高さ」も、ホワイト企業を見分けるポイントの1つです。
ホワイト企業は社員を大切にしているので、仕事量を適正にしプライベートも尊重してくれます。
「仕事が優先じゃないとダメ」「休む暇がない」ということがないので、有給休暇もとりやすい雰囲気があるんですよ。
よって、ホワイト企業は有給消化率が高い。
以下は厚生労働省が行なった「有給の取得状況」の調査結果です。
引用元:厚生労働省「令和3年就労条件総合調査の概況」
調査によると、平均有給消化率は56.6%、平均年間取得日数は10.1日となっています。
なので、上記の数字より高いかどうかを目安にしてください。
企業ごとの有給消化率は、就職四季報やブンナビ、口コミサイトなどで調べられますよ。
見分け方⑧ 利益率が業界平均よりも高いかどうか
見分け方の8つ目は、「利益率が業界平均よりも高いかどうか」です。
利益率というのは、売上に対してどれだけの利益を出せたかを示すもの。
利益率が高ければ儲かりやすく、低ければ儲かりにくいという意味になります。
利益率が高い企業は効率的に利益を生み出せているということなので、社員への還元もしやすいんですよね。
よって利益率が高い企業はホワイト率が高い。
(ただしそうでない企業もあるので、あくまで参考のひとつに)
有価証券報告書や決算短信、会社四季報などで利益率を調べてみてください。
ちなみに、利益率は業界によって大きく異なるので業界平均と比較して高いかどうかを見るようにしてくださいね。
見分け方⑨ 自社の強み(競合優位性)が明確にあるかどうか
「自社にしかない強み(競合優位性)が明確にあるか」も確認してください。
というのも、ホワイト企業でありつづけるためには、他社と差別化し打ち勝つことが必要だからです。
たとえば、ケーキを販売しているお店を想像してください。
ケーキ屋は、ケーキ屋だけでなくショッピングモールのケーキ売り場やコンビニなどさまざまなライバルが存在しますよね。
そんな中、ただ美味しくて安いケーキを提供するだけでは、ライバルに打ち勝つことができません。
ライバルに勝てなくては売上が伸びないので、当然従業員にも還元しにくくなる。
一方、「似顔絵ケーキを作れる」「食べても太らないケーキがある」など、他にはない独自の強みをもっていれば、ライバル店とも差別化できます。
差別化できれば、自社で安定した売上を確保できますよね。
そして、売上が確保できていれば、従業員の給料を上げたり、福利厚生を充実させたりできるようになる。
つまり、以下のような流れです。
【独自の強みがある=ホワイト企業になる理由】
- 自社にしかない強み(競合優位性)がある
↓ - ライバル企業に勝てる
↓ - 売上が安定する
↓ - 社員に還元できる
↓
=ホワイト企業
よって、ホワイト企業を見分けるときには待遇やはたらく環境だけでなく、ぜひ「事業の競合優位性」にも着目してください。
見分け方⑩ 研修制度がしっかりと整っているかどうか
「研修制度がしっかりと整っていること」もホワイト企業の特徴のひとつです。
ホワイト企業は社員を大切にするので、コストや手間がかかってもきちんと研修をしてくれるんですよね。
その方が社員に長く働いてもらえて、結果的に企業の利益になることを知っているから。
たとえば、ビジネスマナーや社内ルールなど基本的なことを学ぶ座学や、職種別の研修を実施してくれる企業は社員を大切にしていると言えますね。
新入社員研修だけでなく、入社〇年後研修やフォローアップ研修、マネジメント研修などがあるとさらに良い。
逆に、いきなりOJT(実務をしながら覚えていく)に入る企業は、正直微妙だと思います。
研修にかかる時間や費用をケチって、すぐにでも働かせようとするブラック企業かもしれません。
なので、応募段階で入社後にどのような研修があるのかを確認しておくことをおすすめします。
見分け方⑪ 女性の働きやすさに配慮されているかどうか
「女性の働きやすさに配慮できている企業」は、女性にとっても男性にとっても働きやすいホワイト企業である可能性が高いです。
なぜなら、さまざまな働き方をサポートしている企業は、社員を大切にする考えがあり、それを実行できる余裕があると判断できるから。
たとえば、時短勤務や託児所などが整っている企業はワーキングマザーも働きやすいですよね。
ですが、余裕のないブラック企業は育休や時短勤務ができないことも少なくありません。
(制度としてあっても実際は取りにくい雰囲気がある)
また、女性が長く働ける=差別やハラスメントがないという見方もできるため、治安の良さにもつながります。
なので、ホワイト企業を見分けるときには、女性が活躍しやすい環境かどうかにも着目してみてください。
見分け方⑫ 国からの認定を受けているかどうか
ホワイト企業は国からの認定を受けていることも多いです。
厚生労働省や経済産業省が定めた基準をクリアしている証拠になるので、信ぴょう性のある判断材料になるんですよね。
具体的には、以下のような認定制度がホワイト企業を見分けるときに役立ちます。
【ホワイト企業の代表的な認定制度】
- ホワイト企業トップ500
- くるみんマーク
- ユースエール認定制度
- えるぼし認定制度
- 安全衛生優良企業公表制度
企業がこれらの認定を受けるのは、自社イメージを向上し採用面で有利になるため。
「認定を受けている=採用に力を入れている」と言えるため、社員を大切にしているホワイト企業である確率が高いんですよ。
これらの特徴がある企業は社員を大切にする企業、つまりホワイト企業ということですね。
全項目をチェックするのは大変だし、すべてを完璧に満たす企業は少ないかもしれないね。だから自分にとって重要だと思う指標をピックアップして、それを満たすホワイト企業を見つけよう!
ホワイト企業を見分けるのに便利なツール
ここまでホワイト企業の見分け方を紹介しましたが、ポイントが多くてむずかしいと感じる人もいるかもしれません。
そんなときは、就活向けのツールやサイトを活用するのがおすすめです。
より高い精度で見分けるためにも、ぜひ以下のツールやサイトを使ってくださいね。
- 就職四季報・業界地図
- 就活・転職エージェント
- ホワイト企業ナビ
① ホワイト企業ナビ
「ホワイト企業ナビ」は、僕が運営している新しい求人サイトです!
いちばんの特徴は名前のとおり、ホワイト企業のみを掲載していること。
「残業時間が月平均25時間未満」「3年後離職率3割未満」「年間休日数120日以上」を”すべて満たす”企業のみを掲載した求人サイトです。
掲載する条件が決まっているので、社員を使い倒すブラック企業を選んでしまう心配がありません。
さらに、載っている企業は1社ごとに編集部がじっくりヒアリングしているのでリアルな情報が分かる。
掲載企業を厳選しているため、大手と比べると求人数は少ないです。
ただ、穴場な優良企業なども知れるので、ぜひ一度チェックしてみてください!
② 就活・転職エージェント
就活・転職エージェントとは、人材会社が提供する無料の就職支援サービスです。
希望条件や強みを伝えるだけで、自分に合う求人を紹介してもらえるのがメリット。
たとえば、「〇〇業界で平均年収が高い企業を教えてください」とお願いすれば、それに合う求人を紹介してもらえます。
気になる企業があったときは、給料や年間休日数など面接では聞きづらいことを担当アドバイザーに確認することもできるんです。
さらに、求人紹介だけでなく内定獲得までしっかりサポートしてくれるので就活の効率がぐっと向上します。
ちなみに、就活エージェントの中でも特におすすめなのは「ミーツカンパニー就活エージェント」と「キャリアチケット 」の2社。
これらはオンライン面談にも対応しているので、ホワイト企業を探すときにはぜひ活用してくださいね。
この他にもおすすめの就活エージェントを知りたい人は、こちらもチェックしてください。
③ 就職四季報・業界地図
「就職四季報」や「業界地図」といった就活生向けの書籍もおすすめです。
就職四季報は、事業内容や平均年収、残業時間、離職率など就活生が知りたい情報がぎゅっとまとめられた情報誌。
5,000社以上もの企業が掲載されているので、企業同士を比較するときにはかなり役立つんですよね。
しかも企業のPR記事ではなく客観的なデータがまとめられているので、信ぴょう性も高い。
そして業界ごとに企業の特徴を調べたいときには、「業界地図」が便利です。
業界の動向や企業勢力、主要企業の業績などがマッピング形式でまとめられています。
世の中にどんな企業があるのか、どの業界のどの企業が伸びているのかが一目で分かるんですよ。
就職四季報と業界地図は企業研究・業界研究でも役立つツールなので、使って損はありません!
これらを使えばより効率的かつ高精度でホワイト企業を見分けられるんですね。
そうなんだよ。業界地図や就職四季報を使って自分で調べつつ、就活エージェントやホワイト企業ナビに登録しておくのが効率的だよ。
ホワイト企業の見分け方【求人票】
気になる求人を見つけたときに、「この企業はホワイト企業かな?大丈夫かな?」と考えることがありますよね。
実は、求人票からホワイト企業を見分けるにはいくつかポイントがあるんですよ!
ここでは、求人(求人票)を元にホワイト企業を見分ける方法について共有していきます。
- 従業員数に対して採用人数があまりに多くないか
- あいまいな表現が多かったり体育会系の匂いがしないか
- 基本給があまりに高くないか
① 従業員数に対して採用人数があまりに多くないか
まず1つ目に、「従業員数に対して採用人数が多すぎないか」どうかを確認してください。
というのも、採用人数が多すぎるのはそれだけ人がたくさん辞めているからだと判断できるから。
ちょっと考えてみてください。
残業が少なくて給料も高い、業績も好調なホワイト企業だったら誰も辞めませんよね?
人が辞めなければ採用人数もべらぼうに多くなることはありません。
一方ブラック企業はどんどん人が辞めていくので、その分人材を補充しようとする。
なので、採用人数に対して従業員数があまりに多い企業は避けた方が良いです。
目安は従業員数に対して10%くらい。
それより大幅に多い企業は、何かしら問題があって人が辞めていくブラック企業だと思ってください。
② あいまいな表現が多かったり体育会系の匂いがしないか
次に、求人票にあいまいな表現が多かったり、体育会系の匂いがしないかも確認してください。
求人票にくわしい業務内容や労働条件を掲載していない企業は、就活生に詳しいことを知られたくないブラック企業かもしれません。
そして過剰なキャッチフレーズやキラキラワードは、内容の薄さをごまかすために使われている可能性があります。
たとえば、以下のようなワードが多い企業は要注意です。
【ブラック企業の求人に多いキラキラワード】
- お客様の笑顔がやりがいです
- 情熱第一
- 一緒に夢を実現しよう
- アットホームな雰囲気です
- 大切なのはあなたのやる気
これらが1つでも書かれていたら絶対ブラック企業というわけではありませんが、あまりにキラキラワード多くて内容がうすい企業は要注意!
逆に仕事の内容や、年収や福利厚生など待遇が具体的に掲載されているなら、ホワイト企業である可能性が高いです。
③ 基本給があまりに高くないか
給料が高い企業は魅力的に映るかもしれませんが、基本給があまりに高い企業には何か裏があるかもしれません。
たとえば、「みなし残業代を多く含んだ給料」「ノルマがめちゃくちゃ厳しい仕事」「初任給は良いけど昇給しない」というパターン。
つまり、なんとか人材を集めようと基本給を高く設定している(高いように見せている)可能性があるんですよね。
言うなれば「釣った魚に餌をやらない企業」。
これではいくら基本給が高くてもホワイト企業とは言えません。
なので、基本給が低すぎる企業も避けた方が無難ですが、あまりに高い企業にも注意してくださいね。
給料が高かったりキラキラワードが多かったりと、一見魅力的に見える企業でも注意が必要なんですね。
その通り!いくつか求人を見ていると「お、この企業はちょっと怪しいな」というのが分かるようになるから今から意識しておこう。
ホワイト企業の見分け方【口コミサイト】
ホワイト企業を見分けるときは、口コミサイトを参考にするのもおすすめです。
口コミサイトは、実際にはたらいたことのある人の意見が載っているので、リアルな情報を得られるんですよね。
口コミサイトを元に、ホワイト企業を見極めるときのポイントを説明していきます。
- 多くの投稿に共通するネガティブな要素がないか
- パワハラに関する口コミが投稿されていないか
① 多くの投稿に共通するネガティブな要素がないか
口コミサイトを参考にするときは、多くの投稿に共通するネガティブな要素がないか確認してください。
口コミサイトは不特定多数の人が書き込んでいるため、正確な情報とは限りません。
個人的な恨みや冷やかしで書かれている可能性も考えられます。
ですが、ネガティブな内容が共通して複数ある場合は注意が必要です。
たとえば、「残業ありきで仕事が降ってくる」「上司より早く帰れない雰囲気」といった内容が複数ある場合は、本当に残業が多い企業である可能性が高いですね。
反対に、少し悪い口コミがあったとしても、同じ内容が複数投稿されていなければそこまで気にしなくてもよいです。
悪い口コミが共通していないかを見て、ホワイト企業であることを確認するようにしてくださいね。
② パワハラに関する口コミが投稿されていないか
次に、パワハラに関する悪い口コミが投稿されていないかも確認してください。
たとえば「ノルマを達成できないとみんなの前で怒鳴られる」「業務に無関係なことまでさせられた」といった内容はパワハラに該当しますね。
パワハラがあるのは社員を大切にしていない証。
ホワイト企業とは正反対と言えます。
しかもパワハラが起こる企業はコンプライアンス意識が低いため、さまざまな場面で不当な扱いを受ける可能性がある。
そんな企業には入社したくありませんよね。
なので、悪い口コミの中でも特にパワハラ関係はしっかりチェックしておいてください。
気になる企業を見つけたら、応募する前に口コミサイトをチェックした方が良いんですね。
そう!求人票や会社説明会ではだいたいどの企業も「うちは働きやすい」とアピールする。でもそれは建前である可能性もあるから、リアルな情報を得られる口コミサイトを活用した方が良いんだ。
ホワイト企業の見分け方【面接】
面接は採用担当者と会えるので、ホワイト企業かどうかを見分ける絶好のチャンスです。
自分をアピールすることで精一杯になってしまうかもしれませんが、ポイントを押さえておけばホワイト企業か判断しやすくなります。
面接でホワイト企業かどうかを見分けるポイントをお伝えしますね!
- 圧迫面接をしてこないか
- やたらと挫折経験や苦労したことばかり聞いてこないか
① 圧迫面接をしてこないか
1つ目のポイントは、「圧迫面接をしてこないかどうか」です。
圧迫面接というのは、意図的に答えにくい質問をしたり学生の発言を否定したりと、必要以上に圧力をかける面接。
命令口調で話しかけたり無視をしたりするケースもあります。
学生に高圧的な態度をとってくる面接官がいる企業は、普段から社員に対しても横柄な態度をとっている可能性が高いです。
学生の反応を見るために、あえて高圧的な態度をとる場合もあるようですが、個人的にはそれも企業としては微妙だと思いますね。
本来企業と学生は対等な関係であり、企業の方が上の立場というわけではないので。
本当にホワイト企業だったら面接でも学生に対して常識ある態度で接するはずです。
よって、面接を受けるときは面接官の態度にも十分注意してください。
② やたらと挫折経験や苦労したことばかり聞いてこないか
2つ目に、「挫折経験や苦労したことばかり聞いてこないか」もチェックしてください。
やたらとストレス耐性をチェックしてくる企業は、仕事もきつい可能性が高い。
きつい労働環境に耐えられる人材を探しているから、挫折経験や苦労したことを聞いてくるんですよね。
かんたんに言うと、「誰でもいいから使い倒せる人がほしい」という本音が含まれている可能性がある。
なので、面接でやたらとストレス耐性ばかり探ってくる企業には十分注意してください。
ちなみに、テレビ業界や広告業界など人気業界は応募者も多いことから、ストレス耐性をチェックすることも多いようです。
ただ超人気企業でもないのに、挫折した経験などについてしつこく聞いてくるところはブラック企業かもしれません。
面接って企業が学生を評価する機会だと思っていましたが、学生が企業を判断することも可能なんですね。
まさにその通りだ。面接は緊張して質問に答えるのに精一杯になるかもしれないけど、企業の方が上の立場ということはないから冷静に臨もう。
【重要】ブラック企業の見分け方
ホワイト企業を見分けるためには、「ブラック企業を避ける」という視点も大切です。
なぜなら、ブラック企業の特徴に当てはまる企業を避ければ、ホワイト企業を選ぶことにつながるから。
ブラック企業を見分けるポイントは、以下のとおり。
【ブラック企業の見分け方|重要な13の指標】
- 残業時間が極端に長くないか
- 3年後離職率が極端に高くないか
- 年間休日数が極端に少なくないか
- 有休消化率が極端に低くないか
- 達成が厳しいノルマが設定されていないか
- 福利厚生があまりに不十分ではないか
- 女性の働きやすさに配慮されていないか
- 参入障壁が低く競争が激しい業界でないか
- 業界水準と比較して利益率が低くないか
- 労働集約型のビジネスモデルではないか
- 衰退傾向にある業界ではないか
- 対応する顧客が「個人」でないか
- ブラック業界だと知れ渡っていて常に人員不足でないか
たとえば、残業時間が極端に長いならブラック企業、そうでないならホワイト企業の可能性が高い。
有給消化率が極端に低いならブラック企業、そうでないならホワイト企業。
かんたんに言えば、ブラック企業とホワイト企業は逆の特徴をもっているんですよね。
なので、ホワイト企業を見分けたいときは、ブラック企業の特徴も頭に入れておいてください。
以下の記事でブラック企業の見分け方についてもっと詳しく紹介しているので、ぜひ読んでくださいね。
なるほど!ブラック企業の特徴を避けることで、必然的にホワイト企業を見つけやすくなるんですね!
そうなんだ!ホワイト企業か判断しづらいときも、「ブラック企業の特徴に当てはまっていないか」をみることでわかりやすくなるよ!
ホワイト企業の見分け方に関してよくある質問
最後に、ホワイト企業の見分け方について、よくある質問に回答していきます。
- 新卒がホワイト企業に関して必ず確認すべき点はありますか?
- ホワイト企業かどうかをOB訪問で見分けるポイントはありますか?
- そもそもホワイト企業に入社すべきだと思いますか?
- ホワイト企業のあるあるを知りたいです!
質問① 新卒がホワイト企業に関して必ず確認すべき点はありますか?
就活生(新卒)がホワイト企業に関して確認しておくべきポイントは以下の3つ。
【新卒がホワイト企業について確認必須のポイント】
- 残業時間と離職率は特に注目
- 自己分析を徹底的に行う
- 内定獲得後に社員さんから直接話を聞く
まず「残業時間」と「離職率」は、はたらきやすさに直結する要素なので、とくに注目しておいてください。
就職四季報や求人票、企業説明会、OB・OG訪問など、あらゆる手段を使って情報を集めておくのがベスト。
また、自己分析をしてどんな企業が自分に合っているのか明確にしておくことも重要です。
たとえば、「働きやすさ」と「自己成長」どちらが大切なのか。
働きやすさが大切なら、労働条件を重視すればいいです。
自己成長を優先したいなら、業務内容や評価制度を重視すればいい。
一言でホワイト企業といっても、何を求めるかは人によってちがいます。
自分にとってどんな企業がホワイト企業なのか、をはっきりさせておいてください。
そして可能なら、内定獲得後に現場の社員さんから直接話を聞くこと!
自分のイメージと実際の仕事にギャップがないかの最終チェックですね。
これら3点を確認しておくことで、入社後のミスマッチを減らすことにつながります。
質問② ホワイト企業かどうかをOB訪問で見分けるポイントはありますか?
OB訪問でホワイト企業かどうか見分けるには、以下のポイントを意識してください。
【OB訪問でホワイト企業を見分けるポイント】
- あらゆる角度から労働条件を確認する
- 打ち解けたらネガティブな質問もしてみる
- OBと自分の価値観が合うかどうかも確認する
給料や残業の多さ・有給の取りやすさなどは、聞き方を工夫することで具体的なイメージをつかめるようになります。
たとえば、残業の多さについて聞きたい場合。
「大体いつも何時頃帰宅しますか?」「仕事が終わったらなにをすることが多いんですか?」「一番忙しいときはどれくらいでしたか?」という聞き方をする。
すると、残業がどれくらいあってどんな生活になるかをより明確にイメージできるんですよ。
せっかくの機会なので、会社に対する不満など面接では聞きづらいネガティブな質問をしてみるのもおすすめです。
(ただいきなり聞くと失礼になるので、ある程度話が進んでからにしてくださいね!)
そして、訪問するOBと自分の価値観が合うかどうかも確かめてください。
正直、仕事って職場の人たちとの相性もかなり重要です。
価値観が合わない人が集まっている職場だと、仕事内容や労働条件が良くても不満を持ちやすいです。
OB訪問は社員と1対1で話せる貴重な機会なので、「話していて違和感はないか」「一緒に働けそうな人か」という視点をもって臨んでくださいね。
上記の3点を意識することで、ホワイト企業かどうかを見極める重要なヒントを得られますよ!
質問③ そもそもホワイト企業に入社すべきだと思いますか?
個人的には、ホワイト企業に入社した方が良いと考えています。
なぜなら、まだ社会に出たことがない状態で自分が歩みたいキャリアを明確にすることはむずかしいから。
仕事とはどういうものなのか、なにを目指したいのか、まだあまりイメージできていない部分も大きいと思います。
その状態でホワイトでない企業(=社員を大切にしない企業)に入社すると、心身共に疲れてしまうでしょう。
将来について考えられないまま、はたらきつづけることになるかもしれません。
なので、まずはホワイト企業に入社して、キャリアについてゆっくり考える時間と心の余裕をもつのがおすすめです。
質問④ ホワイト企業のあるあるを知りたいです!
ホワイト企業あるあるをカテゴリー別に紹介しますね!
【ホワイト企業の「社風」あるある】
- 気兼ねなく有給休暇を取得できる
- 定時前に片付けをはじめる
- 休憩時間に仕事をする人がいない
- 感情的に仕事をする人がいない
【ホワイト企業の「福利厚生」あるある】
- 新入社員の研修制度が整っている
- 社員食堂のレベルが高い
- 飲み物やお菓子が無料で提供されている
- 子育てをしやすい制度が充実している
【ホワイト企業の「職場環境」あるある】
- オフィスがきれい
- 労働時間の管理が徹底されている
- 副業が推奨されている
くわしくは以下の記事で解説しています!
ホワイト企業の求人あるあるもまとめているので、「ホワイト企業の特徴が知りたい」と言う人は、ぜひこちらも読んでみてくださいね。
ホワイト企業に入社するには、まず「どんな企業が自分にとってホワイトか」をはっきりさせることが大事ですね!
そのとおり!自分にとってのホワイト企業を明確にした上で、見分ける指標をチェックしていこう!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
改めてお伝えしたいのは、会社説明会や求人票などのイメージだけで「なんとなくこの企業良さそう」と決めつけないこと!
採用側は学生に良いイメージをもってもらいたいと思っているので、だいたいどの企業も良いことしか言わないんですよ。
たとえブラック企業であっても良い企業に見えてしまう。
しかし、細かい条件や特徴を1つ1つ確認していけば本当にホワイト企業なのかどうかが見えてきます。
なので、ぜひここで紹介した指標やポイントを参考に企業を見分ける癖をつけてください。
そしてホワイト企業に入社しましょう!
ちなみに僕が全力でホワイト企業をまとめた「【ホワイト企業ランキング375選】”必見の優良企業”を一覧でまとめてみた」という記事も公開しています。
ぜひ、今回の記事と合わせて参考にしてもらえると嬉しいです!
それでは最後に本記事の要点をまとめて終わりましょうか!
【本記事の要点】
- ホワイト企業を見分けるには、12個の指標を確認することが大切である。
- 12個の指標とは、残業時間、年間休日数、3年後離職率、平均年収、今後の需要、福利厚生、有給消化率、利益率、競合優位性、研修制度、女性の働きやすさ、国による認定。
- ホワイト企業かどうかを見分ける際は、就職四季報・業界地図、就職(転職)エージェント、ホワイト企業ナビを活用するのがおすすめ。
- ホワイト企業を見分けるためにはブラック企業の特徴を知っておくことも大切である。