今回の記事では、集団面接の効果的な対策法や基本的な流れ・マナーについてバシッと共有します!
(そもそも集団面接とはどういうもの?という基礎的なところから解説していくよ!)
こんにちは!
就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。
企業の選考フローを見ていると、「集団面接」と書かれているケースがありますよね。
個人面接とどう違うのか、どんな雰囲気で実施されるのか、不安に感じている人もいるでしょう。
この記事では、集団面接を実施する目的や基本的な流れ、よく聞かれることなどを押さえた上で、効果的な対策について解説していきます。
ぶっちゃけ、集団面接に苦手意識を持つ就活生は少なくないので、あらかじめポイントを押さえておけば周囲に差をつけられますよ!
ぜひ就活に向けた準備に役立ててくださいね!
何人も同時に面接を受けるって、何だか想像できないですね…。
たしかに集団面接は個人面接と違って若干特殊な面があるよ。だからこそ、個人面接との違いをしっかりと理解しておけば「集団面接なんて怖くない!」と思えるはず。集団面接を攻略するための対策を講じていこう!
- 集団面接とは
- 集団面接を実施する目的とは
- 集団面接の基本的な流れ
- 面接会場での集団面接とWEB集団面接の違いとは
- 集団面接で聞かれることと回答時間について
- 集団面接を通過するためのおすすめの対策
- 集団面接で押さえるべきマナーとは
- 集団面接に関してその他よくある質問
- 本記事の要点まとめ
集団面接とは
集団面接とは、一言で表すと「複数名が同時に受ける面接」のことです。
就活生が1人、面接官は1人〜数名の面接は「個人面接」と呼ばれます。
集団面接を実施する場合、単に面接と表記するだけじゃなく「集団」面接とあえて表記されているパターンが大半ですね。
就活生は2人〜数名に対して面接官が順番に質問していくので、他の就活生が回答している間は「待ち時間」となります。
もちろん他の就活生の回答内容も聞こえてくるので、個人面接では起こり得ないさまざまな事態が発生しがちです。
たとえば、次のような状況は「集団面接あるある」ですね。
【集団面接でよくある状況】
- 個人面接とは進め方やマナーが違うことに戸惑う
- あらかじめ用意していた回答を他の就活生が先に言ってしまう
- 周りの就活生の回答が秀逸すぎて気後れしてしまう
- 質問される回数が他の就活生よりも少なくて落ち込む
- 他の就活生が回答している間にどう振る舞えば良いのか迷う
上記のような集団面接時の戸惑いは、しっかりと対策を講じておくことで全て解消できます。
企業が集団面接を実施する目的や面接中の注意点をしっかりと押さえて、集団面接に備えていきましょう!
自分の回答を他の就活生に聞かれるとか、めっちゃ恥ずかしいんですが…。
それはどの就活生も同じだと思うよ。最初は少し慣れが必要だけど、「集団面接はこういうもの」と分かれば怖くなくなるはず!
集団面接を実施する目的とは
そもそもなぜ企業が集団面接を実施するのか、目的を把握しておくことも非常に重要。
個人面接で事足りるなら、わざわざ集団面接という形式にする必要はないはずですからね。
集団面接を行う目的には、主に次の2つがあります。
- 短時間で複数人の選考をおこなうため
- 複数人を一度に見ることで相対的な評価をするため
目的① 短時間で複数人の選考をおこなうため
1つめの目的は非常にシンプルで、選考を効率よく進めるためです。
たとえば就活生5人を同時に面接する場を設けたとしましょう。
個人面接なら5人分の時間を確保しなくちゃならないところを、1回の面接で5人分の選考ができてしまう。
これは採用担当者にとって、純粋に時間を短縮できる選考方法と言えます。
大企業になればなるほど、大量の応募者を選考しなくてはなりません。
書類選考である程度ふるいにかけたとしても、1次面接ではかなりの人数をさばかなくちゃならない。
そこで、まずはある程度まとまった人数を同時に面接しておき、次の選考に進んでもらう人を絞り込みたいと考えているのです。
このように、集団面接は企業側にとって効率の良い選考方法と言えます。
目的② 複数人を一度に見ることで相対的な評価をするため
もう1つの目的は、複数人を一度に見ることで相対的に評価することです。
採用担当者も人間なので、判断がブレることが絶対にないとは言い切れません。
1人1人を個人面接していると、「今日面接したAさんは合格としたけど、先週の面接で不採用にしたBさんのほうが良かったかもしれない」ということが十分起こり得る。
集団面接にすればある程度まとまった人数を同時に選考できるので、先ほどの例なら「AさんよりもBさんの方が優秀そうだ」といった比較をしやすいのです。
裏を返すと、企業側は「この中で誰が一番優秀だろう?」という目で見ているのではなく、あくまでも判断を誤らないための保険のような位置付けということ。
なので、集団面接だからといって変に目立とうとしたり、他の就活生よりも優秀に見せようと頑張ってみたりしなくても、合格点に達していれば次の選考に進めます。
集団面接は相対評価という点は、集団面接に向けて対策を練る際にも重要なポイントになるので必ず覚えておいてくださいね!
集団面接を実施するのは、結局のところ企業側の事情ってことですか?
その通り。1次面接など選考の初期段階で集団面接を設定する企業が多いことも、2つの目的から説明がつくよね。あくまでも企業側の都合で実施している選考だから、平常心で臨むことが大事だよ!
集団面接の基本的な流れ
集団面接の実施方法は企業ごとに少しずつ違うことがありますが、基本的な流れはほぼ同じです。
大きな流れとしては次の通りですね。
【集団面接の流れ】
- 入室・挨拶
- 自己紹介
- 志望動機、自己PR
- 面接官による質問への回答
- 応募者による質問の受付(逆質問)
- 退室
基本的な流れは個人面接と同じでは?と思いましたよね。
その通りです。
個人面接と違うのはただ一点で、面接を受ける就活生が2人以上ということ。
シンプルに人数が多いので、入室時もぞろぞろと入っていくことになるし、面接官からの質問にも答える人を指名する形式になる。
面接官によって「右端/左端の方から順に」と指定されて答えていくパターンもあれば、「〇〇さんに質問です」と直接指名されることもありますね。
一風変わったパターンとしては「挙手制」の場合もあります。
人数が2人以上になることで個人面接と異なる部分があるとすれば、こうした細かな点です。
ただし、1人1人が話せる時間は個人面接と比べて短くなる一方で、面接全体の時間は長くなりやすい傾向があります。
面接時間が60分と指定されていても、6人が同時に面接を受ければ1人あたり10分程度しか持ち時間がないということ。
見た目上の面接時間に対して、実際に自分が話せる時間は案外短いのが集団面接の特徴。
ここは個人面接と大きく感覚が違う点なので、しっかりと押さえておいてくださいね!
集団面接だからといって、個人面接とは全く違う特殊なことをするわけではないのですね!
1人1人の持ち時間が意外と短いという点だけは要注意。面接時間を見て「1時間もあるなら存分にアピールできそうだ!」と思っていると、イメージしていたよりも話せなくて拍子抜けすることにもなりかねないからね。
面接会場での集団面接とWEB集団面接の違いとは
集団面接は面接会場のほか、WEB面接で実施されることもあります。
WEB実施の場合、面接会場での集団面接とどう違うのか気になっている人もいるはず。
具体的な違いや注意点を押さえておきましょう!
- 入退室などの細かい面接マナーがWEBではない
- WEBの場合は事前に電波チェックや音声チェックをする必要がある
- 面接官のリアクションが読みづらい
①入退室などの細かい面接マナーがWEBではない
WEB面接では、面接会場の集団面接ほど細かい面接マナーがありません。
たとえば入退室はオンラインツール上で行うので、「ドアをノックする」とか「椅子の横にかばんを置く」といった動作が不要です。
基本的には面接時間の数分前に待機しておき、面接官がオンラインになったら面接が始まります。
退出する際にも、「本日はありがとうございました。失礼いたします。」と伝えればOKです。
面接会場での集団面接と比べるとマナーが簡易的なので、一度経験してしまえば流れはすぐに掴めるはず。
自宅で面接を受けられるので、移動の時間もかからず非常に楽ですね。
②WEBの場合は事前に電波チェックや音声チェックをする必要がある
面接会場での集団面接にはない、WEB面接特有の注意点もあります。
面接が始まってから通信環境が悪いことに気づいたり、マイクやイヤホンの不調が発覚したりすると、面接がスムーズに進みません。
なので、開始前に必ず電波チェックや音声チェックを実施して、問題なく使えることを確かめておく必要がある。
これは意外と重要なポイントで、WEB面接が初めての時だけじゃなく、慣れてきた頃にもトラブルになりやすいパターンです。
他の就活生はごく普通に面接ができる状態になっているのに、自分だけ音声が途切れまくったりするとパニックになりがち。
面接開始前に余裕を持って入室準備を済ませ、電波チェック・音声チェックを必ず行っておきましょう!
③面接官のリアクションが読みづらい
WEB面接では画面を通して会話をするため、直接対面で話す場合と比べて相手のリアクションが読みづらくなります。
面接官の表情が分かりにくかったり、相槌を打っているのかどうかが判断できなかったりすることも。
そのため、特に集団面接では自分が話している時に面接官がどう思っているのか、気になってしまう場合がありますね。
(面接官によっては、ずっと無表情のままだったりするので…。)
WEB面接が苦手という人は、この「面接官のリアクションがよく分からない」ことを理由に挙げる人も多いです。
なので、「自分だけが気になっていることじゃない」と割り切って、WEB集団面接に慣れていくしかないですね。
逆の立場から見ると、面接官にとっても就活生の表情や反応が見えにくいということ。
相槌は普段の3割増しで、オーバーリアクション気味ぐらいがちょうど良いでしょう。
あと、緊張している雰囲気も伝わりにくいので、笑顔と話し方の練習をしておけば多少緊張していても乗り切りやすいですよ!
このように、リアクションが読みづらいというWEB面接の特性を理解しておくことが大切ですね。
WEB面接の注意点については次の記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひ読んでみてください!
WEB集団面接なら、手元にカンペを置いていてもばれませんよね?
そうだね。ただ、カンペを頻繁に確認していると受け答えがぎこちなくなるから、会場での面接と同じように回答はできるだけ頭に入れておくのがベターだよ!
集団面接で聞かれることと回答時間について
集団面接では具体的にどのようなことを質問されるのか、気になっている人もいるはず。
そこで、よく聞かれる基本的な質問事項についてまとめました。
どの質問にも共通する注意点ですが、「1人で長々と回答する」のはNGですよ!
集団面接なので、他にも応募者が同席しています。
1人だけ長々と話してしまうと、他の応募者が回答するための時間がなくなってしまいますよね。
周りに配慮できているか、空気が読めるかが問われる部分なので、それぞれの質問への回答時間の目安も参考に、自分なりの答えを用意しておきましょう!
①自己紹介
- 質問例:1人ずつ自己紹介をお願いします。
- 回答時間の目安:約1分間
面接の冒頭で多くの企業が投げかける質問です。
大学・学部学科名・氏名と併せて、「一言コメント」などを求められることもあります。
答える項目が指定されている場合には、必ず項目に沿って答えるようにしましょう。
ときどき、勢い余ってここで自己アピールを始めてしまう人や、指定された項目に答えない人がいますが、こうした行動は明らかにマイナスポイント。
自己PRの時間は後ほど確保してもらえるはずなので、まずは端的な自己紹介に徹しましょう。
むしろ、自己紹介は「はきはきと」「笑顔で」「元気よく」答えていると印象付けることのほうが重要。
大学名や名前は応募書類に書いてあるので、面接官もすでに把握しています。
自己紹介の内容そのものよりも「第一印象」が重要なポイントと捉えてくださいね!
②志望動機
- 質問例:弊社を志望した理由を教えてください。
- 回答時間の目安:1〜2分
非常に重要な質問ですが、やはり長々と答えるのはNGですね。
志望動機をコンパクトにまとめるコツは「なぜ他社ではだめなのか、この企業に入社する必要があるのか」をストレートに伝えること。
「人の役に立ちたい」とか「社会貢献ができる仕事がしたい」といったフワッとした志望動機を伝えてしまうと、面接官は内心「それなら他社でもよくない?」と思うでしょう。
逆を言えば、他社ではだめな理由さえバシッと伝えられれば、ぶっちゃけ2分もかけなくてもOK。
最悪なのは「長々と話した割には、結局なぜうちの会社に入りたいのか分からなかった」と思われてしまうケース。
そうならないためにも、長くても2分という時間を意識して志望動機をまとめ上げておきましょう!
③自己PR
- 質問例:順番に自己PRをお願いします。
- 回答時間の目安:2〜3分
自己PRは自分の強みや長所を知ってもらうための重要な質問ですね。
エピソードを交えて伝えることを考えると、面接官とのやり取りも含めて2〜3分は確保できると考えて良いでしょう。
自己PRで注意して欲しいのが「単なる自慢話」に聞こえないようにすること。
たとえば、リーダーシップをアピールしようと「サークルを自分で立ち上げて、会員を120名まで増やした経験があります」というエピソードを紹介したとします。
身も蓋もない言い方かもしれませんが、社会人からすると「だから何?」と思われてしまう。
学生にとって「アピール材料になるエピソード」でも、人生経験豊富な面接官からすれば重要な実績と見なされないケースは少なくない。
ではどうすれば良いのか?
困難な状況をどう乗り越えたか、その経験を入社後にどう活かせるのかを付け加えれば良いのです!
自己PRはあくまでも「入社後の活躍につながる強み・長所」を知るための質問。
何かすごいことを言おうとしなくて良いので、自分の強みを入社後どう発揮できるのかを端的に伝えましょう!
ちなみに、自己PRと「強み」のアピールは似ているようでニュアンスが違います。
具体的にどう違うのかは次の記事で詳しく解説しているので、こちらも合わせて読んでみてくださいね!
④学生時代に最も力を入れたこと
- 質問例:
- 回答時間の目安:2〜3分
学生時代を通じて打ち込んできたことを聞かれる、いわゆる「ガクチカ」ですね。
これも自己PRと同様、エピソードを交えて伝えないとイメージが湧かないので、面接官とのやり取りを含めて2〜3分を想定しておきましょう。
集団面接の質問の中でも就活生の個性や人柄がよく伝わるポイントなので、必ず答えを用意した状態で面接に臨みたいところ。
ポイントは、「何をしたか」よりも「それによってどんな成果があったのか」「成果を挙げるために何を工夫したのか」を伝えることです。
質問を言葉通りに受け取って「何を頑張ったのか」「どんな出来事があったのか」をやけに詳しく説明する人がいますが、これは正直微妙ですね。
なぜそれに打ち込んできたのか、それによって何を得たのかが不明確だからです。
企業がガクチカをたずねるのは、就活生の考え方の傾向や入社後に役立つ強みを知りたいから。
よって、力を入れたことはサークルでもアルバイトでも、学業でも旅行でも何でも大丈夫。
むしろ、それに対して「自分はどう考えて、実際にどう行動し、どんな成果を得たのか」を伝えることのほうがずっと重要。
ここを論理的に説明できるかどうかが、ガクチカの成功・失敗を分けると思ってください。
ガクチカなんてない!どう伝えれば良いのか分からん!という人は、次の記事で対処法を解説しているので必ず読んでおいてくださいね!
⑤逆質問(最後に何か質問はありますか)
- 質問例:何か聞いておきたいことはありますか?
- 回答時間の目安:質疑応答を含めて1〜2分
面接の最後によく聞かれる質問ですね。
いわゆる「逆質問」ですが、実は個人面接よりも集団面接のほうが逆質問の難易度は高めです。
なぜかと言うと、就活生が複数名いるので質問内容がかぶる可能性があるから。
逆質問をあらかじめ考えておいたのに、「自分の順番が回ってくる直前に全く同じ質問をされてしまった」ということになりがち。
そもそも逆質問をする意図には、不明点を解消しておくことのほかに、応募者の興味関心の度合いを把握することも含まれています。
企業ホームページに書かれていることを逆質問で聞いてしまうようだと「しっかり調べていないようだ」とばれてしまいます。
なので、逆質問と企業研究は常にセットで考えないといけない。
中身のある質問をするには、その企業のことを十分にリサーチしておかないといけないですからね。
ただ、就活生が収集できる情報量には限度があるので、質問内容がかぶることはかなり高い確率であり得ると思ってください。
よって、逆質問は少なくとも3パターンは用意しておきたいところ。
同時に面接を受ける人数が増えれば増えるほど質問がかぶる確率も高くなるので、あらかじめ用意する逆質問を増やしておいたほうが安心です。
逆質問の難易度は「集団面接>個人面接」という点をしっかり押さえておいてくださいね!
こうして見ると、集団面接で自分が話せる時間はかなり短いですよね。
そうだね。トータルで1人10分前後の持ち時間をイメージしておくと良いよ。個人面接よりも実際に話せる時間は短いから、想定される質問への回答は個人面接以上にしっかりと準備して臨もう!
集団面接を通過するためのおすすめの対策
集団面接の流れがイメージできたでしょうか?
ここからは、集団面接を通過するための対策について共有していきます。
集団面接に慣れるには場数を踏むことも大事なのですが、ある程度コツをつかんでおくことで慣れるまでの回数を短縮可能。
次の4つの対策を押さえて、最速で「集団面接慣れ」してくださいね!
- 結論・理由・具体例をベースに簡潔に答える練習をする
- よく聞かれる質問に対して面接官の質問意図を考えてみる
- 人の話を丁寧に聞く練習をする
- 他の人がすごいエピソードを話そうと動揺しない
対策① 結論・理由・具体例をベースに簡潔に答える練習をする
質問に答える時には「結論・理由・具体例」の順で答えることを徹底しましょう。
長々と話してしまう人に共通しているのは、結論ファーストになっていないという点。
質問への答えを最初に持ってくることで、明確で分かりやすい回答になります。
特に集団面接の場合は1人あたりの持ち時間が短いので、結論ファーストの簡潔な回答は基本中の基本と捉えるべき。
たとえば志望動機を答える場合、次のようなイメージで構成しましょう。
【結論・理由・具体例の順に志望動機を伝えるテンプレ】
- 私が貴社を志望する理由は〇〇です(結論)
- なぜなら、△△の経験を貴社で活かしたいからです(理由)
- 大学では××を通じて……という経験をしました(具体例)
志望動機を1分で答えるとしたら、結論・理由・具体例に各10〜20秒ほどしかかけられません。
そう考えると、いかに要点を絞って簡潔に答えなくちゃいけないかが実感できるはず。
思いつくままに長々と答えているような時間はありません。
この答え方が最初からうまくできる人は非常に少ないので、結論ファーストで答える練習を必ずしておきましょう!
慣れるまでは文字に書き起こして、メモを見ながら答える練習をすると良いですよ!
対策② よく聞かれる質問に対して面接官の質問意図を考えてみる
集団面接でよく聞かれる質問については、面接官が「なぜその質問をするのか」を考えてみてください。
限られた質問時間内で聞かれる項目には、必ず1つ1つ意味があります。
自分が面接官なら何を最も知りたいのかを深掘りして、知りたい情報から逆算して答えを組み立てることが非常に重要。
たとえば学生時代に最も力を入れたことをたずねる場合、面接官が把握したい情報として次のものが予測できます。
【ガクチカを通じて面接官が知りたいこと】
- どんな学生時代を送ってきたのか?
- 力を入れたことは具体的に何か?
- その経験は入社後どのように活かせるのか?
上の3つのうち、面接官にとって最も優先順位が高い情報はどれだと思いますか?
採用選考なので、まず間違いなく「3」を知りたいはずですよね。
逆に言うと、1や2をどんなに熱っぽく伝えたとしても面接官には響かない可能性が高い。
面接官の本音としては「知りたいのはそこじゃないんだけどな…」といったところでしょう。
質問意図から逆算して答えるのは面接の基本ですが、1人あたりの持ち時間が少ない集団面接ではより重要なポイント。
よく聞かれる質問に対しては、必ず質問意図を深掘りしておいてくださいね!
対策③ 人の話を丁寧に聞く練習をする
集団面接特有の対策として、他の就活生が答えている間は丁寧に聞く練習をしましょう。
ついやってしまいがちなのが、自分が答える順番が回ってくるまで「どう答えようか」で頭が一杯になってしまい、他の人の回答は上の空で聞き流してしまうパターン。
「自分の順番が回ってきたらきちんと答えれば良くない?」と思うかもしれませんが、面接中は全ての言動や態度が選考の対象になっていることをお忘れなく!
ベストを尽くそうと自分の回答に集中していたとしても、面接官から見ると「人の話を真剣に聞いていない」「自分のことしか考えていないタイプ」と映る可能性がある。
他の就活生が答えている間も、興味を持って聞いている様子が見られる人のほうが好印象でしょう。
ただし、集団面接はディスカッションじゃないので、他の就活生が何を話していたのか後で確認されることはまずあり得ません。
何が言いたいかというと、「人の話を丁寧に聞いている風」に見える練習をすることが大事ってことです。
本当は話をしっかり聞いていても、無反応だったり視線があらぬ方を向いていたりすると、「全然聞いていない」と思われる可能性がある。
一方、実際には何となく聞いている風でも、話している就活生の方に視線を向けて頷きながら聞いている(ように見える)人は、「きちんと話を聞いているようだ」と映るもの。
人の話を丁寧に聞いている態度に見えるよう、聞く時の視線や頷き方を練習しておきましょう。
大げさでも何でもなく、この練習をしておくことで印象はずいぶん変わりますよ!
対策④ 他の人がすごいエピソードを話そうと動揺しない
集団面接でよくあるのが、他の就活生が何やらすごいエピソードを話し始めて動揺してしまうパターン。
あらかじめ用意していたエピソードが急にショボく思えてきて、自分の順番が回ってきても自信なさげに答えてしまいがちです。
僕が就活をしていた時には、集団面接で一緒になった就活生が「インドで1人旅中に盗賊に遭遇して無一文になってしまった」というエピソードを披露した人がいましたね。
これには面接官も興味津々で、僕を含む他の就活生の影が急に薄くなってしまったように感じました。
でもですよ、そもそも集団面接は「この中で誰が一番すごい人間か」を決めるコンテストじゃありません。
「自分も負けないぐらい強烈なエピソードを話さないと…」などと競争心を燃やす必要はないのです!
他の人は他の人、自分は自分と割り切って、用意しておいたエピソードを堂々と話しましょう。
多少のことでは動じず、平常心で対応できることが評価対象になる可能性だって考えられます。
何度か集団面接を受けるうちに「やけにすごいエピソードを話す人」が1人ぐらいは現れるものと思って、気持ちを落ち着かせることが大切です。
個人面接と比べると、就活生が複数人いることへの対策が必要になるのですね。
その通り。就活生にもいろいろな人がいるから、予想外のことが起きても落ち着いて対応できるように対策を練っておくことが大事。しっかり対策をしておけば、当日に気持ちの余裕を持って臨めるよ!
集団面接で押さえるべきマナーとは
集団面接で押さえるべき基本的なマナーについても共有しますね。
基本的には個人面接でのマナーを押さえておき、集団面接に特有のマナーを追加で確認しておくイメージです。
集団面接では他の就活生の様子も見えるので、自分だけマナーを把握していないとパニックになりがち。
特に重要な集団面接のマナーを5つ紹介するので、面接前に必ず確認した上で当日に臨みましょう!
- 面接会場に入室する時のノックの回数は3回
- お座りくださいと言われた時にかばんを置く
- 特に最初の自己紹介は大きな声ではっきりと話す
- 先頭の場合は退室時にドアを開けたままにする
- 私服指定でもオフィスカジュアルを意識する
①面接会場に入室する時のノックの回数は3回
面接会場に入室する際、集団面接では先頭の人がドアをノックします。
自分が先頭の場合はノックする役目を担うことになるので、マナーをしっかり押さえておいてくださいね!
ドアを3回ノックして「どうぞ」などの声がかかったら「失礼します」と言ってドアを開けます。
ここで注意して欲しいのが、ノックは必ず「3回」という点です。
「コン、コン」と2回ノックするのは「トイレノック」と呼ばれ、正式なマナーではありません。
当たり前ですが、面接会場はトイレではないので失礼にあたります。
自分が先頭の場合は忘れずに「3回」ノックしてくださいね!
…というのが基本的なマナーですが、ノックが2回だったから面接で落とされるかと言えば、ぶっちゃけほぼ関係ありません。
そんな細かいことをいちいち気にする面接官は、現実的にはほとんどいませんから。
ただ、「ノックは3回!」というマナーはあらゆる就活ノウハウに書かれていること。
特に集団面接で他の就活生もいる場でトイレノックをやらかすと「この人、そんなことも知らないのか」とドン引きされる可能性があります。
他の就活生に無駄に自信を与えないためにも、基本的なマナーは把握していることを示しましょう!
②お座りくださいと言われた時にかばんを置く
集団面接・個人面接ともに共通することですが、かばんを置くタイミングは「お座りください」と言われた時です。
集団面接では何人かの就活生がぞろぞろと連なって入室するので、先頭付近の人は全員がそろうまで若干の間が空くことになる。
その間、自分が座るべき椅子の前に立って待っていることになるのですが、ここでうっかりかばんを置いてしまいがち。
どのタイミングでかばんを置けば良いのか迷うと挙動不審になりがちなので、「お座りください」がかばんを置く合図だと覚えておきましょう。
もし他の就活生が入室早々かばんを置き始めても、惑わされてはいけませんよ!
周りの人の動きに囚われず、基本に忠実に行動するのが鉄則です。
③特に最初の自己紹介は大きな声ではっきりと話す
面接で非常に重要なポイントは「第一印象」なので、特に最初の自己紹介は大きな声ではっきりと話しましょう。
最初は緊張していることも多いので、普段の2割増しで大きめの声を意識するぐらいが丁度良いです。
話し方もダラダラと喋らず、一言ずつ区切ってはきはきと話すことが非常に大事。
意識的に口を大きく開けつつ、口角を上げて笑顔で自己紹介をしてくださいね!
実際、面接官が就活生と初めて対面してから印象が決まるまでの時間はわずか数秒と言われています。
ここで好印象を与えられれば、その後の面接も有利に進められる確率が高まる。
逆に最初から「暗そう」「聞き取りにくい」という印象を与えてしまうと、限られた面接時間内でマイナスイメージを挽回するのはかなり難しくなります。
面接官も人間なので、直感で好印象を持った就活生に良い点数を付けたくなるでしょう。
自己紹介は面接の冒頭で聞かれる質問なので、普段通りの調子が出ない確率も高い。
だからこそ、自己紹介は「内容よりも印象重視」で臨んでくださいね!
④先頭の場合は退室時にドアを開けたままにする
退室する際に自分が先頭なら、ドアは開けたままにしましょう。
後に他の就活生が続くので、いきなりドアを閉めたらめちゃくちゃ失礼なことになってしまいます。
「そんなの当たり前では?」と思うかもしれませんが、面接が終わって退室する時は気が抜けて失敗しやすいタイミングです。
つい個人面接と同じ感覚で「失礼します」→ドアをバタン、とやってしまいがち。
とっさに気づいて「申し訳ありません」などと言いながらドアを開け直すのは非常にかっこ悪いですよね。
自分のことしか考えていないと思われてしまい、印象が悪くなる可能性もあります。
最後まで気を抜かず、他の就活生の動きにも気を配る余裕を持ちましょう。
テンパってしまわないためにも、集団面接対策をしっかり練っておくことが大切です。
⑤私服指定でもオフィスカジュアルを意識する
集団面接での服装が「私服」と指定されている場合は、脳内で「オフィスカジュアル」に変換しましょう。
遊びに行くわけではないので、パーカーやジャージを着て行くのはNGです。
リクルートスーツほど堅苦しくなくても、襟のあるシャツやジャケット着用は最低限のマナーと捉えてくださいね。
と言うのも、集団面接で1人だけ場違いな服装になってしまうのは相当気まずいからです。
他の就活生が全員「準スーツ」のようなオフィスカジュアルなのに、自分だけ遊び着だった時の場面をイメージしてみてください。
…はい、めちゃくちゃ恥ずかしいですね。
こういうミスが、集団面接では割と深刻なダメージを受ける原因になります。
明らかに1人だけ場違いな服装だったら、面接でいくら良いことを言っても説得力がないですから。
何より自分自身が焦ってしまい、動揺する原因になりかねません。
私服指定=オフィスカジュアル指定への脳内変換は、ごく自然にできるようにしておきましょう!
集団・個人を問わず面接全体の流れを確認しておきたい人は、次の記事にまとめておいたので参考にしてくださいね!
集団面接には集団面接仕様のマナーがあると押さえておく必要がありそうですね。
就活生が1人から複数人になるだけ、と思っていると、意外な落とし穴があるから要注意だよ!自分だけマナーを把握していなくて恥をかかないように、マナーをしっかりと押さえておこう!
集団面接に関してその他よくある質問
集団面接に関して、この記事で共有してきたこと以外にも気になっていること・知りたいことがある人は多いでしょう。
よくある質問と回答をQ&Aにまとめてみたので、集団面接について分からないことを解決するのにぜひ役立ててくださいね!
- 集団面接であまり質問されなかったのですが大丈夫ですか?
- 集団面接で一番最初に回答する立ち位置は不利ですか?
- 集団面接で挙手制の質問にはすぐに回答すべきですか?
- 集団面接の通過率はだいたいどのぐらいですか?
- 集団面接で全然通らないのですがすべきことはありますか?
質問① 集団面接であまり質問されなかったのですが大丈夫ですか?
集団面接中、自分だけ質問が少なかったように思います。これは不合格フラグでしょうか?
就活生ごとの質問回数=面接官の興味関心の度合いとは言い切れません。
質問が少なくても無事に次の面接に進めることも割とよくあります。
良い意味で質問をあまりされないケースとして、次の3つが想定できますね。
- 質問に対して的確に答えることができていた(十分伝わっている)
- すでに合否が決まっていた(第一印象で面接通過が確定している)
- あえて聞くまでもなく熱意が伝わっていた(ESが素晴らしく良かった)
集団面接は1人あたりに質問できる時間が限られているので、質問するまでもなく合格にするつもりなら質問回数が少ないことだってあり得ます。
面接官の態度が必ずしも合否結果と一致しているとは限らないので、一喜一憂せず落ち着いて結果を待ちましょう!
質問② 集団面接で一番最初に回答する立ち位置は不利ですか?
集団面接で一番最初に回答するのは不利な気がしますが、実際のところはどうでしょうか?
最初に回答するのは、むしろ有利です!
集団面接中は、その場にいる就活生は全員が他の人の様子を窺っています。
他の人が答えた内容を参考にしつつ、自分の回答を考えているってことです。
すると、前の人が何やらすごい答え方をしたら「同じかそれ以上のすごい答え方をしないと」と感じるのが人の心理というもの。
だから、質問に答えるのが後になればなるほど、ハードルが上がっていくのが一般的です。
たとえば自己紹介なら、最初の人が話した長さや流れに沿って2人目以降も話すケースは割とあります。
1人目の自己紹介が、その面接での自己紹介の流れを決めるということですね。
1人目が想定よりも長く話した場合、「自分も同じぐらい長めに話したほうが良いのか?」と合わせようとする人は多いですよ。
なので、一番最初に回答する立ち位置になったらチャンスと思ってください!
少なくともその質問については、自分が答え方の流れを決められるのですから。
質問③ 集団面接で挙手制の質問にはすぐに回答すべきですか?
指名ではなくて挙手制の場合、他の人の様子を見て答えたほうが良いですか?それとも、真っ先に手を挙げたほうが良いでしょうか?
すぐに手を挙げて回答するのがおすすめですね。
後になればなるほどハードルが上がっていくのは、挙手制ではなく順番に答えていく場合と同じです。
最初に答えてしまえば、用意してきた回答を自分のペースで答えやすい。
2番目以降になると、用意していた答えを先に言われてしまう可能性もあります。
何より、真っ先に手を挙げて答えたほうが記憶に残りやすいですし、積極的な印象を与えることもできる。
「あの時、最初に答えた人」と面接官の記憶に残ることはあっても、「3番目に答えた人」という記憶の残り方はイメージしにくいですよね。
質問を想定して答えをしっかりと準備しておくことが大前提ですが、印象としては「すぐに回答する」ほうが高評価です。
想定していた質問が興趣制だった場合は「来た!」と思って真っ先に手を挙げましょう!
質問④ 集団面接の通過率はだいたいどのぐらいですか?
集団面接は意外と落ちると聞いたことがあるのですが、通過率はだいたいどのぐらいでしょうか?
集団面接に限らず一次面接全体で言うと、通過率はだいたい30%前後と言われています。
集団面接は一次面接で実施する企業が多いですし、僕自身の体感を踏まえて考えてみてもこのぐらいが妥当かと。
二次面接以降は通過率50%前後が一般的な目安なので、集団面接のほうが受かりにくいことになりますね。
なぜそうなるかと言うと、集団面接(一次面接)の時点では候補者が十分に絞られていないからです。
書類選考の段階で基本的な条件を満たした応募者は、とりあえず集団面接に呼んでしまうケースも少なくない。
で、一次面接を集団形式で行った結果、候補者を3分の1程度に絞り込んでおくというパターンが想定できます。
集団面接は、企業側からすると非常に効率の良い選考方法です。
一度に複数名の面接を実施できるので、あえて候補者を絞り込まなくても「とりあえず会ってみよう」という判断をしやすい。
結果的に、一次から二次へと進める人が割合的に低くなりがちです。
なので、一次面接だからと言って気を抜かずに「まずは二次に進む」ことを目指して対策をしっかりと講じておくべき。
6人で集団面接を受けたら、そのうち2人ぐらいしか受からないという点をしっかりと認識して臨みましょう!
質問⑤ 集団面接で全然通らないのですがすべきことはありますか?
何社か集団面接を受けたのですが全滅でした。何か打っておくべき手はあるのでしょうか?
面接なのでどんなに優秀な人でも落ちることはありますが、立て続けに落ちてしまうようなら何か原因があると捉えましょう。
特に集団面接で落ちやすい人には、いくつかの原因が考えられます。
- 話し方や声のトーン、表情に「元気の良さ」「はつらつとした雰囲気」「はきはきとした印象」が感じられない
- 面接の基本的なルールを押さえていない
- 他の就活生を意識しすぎている
- シンプルに準備が足りない
集団面接は1人1人に割り当てられる時間が短いので、回答の内容そのもので顕著に差が開くことは考えにくいでしょう。
むしろ、話し方や表情といった印象面に課題が隠れているケースが非常に多い。
集団面接で不採用が続くと回答の内容に問題があるのでは?と考える人が多いのですが、実はシンプルに「印象」がネックになっている可能性が高いですね。
印象が変わるだけで集団面接の通過率が劇的に改善することも珍しくないので、まずは印象を改善しましょう。
あとはこの記事で共有してきた集団面接の流れやよく聞かれる質問、注意すべきマナーを改めて振り返り、対策を練り直してください。
集団面接で全然通らないとしたら必ず何か原因があるので、闇雲に受ける前に原因を突き止めて改善を図っておくことが大切です。
本記事の要点まとめ
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます!
この記事では、集団面接の効果的な対策法や基本的な流れ、注意しておきたいマナーについて共有してきました。
集団面接に苦手意識を持つ就活生は少なくありません。
誰しも他の応募者がいる空間で面接を受ければ、多かれ少なかれ他人を意識しますので、集団面接になかなか慣れないのは全然不思議なことじゃありません。
ただし、集団面接を実施する企業が多いのも事実。
特に大企業の場合、応募者そのものが非常に多いので一次は集団面接というパターンがよく見られます。
なので、集団面接への苦手意識はなるべく早く克服しておきましょう!
今回共有してきたポイントを押さえて、ぜひ最短距離で「集団面接慣れ」してくださいね!
では、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか。
【本記事の要点】
- 集団面接を企業が実施する目的は、主に選考時間の短縮と相対的な評価をすることにある。
- 集団面接の基本的な流れは個人面接と同様となるが、就活生が複数名いるので1人あたりの持ち時間は短くなりがち。
- WEB集団面接は面接会場で実施する面接と比べて細かなマナーが少ない反面、通信環境の確認が必要な点や面接官のリアクションが読みづらいなどの特性がある。
- 集団面接でよく聞かれる質問に対しては、想定される回答時間を踏まえて必ず答えを用意しておくべし。
- 集団面接の通過率を上げるには、個人面接にはない集団面接特有の対策を講じておく必要がある。
- マナーに関しても、集団面接での注意点をしっかりと押さえて当日にパニックにならないように注意。