就活生の皆さん、こんにちは!
就活だけを研究し続けて7年、書いた記事は1000以上の就活マンです!
僕は平均偏差値50の中堅大学出身です。
それにも関わらず、誰もが知っている大手食品企業への入社を決めました。
(でも合わず、1年で退職してしまったんですけどね!)
その1つの秘訣が「評価される志望動機が書けたから」なんですよね。
志望動機が評価されると、入社意欲の高さや、入社後の活躍をイメージされることができます。
そして志望動機は1社ごとに書く必要があるので、皆サボるんですよ!
だからこそ自分はそこに注力することで差別化することができます。
今回は食品業界の企業に評価される志望動機の書き方を共有します。
1つでも多くの秘訣を盗み、自身の志望動機に活かしてくださいね!
実際に食品業界の大手企業に入社したとのことで、食品企業の人事に響く志望動機の書き方を教えてください!
もちろん!志望動機はその就活生の志望度の高さを測る超重要な質問!しっかりと準備しておこう!
- 食品業界の企業から評価される志望動機のポイント
- 食品業界で評価される志望動機の書き方【4ステップ】
- 食品業界向けの志望動機|例文5選
- 食品業界向けの志望動機|NG例文3選
- 食品業界向けの志望動機を面接で伝える時の注意点
- 食品企業の志望動機で「食べることが好き」は評価される?
- 食品企業の志望動機で「健康に関心がある」は評価される?
- 食品業界に入社した僕から見た食品業界の魅力について
- 食品業界の企業が求める人物像について
- 食品業界との適性が高い人の特徴
- 食品業界の職種について
- 食品業界は大手よりも中小の方が働きやすい場合も多い
- おわりに
食品業界の企業から評価される志望動機のポイント
まず、そもそもどんな志望動機が食品業界からは評価されるのか?
僕は食品企業に勤めた経験があり、人事とも仲が良かったのでこの点詳しいです。
食品業界の企業から評価されるポイントは以下の3つですね。
【食品業界の企業から評価される志望動機】
- 「食」への想いが熱く語られている
- 「なぜ食品業界の中でも自社なのか」に納得できる
- 「企業選びの軸」をしっかり満たしていると納得できる
ポイント① 「食」への想いが熱く語られている
まずはやっぱり「食」への想いや関心度の高さを伝えるのは必須です。
食品企業は特に食への関心が強い人を評価する傾向にあります。
考えてみれば当然ですよね。
食への関心が低い人なら「なぜ食品業界を志望したの?」と疑問しか浮かびません。
よって自分が持つ食へのこだわりの強さや、食を愛する気持ちがある人はぜひそれを熱く志望動機として語りましょう!
ちなみに僕も食への興味は非常に高かったので、「ジムで鍛えてるから食は常に意識していること」や「農学部だからこそ栄養バランスについて詳しく、毎日の食事でも栄養を気にしていること」を語るようにしていました。
(簡単に言えば、他の人より「食」に興味あるぜ!というのを伝えることが重要ってことです)
ポイント② 「なぜ食品業界の中でも自社なのか」に納得できる
次に食品業界の企業は競合他社へのライバル意識が強いとこが多いんですよね。
(僕の入社した会社は、ライバル企業の飲料はラベルをはずさないといけなかったw)
よって「なぜ食品業界の中でもその会社じゃないといけないのか」を絶対に語るようにしてください。
ここの納得度が高いことは必須で、語れないと「競合他社の◯◯社でも良いんじゃないの?」とツッコまれてしまうんですよね。
もちろん競合他社を受けていても問題ありません。
しかし1社ごとに「御社が1番です!!」と伝えることが重要です。
ポイント③ 「企業選びの軸」をしっかり満たしていると納得できる
ここまで「なぜ食品業界なのか」と「なぜ食品業界の中でもその企業じゃないといけないのか」を伝えるというポイントを満たせました。
これに加えて、「自分が設定している企業選びの軸を満たす企業であること」を伝えると更に評価対象となります。
例えば、僕が入社した企業はとにかく「明るい性格の社員」を求めていた。
僕は企業選びの軸として「社員の性格が明るい」を設定していたので、バッチリ当てはまりますよね。
これを伝えることで、「食品業界の企業の中でも御社は私の企業選びの軸まで満たしているんです」と伝えることができ、適性の高さや志望度の高さが伝わります。
なるほど!食品業界の企業には、食への情熱と競合他社との違いを志望動機で語るのが効果的なんですね!
まさにそのとおり。食品企業の裏事情を知っておくと、そこに刺さる志望動機が書きやすくなるよ。
食品業界で評価される志望動機の書き方【4ステップ】
それでは、具体的な「食品業界の企業向けの志望動機の書き方」を解説します。
ここで紹介する志望動機の構成ですが、実際に僕が就活生のときに採用担当者から褒められたものです。
まずは構成を確認してから、書き出すことをおすすめします!
【食品企業向けの志望動機の構成】
・結論
・なぜ食品業界なのか
・なぜ食品業界の中でもその企業なのか
・自分の企業選びの軸との一致点
ステップ① まずは「結論」を示す
志望動機だけでなく、どんな質問にもまずは結論から回答しましょう。
志望動機の場合は「私が貴社を志望したのは〜だからです」が結論ですね。
最初に結論を伝えることで、採用担当者はすぐに内容を理解できます。
(まずは結論を伝えて、詳細を補足していくイメージを持つと良いですよ!)
【例文】
「私が貴社を志望した理由は、貴社が食品業界かつ、食品業界の中でも私が最も好きな調味料の分野でトップシェアを誇る企業だからです。」
このように結論を先に伝えれば理解しやすいですよね。
グダグダな前置きや遠回しの表現は理解の妨げになるのでNGです。
ステップ② 「なぜ食品業界なのか」を示す
結論を述べたら、ここからは詳細を語っていきましょう。
まずは「そもそもなぜ食品業界を志望しているのか」を伝えるべきですよね。
ポイントのところでも言ったとおりで、ここで「食」への情熱を伝えましょう。
(食品業界がいいんだ!!食品業界じゃないとダメなんだ!!!という情熱を!)
ちなみに他の業界を受けていたとしても「僕は食品業界しか見ていない!」という志望度の高さを示すことが重要。
食品業界を志望する理由としては下記のようなことが挙げられますね。
【なぜ食品業界なのか?の例】
- 昔から「食べること」が唯一の趣味であり生きがいだから
- 病気をした時に普段の食生活の重要性を強く感じたから
- 美味しい食べ物を食べる時間を誰かと共有することが、人生最高の贅沢だと確信しているから
- 日本の素晴らしい食文化に惚れており、日本食を海外に発信していきたいと考えているから
- 食は3大欲求の中の食欲に通じており、すべての人に関わること。広く多くの人に価値を提供したい性格がゆえに食品業界を志望した
以上のような回答ができれば、「なぜ食品業界なの?」と面接官に思われることはなくなります。
逆に上記のような回答が志望動機に書かれていない場合、「食品業界じゃなくても良いのでは?」と思われてマイナス評価されますよ。
ステップ③ 「なぜ食品業界の中でもその企業なのか」を示す
食品業界への志望理由を伝えたら、次に「なぜ食品業界の中でもその企業なのか」を明確化して伝えましょう。
ちなみにここができていない就活生があまりにも多いです。
食品業界を志望した理由はちゃんと書けるのですが、食品業界の中でもその企業じゃないといけない理由まで踏み込めている人は少ないんですよね。
逆に言えば、ここがしっかり伝えられると志望度の高さを示すだけでなく、しっかりと企業研究していることの証明にもなる。良いことしかありません。
「原体験」または「違い」に着目するのがおすすめ
では具体的にどうやって食品業界の中でもその企業じゃないといけない理由を語るのか?
僕がおすすめするのは「原体験」を語ること、または同業他社との「違い」を語ることです。
(このテクニックはめちゃくちゃ使えるのでぜひ覚えてくださいね!)
まず「原体験」とは、実際に経験したことを指します。
例えば次のように書けば、その企業でないといけないことを示せますよね。
【例文】
「私の祖父は御社の株を持っており、幼い頃から株主優待として御社の商品が届いていました。それが届く度にプレゼントが届いたような気がして、3歳の頃から御社には特別な思い入れがあります。」
この例文は僕が実際に使ったことのある例文です。
読み手からしたら「だからうちの会社なんだね」と納得できるはず。
他にも原体験をベースとした場合は、下記のようなことが挙げられますね。
【原体験をベースとしたその企業でないといけない理由】
- ずっとその会社の商品を愛用している
- その会社の◯◯の商品に感動した
- OB訪問をして◯◯という御社の理念に感動した
しかし、原体験がない企業も多いでしょう。
そんな企業に対しては「同業他社との違い」に着目することがおすすめです!
【同業他社との違いをベースとしたその企業でないといけない理由】
- 御社の◯◯という“企業理念”に1番共感した
- 御社の◯◯という“長期ビジョン”に1番共感した
- 業界内でも特に若者を“ターゲット”にしているため、若者に貢献したいという自分の想いと一致する
- ◯◯の中で“トップシェア”の御社で更にシェアを伸ばすことに燃える
- “研究開発費”をかけている点に新しいこと好きの自分は興味を引かれた
- “海外売上比率”が抜群に高いので、御社の商品を海外に発信していきたい
このように同業他社との違いをまずは明確化しましょう。
その違いを元に「だから御社なんです」と語ることができれば志望動機の納得性が上がります。
ステップ④ 「自分の企業選びの軸との一致点」を示す
ここまで徹底的に明確化できたら、志望動機としてバッチリです。
ですが、更に志望動機の納得度を高めるために「企業選びの軸との一致点」を伝えてください。
そもそも企業選びの軸とは「自分が企業を選ぶ上で大事にしている基準」ですね。
僕が設定していた軸で言うと、明るい性格の社員が多い会社、発想力を活かせるような会社、残業時間が短い会社などが挙げられます。
この自分が設定した企業選びの軸をその企業が満たしていることを最後に加えましょう。
ここまでの4ステップをまとめると以下のような志望動機が完成します。
【完成した食品企業向けの志望動機】
「私が貴社を志望した理由は、貴社が食品業界かつ、食品業界の中でも私が最も好きな調味料の分野でトップシェアを誇る企業だからです。(〜①)
そもそも私が食品業界を志望する理由ですが、日本の素晴らしい食文化に惚れており、日本食を海外に発信していくことが生きがいだと考えているからです。(〜②)
そして食品業界の中でも貴社ではないといけない理由があります。
それは競合他社の中でも海外の売上比率が非常に高く、日本の食を海外に発信する代表的な企業が貴社だと考えているからです。
そんな貴社でこそ私の使命は果たせると強く感じております。(〜③)
最後に、私は企業を選ぶ際に「明るい性格の社員さんが多い企業」を重要視しているのですが、貴社の説明会で出会った全ての社員さんが明るく、まさに私が志望する企業だと感じ志望致しました。(〜④)」
いかがでしょうか?
まず最初に構成を用意し、1つ1つのパーツごとに伝えたいメッセージを明確化。
それを組み合わせることで納得度の高い志望動機が完成しますよ!
食品業界向けの志望動機|例文5選
それでは食品業界向けの志望動機の書き方が分かったところで!
ここでは僕が作成した食品業界の企業向けの例文を5つ共有します。
また「他の就活生が書いた志望動機が見たい」という人も多いですよね。
エントリーシートの無料閲覧サイトを使いましょう。
上記は最大手の「ユニスタイル」ですが、森永製菓のエントリーシートです。
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志望動機の例文①
【例文】
「私が御社を志望した理由は、食品業界の中でも業務用食品シェアが非常に高い企業であり、私自身がファンの1人だからです。(〜結論)
私は高校生の頃、人生で初めて「趣味」ができました。それが「食」です。アルバイトをして貯めたお金で外食をする。それが唯一の楽しみであり、食事している時間が私にとって何よりも大切です。(〜なぜ食品業界なのか)
御社は食品業界の中でも、レストランに向けた業務用食品を扱っています。調べてみると、御社の商品を◯◯(レストラン名)も◯◯も使っている。特に大好きなメニューでした。それを知った時は感動して、瞬きを忘れましたね。(〜なぜその会社でないといけないのか)
また私が企業選びにおいて最も重要視している「全国民に広く影響を与える仕事」でもあります。(〜企業選びの軸と一致)
そんな御社に必ず入社したいと切望しており、入社した暁には、私の食への溢れる愛をお客様に存分に伝えて、1店舗でも多くのお店を盛り上げていきます。(〜締め)」
※企業の敬称ですが、エントリーシートなら「貴社(きしゃ)」。面接なら「御社(おんしゃ)」です。
エネルギー溢れる志望動機ですよね。
志望動機はこのぐらい愛を伝えて構いません!
読んだ時に「この子は内定を出したら絶対に入社してくれそうだな」と思われるのも大きなポイントになります。
志望動機の例文②
【例文】
「私が御社を志望した理由は、食品企業かつ高いシェアを誇る愛されている企業だからです。(〜結論)
私の家庭では幼少期からずっと「家族が全員揃って食事をすること」を大事にしています。そのおかげもあって家族とは何でも話せるほど信頼関係を構築しており、私にとって食事は毎日のかけがえのない時間になっています。
それがきっかけとなり、「食事」の素晴らしさに魅了され、大学では農学部に進み食品企業を志望するようになりました。(〜なぜ食品業界なのか)
そんな食に関する商品の中で、私が最も好きなのが「簡単調理の素シリーズ」です。
幼い頃から親と一緒に料理をするきっかけとなった商品。思い入れが違います。
そして「簡単調理の素シリーズ」を販売する企業の中でも、御社はトップシェアを誇ります。
高いシェアはまさに消費者に愛されている証であり、私もその1人です。(〜なぜその会社でないといけないのか)
また私は、企業を選ぶ上で「個性を大事にする企業」を最も重視しており、御社は「個性的な人」を求める人物像としても掲げております。(〜企業選びの軸と一致)
以上の理由で私は御社への入社を強く希望し、入社した暁には商品を通して笑顔の家庭を1つでも多く増やすことをお約束致します。(〜締め)」
この例文のように、シェアの高さを「お客さんから愛されていること」のように言い換えをして、愛される企業で働きたいという風に転換することも可能ですね!
また「なぜ食品企業なのか」という部分も“実体験”を元にしていて、非常に納得性の高い志望動機になっていると思います。
志望動機の例文③
【例文】
「私が貴社を志望した理由は、食品企業かつ消費者の健康に貢献する商品を多数発売している企業だからです。(〜結論)
私は小学生から中学生にかけて肥満体質でした。それゆえに周りからの目が気になったりと生きづらさを感じていたんですよね。
そんなある日にスーパーでふと手に取った食品を通じてダイエットを開始。
その結果痩せることができ、自信を持つことができました。
この原体験から私は食品業界を志望しています。(〜なぜ食品業界なのか)
そんな食品業界の中でも貴社でないといけない理由があります。
それは、まさに私が最初に出会った商品が貴社の「◯◯(商品名)」だったからです。
私に自信を与えてくれて、人生を変えてくれたように消費者の健康に貢献する素晴らしい商品を発売する貴社でこそ貢献したいと考えております。(〜なぜその会社でないといけないのか)
最後に、私は企業を選ぶ上で発想力を活かせる職場であることを重要視しています。御社の営業職は提案型の営業であり、まさに私の発想力が活かせる仕事だとも考えております。(〜企業選びの軸と一致)」
こちらの例文も原体験をベースに作成しました。
先に結論を提示しつつ、少し物語のテイストを入れることで読み手に強い印象を与えています。(まさに私が最初に出会った商品が貴社の「◯◯(商品名)」だったからです!と)
志望先に対してこれだけ強い実体験がある場合は絶対に活用しましょう。
いかにその企業のことを愛しているのかを伝えると良いですよ!
志望動機の例文④
【例文】
「私が貴社を志望した理由は、食品企業かつ「日本人の健康寿命を伸ばす」という長期ビジョンに強い共感を示したからです。(〜結論)
まず私は食品業界のみを志望しております。なぜなら1番の趣味が食べることであり、食事をしている時間に最も幸福を感じるから。(〜なぜ食品業界なのか)
しかしそんな食品業界の中でも貴社は最も志望度が高い企業です。
その理由は他のどの企業のビジョンよりも、貴社の「日本人の健康寿命を伸ばす」という長期ビジョンに共感し、人生をかけて貢献したいと思えたからです。
私は祖父母が健在で、いつもゲートボールをして楽しんでいるのですが、その秘訣を聞くと「食事に気をつけているから」とのこと。
そんな元気なお年寄りを増やしたいというのが今の私の夢でもあります。(〜なぜその会社でないといけないのか)
以上の理由から、貴社が第一志望企業であり、入社することができた暁には長期ビジョンの達成に必ず貢献します。(〜締め)」
この例文は「長期ビジョン」に着目して作成しました。
長期ビジョンは企業によって違いが出やすいので、「最も共感しました」という切り口でその企業じゃないといけない理由を説明することができます。
企業側としても長期ビジョンに共感してくれる人材は嬉しいもの。
同じ目標を持って仕事してくれると考えられるからです。
ぜひ長期ビジョンや社訓、企業理念の違いにも着目してみてください!
「競合他社との違い」が見つかれば訴求点になりますよ!
また今回は「企業選びの軸」を削除してみました。
指定された文字数によって構成は柔軟に変えることができます。
志望動機の例文⑤
【例文】
「私が貴社を志望した理由は、食品企業かつ地元密着で展開されているからです。(〜結論)
私は中学生の頃から食に興味があり、料理をしたり、1人でレストランを開拓したりととにかく食にこだわりを持っていました。
それだけ食に関心があり、私の生きがいであるので食品業界を志望しています。(〜なぜ食品業界なのか)
そんな食品業界の中でも貴社を強く志望する理由は、地元である愛知県に特化して展開していること。愛知県民に愛されていることです。
また地元で展開している食品企業の中でもダントツで貴社の商品が好きなことにあります。
私は地元愛知を心から愛しており、地元に貢献したい思いが非常に強い。
貴社の商品を通じて更に地元に貢献すること。それが今の私の夢となっています。(〜なぜその会社でないといけないのか)」
この例文では「地元密着」という特徴に注目して作成しました。
それだけだと「他にも地元で展開している食品企業はあるよ?」と思われるので、追加で「また地元で展開している食品企業の中でもダントツで貴社の商品が好きなことにあります」というオンリーワンの理由を書きました。
以上が食品業界向けの志望動機の例文です!
まずは構成を作成し、しっかりと面接官の疑問を潰せるようにすること。
読み手、聞き手の納得度をいかに高められるかを徹底的に考えてください!!
「面接官が思うであろう疑問を潰せるような文章構成」を用意してから書けば、納得度の高い志望動機が書けるんですね。
そうだよ!志望動機は特に結論から語れない人が多い。長ったらしくて結局何が言いたいのか分からない文章にならないよう気をつけよう!
食品業界向けの志望動機|NG例文3選
続いて、「こんな志望動機じゃ評価されない」というNGな例文も紹介します。
意識しないとNGな例文になりがちなので確認してください。
まずは食品企業から評価されないNGポイントから見てみましょう。
これらに当てはまる志望動機を作成している場合は、変更すべきです!
【評価されない志望動機の特徴】
- 結論が先に書かれていない
- 条件面にフォーカスしすぎている
- 食品業界を強く志望していると感じにくい
- 食品業界の中でもその企業でないといけない理由がない
NGな志望動機の例文①
【NG例文】
「私は高校時代から生物を専攻しており、栄養学についての知識があります。
その延長で御社に興味を持ちました。食品業界は非常に安定性が高く、働く環境として非常に魅力を感じております。
実際にOB訪問をして社員の方に話を聞くと、残業時間も少なく非常に働きやすいと仰っておりました。そんな御社に入社して活躍したいと強く思っております。」
この志望動機の例文は条件面ばかりを伝えていますよね。
「食品業界は非常に安定性が高く、働く環境として非常に魅力を感じております」
「残業時間も少なく非常に働きやすい」
採用担当者はこれら条件ばかりを志望動機として伝える人を評価したいと思いません。
その企業じゃないといけない理由を語る時に、このように条件面を伝えてしまう人がいるので絶対に注意してくださいね。
(こうした本音の志望動機は胸にしまっておきましょう!)
NGな志望動機の例文②
【NG例文】
「私はIT業界、インフラ業界、食品業界を志望しているのですが、合同説明会にて貴社のことを知りました。
それまで全く知らなかったのですが、貴社の事業内容を聞いた時に食で健康に貢献するというビジョンの元、消費者から愛される商品を発売されており魅力を感じました。
貴社が発売している◯◯を、その後使ってみたのですが非常に使いやすく、これは私自身も関わってみたいと思うようになったので志望しました。」
この例文のダメなところは「結論から書かれていないこと」と「食品業界への志望度の高さが伝わらない」ということです。
この2つが欠落しているだけで、本当に評価されない志望動機だと分かりますよね?
文章では結論から書ける人でも、面接では結論から答えられない人は多いです。
とにかく伝わりにくい文章になってしまうので、注意してくださいね!
NGな志望動機の例文③
【NG例文】
「私はとにかく食品業界を強く志望しており、貴社を志望しました。
昔から食べることが大好きで、小学生の時は1日に5食も食べるほどでした。
食事をしている時間はコミュニケーションの時間にも、一人で幸せを噛みしめる時間にも変貌します。
そんな素晴らしい食品業界で事業展開されている貴社にこそ貢献したいと考えています。」
この例文は「食品業界への志望度の高さ」は伝わります。
しかし食品業界の中でも、その企業じゃないといけない理由が全くわかりません。
こうした志望動機は書類審査の段階で落ちるか、面接に通過しても「食品業界ならどこでも良いのでは?」とツッコまれて撃沈することが多いので要注意ですよ!
こうしてNG例文を見ると、評価されない志望動機の特徴がよくわかりますね。
案外このような志望動機を書く人は多いから要注意だよ!
食品業界向けの志望動機を面接で伝える時の注意点
ここまで食品業界向けの志望動機の書き方と例文を共有しました。
この章では志望動機を面接で伝える際に、僕が注意していたことを話します。
次の3つの注意点をとにかく重要視していましたね。
【志望動機を面接で伝える時の注意点】
- 熱っぽく(めちゃくちゃ真剣に)話すようにする
- 事前に深堀りされそうなことを洗い出しておく
- 御社が第一志望群だと伝える
①熱っぽく(めちゃくちゃ真剣に)話すようにする
まず第一に志望動機は面接の中でも重要度の高い質問です。
面接官は志望動機の回答を重視している。
だからこそ志望動機はとにかく熱っぽく、真剣に話すようにしましょう。
いかにその会社に入りたいのか、必死さを感じさせることが重要です。
面接では真剣さとフランクさの緩急が重要
面接において僕は「真剣さとフランクさの緩急」を大事にしていました。
カラオケでも歌が上手い人って、声の強弱が上手なんですよ。
面接でも同じように、自己紹介や重要度の低い質問はフランクに回答しながらたまに笑いを取るようにする。
一方で「志望動機・自己PR・ガクチカ」などの頻出かつ重要度の高い質問に答える時は、めちゃくちゃ真剣に話す。
この真剣さとフランクさの緩急です。
ずっと真剣に真面目に答えすぎていても「余裕がない」と判断される。
一緒に働きたいと思わせるのは、真剣さとフランクさを兼ね備えた人材だと僕は思っているし、それを面接で伝えるためにこの行動を取るようにしていました。
②事前に深堀りされそうなことを洗い出しておく
次に、特に重要な質問である志望動機は、事前に深堀りされそうなことを洗い出しておくべきです。
「事前に深堀りされそうなことを洗い出しておく」とはどういうことかと言うと、自分が書いた志望動機に対して、「なぜ?」と突っ込めるポイントを探しておく作業のこと。
最初に紹介した例文を参考に説明しますね。
例文を面接官視点で読むことで(つまり客観視して読む)、「なぜ」と疑問が浮かぶポイントを洗い出すことができます。
「私が貴社を志望した理由は、貴社が食品業界かつ、食品業界の中でも私が最も好きな調味料の分野でトップシェアを誇る企業だからです。
→なぜ調味料の分野に目をつけたの?
→なぜ調味料なの?他の食品じゃだめなの?
そもそも私が食品業界を志望する理由ですが、日本の素晴らしい食文化に惚れており、日本食を海外に発信していくことが生きがいだと考えているからです。
→なぜ食文化に興味を持ったの?
→日本の食文化のどこに素晴らしさを感じているの?
そして食品業界の中でも貴社ではないといけない理由があります。
それは競合他社の中でも海外の売上比率が非常に高く、日本の食を海外に発信する代表的な企業が貴社だと考えているからです。
そんな貴社でこそ私の使命は果たせると強く感じております。
→なぜ海外の売上比率が高いことが日本の食文化を発信することに繋がるの?
最後に、私は企業を選ぶ際に「明るい性格の社員さんが多い企業」を重要視しているのですが、貴社の説明会で出会った全ての社員さんが明るく、まさに私が志望する企業だと感じ志望致しました。」
→なぜ明るい性格の社員が多い企業が良いの?
→なぜ説明会で出会った人だけをみて明るい社員が多いと判断したの?
いかがでしょうか?
面接官の立場に立って志望動機を見ると、疑問点が出てきますよね。
これらの疑問に文章だけですべて答えることはできません。
だからこそ、面接があるわけで面接ではこれらの疑問に答えれれるようにすべきです。
ぜひ面接前に自身の志望動機だけでなく、エントリーシート全体に「なぜ」と疑問をぶつけまくってください。
それに対する回答を1度頭で考えておくだけで、面接で何を聞かれても答えられるようになりますよ!!
③御社が第一志望群だと伝える
そして最後に、面接では御社が第一志望群だと伝えましょう。
「志望度が高い=内定を出したら入社してくれる・入社後に活躍してくれそう・すぐに退職しなさそう」と面接官は考えることができるので、本当に評価に直結します。
僕の場合は、すべての企業に第一志望だと伝えていました。
これは嘘かもしれないですが、僕にとってはどの企業も志望度が非常に高い。
そこに優劣はなく、心からどの企業にも入社したいと思っていました。
志望度の高さを示せる人と示せない人。
それだけで評価は360°変わってきます。
自分の性格や能力について嘘をつくことは入社後のミスマッチに繋がるのでNGです。
しかし志望度の高さを多少盛ることは誰も傷つけないと思うのは僕だけでしょうか?
これら3つの注意点を、面接で志望動機を伝える時には重要視していたよ!
どれも面接での評価を上げるために絶対に必要だと思える内容ですね。僕も面接で実践してみます!!
食品企業の志望動機で「食べることが好き」は評価される?
ここで志望動機の補足を伝えますね。
就活生から「食品企業の志望動機で食べることが好きってことを伝えるのはどうですか?」と聞かれることがあります。
食べることが好きだから食品業界を志望していると伝えるのは良いのか?
結論から言うと、全く問題ありません。
しかし2つほど注意点があります。
【食べることが好きだと伝える際の注意点】
- 合わせて「なぜ食品業界の中でもその企業なのか」もちゃんと伝えること
- 食べることが好きだと回答する人は多いことを知ること
まず「食べることが好き」というのは食品業界を志望する理由となります。
よってそれだけでなく、「なぜ食品業界の中でもその企業なのか」までしっかりと伝えるようにしてください。
さすがに志望動機として「食べることが好きだから貴社を志望しました」だけだと浅すぎるし、評価されないことを覚えておくと良いですよ。
次に食品企業への志望動機として「食べることが好きだから」と回答する人は非常に多いです。
だからこそ、ここで紹介した構成を参考に、「食べることが好きだから」以外の理由もしっかりと伝えて他の就活生と差別化することが重要です!!
食べることが好きってことを志望動機で使うのは良いけど、それだけじゃ足りないってことですね。
そうだよ!他の就活生も同じような志望動機を使う場合、差別化できないことを理解しておこう。
食品企業の志望動機で「健康に関心がある」は評価される?
次に「食べることが好き」と同じぐらい、就活生が食品企業に使う志望動機が「健康に関心がある」です。
健康に関心があるから食品企業を志望するのは素晴らしいことです。
ですが、食べることが好きと同様に、他の就活生も同じ志望動機を言います。
よって他の就活生としっかりと差別化するために、「なぜ健康に関心があるのか」という理由を深堀りして、超具体的な回答を用意するにしてください。
これを具体化すると以下のとおりです。
【深堀りができていない志望動機】
私が貴社を志望した理由は、健康に関心があるからです。
貴社は人々の健康に寄与するような商品を扱っているため、私に合うと考えました。
↓ なぜ健康に関心があるのかを深堀りする
【深堀りができている志望動機】
私が貴社を志望した理由は、私自身が人一倍健康への関心が高く、
貴社の商品を通じて人々の健康に貢献したいと考えたからです。
なぜ人一倍健康に関心があるかと言うと、高校時代に体調を崩し、1ヶ月ほど自宅から出れない経験をしたことが原因です。
その時にどんな娯楽やお金を得ることよりも、健康でいることが最も大切で、健康なくして楽しい人生はないと思い知りました。
正直にお話すると、私は仕事を通して「これをすることでこんなことが実現できている」というやりがいへの実感を求めてしまいます。
人々の健康に寄与できる商品を扱うことで、私のこの欲求が満たされ、毎日の仕事に全力で取り組むことができる、そう考えております。
このように「なぜ健康に関心を持っているのか」という理由をしっかりと伝えないと説得力がない志望動機になります。
他の就活生も食品企業の志望動機として健康に関心があるからと書くからこそ、そこで具体的に伝えて納得してもらうことで差別化できます。
(面接官に「お!この就活生は本当に健康に関心を持っているんだな」と思ってもらえます)
志望動機に限らず、主張に対する理由を深堀りすることは本当に重要。
面接官が聞いた時に納得してくれるよう、どの回答も深堀りしてくださいね!
なるほど!食品企業への志望動機として、健康に関心がありますは定番だからこそ、その理由を具体化して、他の就活生よりも納得してもらえるような志望動機にする必要があるんですね。
そのとおり!そのひと手間で評価が格段に変わってくるよ!
食品業界に入社した僕から見た食品業界の魅力について
この章からは食品企業への理解を更に深めましょう。
実際に食品企業に入社し、周りの友人の中にも食品企業に勤める人が多いのです。
そんな僕から見た食品企業の魅力についてまずは話しますね。
食品企業の圧倒的魅力は以下の3点です。
【食品企業の魅力】
- 仕事内容のハードルが比較的低いのでどんな人でも働きやすい
- 食という身近な商品を扱うのでやりがいを感じやすい
- 食品は景気に左右されにくいので抜群の安定感がある
仕事内容のハードルが比較的低いのでどんな人でも働きやすい
まず食品企業は仕事内容が比較的ラクですね。
もちろん“企業によって異なる”というのは大前提です。
「食品業界の企業は、他の業界と比較して仕事内容がラク」ってことです。
特に僕が経験した「営業職」なのですが、食品企業の営業はほぼルート営業なので、新規開拓を毎日するような人は稀です。
食品企業は新規開拓が少ない理由
なぜ新規開拓が少ないかというと、そもそも食品の売り場って限られていますよね。
例えば飲料だったら、売るとしても「コンビニ」「スーパー」「ネット」「自販機」「オフィス販売」「飲食店」などに限られる。
それらの売り場に対しては、過去にもう既に営業し終えているんですよ。
よって僕ら新入社員がやることは、“既に商品を扱っているところに更に多く売ってもらうこと”に限られる。
そのためにルート営業として、新商品を紹介して回ったり、売れ行きについてヒアリングしたり、陳列を手伝ったりするぐらいしかやれることはないんですよ。
IT業界の企業のように、常に新しい顧客を探す必要がないからラクってことです。
(ちなみに研究職も、新商品をそこまで急いで作る必要もない業界なので比較的ラクだと同期は言ってますし、僕から見てもラクそうです。)
専門性が付かないというデメリットでもある
ちなみに「仕事がラク=専門性が付きにくい」というデメリットでもあります。
僕が1年で辞めた理由がここにあります。
食品企業で得た「法人営業」のスキルって、正直甘いので他の業界に転用できません。
つまり“その企業でしか活躍できない人材”になりやすいってことです。
食という身近な商品を扱うのでやりがいを感じやすい
続いて、「食」に関する身近な商品を扱うのでやりがいは感じやすいですね。
新商品が出た時も、自分が食べて「おいしいな!」と感じれますし、その想いを営業として直接お客さんに伝えれば良いので話も弾む。
更には自社の商品と生活の中で出会うことがあると、「お!俺が売った商品だ!」と喜びを感じれるでしょう。
食品は景気に左右されにくいので抜群の安定感がある
そして最後に、やはり食品企業の「安定性」は抜群と言えます。
僕が大学生の時に、親から「食品は安定で良いね!」とめちゃくちゃ褒められました。
(1年で辞めた時は、「頭おかしいんじゃない?」と詰められましたがw)
実際に食品企業の安定性は、全業界の中でもトップクラスでしょう。
ちなみに食品企業が安定なのは以下の理由です。
【食品企業が安定である理由】
- 生活必需品である
- 参入障壁が非常に高いので新規参入する会社が少ない
- 商品の息が長い(すぐに飽きられない・不要にならない)
- 技術革新の影響を受けない
安定性が高いことのデメリット
ちなみに覚えておいて欲しいのですが、食品企業は「安定性が高い」と同時に「成長性が乏しい」という側面があります。
極端な衰退がないからこそ安定していますが、極端な成長もありません。
そして成長がない企業は、総じて「社内の噂話」が大好きになります。
急成長中の企業は、興味の矢印が「仕事」に向くのですが、安定している場合は、興味の矢印が「社内の人間関係や噂話」に向いてしまう。
これは文化祭準備中は、文化祭の準備に懸命に取り組み、何もイベント事がない時はクラスの人間関係や噂話に華が咲くのと非常に似ていると思いますね。
よって「その会社で骨をうずめるぜ」という人にはピッタリですが、「キャリアアップをどんどんしたい!」「成り上がりたい!」という人には超不向きです。
なるほど!それぞれ食品企業の魅力の裏には、「デメリット」も隠れているんですね。
良い側面ばかり見るのではなく、必ず悪い側面まで目を向けて自分との適性を考えるべきだよ!
食品業界の企業が求める人物像について
それでは食品企業向けの志望動機を解説する準備として、「食品企業が求める人物像」についての理解を深めていきましょうか。
「求める人物像の把握⇒自分が当てはまる場合に志望動機や自己PRでアピール」この逆算が非常に有効ですからね。
大手の求める人物像について、いくつかまとめてみました!
アサヒグループ:自ら考え、自ら行動する自律型、挑戦型の人材
キリン:強い志と主体性を持った人
明治:チャレンジ精神と多様性を持った人(=自ら課題を設定しやりぬく人材・個性豊かな人材)
カゴメ:ワイガヤ(ワイワイガヤガヤ)で明るい人
キューピー:正直で誠実な人・何が正しいかを考え判断できる人・本気でチャレンジし行動できる人
味の素:個性を持つ・仲間との成長意欲が強い・キャリアを自らで掴む自律した人
【参考】
アサヒグループ「求める人材|採用情報」キリングループ「求める人物像|採用情報」リクナビ「明治グループについての採用情報」カゴメ「就職四季報」キューピー「採用基本情報|採用情報」味の素「求める人物像」
こうして求める人物像を見ていくと、「積極性が高い人」「明るい人」「チャレンジ精神が旺盛な人」を求める企業が多いようです。
正直これらは新卒採用する多くの企業が求める人物像とする要素ですね。
(志望動機としてはあまり役立つ情報ではないので、自己PRや長所、ガクチカなどでこれらの性格や気質をアピールしましょう!)
食品企業が求める人物像も、だいたい他の会社が求める能力と似通っているんですね。
ちなみに食品企業で「挑戦心」を求める大手企業って、正直ダメだと思うねw 挑戦心がある人は食品企業合わないよww
食品業界との適性が高い人の特徴
ここまで食品企業の志望動機について解説しました。
この章では「そもそもあなたは食品業界に合うのか?」という視点を解説したいと思います。
実際に僕が食品企業に入社した経験を元にすると、食品業界に合う人の特徴は以下の3点です。
(当然、“企業によって異なる”という前提はあるので注意してくださいね!)
【食品業界に合う人の特徴】
- お金よりも自由な時間が大事な人
- 飲み会などの付き合いが得意な人
- 食への関心が非常に高い人
①お金よりも自由な時間が大事な人
まず食品業界は「利益率」が低いので、給料はそこまで高くありません。
そうは言っても低くもないですが、不動産業界や金融業界に比べると低いです。
食品業界の入社難易度の高さを考えると、給料を重視する人は割に合わないですね。
内定倍率の高さランキング1位の明治は、倍率2000倍ですが平均年収は900万ちょっと。
たしかに高いですが、年収を重視するなら不動産業界や金融業界にいくべきです。
一方で、食品業界は「残業時間」は比較的短い企業が多いです。
食品がゆえの安定性から、そこまで残業しなくても仕事は終わりますね。
よって、給料の高さよりも残業時間の短さを重視する人にはぴったりでしょう!
②飲み会などの付き合いが得意な人
次に食品業界は“付き合いが多い”印象があります。
実際に僕が入社した会社も多かったですし、食品業界の別企業の知り合いも飲み会や会食が多いと話していました。
よってお酒を飲めなくても良いのですが、「付き合いに積極的に参加できる人」の方が合っていますね。
僕のように、残業しないで帰りたい、会社の人とプライベートで関わりたくないっていうタイプの人にとっては地獄でしたw
成績よりも“好かれること”が重要だったりする
あと補足しておくと、食品業界での出世は「好き嫌い」で判断されやすいです。
なぜなら食品企業って、「成績」が自分の能力に直結しないから。
例えばアマゾンや楽天などのネット関連の取引先を担当すれば、自分の能力とは関係なく良い成績を残せますよね。
ちなみに僕は、営業200人中、営業利益率の昨年比で8位だったのに、飲み会とかに参加せず残業もしなかったために「仕事への姿勢」の項目で評価が悪く、微妙な評価をされてしまいました。
(部長から好かれているのか?みたいなことが重要だったんですよねw)
③食への関心が非常に高い人
そして最後に、やっぱり食への関心が高い人が合いますね。
僕は食べることは好きでしたが、ぶっちゃけそこまで食品に興味はなかった。
だからこそ、業界の成長性の低さや利益率の低さが気になってしまいました。
「食への興味が非常に高い!!」という思いがあって、他の要素は気にならない!みたいな人に合うと思います。
なるほど!「付き合いが良く、食に興味がある人」とかめちゃくちゃ合いそうですね!
まさにそうだね!向上心がめちゃくちゃ高い一匹狼タイプには絶対に合わないよw
食品業界の職種について
この章では食品業界への理解を更に深めてもらうために、「職種」について詳しく解説していきます。
食品企業に入社する場合は、大抵は以下の4つの職種への配属になるでしょう。
研究・開発職
研究・開発職は、新商品の開発のための研究を行う職種です。
ちなみに食品企業の研究職は、理系かつ大学院まで出ている人がメインで採用されますね。
さすがに文系なのに研究開発職に志望するのは無謀だと言えます。
(「研究職になりたいならなんで理系にしなかったの?」と計画性の低さを指摘されますしね。)
営業職
続いて営業職は、自社の商品を法人や個人に販売する職種です。
ちなみに大手の場合は、個人に売ることはほとんどありません。
スーパーなどの小売店の本部に営業したり、食品の卸売企業に営業することがほとんどですね。
あと、どれだけ大手でも営業職だとスーパーなどの陳列を手伝ったりします。結構地味な仕事も多いんですよ。
僕は小売店の担当じゃなかったのでしなかったですが、普通に30代40代の人でもスーパーの陳列を手伝ったりするので、「仕事のイメージと違った」となりかねないので注意が必要です。
(例えば、「東大まで出てキリンに入社したのに、なんで陳列なんてやってんだろう」みたいな思考になったりしますw)
技術職(工場勤務)
次の技術職は主に工場勤務ですね。機械を操作したり、品質管理を行ったりします。
特に技術職の場合は、「単純作業」が得意という人にしか向いていません。
僕のように1時間ずっと単純作業をしていると「なんで生きているんだろう」と自問自答してしまうタイプには絶対に向いていません。
事務職
そして最後が事務職です。事務職はパソコン入力したり、社内の雑務をこなします。
食品企業の事務職は残業がまずない企業が多いため、女性に非常に人気ですね。
新卒ではまずはこれら4つの職種に入社して、総合職ならそこから人事やマーケティング、企画、広報などの職種へと異動していく人が出てくるんだよ。
なるほど!じゃあ最初から「企画職がいいです!」って人はダメですね。
そうそう。企画職になれる人なんて一握りだから、企画職志望の人に対しては「企画職にしてあげられない可能性が高いから採用するのやめておこうかな」って思われる可能性が高いよ。
じゃあ、まずはこれら4つの職種で抜群の成績を残します!って人が需要ありそうですね。
食品業界は大手よりも中小の方が働きやすい場合も多い
この記事の最後に、僕が最近食品企業について考えていることを話します。
それは「働きやすさなら断然中小の食品企業だな」ということです。
働きやすさを考えると、
知名度が高い大企業 < 知名度が低い大企業・中小企業
完全にこれですね。
その理由を解説していきましょう。
まず食品大手はエリートが多すぎる
まず知名度が高い大手食品企業って、超高倍率を勝ち抜いたエリートしかいません。
これは自分が入れるギリギリのレベルで入学した高校なのか、1つレベルを下げて入学した高校なのか、という構図に似ています。
要するに、レベルをあえて下げることによって、そこではラクに成果が出せます。
誰もが名前を知るような大手食品企業に入社する人は、賢く優秀な人が多いので、そこでの競争は熾烈ですね。
食品業界は中小企業でも経営が安定しているから
そうは言っても、大手と中小で凄まじい待遇の差があれば大手にいくべきです。
しかし食品企業の場合は、そもそも大手でもそこまで給料が高くないですし、中小や知名度が低い大手でも、食品業界ゆえに経営が安定しており、待遇が良い企業が非常に多いんですよ。
僕の友人が働いているデザート関連の企業は、知名度がそこまで高くなく、内定倍率も低いですが、「家賃全額補助+光熱費全負担」という待遇があります。
これは「月の手取りが5〜8万プラス」と同程度の給料アップ。
更にはその友人いわく「働いている人のレベルが低いから成績を出しやすい」そうで、実際に彼は全営業でトップの成績を出しています。
このように食品業界に入社したいなら「知名度が低い大企業」や「中小企業」にも目を向けてみて、待遇の良い「お宝企業」を探すことをおすすめします!
たしかに「知名度が高い超大手だから良い」ってわけじゃないですもんね。
そうなんだよ。社内競争のハードルを考えると、あえて1レベル下げるのも有効なキャリア選択だと思うよ!
おわりに
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
食品業界に関する知識に関しては、特に入社していたので深く理解しています。
今回の記事では、食品企業の良い側面だけでなく、悪い側面についても書きました。
両側面を見て、自分との適性を考慮して入社することが重要です。
1度入社してみて、正直「向上心が低く安定志向で、コミュニケーションが好き」という人にはぴったりの業界だと思います。
別に向上心が低いことは悪いことじゃありません。大事なのは適性です。
この記事が食品業界を目指すあなたの役に、少しでも立てたのなら嬉しい限りです。
頑張ってくださいね!!
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。