就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
一般的に一次面接では、若手社員や現場社員が面接官を担当します。
そして二次・三次・最終と進むにつれて、課長クラスや部長クラス→役員→社長など役職の高い人が面接官となるイメージですね。
ただ例外的に、一次面接から社長が登場するような会社も存在します。
通常は若手社員が登場することが大半なので、いきなり社長が出てくると誰しもびっくりしますし身構えますよね。
この記事では、一次面接でいきなり社長が登場する主なケース、これらの選考方法を採用する企業側の意図を紹介します。
社長が出てくる一次面接を突破するためのコツや具体的な対策も共有するので、同様の面接を控えている人はぜひ最後までご覧ください。
一次面接で社長相手となると緊張しますね。
かなり稀なパターンだからね。社長相手となると評価ポイントや突破のコツも少し変わってくるから、ぜひ最後まで読んでほしい!
- 一次面接でいきなり社長が登場する主なケース
- 一次面接でいきなり社長が登場する企業の考え
- 【実体験】一次面接の突破のカギは場数を踏むこと
- 社長が登場する一次面接で主に見られるポイント
- 社長が登場する一次面接を突破するためのコツ
- 社長が登場する一次面接についてよくある質問
- 本記事の要点まとめ
一次面接でいきなり社長が登場する主なケース
まずは、一次面接で社長が出てくるのはどんなケースがあるかを紹介します。
企業側の選考パターンを把握できていると、一次面接でいきなり社長が登場する意図なども考えやすくなりますからね。
企業側の意図がわかると応募側も対策をしやすくなるので、選考通過率を高める上でも重要な内容ですよ。
一次面接で社長が登場する流れとしては、大きく以下の3つが想定されます。
【一次面接でいきなり社長が登場する主なケース】
- 一次で社長→二次以降を部門責任者などが担当する
- 一次で社長→二次・三次を部門責任者→最終を社長が担当する
- 規模の小さな会社で採用活動を社長が担当している
ケース① 一次で社長→二次以降を部門責任者などが担当する
1つ目は、一次面接を社長が担当して二次以降を別の担当者が見るケースです。
端的にいうと、一般的な選考方法とは真逆のイメージですね。
通常は、一次は若手社員→二次は課長や部長クラス→最終は役員や社長のように、選考を進むほど役職の高い人が面接官になります。
このケースは一般的な流れとは真逆で、社長が最初に出てきて、それを突破した候補者を部長クラスなどが見て内定の合否を判断するわけですね。
通常は一次面接はふるいにかける役割を担うことが多いですが、いきなり社長が出ることでその精度をより高めているのかもしれません。
また、社長が全員と一度は対面することになるので「自社と相性のよい人材を逃したくない」という採用への意識の高さも感じられますね。
ケース② 一次で社長→二次・三次を部門責任者→最終を社長が担当する
一次で社長→二次・三次を部門責任者→最終を社長が担当するケースも想定されます。
これは、一次と最終面接の2回で社長が面接官を担当するケースですね。
このケースでは、一次で合格通知を出した人材が最終面接の段階までにどんな心境の変化・成長を遂げているかを確認したい意図が予想されるかと。
あえて2回も面接をする時間を設けているわけなので、最終面接時には1回目とは違う視点で評価していることは明白です。
一次面接の段階では、自社の概要や考えを社長自ら伝えることで、より確実に明確に共有したいという意図もあるかもしれません。
この場合は、一次面接で社長から聞いた話を踏まえて二次・最終面接に臨むことが重要になるといえますね。
ケース③ 規模の小さな会社で採用活動を社長が担当している
現実的な話として、採用活動を担当する社員が不足しているケースもあるかと。
これは、中小企業やベンチャー企業では決して珍しい話ではありません。
極端な例ですが、社長がもともと1人で活動していて、2人目の人材を採用したいと思ったときには社長自らが面接をすることになりますよね。
この構造はある程度人数が増えてからも同様で、採用活動を担当する人材を確保できるまでは社長が面接全般も見ているケースはよくあるわけです。
このケースではそもそも面接機会は一度しかなくて、社長が担当する一回目の面接に合格したらそのまま採用となるケースもよくあります。
いずれにしても選考フローを把握しておくことが重要になるので、口コミや採用情報などを見て事前に構造を知っておくことが大切ですね。
ベンチャー企業などで社長が登場するのはイメージしやすいですが、そのほかにも企業が意図を持っていきなり社長を出すケースがあるのですね。
かなり稀なケースではあるけど、遭遇する可能性はゼロではないから注意が必要だね。
一次面接でいきなり社長が登場する企業の考え
次にこの章では、一次面接でいきなり社長が登場する企業の考えを紹介します。
珍しいケースの選考に対応するには、そもそも企業側の意図を知ることが必須です。
相手の意図を知ればこちらも適切な対策を考えやすくなるので、想定される以下3つの考えを順に確認していきましょう。
【一次面接でいきなり社長が登場する企業の考え】
- 会社との相性を最重要視している
- 会社の概要や考えをより明確に伝えたい
- 人手不足ゆえに少ないフローで人材を確保したい
考え① 会社との相性を最重要視している
1つ目は、会社との相性を最重要視していること。
どの企業でも会社との相性は重視していると思いますが、社長が一次面接で出てくるような会社はとくにその傾向が強いといえます。
というのも、社長は企業の概要や今後の方向性などを熟知しているので「合格を出す人=要件を満たす自社と相性がよい人」といえるから。
もちろん、通常一次面接を担当する若手社員なども相性のよさは評価しているはずですが、社長ほど高い精度で判断するのは困難です。
社長は会社の考え自体も決めている存在なので、一次面接から登場することでより精度高く候補者の評価ができるわけですね。
本来は、社長自らすべての候補者を見るのが理想的なはずです。
ただ、現実的な工数を考えて断念している会社が大半なはずなので、「社長が一次面接に登場する=相性を重視する気持ちが強い」といえるわけですね。
考え② 会社の概要や考えをより明確に伝えたい
1つ目と似た話ですが、会社の概要や考えをより明確に伝えたい気持ちもあるかと。
社長が一次面接で登場する会社は相性を重要視していると伝えましたが、相性を判断するのは企業側だけではありません。
候補者側も、相性が悪いと感じたら辞退する権利がありますよね。
とはいえ、企業側が適切な情報を提供していないと候補者も適切な評価はできません。
一次面接で社長が出てくるような会社はこの構造を深く理解しているので、社長自らが会社のことを伝えようとするんですよね。
別の見方をすると、一次面接では会社の理念や今後の方向性を共有して、最終面接で再度社長が登場したときにそれに対する考えを聞く意図もあるかもしれません。
とくに社長が2回も面接官として登場する会社では想定される話なので、1つのパターンとして認識しておくとよいでしょう。
考え③ 人手不足ゆえに少ないフローで人材を確保したい
一次面接で社長が登場すると、内定の判断を直接的に下しやすいです。
大規模な会社では採用フローが複数用意されているものですが、対してベンチャーなどの小規模な会社では社長面接のみのところもありますよね。
ゆえに、人手不足の会社では社長面接のみを設けていることもよくあります。
少ない選考フローで採用人材を見極めたい気持ちがあるので、あえて社長が担当する一次面接だけで合否の判断を下す会社もあるわけですね。
応募側からすると選考フローが少ないのは魅力的ですが、見方を変えると人手不足や労働環境があまりよくない可能性も少なくありません。
内定獲得という短期的なゴールに固執しないで、企業研究などを十分におこなった上で入社するかどうかを判断することが大切です。
複数の選考フローがあるのに一次面接で社長が登場するような会社では、人材との相性を強く重視している可能性が高いと予想できるんですね。
規模が小さくて採用活動に時間をかけられない会社も同様だよ。ただ、社長面接しかない会社は労働環境などに問題がないかも確認しておくことが大切だね。
【実体験】一次面接の突破のカギは場数を踏むこと
ここまで、一次面接でいきなり社長が登場する主なケース・これらの選考方法を採用する企業側の意図を共有しました。
社長がいきなり出てくるのはかなりのレアケースですが、概要や企業側の意図を知ると少しは気が楽になったかなと思います。
ただ、本当に知りたいのはこれらの面接を突破する方法ですよね。
社長が出てくるのはレアケースゆえに、通常の選考とは異なる対策が必要かなどの情報を探していた人も多くいるかと思います。
結論、この面接を突破するには場数を践むことが最重要だと僕は考えています。
場数を践むと面接自体に自然と慣れるので自信を持って臨めますし、よく聞かれる質問などへの回答もブラッシュアップできるからです。
いくら相手が社長とはいえ、本質的に面接で伝えるべきことは共通しているので、どれだけ場数を踏んだかが結果を左右しますよ。
では、一次面接の場数を践むにはどうしたらよいのか?
僕の結論は、自分が気になる優良企業を効率的に見つけてエントリー数を増やすこと、模擬面接をお願いできる相手を見つけることの2つが重要と考えています。
以下ではこれらにつながる具体的な対策をまとめたので、順に見ていきましょう。
【場数を増やす上でおすすめの対策】
- ホワイト企業ナビで優良企業を効率的に見つける
- 逆求人サイトで企業との接点獲得を自動化する
- 就活エージェントを使って模擬面接をこなす
対策① ホワイト企業ナビで優良企業を効率的に見つける
場数を践むには、純粋にエントリー数を増やして面接を経験する必要があります。
ただし、言わずもがなですが闇雲にエントリー企業を増やすのは愚策なので、自分と相性のよい優良企業の候補を増やすことが重要です。
そんな優良企業を探す際におすすめしたいのが「ホワイト企業ナビ」の活用です。
ホワイト企業ナビは僕が立ち上げたサイトですが、掲載求人に条件を課すことで優良企業の情報しか掲載しないようにしています。
よって就活生はホワイト企業ナビを使うだけで、優良度の高い企業からエントリー候補を効率的に探せるんですよね。
▼こんなサイトです!見やすいデザインにこだわりました!
具体的に企業に課している条件は、以下の3つです。
【ホワイト企業ナビに掲載している優良企業の条件】
- 残業時間が月25時間未満
- 3年後離職率が30%未満
- 年間休日数が120日以上
3条件すべてを満たしていないと掲載できない仕様なので、どの企業もある程度の働きやすさが保証されているといえるかと。
プロライターが所属する編集部が各求人の中身をまとめており、企業の悪い部分も書くなど情報の質に強くこだわっている点もポイントです。
現状はまだ掲載企業数が少ないですが、愛される求人サイトを目指して1つずつ丁寧に着実に企業を探して掲載しています。
一度でもサイトを見てもらえたら一般的なサービスとの違いを感じてもらえると思うので、少しでも興味を持ってくれた人はぜひ気軽にサイトをのぞいてみてください!
対策② 逆求人サイトで企業との接点獲得を自動化する
企業の接点獲得を自動化できる逆求人サイトの利用もおすすめです。
逆求人型サイトとは、プロフィールを登録すると自分に興味を持った企業からスカウトが届くサービスのこと。
通常、マイナビなどでは就活生から企業に対してコンタクトを取りますよね。
逆求人サイトはこれの真逆で、就活生が登録したプロフィールを魅力的に感じてもらえると、企業側からオファーが届くんです。
もちろん微妙な企業からもオファーは届きますが、返信するのは気になる企業に対してだけでOKなので、管理工数もそこまでかかりません。
同サイト経由で大手や有名企業の内定を得ている人は実際多くいますし、優良企業の持ち駒を効率的に増やしたいなら活用しない理由はないですよ。
▼逆求人サイトの最も賢い運用方法
僕が考えるおすすめは「Offerbox(オファーボックス)」です。
そもそも利用企業数が少ないとスカウトが届く可能性も低いですが、その点大手はやはり登録企業数が圧倒的に多いんですよね。
逆求人サイトは性質上、早く登録するほどスカウトの期待値が高まります。
プロフィールの中身は使い回せるので、せっかくどれかに登録するなら絶対にまとめての登録が賢いですね。
こういったときに後回しにする人が多いからこそ、すぐに行動するだけで差別化になるので、ぜひこの機会に登録だけでも済ませておきましょう。
上記以外の逆求人型サイトはランキング形式で紹介しているので、その他のサイトも気になる人はぜひ一読してみてください!
対策③ 就活エージェントを使って模擬面接をこなす
模擬面接で場数を踏みたいときは、就活エージェントの利用がおすすめです。
就活エージェントとは、人材会社が無料で次のような支援をしてくれるサービスのこと。
【就活エージェントのサービス内容】
- 就活相談
- 自分に合った求人の紹介
- 選考支援(ES添削や面接対策)
- 企業との面接のセッティング
- 面接後のフィードバック共有
就活生の内定獲得までに必要なことを幅広く支援してくれるサービスですね。
求人紹介やES添削などにも対応していますが、模擬面接を希望する就活生に対しては面接の相手もしてくれるんです。
しかも相手は就活支援に特化して仕事をしているプロなので、過去の傾向を踏まえた上で客観的に的確なアドバイスをくれます。
もし社長が登場するとわかっていればその旨を伝えると、社長から聞かれやすいことも意識して質問を変えてくれますよ。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
自分の力を最大限出し切るには面接自体に慣れておくことが必須。模擬面接を受ければ社長面接に向けての対策もできるし、エージェントはぜひうまく活用するといいよ!
社長が登場する一次面接で主に見られるポイント
次にこの章では、社長が登場する一次面接で主に見られるポイントを紹介します。
企業側によく見られる点は、確実に意識した上での対策が必要ですよ。
選考通過率を高めるためにも、ぜひ頭に入れておくことをおすすめします。
【社長が登場する一次面接で主に見られるポイント】
- 企業理解の深さ
- 会社への熱意の大きさ
- キャリアプランを踏まえた相性のよさ
ポイント① 企業理解の深さ
一次面接に社長が登場する場合、企業との相性を重要視されることは前述しました。
この点を踏まえると、同面接では「企業理解を深めた上でその会社を志望しているかどうか」を見られる可能性が高いです。
というのも、企業理解が浅い状態では相性の良し悪しを適切に判断することはできないはずだから。
相性のよさを伝えるには、自分自身について・そして企業について理解を深めた状態で、共通項となりそうな部分を探してアピールする必要があります。
別のいい方をすると、企業理解の深さを感じられない候補者は本気で会社との相性を考えておらず、評価につながらないケースが多いわけですね。
社長はどの社員よりも会社について理解しているはずなので、企業理解を徹底したか・妥協したかは感覚的にすぐ察知されます。
面接時の回答で企業理解の浅さはすぐにバレるものなので、本気で入社したいと思っているなら絶対に妥協せずに取り組みましょう。
ポイント② 会社への熱意の大きさ
一般的な面接と同様に、志望度や熱意の大きさも確実に見られます。
熱意がない人材を採用すると、すぐに退職されるリスクが高いからですね。
とくに社長はコスト意識が強いので、採用や教育に要するコストを把握しており、会社への貢献度が低そうと感じられるとまず採用されません。
熱意がないと、会社の利益拡大などに貢献するために力を発揮してくれなさそうなので、社長からすると採用メリットはないですよね。
本質的には、そもそも圧倒的に志望度が高い会社しか受けないことが重要です。
ただ、現実的にはそんな会社は数多くは見つからない人が多いと思うので、そんな状況化でどのように熱意を語るか対策することが大切ですね。
ポイント③ キャリアプランを踏まえた相性のよさ
社長が登場する面接では、キャリアプランや将来像もよく聞かれます。
応募者のキャリアプランと会社の今後の方向性が一致してないと、ミスマッチや早期退職につながる可能性が高いからですね。
よって応募者側は、事前にキャリアプランを明確化する必要があります。
その上で「自分が描くキャリアプランをその会社でどのように実現するか」まで整理しておき、面接の場で語ることが求められるかと。
一次面接でいきなり社長が登場するケースは稀ですが、一般的な選考フローでも社長や役員が登場する場ではキャリアプランは頻出の質問です。
その場の思いつきで社長を納得させられるような回答をするのは簡単ではないので、事前に時間を設けて何らかの方向性を用意しておきましょう。
社長は会社との相性を重要視するゆえに、面接の場でも企業理解の深さや志望度の高さを探ろうとするのですね。
まさにそのとおり。若手社員を相手にするような一次面接より高度な回答を求められる可能性が高いから、企業側が気になる観点を意識して対策しておくべきだよ。
社長が登場する一次面接を突破するためのコツ
続いてこの章では、社長が登場する一次面接を突破するためのコツを共有します。
ここまで、社長が登場する一次面接の意図や具体的に見られるポイントを紹介しましたが、結局何をすればいいか?が気になると思いますからね。
本章では、就活を7年以上研究してきた僕のアイデアを5つまとめました。
少しでも通過率を高めたい人は、ぜひ参考にしてみてください!
【社長が登場する一次面接を突破するためのコツ】
- 競合他社との違いを整理しておく
- 納得感のある志望動機を考えておく
- 自己理解を深めておく
- 自身の将来像と会社でのビジョンを紐付けておく
- 事前に逆質問を考えておく
コツ① 競合他社との違いを整理しておく
社長が出てくる一次面接を攻略するには、深い企業研究が必須です。
では具体的にどのレベルまで理解するとよいかですが、個人的には競合他社との違いを整理して対象企業の特徴を把握しておくことが重要と考えています。
企業理解の深さを探られるのって、多くの場合ほかの企業と比較したときになぜその会社を志望しているか?みたいな部分の質問なんですよね。
ただ、競合他社との違いを明確化できていれば、その企業しか持っていない強みなどに焦点を当てることで納得度の高い回答をしやすいんです。
具体的には、経営理念や社風・商品の付加価値・ターゲット層・市場シェアなどの部分で違いを整理しておくとよいかと。
地味な作業で妥協しがちですが、だからこそ愚直に取り組むと差別化につながるので、ぜひ妥協せずに実践することを強くおすすめしたいですね。
コツ② 納得感のある志望動機を考えておく
社長面接に限らず、選考を突破するには質の高い志望動機が欠かせません。
会社への熱意が薄い人材を採用するとミスマッチが起こりやすいので、どんな企業でも志望度の高さを重視するからです。
では具体的にどのレベルまで仕上げるとよいか?ですが、僕の結論はその企業にしか通用しない内容にしておくべきと考えています。
単純な話で、他社にも通用するような志望理由を語られると、社長は「それならうちじゃなくてもよくない?」と感じるんですよね。
この観点でも競合他社との違いを整理することは有効で、その会社にしかない特徴に焦点を当てると質の高い志望動機を考えやすくなりますよ。
僕が考える志望動機の質の高め方は別記事で共有しているので、現在の完成度に不安がある人はぜひあわせて目を通してみてください。
コツ③ 自己理解を深めておく
3つ目は、自己理解を深めておくこと。
社長が出てくる一次面接を突破するには相性のよさを伝える必要がありますが、そのためには前提として企業のこと・自分のことを理解しないといけません。
双方についての理解を深めて、そして企業と自分の共通項を考えてアピールすることで、はじめて相性のよさを感じてもらえますからね。
だからこそ、自己理解を深めておくことも必須なわけです。
就活において定番の対策といわれる自己分析に取り組まない人はまずいません。
しかし一方で、自己分析の質にまでこだわれている人はかなり少数な印象があります。
終わりが曖昧だからこそ妥協しがちですが、自己分析をいかに徹底したかが面接時の回答の深さに影響を与えることは少なくありません。
僕が考える自己理解の深め方も別記事にて丁寧に解説しているので、いまいち取り組み方がわからなかった人はぜひ参考にしてみてください。
コツ④ 自身の将来像と会社でのビジョンを紐付けておく
社長は人材との相性を評価するときに、候補者のキャリアプランを聞いてその将来像を自社で実現できそうか判断していると共有しました。
この観点で対策を考えると、応募側は自身の将来像と会社でのビジョンを紐付けておくことが欠かせません。
キャリアプランが明確化できていない人は、まずは一度考えを整理しましょう。
その上で「そのキャリアプランを描いていながらなぜその会社を志望するか」が説明できるように、回答を考えておくことが大切です。
キャリアプランや将来像を聞かれたときの対策も別記事でまとめました。
OK例文・NG例文を交えて具体的に解説しているので、現段階で回答のイメージができていない人はぜひ一読してみてくださいね。
コツ⑤ 事前に逆質問を考えておく
面接では、最後に「何か質問はありますか?」などといわれることがあります。
この逆質問はその場で考えても悪くはないですが、より確実に好印象を残したいなら事前に考えておくと安心です。
企業側は、逆質問によって純粋に応募者の疑問を解消したいと考えています。
ただそれ以外にも、逆質問の中身によって自社への熱意も探っているんですよね。
志望度や熱意が高い人ほど、質問も具体的で前のめりな印象を受けるからです。
よって自分が回答する側でないからと軽視せず、事前に2〜3個は考えておきましょう。
質問自体は1個でOKですが、面接中に話題にあがることもあるので複数の質問を用意しておくと安心ですね。
【一次面接でおすすめの逆質問13選】
- 面接での私の印象はどうでしたか?
- 私は◯◯な性格で◯◯な方と合うと考えているのですが、そういった社員さんは多いですか?
- 私の最大の強みは◯◯なのですが活かせる場面は多いでしょうか?
- 競合他社と比較した際の御社の最大の強みは◯◯だと考えているのですが、いかがでしょうか?
- 入社後に一番に感じたギャップがあれば教えてください
- 御社の若手の社員さんに多い性格の特徴があれば教えてください
- 今後どのような人材を特に採用したいと考えていますか?理由とともにお聞かせ願いたいです
- ◯◯職の1日の仕事の流れをザックリでも教えて頂きたいです
- お酒が大好きなのですが、飲み会は多いでしょうか?
- 仕事を通して最もやりがいや達成感を感じる場面を教えてください
- 活躍されている女性社員の方はどのような方でしょうか?復職された方はいらっしゃいますか?
- 部門間の交流は活発でしょうか?
- ジョブローテーションは比較的活発に行われているでしょうか?
有効な逆質問は選考フローによっても変わるため、一次面接を受けるならそれに対応した質問を考えておくといいです。
社長がいきなり登場するのはレアケースですが、最終面接において有効な逆質問も知っておくと活用できることがあるかもしれません。
僕が考えるおすすめの逆質問は以下の記事で徹底解説しています。
選考フロー別のおすすめ質問もまとめているので、気になる人はぜひご覧ください。
具体的に対策すべきことがわかると行動に移しやすいのでありがたいです!
すべてを実施するのは大変だけど、だからこそ行動すれば差別化につながるよ。基本的な対策ばかりだけど、ぜひじっくり時間をかけて質にこだわってみてね!
社長が登場する一次面接についてよくある質問
最後に本章では、社長が登場する一次面接についてよくある質問に回答します。
もし同様の疑問を感じていた人がいたら、ぜひさくっと確認してみてくださいね!
【社長が登場する一次面接についてよくある質問】
- いきなり社長が出てくる会社はブラック企業ではない?
- 社長が出てくるかどうか事前に把握するにはどうしたらいい?
- 社長本人について調べておく必要はある?
質問① いきなり社長が出てくる会社はブラック企業ではない?
結論「いきなり社長が出てくる=ブラック企業」とは限りません。
人手不足が理由でいきなり社長が出てくるなどのケースでは、たしかにブラック企業の可能性もあるとは思います。
でも一方で、人手不足であっても社長がじっくり相性を判断していることはありますし、社員数が少ない会社では自然と起こり得ることでもありますよね。
また、相性を重視して一般的な選考フローと違いを作っている可能性も十分あります。
勝手にブラック企業だと判断すると、自分の選択肢を減らしかねません。
偏見を持ってもあまりいいことはないので、できる限りフラットな視点で各企業を評価するようにしましょう。
質問② 社長が出てくるかどうか事前に把握するにはどうしたらいい?
口コミサイトで過去に選考を受けた人の情報を探すのが有効です。
就活エージェントを活用して、過去の選考情報を共有してもらうのもアリですね。
いずれにしても自分ひとりの知識だけで選考に臨んでいたら、いきなり社長が出てきて驚く可能性があります。
口コミチェックも就活エージェントの利用も無料でできますし、本気で就活を成功させたいならぜひ行動に移してみてください。
質問③ 社長本人について調べておく必要はある?
必須ではないですが、調べておくとより回答を考えやすくなるかと。
たとえば、社長がどんな人材を求めているかがわかっていれば、それに合わせて回答を変えることは可能ですよね。
もちろん自分を偽ってゼロから捏造することはNGですが、自分が持つアピール材料のなかから何を差し出すかは調整できるかと思います。
もし社長がいきなり登場するとわかっているなら、ぜひ事前にできる限りの情報を集めた上で面接に臨んでみてください。
たしかに社長について情報があれば、どんな回答が刺さりそうか予想しやすくなりそうですね。
無理に合わせるのはNGだけど調整できることはあるかもしれないね。情報を得て無駄になることはないはずだから、時間を作ってぜひ調べておくといいよ。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
一次面接でいきなり社長が登場する主なケースや企業側の意図、面接を攻略するための対策やコツなどを網羅的に共有しました。
自社との相性を重要視したり、会社の概要や考えをより明確に伝えたいと考えたりして、いきなり社長が面接に登場する会社はいくつかあります。
ただ、本質を考えると面接で伝えるべき内容はどの企業も変わりません。
社長が登場する面接では企業理解の深さや熱意の大きさを探られますが、これらが重要なのは一般的なほかの企業を受けるときも同様です。
個人的には場数を践むことが最大の対策になると考えているので、この記事を参考にぜひ経験を積んで自信を持って面接に挑戦してきてください。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。
就活全体を見据えてとくに重要な対策のみを厳選しているので、全体を意識した対策ができていない人はぜひ一読してみてください。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 規模の小さな会社以外でも、選考フローを調整していきなり社長が登場することはある。
- いきなり社長が出る面接では、相性のよさをとくに重視されることが多い。
- 面接で伝えるべきことの本質は変わらないので、場数を踏んで経験や自信を蓄えるべきである。
- 具体的には、競合他社との違いを整理する・志望動機の質を高める・自己理解を深めるなどが重要である。
- いきなり社長が出る=ブラック企業ではないので、偏見は持たないほうがよい。