就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
僕が就活生の時、エントリーシートを提出する度に「これどのぐらいの割合で通過するんだろう?」と思いました。
そこで就職四季報を活用してザックリとした通過率を調べたんですよね。
その結果をこの記事にて皆さんに共有したいと思います。
また通過率だけでなく、エントリーシートの通過率をUPさせるための施策や通過率が低くなる原因まで解説していくのでぜひ参考にしてください!!
エントリーシートってどれくらいの割合で通過するのか気になります。
実際に調査した数値を共有するね!
- エントリーシートの通過率の調べ方
- 大手企業のエントリーシート通過率ランキング
- エントリーシートの平均通過率
- エントリーシートの通過率を上げる方法
- エントリーシートの通過率が低くなる原因
- エントリーシートの質を高めるためのコツ
- 本記事の要点まとめ
エントリーシートの通過率の調べ方
大手企業のエントリーシート通過率は「就職四季報」で調べることができます。
就職四季報とは、東洋経済新報社が出版している本で、企業情報が5000社掲載されているんですよね。
就職四季報で調べたい企業のページを開き、「通過率」という項目を見ましょう。
以下で図解した部分ですね。
引用:東洋経済オンライン「就職四季報 サンプル」
総合職、技術職それぞれの通過率が記載されています。
各企業の通過率を調べるには、就職四季報で上記の項目をチェックするのが一番はやいですよ。
▼最新の就職四季報はこちら!
就職四季報にエントリーシートの通過率も書かれているんですね!
正確な通過率の数値を知りたいなら、就職四季報を参考にするのが一番おすすめだよ。
大手企業のエントリーシート通過率ランキング
では、エントリーシートの通過率をランキング形式で共有していきますね!
就職四季報2021版に掲載されている大手企業の中から、エントリーシートの通過率を公表している企業を抽出しました。
通過率の高い企業順のランキングは、以下のとおりです。
企業名 | エントリーシート通過率(%) |
---|---|
コネクシオ | 100 |
鹿児島銀行 | 100 |
東海澱粉 | 99 |
バッファロー | 98 |
トーホー | 96 |
河北新報社 | 90 |
中国新聞社 | 90 |
ユアサ商事 | 90 |
東海テレビ放送 | 89 |
東京法令出版 | 89 |
山形銀行 | 89 |
北海道新聞社 | 88 |
秋田銀行 | 88 |
オー・ジー | 83 |
愛知銀行 | 81 |
読売IS | 79 |
伊藤忠建材 | 72 |
安川電機 | 70 |
イシダ | 69 |
中央労働金庫 | 67 |
アイパイン | 63 |
NTT西日本 | 59 |
明電舎 | 59 |
トラスコ中山 | 58 |
野村総合研究所 | 55 |
NECネッツエスアイ | 55 |
東洋経済新報社 | 53 |
ニューオータニ | 53 |
日亜化学工業 | 52 |
阪和興業 | 50 |
日本総合研究所 | 49 |
京セラ | 47 |
象印マホービン | 40 |
明和産業 | 39 |
東急エージェンシー | 33 |
カゴメ | 33 |
能美防災 | 29 |
三菱総合研究所 | 28 |
参考:就職四季報2021年版
エントリーシート通過率を公表している企業を38社まとめました。
この38社のエントリーシート通過率の平均は「68%」でしたね。
もちろん38社という少ないデータからの平均値となるので、参考程度に留めてください。
通過率を公表していない企業も多いんですか?
そうなんだ。上記は公表している企業の平均だから、あくまでも参考の数値だと思ってね。
エントリーシートの平均通過率
大手企業のエントリーシート通過率は就職四季報でチェックできます。
一方で、中小企業のエントリーシート通過率はほとんど公表されていないんですよね。
よって僕の体感になりますが、中小企業のエントリーシートの通過率は80〜90%が通常かと思われます。
やはりエントリー数が少ない企業はエントリーシートの段階で落とさない傾向が強い。
ですので、大手企業に比べて10%〜20%は通過率が高くなると予測できます。
そこで、前章の大手企業の平均通過率もふまえると、考えられる数値は以下のとおり。
【エントリーシートの平均通過率】
大手企業から中小企業までのエントリーシートの平均通過率は、およそ50〜60%
ただ、上記はあくまでも参考の数値。
大事なのは、この通過率を参考にしつつ、自分の通過率と比較し改善していくことです。
必読記事①:エントリー数を確保するための“ホワイト企業の探し方“の最適解
必読記事②:マンガで分かる自己分析のやり方【徹底的に自己理解が深まる】
必読記事③:面接頻出質問42問【就活マンが考えた回答例もすべて共有】
これまで書いてきた1000記事の中でも、この3記事は最も就活をうまくいかせるのに重要な記事だから絶対に読み込んでくださいね!
エントリーシートの通過率を上げる方法
ここまでエントリーシートの通過率を見てきました。
しかし正直なところ、「通過率を把握すること」はそんなに重要じゃありません。
カラオケの点数みたいなもので、平均と比較することに価値はない。
1点でも点数を上げること。自分自身が上手になることが重要ですよね。
これと同じで、大事なことはあくまで「自分のESの通過率を1%でも高めること」だけです。
そこでここからは、エントリーシートの通過率を上げるための対策を共有していきます!
【エントリーシートの通過率を上げる方法】
- 就活エージェントでプロにアドバイスをもらう
- 逆求人サイトで反応をチェックする
- ES閲覧サイトで他人の文章と比較する
- ES添削サービスを利用する
① 就活エージェントでプロにアドバイスをもらう
まずおすすめなのは、就活エージェントというプロにアドバイスをもらうこと。
就活エージェントは、求人紹介から選考対策までサポートしてくれるサービスです。
就活エージェントは数多くの就活生を内定に導いてきた、いわば就活のプロ。
そんな就活エージェントにエントリーシートを添削してもらうことで、質を高い内容に仕上がります。
面談を通してあなたに合った求人も紹介してもらえるので、利用しない手はありません。
僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」
サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。
ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。
就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。
またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。
運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。
就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。
▼就活エージェント利用者の声
初めて就活エージェントと面談したけど意外と良かった、普通のサイトに絶対載ってないけど私の希望に合う求人めっちゃ紹介してもらった…新潟の企業も紹介してくれるらしい笑
— ま…てぃ (@marietty122111) February 27, 2020
なんだかんだでESと面接のお悩みも解決したし…すげーな
もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう
(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)
② 逆求人サイトで反応をチェックする
逆求人サイトで反応をチェックするのも有効な方法です。
逆求人サイトとは、プロフィールを登録しておくと企業からスカウトが届く仕組みの求人サイトのこと。
スカウトをもらうためには、プロフィールの内容が重要ですが、この内容はほぼエントリーシートと同じなんです。
つまり、逆求人サイトのプロフィールで、エントリーシートと同じ内容を登録してスカウトが届けば、企業に評価される内容だとわかります。
逆に、スカウトがなかなか来ないのであれば、エントリーシートの内容を修正すべきだと判断できますよね。
エントリーシートの通過率を高めるには、逆求人サイトで反応をチェックするのが効果的ですよ。
逆求人サイトの中では、「Offerbox(オファーボックス)」がおすすめ。
エントリーシートの反応をチェックするだけでなく、自分では見つけられない企業と出会うきっかけにも繋がります。
はやいうちから逆求人サイトでプロフィール内容の反応を見ておくことで、企業にエントリーシートを提出するまでに質を高めておくことができますよ。
③ ES閲覧サイトで他人の文章と比較する
ESは提出する前に必ず、他人の文章と比較してください!
他の就活生がどれぐらいのレベルのESを書いているのか把握することは、非常に重要なんですよね。
比較することで自分の文章の質がわかります。
他の就活生が書いたエントリーシートのレベル感を把握した上で、差別化できる内容に仕上げることが重要です。
僕も就活生時代、他人のESと比べながら文章を磨いたことでESの通過率は100%でした。
ESを無料で閲覧できるサイトがあるので、ぜひ利用しましょう。
(以前とったアンケートでも、使って良かったサイトランキングで圧倒的1位でした。)
【就活生に質問です!】
— 就活マン®︎ (@shukatu_man) June 12, 2020
就活中に最も使って良かったと思う「おすすめの就活サイト」の種類は以下のうちどれでしょうか?
ES閲覧サービスの中でもおすすめは、「unistyle(ユニスタイル)」と「ワンキャリア」です。
会員登録をするだけで、無料でたくさんのESを読むことができます。
上の画像のように、企業に提出したエントリーシートの内容をそのまま読めるので、かなり有益なサイトです。
無料で会員登録するだけで、業界や企業ごとのエントリーシートを検索して読むことができます。
エントリーシートの通過率を上げたい人は、「unistyle(ユニスタイル)」と「ワンキャリア」で、他の人の文章のレベル感をチェックしてみてくださいね!
④ ES添削サービスを利用する
ES添削サービスの利用もおすすめです。
その名のとおり、ESを添削してもらえるサービスですね。
第三者に添削してもらうことで、自分では気づけない点を指摘してもらえるので、一気に内容の質が高まります。
ES添削サービスといっても、無料のものから有料のものまでさまざまです。
就活を7年以上研究してきたなかで、本当におすすめできるサービスを以下の記事でまとめました。
ES添削してもらうときの注意点についても書いているので、ぜひ読んでくださいね。
プロに添削してもらったり他人の文章を参考にすると、エントリーシートの質もグッと上がりそうですね。
自分ひとりで質を判断するのは難しいからね。通過率を高めるには、上記の4つの方法が有効だよ。
エントリーシートの通過率が低くなる原因
では、「エントリーシートの通過率が低くなる原因」についてお伝えしていきます。
どうすればエントリーシートが通るのかだけでなく、低くなってしまう原因は何かを知っておくと、より通過率を高められますからね。
エントリーシートの通過率が低くなってしまう原因は、以下の3つが挙げられます。
【エントリーシートの通過率が低くなる原因】
- エントリー数が少ない
- 大手企業ばかりに送っている
- 内容を使い回している
原因① エントリー数が少ない
そもそもエントリー数が少ないと、エントリーシートが通過する確率も極端に低くなります。
100社にエントリーシートを送った場合と、5社にしか送っていない場合だとどちらが通過率が高いかは明らかですよね。
「エントリーシートがなかなか通らない…」と悩んだときは、まず提出数が少なくないかを見直してみてください。
なお、エントリーシートの提出数は、平均30社ほど。
提出数が30社以下で、エントリーシートが通らないと感じている人は、まずエントリーシートの提出社数を増やしてみてください。
原因② 大手企業ばかりに送っている
大手企業にばかりエントリーシートを送っている場合も、通過率は低くなります。
本記事でご紹介した38社の大手企業でも、平均通過率は68%。
通過率を公開していない人気の大手企業などは、もっと低い可能性も十分にあります。
大手企業にしかエントリーシートを送っておらず、「全然通過できない」という人は、中小企業にも目を向けてみましょう。
原因③ 内容を使い回している
エントリーシートの内容を使い回すのも、通過率が低くなる原因です。
エントリーシートは先述のとおり、平均で30社ほどは送るもの。
1社1社ちがう内容を書くのは、とても労力がかかりますよね。
志望動機やガクチカ、自己PRなど項目も同じだと、ついつい使い回したくなることもあるでしょう。
しかし、使い回した内容だとほぼ企業には気づかれます。
また、使い回せるということは、どの企業にも当てはまるような当たり障りのない内容なので熱意も伝わりません。
どこにでも通用するような内容だと「うちじゃなくてもいいんじゃない?」と思われてしまいます。
とくに、志望動機は1社ごとに作るものなので、使い回せるような内容だと「そんなに熱意はないんだな」と思われて、その時点で落ちてしまいます。
入社意欲を伝えるためにも、企業ごとにこだわって内容を作成しましょう。
たしかにエントリー数がそもそも少ないと、通過率も上がりませんよね。
そうなんだ。まずはエントリーしている数や提出している企業に偏りがないかを見直してみよう。
エントリーシートの質を高めるためのコツ
ここまででエントリーシートの通過率について解説してきました。
ただ前提として、エントリーシートの質が低ければ、どれだけ多くの企業に提出しても通過できません。
そこで、エントリーシートの質そのものを高めるコツを共有します。
以下の3つは必ず実践してください。
【エントリーシートの質を高めるコツ】
- 自己分析を徹底的に行う
- 業界・企業研究を念入りに行う
- 就活3大質問の回答を磨く
コツ① 自己分析を徹底的に行う
エントリーシートの質を高めるには、「自己分析」を徹底的に行うことが何よりも重要です。
自己分析ができていないと自己理解が浅いので、内容の薄いエントリーシートしか作成できません。
企業にアピールできる自分の長所や能力もわからないでしょう。
説得力があり熱意の伝わるエントリーシートに仕上げるには、まず自分について理解することが大事です。
自己分析を深く行うことで、読んだ人を納得させられる文章が作成できます。
たとえばガクチカについて書く場合、自己分析が浅いと「学生時代は◯◯に打ち込みました」とシンプルな内容で終わりがちです。
しかし自己分析によって過去を深掘りできていると、「なぜそれに打ち込んだのか」「ガクチカから何を学んだのか」といった部分まで書けるんですよね。
自己分析を徹底的に行うことで、エントリーシートの質は格段に上がります。
自己分析は就活の土台ともなる重要な作業なので、別記事でやり方を詳しくまとめています。
さらに、オリジナルの自己分析シートも作成しました。
▼オリジナル自己分析シート
自己分析シートは、以下の記事を経由して無料でダウンロードできるので、ぜひ活用してもらえると嬉しいです!
どこよりも詳しく自己分析のやり方をまとめているので、記事を読みながら分析を進めてみてくださいね。
コツ② 業界・企業研究を念入りに行う
業界・企業研究も念入りに行っておきましょう。
エントリーシートを提出する企業やその業界について理解していないと、十分なアピールはできません。
業界の動きや企業が力を入れている事業、求める人物像など、しっかり研究したうえでエントリーシートを作成しましょう。
そうすることで、志望動機やアピールポイントにもより具体性が増し、企業への熱意も伝わります。
「なぜその業界がいいのか」「なぜその企業でなければいけないのか」を伝えるためにも、業界・企業研究は念入りに行いましょう。
コツ③ 就活3大質問の回答を磨く
就活3大質問に対する回答を磨くことも大切です。
就活3大質問とは、ほぼ全ての企業の面接で聞かれる「志望動機・自己PR・ガクチカ」の3つの質問のこと。
エントリーシートでも、志望動機・自己PR・ガクチカを書くことがほとんどです。
そして、これら3大質問の内容は合否にかなり影響します。
エントリーシートが通過しても、その内容をもとに面接で質問をされることも多いです。
よって、就活3大質問の回答はめちゃくちゃこだわって作成しましょう。
何社にもエントリーシートを送るため、手を抜いて内容を使い回す人も少なくありません。
だからこそ、この3大質問に力を入れることで、他の人のエントリーシートと差をつけることができます。
評価される回答に仕上げるポイントは、それぞれ別記事で解説しています。
まずは自分や企業の研究をしっかり行ったうえで、志望動機や自己PR、ガクチカを考えることが大事なんですね。
これまで数百人のESを添削したけど、志望動機や自己PRがめちゃくちゃ浅いんだよね。だからこそ、自己分析や企業研究を徹底して、就活3大質問をこだわって作成することで他の就活生に圧倒的に差をつけられるんだ!!
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
エントリーシートの通過率に関して、ザックリと理解できたなら嬉しいです。
エントリーシートの通過率に関して、大事なことは「平均値の理解」ではなく、「どうすれば少しでも通過率を上げることができるのか」に着目すること。
そのための方法を話しましたが、就活攻略論では大量にノウハウを掲載してます。
ぜひ気に入ってくれたのなら、色々と読んで、1つでも多くの戦略を立て、実行してもらえると嬉しいです。
ちなみに、この記事を読み終わったら「【最重要】「倍率の高い難関企業からの内定」を獲得するために僕が取った行動を共有!」も読んでみてください。
僕が大手の食品企業からの内定を獲るために実際に行っていた「差別化戦略」をすべてまとめています。
エントリーシートだけでなく就活全体において、周りと差をつけられるテクニックを共有しているので、ぜひ読んでください!
では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。
【本記事の要点まとめ】
- エントリーシートの通過率は就職四季報で確認できる。
- 就活マンが調査した大手38社のエントリーシート平均通過率は68%。
- 通過率を公表していない大手や中小企業もふまえると、全体のエントリーシート通過率の平均はおよそ50〜60%と考えられる。
- エントリーシートの通過率を上げるには、「就活エージェント」「逆求人サイト」「ES閲覧サイト」「ES添削サービス」を活用するのがおすすめ。
- エントリーシートの通過率が低くなるのは、「エントリー数が少ない」「大企業ばかりエントリーしている」「内容を使い回している」といった原因が考えられる。
- エントリーシートの質を高めるには「自己分析」「業界・企業研究」「就活3大質問への回答」に力を入れるべきである。