僕はこれまで新型コロナウイルスに関する情報発信には触れずにいました。
理由は以下のツイートの通りです。
「コロナによる就活への影響」など、時事的な記事は書かないようにしてます。
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) March 13, 2020
僕のようなブロガーの考察よりも、大手報道メディアによる正確性の高い情報を参考にすべきだと考えているからです。
コロナによって振り回され、本当に苦労していることと思いますが、愚直に頑張りましょう!
新型コロナウイルスによる影響に関しては、ブログ情報よりも政府からの公式な情報を参考にすべきだと考えたんですよね。
しかし、ここにきて状況は悪くなるばかりです。
ツイッターのメッセージを通して「コロナで就活ができません、どうすれば良いでしょうか」「コロナで大学のキャリアセンターに行けません」などの質問が大量に届いています。
そこでこの記事を通し、少しでも就活生の役に立てばと考え、僕なりの「緊急事態宣言時の就活生の動き方」を解説していきます。
大前提として、この記事は僕なりの考察となります。
今後の政府からの公式情報を常にチェックして、全ての情報を鵜呑みにしないようにしてくださいね。
緊急事態宣言とは?
2020年4月8日、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都市に対して、緊急事態宣言が発令されました。
そもそもこの「緊急事態宣言」とは何でしょうか?
わかりやすい図があったので、それを引用します。
画像引用:JIJI.com「【図解・政治】緊急事態宣言の仕組み」
就活に関わりがあることとしては、「イベント開催の制限・中止の要請・指示」なのですが、これらに強制力はありません。
強制力がないがゆえに、面接やグループディスカッションの開催は可能。
企業によっては、これらを中止するところも多いですが、中止しない企業もある。
【なぜ「外出禁止」にできないのか?】
緊急事態宣言を出したところで、「外出禁止」にはなりません。
それはなぜか?
感染症に関する法律である「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の中にある、第32条、第33条にて「感染拡大した場所への立ち入りを禁止する」ということは可能。
しかし、「外出禁止にする」という法律が存在しないんですよね。
よって日本には外出を禁止するという法的拘束力がありません。
緊急事態宣言時の「就活生の動き方」について
先にお伝えしたとおり、緊急事態宣言が出たところで外出自粛に留まってしまいます。
しかし当然のことながら、外出を自粛することが新型コロナウイルスの感染を広げないための唯一の手段。
特に就活生のような若者は、「重症化しないから気づかずに他者に感染させてしまう」という状態に陥ってしまいます。
よって、就活生が取るべき行動は「自宅完結型の就活をすること」に尽きる。
この自宅完結型の就活をするためには、どう行動すべきかを詳しく解説していきます。
自宅で完結する選考と自宅でできない選考を整理しましょう
まずは自宅で完結する選考活動を整理しますね。
これらの選考活動は自宅で行うことが可能なので、緊急事態宣言が出ても行動する必要があります。
【自宅で完結する選考活動】
- エントリーシートの作成
- エントリーシートのウェブからの提出
- SPIや玉手箱などの自宅受験
- Web上での会社説明会の視聴
- Web面接
次に、自宅で行うことができない選考。
つまり、外出を必要とする選考活動について整理しましょう。
【自宅でできない選考活動】
- 大学のキャリアセンターの利用
- 会社へ訪問しての会社説明会
- 合同説明会
- グループディスカッション
- 会社へ訪問しての面接
- OB訪問
これらの選考は自宅ですることができません。
よって、企業側が対策をする必要性があるんですよね。
自宅で完結する選考に関してサボるのはNG
ちょっとキツイことを言いますが、「自宅で完結することを新型コロナウイルスのせいにしてサボる」のは言い訳でしかありません。
「こんな状況で就活を一旦ストップすべきだ!」という声をチラホラ聞きます。
しかし、ストップすべきは“外出を必要とする選考過程”であって、すべての選考過程を中止にしようとするのは「就活を後回しにしたい・もっと時間が欲しい」という惰性の表れではないかなと思います。
よって第一に、緊急事態宣言時も自宅で完結する選考への対策は徹底すべきです。
自宅でできない選考活動について
自宅でできない選考活動については、就活生側が対策すべきことと、企業側が対策すべきことの2つに区別することが可能です。
【就活生側が対策すべきこと】
- 大学のキャリアセンターを頼らないで就活すること
- 合同説明会以外の企業探しの方法を開拓すること
- Web面接に対応しない企業を思い切って辞退すること
- ネット上や電話でOB訪問を完結させること
【企業側が対策すべきこと】
- 会社説明会をWebで実施すること
- 合同説明会を実施しないこと
- グループディスカッションの実施の中止すること
- 面接をWebで実施すること
このように「就活を一概に中止する」というのは愚策です。
就活生が緊急事態宣言時の状況ですべきことは、就活生側が対策すべきことで述べた行動ですよね。
大学のキャリアセンターを頼らないで就活すること
先日、数名の就活生から「大学のキャリアセンターに行けずに困っています」というメッセージを頂きました。
はっきり言いましょう。
大学のキャリアセンターに頼らないと就活できない時点でダメですよ。(#厳しく言ってごめんね!)
はっきり言って、大学のキャリアセンターで得られる情報は少ない。
更にそのほとんどがネットを使えば代用することが可能です。
「添削をしてもらわないと不安です」と言う人がいますが、エントリーシートの書き方はこの就活攻略論でも大量に記事を掲載しています。
それにも関わらず「どうしよう」と悩んでいるのは、単純に“他人にやってもらいたいという甘え”でしかないと思うんですよね。(#厳しく言ってごめんね!②)
「無料で他人のエントリーシートが見られるサービス3選」でも紹介しているようにUnistyleや就活ノートを見れば他の就活生が書いたESを見ることもできます。
大学のキャリアセンターを利用しないと就活はうまくいかないという固定観念は今すぐに捨てるべきです。
合同説明会以外の企業探しの方法を開拓すること
次に緊急事態宣言によって、合同説明会の実施が中止されています。
1つの会場に数十〜数千人が集まるのが合同説明会なので、中止されて当然です。
では「合同説明会がなくなるとどうなるのか?」と言うと、単純に就活生側としては「企業と出会うの機会が減る」ということになります。
よって合同説明会がなくなった分、他の手段を用いて企業との出会いを作る必要がある。
新型コロナウイルスによる景気悪化を懸念して、新卒を採用することを中止する企業が増えるからこそ、就活生側はより多くの企業を探す必要があるのです。
具体的には、僕がこれまで散々おすすめしている「スカウト型求人サイト」を利用するのが良いでしょう。
ネット上で「スカウトが届く→チャットを通して選考開始→Web面接→内定」の流れができるのが最大の魅力でしょう。
コロナの影響で結局オファーボックス 経由の就活以外ほとんどしてない気がする
— 鮎坂@21卒理系 (@KZU03323264) March 11, 2020
スカウト型求人サイトについては、「一斉送信でスカウトを送ることができる」というサービスは質が低いのでおすすめしません。
おすすめは大手であるオファーボックスとキミスカですね。
それぞれ詳しい利用方法は別記事で解説したので、読み込んでスカウトをもらえるように立ち回りしましょう。
(↓どちらの記事も、僕が直接運営会社さんにインタビューをして得た情報を元に書いているので、参考になるかと思います)
Web面接に対応しない企業を思い切って辞退すること
はっきり言いますね。
この状況で、Webを使った会社説明会や面接をしない企業はヤバいでしょう。
感染者を爆発的に増やし、死者を生み出してしまうというリスク管理もできない企業が世の中に役立つサービスを提供するなんて馬鹿らしいと思います。
よって僕が就活生なら、この状況でWebを活用した会社説明会・面接をしない企業は辞退します。
この世の中で必要なことは「臨機応変な対応力」です。
それを備えていない企業に僕は入社したいと思いませんね。
ネット上や電話でOB訪問を完結させること
そして次に「OB訪問」を直接会ってすることができなくなります。
緊急事態宣言中に、「会ってお話を聞かせてください」という非常識な就活生はマイナス評価される可能性があるので注意してくださいね。
じゃあOB訪問できないのか?
いやいや、OB訪問はチャットを使ったり電話で対応してもらえば良いですよね。
「OB訪問におすすめのサイトまとめ」の記事で解説しましたが、ビズリーチ・キャンパスやハロビジなどはマッチングした相手に対してチャットで連絡を取ることができる。
よってそのままチャットや電話でOB訪問に対応してもらえば良い話です。
「緊急事態宣言だから◯◯できない」という思考停止をやめて、「この状況だったら何ができる?」という思考に切り替えましょう。
「就活生側ができること」と「企業側がすべきこと」を切り離し、自分ができることをただ考えることが重要ですね。
そうだよ。起きてしまったことに文句を言っても何も変わらない。自分が文句を言っている裏では、うまく行動している人がいることを忘れないようにすべきだね。
本記事のまとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
今回の記事は1つの意見・考察として、常に政府からの公式の情報に目を向けてください。
僕の考えをまとめると以下ですね。
- 自宅完結型の就活をすべき
- 起きたことを言い訳にして行動しないのはNG
- この事態に対処できない企業は就活生側から見切りをつけるべき
- 自宅でできる就活を徹底的に考え実行すること
途中、厳しい言い方をしましたが「言い訳」をせずに「臨機応変に対応」できる人材になって欲しいなという思いがあります。
新型コロナウイルスの事態が落ち着こうが、またいつか同じような事態、更にはより悪い事態が起こる可能性は高いです。
そこで必要な能力は常に「臨機応変な対応力」です。
辛い状況が続きますが、一緒に乗り越えましょう。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。
チャールズ・ロバート・ダーウィン
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。