就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
今回は、電気工事士について徹底調査していきます!
ネットで調べてみると、一部から「電気工事士になるのはやめとけ」という声が見られます。
そこでなぜ電気工事士になるのはやめとけと言われるのか、就職するデメリットやリスクを調査しますね。
一方で、電気工事士になるメリットも同時に調査していくので、メリットとデメリットの両面を把握した上で「じゃあ自分に向いているか?」を判断していきましょう。
電気工事士は気になる職業の1つだったので、電気工事士になるメリットとデメリットを詳しく知りたいです!
大事なことは「自分に向いているかどうか」だから、それをこの記事を通して判断していこう!
電気工事士はやめとけと言われる理由【5選】
まずは本題である、電気工事士はやめとけと言われる理由を共有します。
どのようなデメリットがあるか確認しないで電気工事士を目指すと、働き始めてからギャップを感じる可能性があるんですよね。
こうしたギャップが大きいと、ミスマッチや早期離職にもつながりやすいです。
早期離職などは誰もが避けたいと思うはずですし、後悔を防ぐためにもぜひ事前に懸念点をチェックしておきましょう。
【電気工事士はやめとけと言われる理由】
- 肉体労働で体力的なきつさがあるから
- 高電圧などの危険がつきまとう仕事だから
- 繁忙期は激務になりやすいから
- 誰でも簡単に取得できる資格ではないから
- 見習い期間の収入は低い傾向があるから
理由① 肉体労働で体力的なきつさがあるから
電気工事士の仕事は、あらゆる建築物の電気にまつわる幅広い作業をすることです。
具体的には、公共施設やビルや住宅などを対象として、電線の配線や大型機器の制御回路のメンテナンス、コンセントの取り付けなどをおこなっていますね。
概要を見てもわかると思いますが、これらの業務は体力を要するものが多いです。
重い荷物や工具を運ぶ機会が多かったり、高所かつ狭いスペースで作業しないといけなかったり、長時間にわたって立ち仕事となったり、体への負担が大きいんですよね。
毎回決まった場所で業務をおこなうのではなく、工事対象の現場に出向く必要があるので、現場が遠い場合は移動するだけでも疲労が蓄積しやすいです。
屋内に限らず屋外で作業することも少なくなく、炎天下のなかや気温が低い状況下などで工事する必要があるケースも発生するんですよね。
若手のうちはバリバリ働けても、年齢を重ねて支障が生じることもあるかもしれません。
電気工事士を目指す人は、体力的なきつさがあることは確実に知っておきましょう。
理由② 高電圧などの危険がつきまとう仕事だから
電気工事士の仕事には、重大な事故につながる危険性が常につきまとっています。
電気にまつわる業務をおこなっているゆえに、1つのミスや気の緩みなどから取り返しのつかない事故につながる恐れがあるんですよね。
もちろん、こうした事故を防ぐ意味でも講習受講や資格取得などのルールがあります。
ただ、実際に作業するのは1人の人間である以上、気の緩みなどが原因となって重大な事故につながる可能性はゼロとは言えないんですよね。
そして、こうした危険と隣り合わせにある状況は心身ともに負担となるかと。
どんな仕事にも集中力や緊張感は求められますが、命にも影響があるようなレベルで正確な作業が求められる仕事はなかなかないかと思います。
ある程度経験を積んで自分の作業に自信が生まれてきたあとでも、逆に慢心が生まれることで危険性が高まる側面もあるかもしれません。
決して笑い事で済む話ではないので、業務上の危険性はよく認識しておきましょう。
理由③ 繁忙期は激務になりやすいから
電気工事士を目指す人は、繁忙期についても知っておくとよいかと。
エアコンの取り付けなどが活発化する6〜8月頃は毎年忙しくなりやすく、電気工事士も通常時期と比べてハードな状況になりやすいです。
建設業全体の傾向と同様に、年末や年度末にかけても多忙化しやすいようですね。
総じて、新設備の導入に伴う配線工事などだけでなく、既存設備の点検などメンテナンスを目的とした作業のニーズが高まりやすいようです。
どの業界や職種にも1年のなかで忙しさに波はあるものですが、ある程度想定していないと働き始めてからつらくなってしまうかもしれません。
電気工事士を志望している人は、この職種の繁忙期を認識しておくとよいでしょう。
理由④ 誰でも簡単に取得できる資格ではないから
電気工事士として働くためには、資格を取得する必要があります。
しかし、この資格は受験をしたら誰でも合格できるようなものではなく、取得するために一定の難易度をクリアする必要があるんですよね。
一般財団法人電気技術者試験センターが公表するデータによると、直近3年間の第一種電気工事士試験の合格率は以下のとおりでした。
▼学科試験の合格率
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
令和3年 | 40,244 | 21,542 | 53.5% |
令和4年 | 37,247 | 21,686 | 58.2% |
令和5年 | 33,035 | 20,361 | 61.6% |
▼技能試験の合格率
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
令和3年 | 25,751 | 17,260 | 67.0% |
令和4年 | 26,578 | 16,672 | 62.7% |
令和5年 | 26,143 | 15,834 | 60.6% |
年度によって多少のブレはあるものの、学科試験・技能試験ともにおおむね60%くらいの合格率となる試験だとわかりますね。
つまり、約半数の人は毎回落ちている試験であるとも言えます。
高電圧を扱うなど危険と隣合わせの仕事なので、仕事をするためにこうした一定の基準が設けられているのは仕方がないことかもしれません。
本気で電気工事士を検討している人は、資格についてもぜひ詳細を調べてみてくださいね。
理由⑤ 見習い期間の収入は低い傾向があるから
電気工事士は、一人前となって活躍できるまでに2〜3年必要と言われています。
電気工事士として働くためには資格取得が必要ですが、その後もいきなり活躍できるわけではなく、一定期間は見習いとして経験を積まないといけないわけですね。
そして、この見習い期間は収入面もあまりよくないケースが多いようです。
見習い期間の平均年収に関するデータは見つけられませんでしたが、ネット上の口コミなどを見ていると、250万〜350万円程度という人が多い印象ですね。
人生においてはお金だけがすべてではないですし、見習い期間を終えて一人で活躍できるようになれば収入アップも現実的に期待できます。
とはいえ、最初の期間で待遇がよくないとモチベーションも上がりにくいかと。
上記はあくまで全体の傾向の話であり、環境によって詳細な条件は異なると思います。
ただ、自分の想像以上に待遇などが悪いとギャップを感じやすいので、電気工事士を目指す人は上記の傾向も知っておくとよいでしょう。
重い荷物の運搬や狭いスペースでの立ち作業など体力的なきつさがあること、高電圧を扱う危険が常に隣合わせであることは、確実に想定しておくとよさそうですね。
資格取得が決して簡単ではないこと、取得後も見習い期間は収入が低い可能性があることもぜひ押さえておくといいよ。
電気工事士になるメリット【4選】
続いてこの章では、電気工事士のメリットを紹介しますね。
前章の内容を見て、電気工事士にはデメリットが多いとネガティブなイメージを深めた人もいるかもしれません。
でも、どんな職種にもデメリットや懸念点はあるものなんですよね。
よって、良い面・悪い面の両方を見て職種を評価することが大切なので、電気工事士について冷静に評価するためにもぜひ目を通してみてください。
【電気工事士のメリット】
- 幅広い分野で安定的なニーズがある
- 業務独占資格に該当するため将来性が高い
- 企業によっては資格手当をもらえる
- 独立や起業にチャレンジする選択肢もある
メリット① 幅広い分野で安定的なニーズがある
電気工事士が関わる電気は、人々の暮らしや経済活動において必須のものです。
インフラと言われるほど生活に欠かせない存在なので、その電気の配線や設備の導入などを担う電気工事士にも安定的な需要があるんですよね。
身近な分野で考えると、住宅や商業施設などでも電気や照明などは欠かせないかと。
工場や製造施設などの産業設備、発電所や太陽光発電所などのエネルギー分野においても配電などを担う電気工事士の存在は不可欠です。
昨今ではIT技術の発展によってICTと呼ばれる分野の発展も活発化していますが、こうした電気設備の導入や配線にも電気工事士の力が必要になります。
このように、業界や分野を問わず電気工事士の活躍の機会は多くあるんですよね。
ある程度経験を積んだあとは、自分が関心のある分野だけに関わるといった仕事の選び方もできるようになるかもしれません。
幅広い分野で安定したニーズがあることは、電気工事士のメリットと言えるでしょう。
メリット② 業務独占資格に該当するため将来性が高い
電気工事士は、医師や看護師などと同じく業務独占資格に該当します。
業務独占資格とは国家資格の分類の一つで、その資格を持っている人だけが独占的にその仕事をおこなえるというものです。
つまり電気工事士が担う仕事は、電気工事士の資格を持つ人にしかできないわけです。
他の資格などで代替できるものではなく、電気工事士の資格を持っていない人にも当然できない権利を与えられているとも言えるかと。
この観点からも、電気工事士の将来性は高いと僕は考えていますね。
そもそも電気というインフラエネルギーに関わる仕事であり、そのなかでも独占的に仕事ができるので、やはりかなり安定しやすい職種と言えるでしょう。
メリット③ 企業によっては資格手当をもらえる
電気工事士は、資格を保有していると給料にプラスで手当をもらえることがあります。
そもそも業務をするために資格の取得が必要になりますが、その状態を実現するだけで毎月資格手当を支給してくれる会社は少なくないんですよね。
資格手当の金額も会社によって当然異なりますが、一般的な傾向を見ていると毎月3,000円〜10,000円程度が相場のようです。
1年だけでなく、手当がある会社の勤務を続ける限り支払われるので大きいですよね。
また、このように資格手当がある会社は電気工事士を正当に評価しているので、キャリアアップなども実現しやすい側面があるかもしれません。
同じ電気工事士でも評価のされ方は企業ごとに異なるので、これらの点もぜひ意識しておくといいですよ!
メリット④ 独立や起業にチャレンジする選択肢もある
電気工事士として一定の経験を積んだ人には、独立などの選択肢もあります。
最初は一般的な企業に就職して見習い期間などを経て経験を積む人が多いですが、その後は独立や起業にチャレンジすることも現実的に可能なんですよね。
もちろん、電気工事士としての力だけでは経営を成り立たせることはできません。
安定的に利益をあげるためには、顧客の獲得はもちろん、経理や財務・法務といったそれ以外の幅広い知見も必要になります。
ただ、業務内容的にこうしたチャレンジをすることも電気工事士には可能です。
大きなリターンはリスクを取った先にしか得にくいものですし、将来的な独立などに興味がある人にも電気工事士は1つの選択肢となるでしょう。
電気に関わる仕事だからこそ安定的なニーズが期待できますし、業務独占資格に該当するゆえに将来性もかなりあると言えるんですね。
安定して働きやすい点は電気工事士の大きな魅力だから、プラス要素の1つとして確実に押さえておくといいよ!
電気工事士に向いている人の特徴【3選】
次にこの章では、電気工事士に向いている人の特徴を紹介します。
前述の内容を踏まえて、僕なりに相性がよいと考える人の特徴をまとめました。
デメリットなどを見て電気工事士の理解は深まったものの、結局自分との相性の判断に迷っているという人はぜひ参考にしてみてください!
【電気工事士に向いている人の特徴】
- 電気や電気工事に対して興味がある人
- 体を動かす仕事がしたい人
- 図面通りの施工や丁寧な作業が得意な人
特徴① 電気や電気工事に対して興味がある人
大前提、やはり電気や電気工事に対して興味がある人に向いています。
他の業界・職種でも同様ですが、根本となる部分で自分の仕事で関わる分野に関心があったほうがモチベーションを維持しやすいんですよね。
その点、もともと電気などに関心がある人は前向きに働きやすいかと。
逆に電気工事などへの関心はまったくないのに、安定性の高さや将来性などに魅力を感じて就職を決めるとストレスをためやすいかもしれません。
幼少期の経験を振り返ったときに、ものづくりやプラモデル・電子機器などに触れるのが好きだった人とも相性がよいのでは?と個人的には思います。
長期的に働くためにも、根本的な部分の相性はぜひ軽視しないで考えてみてください。
特徴② 体を動かす仕事がしたい人
電気工事士の業務は、肉体労働が多く体力を使う仕事です。
重い機材を運んだり、高所かつ狭いスペースで作業をしたりと、体を動かすのが苦手な人には苦痛を感じやすい仕事が多いんですよね。
季節問わず屋外での作業が必要なケースもあるので、暑さや寒さに耐えながら作業を進めることもときには求められます。
よって、デスクワークなどを好む人とは相性がよいとは言えません。
反対に、1日座りっぱなしというよりは適度に体を動かせる仕事がしたい人、体を使った仕事に興味がある人などには電気工事士は向いています。
良し悪しの話ではないので、自分の特性や好みを踏まえて考えてみてくださいね。
特徴③ 図面通りの施工や丁寧な作業が得意な人
最後3つ目として、図面通りの施工や丁寧な作業が得意な人にもおすすめです。
高電圧を扱う電気工事士の仕事は常に危険と隣合わせなので、自分の感覚や感情に乱されやすい人には安心して仕事を任せてもらえません。
高所での作業も多いことから転落事故などの危険もあるため、自分自身の安全を守る意味でも丁寧な作業ができるかどうかは重要なんですよね。
プロとして仕事をする以上、図面通りに施工することも当然大切です。
体を使う仕事である一方、電気工事士にはこうした几帳面さや丁寧さが求められます。
依頼主から安心して仕事を任せてもらえそうな丁寧さなどに自信がある人は、電気工事士としての就職を検討してみてはいかがでしょうか。
やはり根本的な部分として、電気工事や電子機器などへの関心は重要なんですね!
「電気工事士 やめとけ」と調べる人からよくある質問
最後の章では、「電気工事士 やめとけ」と調べる人からよくある質問に回答します。
似た疑問を感じていた人がいたら、ぜひここでの回答を参考にしてみてください!
【「電気工事士 やめとけ」と調べる人からよくある質問】
- 電気工事士にはヤンキーやガラの悪い人が多いの?
- 電気工事士は勝ち組と言える?
- 電気工事士の平均年収は?
- 電気工事士がお金持ちになるには?
質問① 電気工事士にはヤンキーやガラの悪い人が多いの?
職場環境によるので一概に言える話ではありません。
ただ、体を使った仕事であること、職種上男性が多くなりやすいことなどから、職人気質の人も一定在籍している可能性はあるかと。
現場と近い距離感で仕事をしていると、言葉がきつい人とも接する可能性はあるかもしれません。
質問② 電気工事士は勝ち組と言える?
何を持って勝ち組と呼ぶかによるので、一概に明確な回答はできません。
人によって何を勝ち組と捉えるかは異なるので、同じ企業や職種であっても評価の仕方は人それぞれ変わる可能性があるんですよね。
その前提のもとで補足すると、業務独占資格であることや需要が高く安定的に仕事を得やすいことなどはやはり魅力的と言えるかと。
長期視点で安定的に働きたい人にとって、電気工事士はやはりよい選択肢となりますね。
質問③ 電気工事士の平均年収は?
厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、電気工事士の平均年収は男性で約462万円となっていました。
比較材料として、国税庁が公表している「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は458万円となっています。
よって、電気工事士の給与水準は日本全体の平均と同程度だとわかりますね。
質問④ 電気工事士がお金持ちになるには?
どのくらいの収入を得たいと考えているかによっても変わりますが、やはり大きな余剰を持ちたいと思ったら独立や起業への挑戦がよいかもしれません。
リスクを取らないことには、大きなリターンは得にくいですからね。
もちろん独立は簡単ではないですが、軌道に乗せることができたら会社員以上の収入を得ることは十分可能だと思います。
目標や現状によっても異なる話ですが、1つの考えとしてぜひ参考にしてみてください。
電気工事士の平均年収は、日本の給与所得者の全体平均と同じくらいなんですね。
本記事の要点まとめ
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!
電気工事士への就職はやめておくべきか?という問いへの結論、一般的にやめとけと言われる理由や求職者視点でのメリットなどを共有しました。
電気工事士の仕事は体力を要するものが多く、身体的なきつさがあります。
危険と隣り合わせの仕事であり、ちょっとした気の緩みなどから取り返しのつかない事故につながる恐れがある点も大変な部分ですね。
一方、業務独占資格であり長期的に安定して仕事を得やすい点は大きな魅力かと。
根本的な部分で電気工事への関心がある人や丁寧さがある人とは相性がよいので、ぜひ適性を冷静に判断した上で就職を目指してみてくださいね。
ちなみにこの記事を読み終わったら、次に「就活マンが考える「就活を成功させるために必須の6大ポイント」を共有!」も読んでみてください。
僕が現状考えるもっとも有効な就活の攻略法を簡潔にまとめています。
就活全体を見据えてとくに重要な対策のみを厳選しているので、全体を意識した対策ができていない人はぜひ一読してみてください。
それでは、最後に本記事の要点をまとめて終わりとしましょうか!
【本記事の要点】
- 体力的なきつさがあること、高電圧を扱う危険が常に隣合わせであることは知っておくべきである。
- 電気に関わる仕事だからこそ安定的なニーズが期待できること、業務独占資格に該当するゆえに将来性も十分にあることは大きな魅力と言える。
- モチベーションを維持して働けるように、根本的な部分での相性は重要視すべきである。
- 信頼獲得やミス防止の観点で、几帳面さや丁寧さがある人とも相性がよいと言える。
- 電気工事士は経験を活かして独立や起業にもチャレンジできるため、将来的な独立などを考えている人にもおすすめできる選択肢と言える。