就活生や転職者のみなさん、こんにちは!
これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!
最初に断言します。
この記事を読めば、アルバイト経験から自己PRを作成する方法をマスターすることができます。
就活3大質問の1つが自己PRです。
(就活3大質問:自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたこと)
特に自己PRは面接官が最初に読む項目であり、最初にあなたのことを判断する材料になる。
よって自己PRはエントリーシートや面接にて、最も力を入れるべき回答の1つだと僕は考えています。
そこで本記事では、自己PRの中でも特に「アルバイト経験」を題材にする場合の作成法について詳しく解説します!
ぜひ解説に沿って作成し、どんな面接官からも評価される自己PRを作成しましょう!
アルバイト経験を元にして自己PRを作成したいと思っていました!教えてください!
自己PRは評価に直結する重要な質問だから、特に力を入れようね!
- アルバイトかサークルの話をする就活生が9割
- 人事が知りたいのはアルバイトの「内容」ではなく「あなた自身のこと」
- 自己PRでアルバイト経験を語る方法
- アルバイト経験を題材にした自己PRの例文
- 就活でアルバイト経験を自己PRで使う際の注意点
- アルバイトを長く続けたことを自己PRで語るのはあり?
- まとめ
アルバイトかサークルの話をする就活生が9割
まず最初にお伝えすることがあります。
それは「就活生の9割はアルバイトかサークルのことを話す」ということです。
大学生にとって、多くの時間を費やしたことの代表はアルバイトとサークル。
だからこそ、それらについて書きたくなる気持ちは分かります。
しかし9割の人がアルバイト経験を何かしらの質問で書くので、面接官からしたら飽きるんですよね。
「あ、またアルバイトか。」「あ、この子もバイトリーダーか。」「あ、この子も売上を伸ばしたのか」という感じで、人事はエントリーシートや面接で多少は思っています。
そして就活攻略論では何度も言っている通り、特に応募者数の多い大企業の選考では「差別化」が重要。
(ありきたりな文章で、サークルやアルバイトのことを書いても評価されない)
よって、今回題材にするアルバイト経験を書く時は、「どう書けば他の就活生と差別化できるかな?」という視点を必ず持つようにしてくださいね。
まずはこの心がけが最初のポイントになります!
人事が知りたいのはアルバイトの「内容」ではなく「あなた自身のこと」
アルバイト経験で差別化することができないことは分かりましたね。
次に把握しておくべきことは、別に人事はあなたのアルバイトの内容なんて気にしていないということです。
先日、こんなツイートをしました。
基本中の基本だけど、アルバイト経験を書いたり語る時に、人事は「アルバイトの内容」や「アルバイトでの実績」なんてことは全く気にしていない。それよりもアルバイトを通して得た「考え」や「成長」に興味がある。それらを通してあなたの「性格」を把握することで、自社への適性を測ってるんだよ。
— 就活マン®︎ / 藤井智也 (@shukatu_man) 2019年2月24日
基本中の基本だけど、アルバイト経験を書いたり語る時に、人事は「アルバイトの内容」や「アルバイトでの実績」なんてことは全く気にしていない。それよりもアルバイトを通して得た「考え」や「成長」に興味がある。それらを通してあなたの「性格」を把握することで、自社への適性を測ってるんだよ。
特にアルバイトでの実績なんかは興味ありません。
なぜなら「所詮アルバイトだから」ですね。
社会人である面接官からしたら、アルバイトでの実績や内容を長々と説明されたところでそれほど興味はありません。
つまり、アルバイトの内容やアルバイトでの実績は、人事からしたらどうでも良いということです。
大学生にとってはアルバイトは、初めてお金を稼ぐ経験であるかもしれません。
よってアルバイトは偉大な存在ですし、生活の一部なので、そこでの実績は誇らしいかもしれない。
しかし社会人にとっては所詮アルバイトです。
アルバイトの内容ではなくあなた自身のことをメインで伝えよう
ではアルバイト経験を通して、人事は何を知りたいのか?
それはアルバイト経験を通して発揮した「能力」や「考え方」なのです。
例えば、先程言ったとおり「売上を20%増やした」という実績がありますよね。
その実績なんてのは正直、どうでも良い。
しかし「売上をなぜ20%伸ばそうと考えたのか?」「どんな能力によって売上を20%伸ばすことができたのか?」それらを知ることで、人事はあなたの能力を測ることができる。
そしてそれが自己PRとなり、「この能力があるならうちでも活躍できるかもしれない」と判断するんですね。
【人事が気にしていないこと】
・アルバイトの内容
・アルバイトでの実績
【人事が気にしていること】
・アルバイトで発揮した能力
・アルバイトを通しての成長
・アルバイトを通して得た考え方
人事はエントリーシートや面接を通して、とにかく「自社に合う人材」を求めています。
そして自社に合う人材かどうかを把握するためには、とにかく「その人の能力や性格、考えや価値観」といったあなた自身のことについて知る必要がある。
だからこそ、就活生側からは「自分の能力や考えなどあなた自身のこと」を伝えることに重きを置きましょう。
エントリーシートや面接で伝えられることは少ない
選考は短いです。与えられる情報も少ない。
よって、あなた自身のことをメインに語ることで、少ない文字量、少ない会話からでも人事はあなたについて知ることができます。
そして知ることができれば、自社に合う人材かを把握することができる。
これが分かっている就活生と分かっていない就活生では、就活の成功に天と地の差が生まれますからね。
「アルバイトでこんなすごいことをしました!」とすごい実績を伝えることが重要だと思っていたのですが、そうではなくて、自分の考えや価値観を伝えることが重要ということですね。
その通り。例えばアルバイトが「トイレの清掃」だとしても、どんな思いでその仕事を選んだのか?どんな能力を発揮して継続したのか?そんなことを語った方が聞き手としては、その人に興味が湧くし、理解できるよね!
間違いないですね。「アルバイトリーダーをしました!すごいでしょ!」と言っている人よりも、自分なりの考えを持ってトイレの清掃に取り組んだ人のほうが魅力的に思えますね。
だから就活ではとにかく自分の考えや価値観をより多く伝えることを意識しよう。そうすれば、人事は君のことをより深く理解できるからね。
自己PRでアルバイト経験を語る方法
ここまで伝えたことをおさらいしましょう。
・アルバイトについて書く人は多いので差別化しにくい
・アルバイトの内容や実績自体に人事は興味がない
・人事はアルバイトを通して発揮した「能力」や「考え方」に興味がある
これらを押さえた時点で、他の就活生よりも一歩リードできました。
(ホントですよ!!)
ではこれらを踏まえた上で、自己PRの具体的な作成方法を紹介していきます!
5ステップで完成する自己PRの作成方法
相手に意図が伝わる文章を書くためには、最初に文章の構成を用意しておくべきです。
(文章がうまく書けない人は思いつきで、思ったことを書き加えてしまう人)
自己PRで伝えるべきことは「自分にはこんな能力があるから、こう役立つよ」ということですよね。
よって、これを伝えるための文章構成を5ステップで用意しました。
①貢献できる能力を書く
②具体的な貢献内容を書く
③根拠となるエピソード(課題・行動・結果)を書く
④自分の信条を書く
⑤入社後の豊富を書く
この5ステップでの具体的な自己PRの作成方法は、以下の記事で詳しく解説しました。
これだけ見てもよくわからないと思うので、まずは別記事を参考に自己PRの作成方法を把握してください!
アルバイト経験を題材にした自己PRの例文
では自己PRの作成方法を理解したら、実際にアルバイト経験を題材にした例文を紹介します!
例文① 飲食店でのアルバイトを題材にした自己PR
【例文】
「私はどんな状況でも周りを元気にする明るさによって、貴社に貢献します。
私が志望する事務職は社内業務ですが、社内の人に元気を与えて活発化することによって、間接的に売上を上げてもらうことによって、利益を生みます。
具体的に私の明るさを発揮した経験が大学時代にあります。
飲食店でのアルバイトをおこなっていたのですが、その店は早期に辞める人が多く店長の一番の悩みの種になっていました。
そこで私は強面の店長を変えるために「店長改革」を実施。具体的には私と店長が笑顔でアルバイトに毎日挨拶する。ただそれだけです。
しかし結果としてアルバイトと店長の仲が深まり、辞める人の数も減りました。
私がこれほど明るさを重視しているのは、「人生は1度きりなのだから、明るく幸せな時間を1秒でも増やすことが大事だ」という信条を持っているからです。
貴社に入社した暁には、誰よりも明るく幸せに振る舞うことで、関わったすべての人を幸せにすることを誓います。(422字)」
この例文では、アルバイトで店長をもっと良い人にしようとしたエピソードを語っただけです。
ですが、「どう貢献するのか」そして「信条」を組み込みことで、読み手は読んだ瞬間に「この子は明るい子で、うちの社員を明るくしてくれそうだな」と判断できますよね。
ワンメッセージ・ワンアウトカム
DaiGoさんの名著「人を操る禁断の文章術」でも紹介されている「ワンメッセージ・ワンアウトカム」というテクニックが最強です。
これは1つの文章で、伝えるべきことは1つのみというテクニック。
その1つのメッセージをアルバイト経験を根拠にいかに伝えるか?
それを考え抜くことが重要ですね。
例文② アパレル販売店でのアルバイトを題材にした自己PR
【例文】
「私はどんな状況も乗り切る『工夫力』によって、貴社に貢献します。
これから社会に出るにあたって、仕事を覚えるまで忍耐の連続だと思っています。そんな中、いかに有益な時間を作れるのかと工夫し、誰よりも早く仕事を覚えることで利益を生みます。
具体的に私の工夫力を発揮した経験が大学時代にあります。
大学時代に最初に入ったのが、アパレルの販売店だったのですが、暇な時間が多すぎて退屈で辛い状況が続きました。
そこで退屈な時間をただ過ごすのではなく、店長に店の飾り付けやPOPの設置、オリジナルパンフレットの企画を提案することで、暇な時間を極力少なくするよう心がけました。
結果として、集客に繋がるそれらの施策が退屈な時間をなくし、働く上での楽しみにさえなったのです。
私がこれほどに工夫を重視する理由は、「世の中につまらない仕事はない」という信条があるからです。
貴社に入社したら、どんな単純作業にも工夫をほどこし、時間あたりの生産性を最大まで高められるよう尽力致します。(438字)」
この例文では「工夫力」という独自の能力を提示してみました。
こうすることで、読み手は「工夫力って何!?」と食いつきますよね。
そして読み進めるうちに「なるほど!そういうことか!」と理解します。
このように「疑問→興味→納得」という流れを踏むことで、読み手の理解度は格段に増します!
ぜひ覚えておいてくださいね。
【超重要】就活生向けの企業選びの最適解
ここまで自己PRでアルバイト経験を語る方法を紹介してきました。
僕は就活の成功は「自己分析」と「企業選び」の2つが決めると考えているのですが、就活では特に企業選びに迷いますよね。
そこで僕が考える企業選びの最適解を図でまとめてみました。
エントリーする企業を探す方法としてやっぱり最適なのは「求人サイト+就活エージェント+逆求人サイト」の3本柱ですね。
求人サイトは自分で探す一方で、就活エージェントと逆求人サイトは1度登録してしまえば、あとは自動的に企業との繋がりを持つことができます。
▼求人サイトのおすすめ
※マイナビとリクナビは企業数が多すぎるので検索条件で厳しく絞り込むのが重要。
▼就活エージェントのおすすめ(※2つ以上利用して合う担当者だけ継続利用)
ミーツカンパニー就活サポート、キャリアチケット、キャリアパーク就活エージェント
※これらは保有求人数が多くて実績のある大手が運営会社なので利用するならまずは上記あたりが良い。良い担当者にあたると質の高いES添削や面接対策も受けられるので一石三鳥。微妙な担当者は即切りすべき。
▼逆求人サイトのおすすめ(※2つ以上利用してスカウト数を増やす)
※まずはこの2つを登録、プロフィールはどちらかのをコピペでいける。
上記の3本柱で企業との接点を獲得しつつ、気になる企業があれば、必ず口コミサイトでリアルな職場の状況を確認するようにしてください。
そして最後に最も大切なのが、最終面接まで進んだ企業、または内定を獲得した企業に対して「本当にここに入社すべきか」という確認のために、人事以外の社員に話を聞く機会を、人事にお願いして設けるようにしてください。
現場の社員さんに話を聞くことで(特に残業時間や人間関係、仕事内容など)、入社後のギャップを減らすことができて、企業選択の精度を大幅に上げることができます!
(正直面倒な作業だけど、入社後のギャップに後から苦しむよりだいぶマシ!)
以上の方法を1つの企業選びの軸として、ぜひ運用してみてください!
加えて、企業選びと同じぐらい重要な「自己分析のやり方」は下記の記事でマンガで解説しているので絶対に読んで自己理解を深めてください。
(自己理解を深めることが、企業選びと選考対策の精度を上げる基盤なので!)
» マンガで分かる自己分析のやり方【8ステップで完了する方法】
もっと例文を読みたい人へ!
ここに紹介した例文以外に、自己PRを20例まとめた記事も用意しました。
「もっと他の自己PRを読んでみたい!」という方は、そちらも合わせてご覧くださいね!
就活でアルバイト経験を自己PRで使う際の注意点
ここまでお疲れ様でした。
この記事の最後に、アルバイト経験を自己PRに使用するにおいての注意点を簡単に紹介しますね。
注意点① バイト内容を書きすぎない
途中でも解説した通り、人事は「アルバイトの内容」には興味ありません。
よって特にエントリーシートなどの入力文字数が決まっているようなところでは、アルバイトの内容を詳しく書くのは非常にもったいない。
ちなみに面接でも、話が無駄に長い人はすぐに不採用になります。
よって「アルバイトの詳細については面接官から聞かれたら答える」ぐらいの認識でいるようにしましょうね。
注意点② アルバイトリーダー自慢はいらない
就活になると続出するのがアルバイトリーダーです。
正直僕から言わせてもらうと「アルバイトリーダーって何?」ですねw
アルバイト歴が長い人が押し付けられるだけのような印象があります。
そこまでアルバイトリーダーという役目に価値はないです。
よって「嘘」をついてわざわざアルバイトリーダーを名乗ることは辞めましょう。
注意点③ アルバイトを転々とした話は要注意
アルバイトを語る上で注意が必要なことがあります。
それは「たくさんのアルバイトを経験した」ということです。
これはつまり、アルバイトを転々としていたことを示しており、それは「辞めやすい人材」である証拠になってしまいます。
僕も飽き性なので、学生時代はアルバイトを転々としていました。
というよりも辞めまくってました!w
ですが、それは絶対に就活では伝えないようにしていましたね。
唯一ずっと続けていたアパレルのバイトをメインに話すことで回避していました。
ぜひアルバイトを転々としていた人は、このことを覚えておいてください。
辞めやすい人材であることは大きなマイナス評価になることは間違いありません。
注意点④ 無理にアルバイト経験を書く必要はない
では最後に、そもそもアルバイトに力を入れていなかったり、アルバイトで得たものが何もないという人は無理にアルバイト経験を書く必要はありません。
自己PRとして伝えれられることは、考えてみるとたくさんあるものです。
例えば近所の人に挨拶をすることを徹底していれば、「挨拶による信頼関係の構築力」をアピールすることもできます。
電車ですぐに老人に席をゆずることができる人は「気遣い力」をアピールすることもできますね。
よって自分がどんな能力をアピールしたいのかをしっかりと理解した上で、どんなエピソードを用いるか改めて考えてみてください。
それがアルバイトなのか、そうではないのか、最も伝えやすい方法で伝えれば良いのです!
アルバイトを長く続けたことを自己PRで語るのはあり?
就活生から「アルバイトを長く続けたこと」はアピールできますかと聞かれます。
結論、アルバイトを長く続けたことはアピール材料になりますね。
なぜなら「継続力」を示す根拠になるからです。
企業の人事は採用した人がすぐに辞めてしまうのを心から嫌います。
だからこそ、「この子を採用したら長く働いてくれそうだな」と思わせることは非常に重要なんですよね。
そこでアルバイトを長く続けたことに対して、しっかりと「なぜ長く続けることができたのか」という点を明確化しておくことで、面接官に対してそれを伝えるのは有効です。
僕だったら「私は1つのアルバイト先を選んだらどんな状況になってもそこで長く続ける方法を考えるタイプでして、まずは人間関係をしっかりと作ること、その上で仕事に対して自分なりのやりがいを見出すことで、結果4年間同じアルバイト先で働き続けることができました」のような感じで語りますね。
これを聞いた面接官は長く働いてくれそうだなと思いますよね!
ぜひ参考にしてください!
まとめ
本日の記事はいかがだったでしょうか!
アルバイト経験を題材にした自己PRの作成方法が分かりましたか?
就活でアルバイト経験を用いる人は本当に多いです。
だからこそ差別化する意識や、実際に差別化するためのテクニックが重要ですね。
そこで本記事で紹介した「信条」を導入するテクニックは本当に有効です。
ぜひ覚えておいてください!
就活で評価されるために重要な自己PR。
本日の記事があなたの役に少しでも立てたのなら、本当に嬉しく思います。
今日も読んでくれてありがとう。
君の就活はきっとうまくいく。