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【グループディスカッションの進め方と流れ】会話例を使って具体的に解説!

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就活マンこと藤井智也が「読むことで他の就活生と圧倒的な差を付けられる情報」を発信しようと立ち上げた就活ブログです。今年で7年目をむかえます。

偏差値50の中堅大学から、22社からの内々定を獲得し、食品大手に入社した全技術を余すことなく共有します。
※本気で就活を成功させたい方のみ読んでください。

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就活生や転職者のみなさん、こんにちは!

これまで7年、書いた記事は1500記事を超え、求人サイトの運営まで始めた"日本イチの就活マニア"こと就活マン(@syukatu_man)です!

 

まだグループディスカッションに参加したことがない就活生は、どうやって話し合いを進めればいいのかわからず不安を感じているのではないでしょうか?

僕自身もそうでした。

 

グループディスカッションの進め方を知らない大学1年で初めて参加したとき、面接官にこう言われたんですよね。

「君は自己中心的でグループでの会話が進んでいかない」と。

 

めちゃくちゃショックでした。

それ以降、グループディスカッションの攻略法を考えた結果。

就活本番でのグループディスカッション通過率は100%になったんですよね。

 

このようにグループディスカッションは立ち回りや評価ポイントを押さえておくだけで評価されることができます。

そこで今回は、グループディスカッションの進め方や会話例までまとめました。

 

本記事を読めば、グループディスカッションの進め方だけでなく、どんな役割でどう立ち回れば良いのか全てマスターすることができます。

ぜひこの記事を通してグループディスカッションを必ず通過できるよう、万全の対策をしておきましょう!

その役に立てる記事だと断言します。

 

グループディスカッションってどうやって進めるのかわからないので不安です…。

安心して。この記事で進め方や具体的な会話もふくめた例も共有していくから、本番のディスカッションの流れを想像しやすくなると思うよ。

グループディスカッション(GD)の進め方と流れ

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ではさっそく、グループディスカッションの進め方について把握していきましょう。

グループディスカッションは以下の流れで進んでいきます。

 

【グループディスカッションの進め方】

  1. 役割の決定
  2. 時間配分の決定
  3. 課題の本質や前提決め
  4. グループでの目標設定
  5. 話し合い
  6. 結論まとめ
  7. 発表

 

進め方① 役割の決定

 

まずはグループ内で役割を決めていきます。

グループディスカッションでの役割は、主に以下の5つ。

 

【グループディスカッションの役割】

  • 司会(ファシリテーター)
  • 書記
  • タイムキーパー
  • 発表者
  • 役割なし

 

まずは司会を決定して、司会が中心に「書記」と「タイムキーパー」の役割を決めていきましょう。

この時、「司会」に立候補する人がいない場合があります。

 

控えめな人が多いグループになると、よくあることですね。

「やべ、、司会してくれそうな人がいない。」と焦ることも多々ありました。

 

しかしグループディスカッションには制限時間があるので、グダグダしている時間はありません。

役割分担に時間がかかりすぎていると、グループ全体が評価されないという事態にもなりかねないですからね!

 

そこで、司会に立候補する人がいなさそうならあなたが立候補しましょう。

グループディスカッションでの役割分担は時間をかけすぎずサクッと決めていくのが大事です。

 

進め方② 時間配分の決定

 

役割分担の次にすべきことは「時間配分の決定」です。

企業は「制限時間内に話し合いができるのか?」という点にも着目しています。

社会人になると時間の管理は本当に大事な能力ですからね!

 

よって、必ず話し合いの最初に「時間配分」を決定しておきましょう。

制限時間を20分と仮に設定すると、下記のような時間配分が考えられます。

(※もちろんここに正解はないので、メンバーで決定してください。)

 

【時間配分の例】

  • 課題の本質や前提決め:3分
  • グループでの目標設定:2分
  • 話し合い:10分
  • 結論まとめ:2分
  • 発表:1分
  • 予備:2分

 

ここで、1つポイントがあります。

時間配分を決めるときには、必ず「予備の時間(バッファ)」を作ってください。

 

話し合いが予想通りに進むことはほとんどありません。

そんな場合でも余分に時間を取っておけば調整することが可能です。

時間が余る分には、発表の練習に使えば良いだけですからね!

 

進め方③ 課題の本質や前提決め

 

グループディスカッションで最も重要な工程です。

グループディスカッションで与えられる課題は、とても「あいまい」です。

 

評価されないグループは「あいまいな課題」のままで、それを解決するためのアイデアを出そうとします。

しかし、それでは解決策が幅広くなりすぎてしまい、制限時間内にメンバー全員が納得する結論を出すことは難しいんですよね。

そこで与えられた「あいまいな課題」を、「具体的な課題」へと変換する作業をしましょう。

 

たとえば「コンビニの売上を2倍にしてください」といった感じで、かなりボヤッとした課題が与えられます。

まず「コンビニの売上を2倍にする」という方法には、さまざまな方法が考えられますよね。

 

「1日の売上を上げるのか」「コンビニに来店する人の数を増やすのか」はたまた「宅配を充実させるのか」などなど、色んな方法が考えられます。

そこでまずは「売上」を「客数 ✕ 客単価」に分解しましょう。

 

そしてもう1つ。

「売上を2倍にする」というのは、小手先のアイデアでは達成することはできません。

例えば新作のデザートを開発するというアイデアでは、売上は2倍になりませんよね。

これらをまとめてみます。

 

【与えられた課題】

コンビニの売上を2倍にせよ

 

【本質】

  • 2倍にするということは小手先の工夫では達成できない
  • 売上は「客数×客単価」である

 

【この時にグループで前提も決めておきましょう!】

  • 売上は全国全店舗の売上とする
  • まだオンライン販売と宅配を行っていないコンビニとする

 

このように課題を分解して考えることができれば、「客数を2倍にする」というあいまいな課題もより具体的にできるんですよね。

あいまいな課題を具体的にすることで、ゴールも明確になるので話し合いがスムーズに進みます。

 

【与えられた課題】

コンビニの売上を2倍にせよ

↓(1日あたり?店舗数?宅配?)

 

【より具体的な課題】

店舗数を2倍にせよ

 

グループディスカッションでは、どんな結論を出したのかよりも上記のように話し合いの過程が評価されます。

課題の本質を見抜き前提を決めてから話し合いを進めることを覚えておきましょう。

 

ちなみに、上記のように「抽象的な内容を具体的に掘り下げる思考方法」を身につけるには、以下の本がおすすめです。

かなりボリューミーですが、「第1章〜第3章」だけでも読んでみてください!

(僕個人としてはこの本が大好きで、もう5回は繰り返し熟読しました。)

 

 

進め方④ グループでの目標設定

 

課題を具体的に変換したら、次にグループで達成すべき目標を設定しましょう。

コンビニの課題を例とすると、「私たちのグループでは店舗数を2倍にするためにはどうすればよいか、という課題に対しての方法を3つ挙げましょう!」と目標を設定することができます。

 

【与えられた課題】

コンビニの売上を2倍にせよ

 

【グループが解決すべき課題】

店舗数を2倍にするためにはどうすれば良いか?

 

【グループでの目標設定】

店舗数を2倍にするためのアイデアを3つにまとめること

  

このように話し合いを始める前に「具体的な課題へ変換→メンバーで達成すべきことを明確化」という手順が踏めているグループは最強です。

人事からも評価されるとともに、話し合いも非常にスムーズに進んでいきます。

 

進め方⑤ 話し合い

 

ここまでの準備作業が終われば、話し合いに入ることができます。

具体的にアイデア出しを行う工程ですが、いくつか注意点があるので、しっかりと把握しておきましょう。

 

【グループディスカッションでの話し合いの注意点】

  • 他のメンバーの意見を真っ向から反対や批判をしないこと
  • 高圧的な態度を取らないようにする
  • 発言できていない人にも話を振ってあげる
  • 他のメンバーの話はめっちゃ真剣に聞いてあげる
  • 司会がうまく進行できていなかったらサポートしてあげる

 

これらの注意点を守りつつ話し合いができれば、大抵評価されます。

とくに意識すべきは「協調性」ですね。

 

話し合いが盛り上がるとつい他人の意見を否定してしまうこともあります。

しかし、そもそもグループディスカッションに正解となる結論は存在しません。

よって、自分と反対の意見が出たときも否定するのではなく、「なるほど、一方で◯◯の視点もあるかもしれないですね?」と大人な対応をしてくださいね!

 

進め方⑥ 結論まとめ

 

話し合いが終わったら、グループとしての結論をまとめましょう。

最終的にはグループで出した結論を発表することが着地点なので、しっかりとグループメンバー全員が納得する結論に着地させましょうね。

これまでの話し合いの流れを一度整理すると下記のようになりました。

 

【与えられた課題】

コンビニの売上を2倍にせよ

 

【グループが解決すべき課題】

店舗数を2倍にするためにはどうすれば良いか?

 

【グループでの目標設定】

店舗数を2倍にするためのアイデアを3つにまとめること

 

【グループとしての結論】

  • 出展場所を決めるチームの人員を増やす
  • コンビニの新規出展キャンペーンとしてオーナー負担額を減らす
  • コンビニオーナーに対してオーナー紹介制度を作る

 

いかがでしょうか。

店舗数を2倍に増やすという目標を達成するために、3つのアイデアをまとめることができました。

 

ちなみにこの時、アイデアの実現可能性に関してはそこまで重視しなくて大丈夫です。

それよりも、ここまでの話し合いの流れがグループディスカッションにおいては重要です。

アイデアコンテストではない”ということを把握しておいてください。

 

進め方⑦ 発表

 

ではグループディスカッションの最後、「発表」です。

人事としては、話し合いの工程を見ることを一番の目的としています。

ですので、発表内容よりも重要なことは話し合いにあるということは覚えておいてくださいね!

 

発表の際は“論理的に”発表することを心がけてください。

下記のとおり発表することができれば、間違いなく評価されるでしょう。

 

【発表内容の具体例】

 

私達のグループでは、コンビニの売上を2倍にするためには小手先の工夫では達成できないと判断しました。

そして売上は「客数×客単価」なので、客数を増やすことに着目しました。

よって私達のグループでは、店舗数を2倍にすることで売上を2倍にするという方法を採用しました。

 

そして店舗数を2倍にするための具体的な施策として3つまとめました。

それは「出展場所を決めるチームの人員を増やす」「コンビニの新規出展キャンペーンとしてオーナー負担額を減らす」「コンビニオーナーに対してオーナー紹介制度を作る」の3つです。

この3つの施策を実施することで、コンビニの店舗数を2倍に増やし、売上を2倍に引き上げます。

 

発表者が上記のような発表ができるよう、発表前に確認しておくことが重要になります!

(発表内容を簡単に紙にまとめてあげるとグッドですよ)

 

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必読記事①:エントリー数を確保するための“ホワイト企業の探し方“の最適解

必読記事②:マンガで分かる自己分析のやり方【徹底的に自己理解が深まる】

必読記事③:面接頻出質問42問【就活マンが考えた回答例もすべて共有】

 

これまで書いてきた1000記事の中でも、この3記事は最も就活をうまくいかせるのに重要な記事だから絶対に読み込んでくださいね!

グループディスカッション(GD)を回避する方法

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ここまででグループディスカッションの進め方について解説しましたが、「できることならグループディスカッションを避けたい…」という人もいるでしょう。

そこで、グループディスカッションを回避する方法をご紹介しますね!

以下の2つの方法で、グループディスカッションを極力避けることができます。

 

【グループディスカッションを回避する方法】

  • 就活エージェントを利用する
  • 逆求人サイトに登録する

 

GDを回避する方法① 就活エージェントを利用する

 

グループディスカッションを回避したい人は、就活エージェントを利用するのがおすすめです。

就活エージェントは、面談で要望を聞いたうえであなたに合う求人を紹介してくれるサービス。

内定を獲得するまでの選考対策をサポートしてくれるのもメリットです。

 

そんな就活エージェントを経由すると、基本的に個別で選考が進んでいきます。

つまり、グループディスカッションを避けることができるんですよね。

「グループディスカッションはできるだけ受けたくない」という人は、就活エージェントを利用しましょう!

 

僕が最もおすすめするのは「ミーツカンパニー就活サポート」

サービスは何十種類もありますが、僕が今就活生なら「ミーツカンパニー就活サポート」を利用します。

 

ミーツカンパニー就活サポートを他のエージェントよりもおすすめする理由は、「知られざる優良企業を紹介する」というコンセプトにあります。

 

就活エージェントの中には、労働条件が本当にやばい企業を紹介してくるところもあるのですが、その点で、ミーツカンパニー就活サポートは紹介企業の質が高いのが大きなメリットです。

 

またミーツカンパニー就活サポートは、全国の就活生が利用できて、かつオンライン面談にも対応しているのが神。

 

運営会社も人材業界の超大手である株式会社DYMなので安心できる。

就活エージェントおすすめランキングでも1位としている就活エージェントです。

 

▼就活エージェント利用者の声

 

もちろんミーツカンパニー就活サポートを利用するとしても、就活エージェントは担当者の質で決まるので、「この担当者は合わないな」と思えば利用を停止しましょう

(無料なので担当者が合わない場合はすぐに切ればデメリットはなしなので!)

» ミーツカンパニー就活サポートを利用する

 

GDを回避する方法② 逆求人サイトに登録する

 

就活エージェントと同時に、逆求人サイトにも登録しておきましょう。

逆求人サイトは、プロフィールを登録しておくことで、あなたに興味をもった企業からスカウトが届くサイトです。

 

逆求人サイトでスカウトが届いた企業は、グループディスカッションをスキップしていきなり面接から始まることも少なくないんですよね。

また、企業はプロフィールを読んで「自社と合いそうだな」と感じた学生にスカウトを送っているので、あなたと合う企業と出会いやすいのもメリットです。

 

逆求人サイトでおすすめなのは、「Offerbox(オファーボックス)」です。

 

逆求人サイトを利用する企業は、優秀な学生をはやいうちに確保したいと考えています。

1通でも多くのスカウトを獲得するためにも、いますぐ登録するのがベストですよ。

 

▼逆求人サイト利用者の声

 

グループディスカッションを避けられて、内定獲得のチャンスも広がるなら利用しないとですね!

そうなんだ!グループディスカッションに限らず、就活自体を効率的に進められるサービスだからね。

役割別のグループディスカッション(GD)の進め方

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次は各役割の立ち回りについて解説します!

それぞれの役割の基本的な立ち回り、進め方を解説しますね。

 

【グループディスカッションでの役割】

  • 司会
  • 書記
  • タイムキーパー
  • 発表者
  • 役割なし

 

「司会」の進め方

 

ではまず「司会」の役割の進め方を解説します。

司会は最も難しい役割ですが、やはりその分「積極性」や「段取り力」といったグループディスカッションの肝となる能力を評価されることができます。

 

【司会の進め方】

  1. 司会として立候補する。
  2. 役割を立候補性にて決定する。
  3. 時間配分の決定をおこなう。
  4. 課題の本質や前提を決める。
    (この時メンバーに積極的にヒアリングして意見を求める)
  5. グループでの目標を設定する。
  6. 話し合いを進める。意見が出せていないメンバーにはヒアリングする。
  7. こまめに時間の経過をタイムキーパーに確認する。
  8. グループでの結論をまとめる。
    (この時は書記と連携するとスムーズ)
  9. 発表内容の整理をおこなう。
    (加えて発表者が理解しきれていない部分がないか併せて確認する)

 

この立ち回りができれば、全く問題ありません。

やはり難しいのは「④課題の本質や前提を決める」の部分です。

メンバーに対して「より具体的な課題に変換しましょう!」と話を進めていくことが重要。

 

ちなみに司会の進め方について、これだけでは分かりにくいかと思います。

よって別記事で詳しい立ち回りについて解説しました。

この記事を読み終わったら併せてご覧ください。 

 

 

「書記」の進め方

 

つづいて「書記」の進め方、立ち回りを解説します。

書記は僕が一番おすすめする役割ですので、しっかりと立ち回りを把握しておいてください。

 

書記に対して「議事録を取るだけの人」という認識がありますよね。

それは人事も同じ認識でいるので、その期待値を超えることは比較的簡単です。

僕が就活生の時に編み出した書記としてのテクニックが2つあるので、それを紹介しますね!

 

【書記の期待値を超えるテクニック】

  • 議事録を「箇条書き」ではなく「樹形図」で取る
  • 途中でまとめの時間を作って話し合いの方向性を揃える

 

この2つのテクニックを使うことで、人事の期待値を超えて評価されることができます。

とくに議事録を樹形図で取ることは簡単に実行できますし、各グループの話し合いの様子を見て回っている人事の目に付きやすいのでおすすめです!

 

▼(NG)普通の書記は議事録を箇条書きで取る

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▼樹形図でまとめると見やすく内容を理解しやすい

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では書記の進め方について簡単に解説しますね!

ポイントは先程紹介した2つのテクニックを使うことです。

 

【書記の進め方】

  1. 書記に立候補する。
  2. 紙とペンを準備する
  3. 議事録を樹形図で作成する。
    ・誰が発言したのか分かるように書く
    ・課題の本質やアイデアなど分類別で分けると見やすい
  4. 話し合いが行き詰まったタイミングで、これまでの話し合いの流れと現状の結論を整理する時間を切り出す。

 

書記はこの立ち回りができれば、議事録を作成するだけでなくそれ以上の役割を果たせるので完璧です。

議事録を作成するだけで終わる消極的な書記が多いですが、それだけでは人事の立場になって考えたとき評価しようがありませんよね。

 

そんな人事視点を持って、「書記でもどうすれば評価されるのか?」を考えて行動するようにしましょう。

書記の立ち回りについては、別記事でも詳しく解説しているので併せてご覧くださいね! 

 

 

「タイムキーパー」の進め方

 

つづいて「タイムキーパー」の進め方についてですが、僕はタイムキーパーをおすすめしません。

なぜなら「時間を把握するのって大変で、それにしか集中できないし、それだけだと評価されないから」です。

 

よってタイムキーパーだけは立候補しないで、誰かがタイムキーパーをやってくれるのを待ちましょう。

タイムキーパーをやるくらいであれば、「役割なし」の方が評価されるように立ち回ることができますよ!

 

「役割なし」の進め方

 

「役割なし(=役割がなかった場合)」の進め方を解説します。

役割がなかった場合、ほとんどの人が「アイデア出し」のみに注力しますが、それだけだと差別化することが難しいんですよね。

 

そこで役割なしの場合のおすすめの立ち回りが、司会のサポートをすることです。

先述した「司会の進め方」を完璧に実行できる人はほぼいません。

よって、たとえば「課題の前提を決めましょう」と提案したり、発言できていない人に話を振るなど司会の人ができていない部分をサポートするのです。

 

この時、重要なことはあくまで「提案ベース」で司会に言うことですね。

「◯◯しましょう!」と積極的にいきすぎると、司会との協調性を出すことができないからですね。

グループディスカッションでは周りへの配慮が本当に重要視されるので、そこを意識しましょう。

 

ここまでで、各役割の進め方について解説しましたが別記事で役割ごとの評価ポイントや注意点をまとめています。

より詳しく役割ごとの立ち回り方がわかるので、こちらも読んでおいてくださいね!

 

 

役割ごとにどう動くかもぜんぜん違うんですね。

自分の役割を理解して適切に動くことが、グループの話し合いをスムーズに進めるコツだよ!

グループディスカッション(GD)の会話例

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実際のグループディスカッションについてですが、どんな感じで会話が繰り広げられるのかイメージがつきません。

 

そんな悩みを持つ人のために!

この章では、グループディスカッションの「会話の流れ」を説明します。

 

実際の会話がどのような形で行われるのかを参考にしつつ、グループディスカッションのイメージを深めるのに役立ててください。

 

【グループディスカッションの想定】

与えられたテーマ:「働くことの意味とは?」

グループメンバーの数:5人

制限時間:20分

 

【グループディスカッションの会話例】

 

皆)よろしくお願いします!

 

Aさん)では役割をまず決めていきますか!司会と書記とタイムキーパーは必要ですよね!

 

Bさん)そうですね!まずは役割分担から始めましょう。

 

Aさん)それなら私が司会進行をやりますよ!いかがでしょうか?

 

他の皆)お願いします!

 

司会)お願いします。では書記とタイムキーパーを決めたいのですが立候補される方はいらっしゃいませんか?

 

Bさん)では僕が書記をやりますよ!紙とペン用意しますね。

 

Cさん)それなら私がタイムキーパーで時間測りますね。

 

司会)ありがとうございます。それでは話し合いを進める前に、全体の時間配分を決めましょう!

制限時間は20分なので、ざっくりと前提決めを5分、話し合いを10分、結論まとめを5分でどうでしょうか?

 

他の皆)そうしましょう!

 

書記)了解しました!(メモ)

 

司会)では最初に与えられた「働く意味とは?」という課題について、より具体的な課題に変換するべきだと思います。

 

Dさん)変換ってどういう意味ですか?

 

書記)おそらく「働く意味」は誰にとっての意味なのか、それは僕らなのか、30代の人なのか、家庭を持っている人なのか?誰にとっての働く意味なのかで、全く意味が変わってきますよね。

 

司会)まさにその通りです。私たち5人にとっての「働く意味」は絶対にバラバラだと思うんですよね。

だから例えば「私たち5人にとっての働く意味を5つ結論付ける」というより具体的な課題に変換して考えるのはどうでしょうか?

 

Dさん)なるほど!5つだと時間的に厳しいかもしれないので3つを皆でまとめせんか?

 

他の皆)そうしましょう!

 

タイムキーパー)ちょうど5分経過したので、話し合いにうつりましょう!

 

司会)ではそれぞれ1つずつ「最も働く上で重要視していること」をあげていきませんか?

 

Dさん)わかりました!では私から時計回りでいきますか。

私にとっての働く意味は「充実」です。

働く時間は人生の大部分を占めるからこそ、その時間を有意義に過ごして価値を生み出したいからです。

 

司会)なるほど!

(「充実」「お金」「家庭をつくるため」「お金」「幸せのため」という意見が出される。)

 

書記)一度今まで出た話の流れをまとめると、「充実」「お金」「家庭をつくるため」「お金」「幸せのため」という働く意味が出たのですが、「家庭をつくるため」に関してはお金が基盤になっていたり、「幸せのため」はかなり抽象的な意見かもしれません。

お金があれば幸せかもしれないので...。そこの2つをより詰めてみませんか?

 

司会)なるほど!では「家庭」と「幸せ」に必要なものとは何が挙げられるでしょうか?

 

タイムキーパー)私にとっての「家庭」はやはり「お金」と「日々の充実」だと思います。それが基盤にあるから家庭が生まれるのかなって!

 

書記)なるほど!では「お金」と「充実」を基盤としてその上に「家庭」の概念が乗ってくるという構図になりますね!

 

司会)Eさんは「幸せ」が働く意味だとのことでしたが、具体的にはどうなれば幸せだと感じますか?

 

Eさん)今までの話を通して、たしかに「幸せ」の基盤には「家庭」があって、更にその下には「お金」と「充実」があると感じました。

特に「お金」はやはりないと「幸せ」を感じないかもしれません。いや、感じにくいのかな。

 

司会)本当に面白いですね!今までの話を少し図解してみました!皆さんの認識はこれであっていますか?

 

書記が図解を提示

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他の皆)まさにこのイメージです!

 

司会)では私たちの当初の目標は「私たちにとっての働く意味を3つ結論付ける」だったのですが、この図解を結論として決定してもよろしいでしょうか?

 

他の皆)はい!大丈夫です!

 

タイムキーパー)そろそろ話し合いを開始して10分経過します!最後まとめと発表内容をおさらいしましょう!

 

話し合い終了!(発表者はEさんとなった)

 

発表者)私たちのグループでは、まず「誰にとっての働く意味なのか?」を「私たち自身」と設定し、私たち5人にとっての働く意味とは何かを結論付けました。こちらの図をご覧ください。

 

働く意味の根底、つまり基盤には「お金」と「充実」があります。

働くことで価値を生み、生活に必要な「お金」を得ること。そして人生の多くの時間を占める労働を通して「充実」を感じること。

それが働くことの意味の基盤となります。

 

そして、この基盤の上には「家庭」が乗り、「お金」と「充実」が満たされるからこそ「家庭」が成り立ちます。

そしてその上、更に上位に「幸せ」があります。私たちは働くことで「お金」と「充実」を満たし、「家庭」をつくることで「幸せ」を手に入れる。

それがまさに働くことの意味だと結論付けました。

ご静聴ありがとうございます!

 

いかがでしょうか!

これはかなりスムーズに話し合いが進んだ理想形であり、本番でこれほどまでに順調に話し合いができるとは限りません。

 

しかし、僕がおすすめする書記の立ち回りのイメージを付けて頂くだけでも良いので、そのエッセンスを盗んでくださいね。 

どの就活サイトを見ても一連の会話例がなかったので、参考になったら嬉しいです。

 

会話例は実際のディスカッションの流れをイメージしやすいのでありがたいです!

よかった!上記はあくまでも例だしこの通りに進むとは限らないけれど、話の進め方は事前にイメージしておいてね。

グループディスカッション(GD)を勝ち抜くための必須対策

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ここまでで、グループディスカッションの進め方について網羅的に解説してきました。

しかし、進め方を知るだけではグループディスカッションは通過できないでしょう。

グループディスカッションの通過率を高めるためにやっておくべき必須対策をお伝えしていきます!

 

【グループディスカッションを勝ち抜くための必須対策】

  • グループディスカッションで出るテーマごとの特徴を知る
  • 落ちる人の特徴を押さえておく
  • クラッシャー対策をしておく
  • グループディスカッション関連の本を読む
  • とにかく場数を踏む

 

対策① グループディスカッションで出るテーマごとの特徴を知る

 

まず、グループディスカッションで出るテーマの特徴を把握しましょう。

グループディスカッションで与えられるテーマには大きく4つのタイプが存在します。

 

【グループディスカッションのテーマの種類】

  • 「課題解決型」のテーマ
    例:スーパーの売上を伸ばすための案を考えてください
      社員の満足度を上げるための施策を考えてください

  • 「選択肢型」のテーマ
    例:無人島に持っていくなら「ナイフ」か「ライター」か?
      人生で重要なのは「お金」か「健康」か?

  • 「討論型(二者択一型)」のテーマ
    例:テレビとYouTubeはどちらが有益か?
      大切なのは「愛」か「友情」か?

  • 「自由発想型」のテーマ
    例:働くことにはどんな価値がある?
      幸せの定義とはなにか?

 

どんなテーマが出題されても戸惑わないように、4タイプすべての知っておくと効果的です。

どんなテーマが出題されるのか覚える必要は全くありませんが、テーマ例に目を通してくださいね。

 

以下の記事で、グループディスカッションで出るテーマを70例まとめています。

グループディスカッション参加前に、一度目を通しておいてください!

 

 

対策② 落ちる人の特徴を押さえておく

 

次に、グループディスカッションで落ちる人の特徴も押さえておきましょう。

以下に当てはまる人は、グループディスカッションで落ちる可能性が高いです。

 

【グループディスカッションで落ちる人の特徴】

  • 周りの意見を全く聞かない人
  • 論点がズレている人
  • 他人の批判ばかり言う人
  • 人の意見に同調してばかりの人

 

上記に当てはまる行動や発言をしていると、マイナス評価を受けてしまいます。

グループディスカッションはあなた一人ではなくグループ全体で評価される選考です。

 

グループで高く評価してもらうためにも、事前にどういった原因で落ちる可能性があるのかはしっかり把握しておきましょう。

 

 

対策③ クラッシャー対策をしておく

 

グループディスカッションには「クラッシャー」が出現することが多々あります。

クラッシャーとはスムーズな話し合いを阻害する人のことを指します。

 

同じグループにクラッシャーがいると、話し合いがうまく進まずにグループ全体がマイナス評価を受けてしまう可能性があるので注意しなければいけません。

クラッシャーは、主に以下の5つのタイプに分けられます。

 

【クラッシャーの5つのタイプ】

  1. 自己主張型クラッシャー
  2. 超否定型クラッシャー
  3. 仕切り下手型クラッシャー
  4. アイデア出し過ぎ型クラッシャー
  5. 何を言っているかわからない型クラッシャー

 

「自分はクラッシャーに遭遇しないだろう」と思っていても、結構な頻度で遭遇するので対策が必要です。

(実際に僕も7回グループディスカッションに参加して、3回はクラッシャーに遭遇しました…。)

具体的な対策については別記事でまとめたので参考にしてくださいね!

 

 

対策④ グループディスカッション関連の本を読む

 

グループディスカッションに参加する前に、関連する本を読んでおくのもおすすめです。

グループディスカッションだけでなく、社会人になってからも必要な能力を学ことができます。

 

とくに「論理的思考力」や「傾聴力」など、グループディスカッションでも重視される能力を学べる本はぜひ読んでおきましょう。

僕のおすすめのグループディスカッションに役立つ本は、以下の記事でまとめたので参考にしてください!

 

 

対策⑤ とにかく場数を踏む【最重要】

 

グループディスカッション対策でもっとも重要なのが、「場数を踏むこと」です!

「知っている」と「できる」の間には大きなギャップがあります。

つまりここまで解説した内容を頭では理解していても、実践できるかどうかは別問題。

 

「じゃあどうすればできるようになるの?」と聞かれれば、もう場数を踏むしかありません。

要するに「慣れ」が必要なんですよね。

 

場数を踏むには「中小規模の合同説明会」がおすすめです。

ほとんどの就活生が知らないのですが、中小規模の合説は「グループディスカッション」が実施されるイベントが多い。

僕は就活生の時、ここに目を付けました。

 

▼中小規模の合説の様子

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中小規模の合同説明会のなかでもおすすめなのは、「ミーツカンパニー」です。

実際に僕も就活生のときに2度参加して、2社から内定をもらいました。

 

グループディスカッションの経験を積める、かつ内定を獲得できるチャンスもあるので参加しないともったいないイベントです。

選考通過率をあげて内定獲得の可能性を広げたい人は、ぜひ参加してみてください。

 

中小規模の合説は知らなかった企業と直接出会う機会にもなり、一石二鳥ですからね!

ミーツカンパニーは全国で開催されていますし開催頻度も高いので、自分の予定に合わせて参加することができます。

 

【ミーツカンパニーの参加方法】

  1. ミーツカンパニー公式サイト」にアクセスする
  2. 30秒無料エントリーをクリックし参加したいイベントを選択
  3. メールの案内に沿って当日イベントに参加する

 

たしかにどれだけ知識があっても実際に動けるかはわかりませんよね。

そうなんだ。とくにグループディスカッションは他人と行う選考だからこそ、実践的な経験を積むことが大事なんだ。

グループディスカッション(GD)の評価ポイント

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グループディスカッションを攻略するうえで、必ずすべきことがあります。

それは「どこが企業の評価ポイントなのか?」ということです。

企業がグループディスカッションで、なにを評価しているのかを把握していないと間違ったアピールをしてしまいマイナス評価につながる可能性があります。

 

【グループディスカッションで企業が評価するポイント】

  • 自発性
  • 積極性
  • 協調性
  • 戦略性
  • メンバーへの気遣い
  • コミュニケーション力
  • 論理的思考力

 

上記の能力は新卒に求める重要な能力かつ、グループディスカッションで判断しやすい能力なのです。

よって、グループディスカッションでは上記を意識して動きましょう。

 

なお、現役の人事の方に「グループディスカッションで重視するポイントはどこか」について質問した回答を別記事でまとめています。

グループディスカッションで高い評価を得るためにも、選考前に必ず読んでおいてくださいね!

 

 

たしかにこの能力は新卒採用において、まさに企業が必要としてそうな能力ですね。

つまり、これらの能力が発揮できるように立ち回ることが評価のポイントになってくると覚えておこう! 

本記事の要点まとめ

 

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!

近年グループディスカッションを選考に採用する企業は増えています。

 

だからこそ対策に力をいれるべきなんですよね。

ただグループディスカッションの対策ができている就活生は少ない印象です。

 

それは練習の場が少ないことや、話し合いが苦手な日本人の性質にあると思います。

だからこそ、これを読むあなたはしっかりと対策をして他の就活生を圧倒してください!

この記事が少しでもあなたの就活の役に立てたのなら、本当に嬉しい限りです。

 

また「これだけ読めばグループディスカッション対策が完了する」というまとめ記事も別で用意しています。

ぜひこちらの記事と合わせて読んでくださいね!

 

 

では最後に、本記事の要点をまとめて終わりましょう。

 

【本記事の要点まとめ】

  • グループディスカッションの主な進め方は「役割の決定→時間配分の決定→課題の本質や前提決め→グループでの目標設定→話し合い→結論まとめ→発表」の流れ。
  • グループディスカッションの進め方は役割ごとに立ち回り方が変わるので、各役割の動きを把握しておくことが重要。
  • グループディスカッションを勝ち抜くために「テーマごとの特徴の把握」「落ちる人の特徴を知る」「クラッシャー対策」「グループディスカッション関連の本を読む」「場数を踏む」の5つの対策を行なっておくべき。
  • 就活エージェントや逆求人サイトを利用して、グループディスカッションを極力避けるのもひとつの手段。