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エントリーシートのゼミ・研究内容の書き方【6ステップで完成】

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就活マンこと藤井智也が「読むことで他の就活生と圧倒的な差を付けられる情報」を発信しようと立ち上げた就活ブログです。今年で7年目をむかえます。

偏差値50の中堅大学から、22社からの内々定を獲得し、食品大手に入社した全技術を余すことなく共有します。
※本気で就活を成功させたい方のみ読んでください。

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こんにちは!

就活を研究し続けて7年目、書いた記事は1000以上の就活マンです。

 

エントリーシートでゼミや研究室について聞かれるのですが、書き方がわかりません!

じゃあ今回はエントリーシートへのゼミ・研究室の書き方を2つのコツを元に紹介するね!

 

エントリーシートでは「ゼミで何を学んでいましたか?」「研究室ではどんな研究をしていましたか?」といったゼミや研究室についての質問が頻出します。

ゼミや研究室で学ぶことは大学生ならではですし、それらに打ち込む姿勢を聞くことでその就活生の性格や価値観を知ることができます。

また本日の記事では、エントリーシートへのゼミ・研究内容の書き方を分かりやすいように次の6つのステップで解説していきます。具体的な書き方を紹介する前に、「面接官が質問する目的」などの前提知識も詳しく解説するので、この1記事で書けるようになりますよ!

 

▼6つの手順で書き方を解説します
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エントリーシートでゼミ・研究内容について書かせる目的

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まず始めに、評価されるエントリーシートを作成するためには、各質問ごとに「なぜその質問をするのか?」という面接官の目的を把握することが重要です。

 

「面接官の質問意図を把握する→質問意図を満たす回答をする」

この流れで文章が書ければ、評価される文章を書くことができます。

 

そしてゼミや研究室に関してエントリーシートで聞く目的は大きく2つあります。

(実際に複数人の現役の人事の方から聞いた話なので間違いないです!)

 

・就活生の興味関心を知るため

・就活生の考えの深さと行動力の高さを知るため

 

①就活生の興味関心を知るため

 

まず第一に就活生の興味関心を知ることを目的としています。

初対面の人との出会いを想像すると分かりやすいのですが、「趣味は何ですか?」と質問しますよね。

そして答えてもらった趣味を通して、その人の興味関心はどんなことにあるのかを把握します。

 

例えば「私の趣味はキャンプです!」と聞いたら、あなたはその人に対してどんなことを思いますか?

おそらく「アクティブに行動することに興味関心がある人なんだな!」と考えますよね?

つまり、興味関心を聞くことによってその人の性格を判断することができるのです。

 

これはゼミや研究室でも同じことが言えます。

「歴史をテーマにしたゼミ」「人間心理をテーマにしたゼミ」「ボランティアをテーマにしたゼミ」「観光をテーマにしたゼミ」「新薬の開発をする研究室」「動物の生態について深堀りをする研究室」「物理学を学ぶ研究室」などなど!

ゼミや研究室には様々なテーマや研究内容があるので、それを通してその人の興味関心を知り、どんな人なのかを判断する。

それがまず第一にゼミや研究室について聞く目的となります。

 

なるほど!何をテーマにしていたのか、何を研究していたのかという興味関心を知ることでその人の性格を判断する材料にしようとしているのですね!

そのとおり!その人の興味関心から性格を知り、自社との適性を測ろうとしているんだよ。新卒採用で最も重要なことは「適性の高さ(=退職のしにくさに繋がる)」だからね!

 

②就活生の考えの深さと行動力の高さを知るため

 

次に2つ目の目的ですが、ゼミや研究室について聞くことでその就活生の「考えの深さ」と「行動力の高さ」を知ることを目的としています。

 

まず考えの深さですが、明確な理由を持ってゼミや研究室を選択している人には考えの深さを感じます。例を挙げましょうか。

 

A:「◯◯ゼミに入ったことで◯◯について詳しくなりました。」

B:「◯◯ゼミに入ったことで『最速で問題解決する方法』を学びました。」

 

さて、あなたはAとBの例文を読んでみてどちらに興味を示しますか?

Aを読んだ感想としては「そりゃそうだ」ですよね。「歴史探求ゼミに入ったことで歴史について詳しくなりました」と言われたら、そうですね、としか思わないですから。

 

一方のBの例文ですが、読んだ時に「ん?最速で問題解決する方法?」と少し疑問を感じますよね。

それに続いて「まず事前に知識を深めるのではなく、研究を始めてしまって壁(問題)にぶつかったタイミングで都度、本やネットを駆使してピンポイントで壁を潰していく。それが最速で問題解決する方法でした」と書かれていたら、「なるほど!ゼミを通してそんなことを学んだのか!」とその就活生の思考の深さを感じます。

 

つまり、読んだ時に「ふーん」としか思わない文章は考えが浅い就活生が書いた文章。

反対に読んだ時に「なるほど!」「面白い視点だな」と思う文章は考えが深い就活生が書いた文章だと判断することができるのです。

 

このようにゼミや研究室に関して話を聞くことで、その就活生の考えの深さを知ることができるので、人事はゼミや研究室について質問します。

 

また「考えの深さ」だけでなく、「行動力」の高さを知ることもできます。

例えばゼミで「◯◯という目標を設定した」や「◯◯という課題を自分で設定した」という就活生は行動力や積極性を評価することができます。

またそれらの目標や課題をどのように達成、解決したのかを聞くことで考えの深さと同時に行動力についても知ることができるのです。

 

ゼミや研究室について質問することで、その回答から「考えの深さ」や「行動力」を測ろうとしているんですね!

基本的にどんな企業も「考えの深さ」が深い人を求めているし、行動力がある人を採用したいと考えている企業の方が多いからね。  

エントリーシートでのゼミ・研究内容の書き方の2つのポイント

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では人事がエントリーシートでゼミや研究室について聞く目的を把握したところで、ここからは具体的な書き方のポイントを解説します。

正直なところ評価される文章のポイントを挙げだしたらキリがないのですが、ここでは僕が最も重要だと考えている2つのポイントを紹介します!

 

書き方のポイント① とにかく分かりやすい言葉で書くこと

 

まず第一に「とにかく分かりやすい言葉で書くこと」が重要です。

なぜかというと、特にゼミや研究内容は専門性が高い話になりがちでして、専門性が高い話、つまりはマニアックな話になればなるほど、難しい言葉を使うことで“優秀アピール”、“俺詳しいんだぜアピール”をしてしまいがちです。

 

例えば、僕は大学時代に「化学」を専攻しており、農薬関連の研究室に所属していました。それゆえに「イオン反応による物質の変化が...」なんて話をすることで、「俺は化学について詳しいだろ」とアピールしてしまいがちです。

 

しかしこうした難しい専門用語は、それを知らない人からすると「雑音」なんですよね。自分が理解できない言葉なんてのは、雑音となんら変わりません。

実際に理解できない言葉ばかり使う人と話していても、耳に入ってはきても、そのまま流れていきます。理解できないので頭に入らないのです。

 

よってエントリーシートや面接で難しい言葉を使って優秀アピールしたくなる気持ちは押さえてください。

ただでさえ選考は、少しの文章と短い面接だけでしか自分のことを伝えることはできないのですから、そこに雑音を入れてしまっては勿体無いですからね!

 

たしかに難しい言葉を使ってマウント(優位)を取ろうとしてくる人の話は理解しにくいですよね。

そうだよね。本当に優秀な人は、難しい言葉や話を相手に合わせて噛み砕いて話せるんだ!

その方が人事に対して、最速で自分のことを伝えられますね!

 

書き方のポイント② 面接官の興味を誘うこと

 

2つ目の書き方のポイントは、「面接官の興味を誘うこと」です。

これはどういう意味かわからないと思うので例を出しますね。

 

【興味を誘われない文章の例文】

「私は農薬研究室に所属し、農薬の研究をしました。この研究室に所属した理由はもともと農薬に興味があったからです。この研究室では主に農薬成分である『グリチルレチン酸』について研究し、抗がん剤への改良を目指しました。この研究室に所属したことで農薬について詳しくなることができました。」

【興味を誘う文章の例文】

「私は農薬研究室に所属し、農薬の研究をしました。この研究室に所属した理由は、この研究室が“最も試行回数が多い研究室”だったからです。1日あたりの実験時間だけでなく、個人が持つテーマの数が多いため最も短期間で成長できると考えました。この研究室では農薬成分を抗がん剤へ改良する実験を主に行いました。この研究室に所属したことで「量は質を生む」という教訓を得ることができました。」

 

これら2つの例文を比べていかがでしょうか?

あなたはどちらの例文に興味を誘われましたか?

ほとんどの方は【興味を誘う文章の例文】に興味を持ってくれたと思います。

 

それはなぜか?

それは僕が意識的に「ん、どういうこと?」と読んで思う言葉や表現を入れたからです。

 

その表現とは下記の2つです。

・最も試行回数が多い研究室

・「量は質を生む」という教訓

 

この2つの言葉や表現は最初見た瞬間は、「ん?どういうこと?」と疑問を感じますよね。「詳しく教えてくれ!」と思うはずです。

それこそが「興味を誘うこと」であり、読んだ時に「なるほど!」「面白い!」と感じる考えの深い文章だと言えるのです!

 

具体的にこれらの言葉や表現を考える際は、「他の就活生が書かなそうな言い回し」を意識することがポイントですね。

ありきたりな文章では読んだところで「ふーん」となるだけです。

それでは読み手である人事の印象に残り、「会って話してみたい!」とは思われません。読んだ時に一瞬「ん?どういうこと?」と思ってもらえる言い回しを考えて文章に取り入れることを意識してくださいね。

 

一瞬「どういうこと?」と気になることが書かれていると、たしかに興味を誘われますね。

「興味を誘われる→なるほどと理解する→記憶に残る」このプロセスがESでは本当に大事なんだよ! 

エントリーシートへのゼミ・研究内容の書き方

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エントリーシートにゼミや研究内容を書く上で重要な2つのポイント、「とにかく分かりやすい言葉で書くこと」と「面接官の興味を誘うこと」を把握した上で、ここからは具体的な書き方を解説します!

 

指定された文字数によって、書く内容は変わりますが、基本的には「ゼミを選んだ理由」+「ゼミの内容」+「ゼミで得たこと」という構成で書けば必要十分です。

よってそれらを6つのステップで書けるよう、手順ごとに解説しますね!

 

▼エントリーシートへのゼミ・研究室についての書き方
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STEP① そのゼミを選んだ理由を明確化する

 

まず最初にそのゼミや研究室を選んだ理由を明確化していきます。

「なぜその研究室を選んだのか?」ということを面接官に伝えることで、あなたの興味関心を教えることができます。

 

このステップでのポイントは、自分の性格や価値観についての情報を入れ込むことですね。

例えば僕は農薬研究室に所属していたのですが、その理由はその研究室が「最も実験回数が多い研究室だったから」です。選んだ理由としてこれだけを書いても良いのですが、加えて「この研究室に入ることで、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたから」と加えれば、自分の性格をより鮮明に伝えることができますよね!

 

エントリーシートというのは面接官に自分の性格や価値観を少しでも多く伝えて、理解してもらうことが重要です。

自分の性格や価値観を伝えることができさえすれば、落ちる要因は「不適正」であり、「文章が下手」「相手に何かを伝えるのが苦手で無能そう」という理由で落ちなくなります。

 

だからこそ、可能であればそのゼミや研究室を選んだ理由に自分の性格や価値観の情報を入れ込んでください。そうすることでエントリーシートを通して伝わる情報が増えますので!

 

【このステップまでに完成した例文】

「私は農薬研究室に所属していました。この研究室を選んだ理由は、最も実験回数が多い研究室だと聞いており、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたからです。

(※「尋常じゃない探究心」という相手の興味を引く言葉を敢えて使うことで、面接で詳しく話を聞いてみたいと思わせることができる。)

 

STEP② ゼミの内容を超わかりやすく簡潔化する

 

次に、ゼミの内容を“超”わかりやすく簡潔化しましょう。 

書き方のポイントでもお伝えしたとおり、ここでは難しい専門用語は使わないでください。

「◯◯のようなもの」「◯◯界の◯◯のような」などの比喩を使ったりと極力工夫して、読み手が1回読んだだけで理解できる文章を書くことが重要です。

人事は大量に届くエントリーシートをさばく必要があり、暇ではないので。

 

僕が大学時代に研究していた内容を例に挙げて、このステップを説明します。

実際の研究内容と、それをわかりやすく簡潔にした内容が以下です。

 

実際の研究内容:農薬成分である「グリチルレチン酸」を末期のがん細胞に希釈してかけることで、抗がん剤としての効果がないかどうか実験を行った。

 

↓ わかりやすく変換

 

変換後:農薬成分を抗がん剤として利用する研究を行った。

 

もしあなたが研究職などの専門職を志望しており、研究内容が直接仕事と繋がるような場合は、実際の研究内容を詳しく書く必要があります。

しかしほとんどの人はゼミや研究内容が仕事には繋がらないと思うので、このぐらいわかりやすく変換してしまって構いません!詳しい話は面接で聞かれたらすれば良いのです。

 

初対面の人との出会いを想像してください。

自分の仕事内容を難しくタラタラタラタラ話している人に魅力を感じますか?

それよりもわかりやすく簡潔に答えてくれて、自分が詳しく聞きたいと思って質問した内容に対して詳しく話してくれる人に魅力を感じますよね?それと同じです。

(初対面の人との全ての出会いにおいて、あなたは面接官なんですよ!自分という人間との適性が高い人物かを測ろうとしているので!)

 

【このステップまでに完成した例文】

「私は農薬研究室に所属していました。この研究室を選んだ理由は、最も実験回数が多い研究室だと聞いており、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたからです。この研究室での研究内容ですが、農薬成分を抗がん剤として利用する研究を行っていました。

 

STEP③ 独自に設定した目標や課題を1つ挙げる

 

次に、そのゼミや研究室で活動するにおいて「独自に設定した目標や課題」を1つ挙げてください。

正直「そんなものはない!」という人ばかりかもしれませんが、漠然と「こうなりたい!」「こんなことができるようになりたい!」という思いでも構いません。

 

僕の場合は、研究を大量にこなすことで「自分は研究職に合っているのか?」を確かめたいという思いがありました。これは結果として、「合っていない」という判断になり、それで営業職を目指したんですよね。

(研究を大量に行ったからこそ、自分は研究職ではなく、人と話す営業職が向いていると判断したというのは、面接で説得力がありましたよ!)

 

このステップで挙げる、「目標」や「課題」の重要性ですが、これらを“自分で”設定していたことは、面接官からしたら「こいつは自分で考えて行動できる人だ」という評価に繋がります。はい、それが狙いです。

普通の就活生がただ研究内容をタラタラ書いている横で、そのゼミや研究室で達成する目的や課題を自ら設定していた人物がいれば、そりゃ輝きますからねw

 

【このステップまでに完成した例文】

「私は農薬研究室に所属していました。この研究室を選んだ理由は、最も実験回数が多い研究室だと聞いており、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたからです。この研究室での研究内容ですが、農薬成分を抗がん剤として利用する研究を行っていました。私はこの研究室での取り組みにあたり「自分は研究職に合っているのか?」ということを確認することを目的として設定しました。

 

STEP④ ゼミで得たことを洗い出す

 

ここまでのステップで、「選んだ理由」「内容」「目的や課題」を面接官に伝えることができました。

 

このステップでは、「ゼミで得たこと」を明確化します。

これを書くことで面接官は「この子はゼミを通してこんなことができるようになったんだ!」「こう変わったんだな!」と認識しやすくなりますからね。更にはそれによって、その就活生の成長可能性を感じることができます。

新卒は「即戦力」ではなく「可能性」を重要視するので、新卒採用においては何か物事を通して成長したことをエントリーシートに書くことは非常に有効なのです!

 

ちなみに僕が研究を通して得たことは以下です。

・研究職よりも営業が合うと確信できた

・どこかに閉じこもって作業をすることが嫌いだと自己分析できた

 

このようにゼミや研究によって得たことをまずは洗い出してください!

次のステップではその中で何を伝えるか、そしてそれを「興味を誘う言い回し」に変換していきますので!

 

STEP⑤ ゼミで得たことを興味を誘う言い回しに変える

 

ではステップ④にて洗い出した「得たこと」の中から、面接官に伝えることを決めます。

僕の場合は「目標や課題」において、「自分が研究職に合うかを知るため」と設定していたので、文章が自然に繋がるように得たこととしては「研究職よりも営業が合うと確信できた」を採用します。

 

「研究職よりも営業が合うと確信できました」

これは非常にありきたりですよね。読んだときに「そうなんだ」としかなりません。

よってこれを読み手の興味を誘う言い回しに変えていきましょう!

 

「研究職を1日するなら営業職を100日したいほどに研究職は合わないと確信しました」

いかがでしょうか?

読んだ瞬間、「おお!」「なるほど!」「ん?」「すごいなw」と感じませんでしたか?同じ意味ですが、その言い回しを変えることで読み手の印象に残りやすくすることが可能です。

ぜひ得たことを読み手の印象に残るような言葉、興味を誘う言い回しに変換してくださいね!

 

【このステップまでに完成した例文】

「私は農薬研究室に所属していました。この研究室を選んだ理由は、最も実験回数が多い研究室だと聞いており、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたからです。この研究室での研究内容ですが、農薬成分を抗がん剤として利用する研究を行っていました。私はこの研究室での取り組みにあたり「自分は研究職に合っているのか?」ということを確認することを目的として設定しました。実際にこの研究室で大量の実験を行うことで、「研究職を1日するなら営業職を100日したい!」というほどに研究職は合わないと確信することができました。

 

STEP⑥ そのゼミに入ったことをポジティブ化して締める

 

ではいよいよ最後のステップです。

文章全体の雰囲気を良くするために、終わりはポジティブな言葉で締めましょう。

「〜だからこそ、この研究室での取り組み、時間はかけがえのないものとなりました」や「ゼミに対して自ら目標や課題を設定することで、素晴らしい経験をすることができました」などのポジティブな言葉で締めると綺麗にいきますよ!

 

【完成した例文】

「私は農薬研究室に所属していました。この研究室を選んだ理由は、最も実験回数が多い研究室だと聞いており、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたからです。この研究室での研究内容ですが、農薬成分を抗がん剤として利用する研究を行っていました。私はこの研究室での取り組みにあたり「自分は研究職に合っているのか?」ということを確認することを目的として設定しました。実際にこの研究室で大量の実験を行うことで、「研究職を1日するなら営業職を100日したい!」というほどに研究職は合わないと確信することができました。だからこそ、この研究室での取り組み、時間はかけがえのないものとなりました。(289字)

 

この6つのステップに従うことで「理由」「内容」「目的や課題」「得たこと(成長)」を網羅的に伝えることができますね!

そうなんだ!ほとんどの就活生が「内容」だけを詳しく書きすぎるけど、それではエントリーシートの重要な役目である自分の性格や価値観を伝えることはできないからね。

ゼミ・研究内容に関する例文

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もう少し他の例文も読んでみたいです!

ということで、文系向けのゼミ、そして理系向けの研究内容の例文をそれぞれ挙げていきたいと思います。前の章にて解説したステップ①〜⑥に沿って作成しました。

 

【文系向け】ゼミナールの内容についての例文

 

「私はアメリカ観光ゼミに所属しました。このゼミを選んだ理由は、日本だけでなく他の国の価値観に触れたいという私の探究心を最も満たすゼミだったからです。(〜ステップ①)このゼミではアメリカの観光地がいかにして生まれたのか、その経緯、プロセスを解析しました。(〜ステップ②)このゼミに所属する上で、私は「データだけでなく実際の声を取り入れること」を目標に設定し取り組みました。(〜ステップ③)それぞれの観光地の情報を取り入れるだけでなく、アメリカに住んでいる現地民にあらゆる手段を駆使して直接連絡し(←興味を誘う言い回し)調査することで、圧倒的な行動力が身につきました。(〜ステップ④⑤)ゼミに対して自ら目標や課題を設定することで、素晴らしい経験をすることができたと実感しております。(〜ステップ⑥)

 

いかがでしょうか?

あなたがこの例文を読んだ人事ならば、「あらゆる手段って何だ?」と興味を誘われ、面接で聞いてみたいと思ってくれたと思います。

このようにあえて抽象的な言葉を使うことで、興味を誘うテクニックもあるので、ぜひ真似してみてください。

(もちろん「ただ単に抽象的」では意味がなく「抽象的だからこそ気になる」ように書く必要はありますけどね!)

 

【理系向け】研究内容についての例文

 

「私は物理化学研究室に所属していました。この研究室を選んだ理由ですが、最も「データ分析の多い研究室」であり、私の分析好きとマッチしていたからです。(〜ステップ①)この研究室では主に、ミニカーを用いた速度に関する研究を行いました。(〜ステップ②)私はこの研究室に所属するにあたり、「他の研究生の誰よりも精度の高い分析能力を付けること」を目的としました。(〜ステップ③)結果として、教授からの評価ではなく「研究外の時間を全て投下して学ぶこと」の重要性を実感することができました。(←興味を誘う言い回し)具体的には分析に関するあらゆる本を土日などの休日を使ってでも読み倒したのです。(〜ステップ④⑤)そんな教訓、努力の重要性を学べたからこそ、この研究室での取り組み、時間はかけがえのないものとなりました。(〜ステップ⑥)

 

僕がおすすめする6つのステップの良いところは、伝える情報が「理由」「内容」「目的や課題」「得たこと(成長)」と幅広いので、1つ1つの内容は短くて済むところにあります。

それゆえに一言一言、どんな言葉を選ぶのかは重要なのですが、例えば研究内容だけで300文字書くとなると難しいですよね。

しかしほとんどの人がそうします。ゼミや研究の内容ですべてを埋めようとするので、難しい言葉を使ったり、いらない説明を垂れ流してしまうんですよね。

これらの例文を見て分かる通り、1回読めばその人の性格や価値観を理解することができますし、成長性の高さも感じます。

ぜひ参考にしてくださいね!

 

【補足】

その他の例文に関しては、僕がおすすめしているサービスである「就活ノート」や「ワンキャリア」を使って、他の人が書いた文章を読んでみましょう。

 

▼僕が唯一おすすめしている6つのサービスはこちらから!
» おすすめの就活サービス完全まとめ【5/4更新】|利用目的別まとめ

 

ゼミ・研究内容が100字以内の指定の場合の書き方と例文

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エントリーシートへのゼミや研究室の書き方の話をすると、よく次のような質問をされます。

「100文字以下の入力文字数を指定されます。どう書けば良いでしょうか?」

つまり、入力文字数が100文字以内という非常に少ない中でどんな内容を書けば良いのか、という質問ですね。

この質問への回答をこの章で簡単に解説します。

 

100文字以内指定の場合の書き方

 

まず100文字以内の指定がある場合、企業側が知りたい情報として「ゼミや研究室で取り組んだ内容」のみで十分である場合が多いです。

 

なぜなら100文字以内では、今回の記事で解説したような、「理由」「内容」「目的や課題」「得たこと(成長)」を全て網羅することはできないからですね。

もしも企業側がそういった深い内容を聞きたいと考えているのなら、もっと指定文字数の制限を上げるはずです。

(ガクチカや自己PRの入力文字数が多いのは、そこを深く聞きたい企業が多いからです。)

 

よって今回の記事で解説した中の、「理由」「内容」を書く形で対応することがおすすめです!

 

100字以内指定で書いた場合の例文

 

「私は農薬研究室に所属していました。この研究室を選んだ理由は、最も実験回数が多い研究室だと聞いており、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたからです。この研究室での研究内容ですが、農薬成分を抗がん剤として利用する研究を行っていました。私はこの研究室での取り組みにあたり「自分は研究職に合っているのか?」ということを確認することを目的として設定しました。実際にこの研究室で大量の実験を行うことで、「研究職を1日するなら営業職を100日したい!」というほどに研究職は合わないと確信することができました。だからこそ、この研究室での取り組み、時間はかけがえのないものとなりました。(289字)」

 

↓ 100文字に変換!(理由と内容のみ抽出!)

 

「私は農薬研究室に所属し、農薬成分を抗がん剤として利用する研究を行っていました。この研究室を選んだ理由は、最も実験回数が多い研究室だと聞いており、私の「尋常じゃない探究心」が満たされると感じたからです。(100字)

 

書き方の章で紹介した例文の中から「理由」と「内容」だけを抽出しました。

内容を最初に持ってくることで、より簡潔化したので100字ジャストで収まっていますよね。

このように「理由と内容だけを伝えよう!」と割り切って文章を構成しなおすことで、簡単に100字以内の指定のエントリーシートにも対応することができます!

 

ステップ①〜⑥さえやっておけば、たとえ少ない文字数の制限でも対応できるんですね!

その通り!伝える内容を洗い出しておけば、あとはそれらをパズルのように組み立てるだけだからね!

エントリーシートのゼミ・研究内容に関する質問一覧

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ここまでお疲れ様でした!

エントリーシートへのゼミ・研究室の書き方がわかったと思います。

最後に、この章では書き方に関する質問に回答していきますので、該当する悩みがあったら参考にしてくださいね!

 

ゼミに所属していなかった場合は何を書けば良いのか?

 

ゼミに所属していませんでした。どうすれば良いでしょうか?白紙で良いのですか?

 

白紙はNGです。

「所属していない場合は空欄で」といった特別な指示がない限りは必ず書くようにしてください。

 

書くべき内容ですが、何か理由があって所属していない場合はその理由を書いてください。

それだけだと何もアピールできないので、何か独学で勉強していた内容やゼミがなかった分の空いた時間で何をしていたのかを書くようにすることで対応するのがおすすめです!

 

ゼミに所属していたが研究テーマがなかった場合どうするのか?

 

ゼミに所属していたのですが、テーマが与えられないゼミでした。エントリーシートには何を書けば良いでしょうか?

 

ごくたまに「ゼミには所属していたけど、何もテーマや研究内容がなかった」という話を聞きます。その場合は、正直にその旨を記載してしまいましょう。

変に嘘を書いても、面接などで深掘りされたら確実にボロが出てしまいます。

 

しかしそれだけ書くだけではマイナス評価になりかねないので、必ず「ゼミに時間を取られなかったがゆえに打ち込んだこと」を書くようにしてください!

それに打ち込んだ方がゼミより有意義なんだということを面接官に伝えられれば全く問題はありませんから。

 

OpenESでのゼミの書き方が知りたい!

 

OpenESでも「ゼミ・研究室」の内容を質問されます。書き方としてはOpenESも同じで良いですか?

 

リクナビが提供しているOpenES(オープンES)では「学業・ゼミ・研究室で取り組んだ内容」という質問項目があります。 

こちらは250文字での入力制限がありますので、別記事で書き方を詳しく解説しています。本記事と内容はほとんど一緒ですが、OpenESを作成している方はそちらも併せて読むことをおすすめします!

 

▼OpenESでの「学業・ゼミ・研究室で取り組んだ内容」の書き方はこちらでも!
» 【OpenES】学業・ゼミ・研究室などで取り組んだ内容で絶対評価される書き方!

▼OpenESの全質問の例文一覧はこちら! 
» 【10の例文で解説!】“絶対通過の”OpenES書き方の例

 

本日の記事はいかがだったでしょうか!

ゼミや研究は大学生ならではの活動なので、どんなことをしたのか?どう打ち込んだのか?はよく聞かれます。

その際に面接官の記憶に残るような文章を書くことができれば、「この就活生と会って話してみたい」と思ってもらうことができますし、エントリーシートの段階で興味をひかれる内容であれば、面接での会話も盛り上がります。

ぜひ何度も何度も書き直して、自分が読んだ時に「面白いな!」と思える文章を完成させましょうね!

 

今日も読んでくれてありがとう。

君の就活はきっとうまくいく。

 

ーまた次回もお楽しみに。本日もありがとうございまシューカツ!!ー