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就活マン物語 vol.3 -『怒。』

 
vol.1
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Vol.2
shukatu-man.hatenablog.com
 
 
扉が開いた瞬間。
 
 

僕は初めて死を決意した。
 
 

その時の恐怖感を、言葉に表すことはできない。
 
 
「目の前が真っ白になった」という言葉を聞くことがあるが、
そんな優しいものではない。
むしろ油性ペンで黒に塗りたくったような、
そんな景色が見えていた。
 

目を強くつむり、
歯をくいしばった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「なにしてるの?」
 
 
 
 

聞き覚えのあるその声に、
僕の涙はさらに溢れた。
 
 

涙は気管に入り、嗚咽。
苦しい。
 
 
 
 
目の前に立っていたのは、
母だった。
 
 
 
 
 
 
 
そして10歳の僕は小さな声で、その出来事を母に話した。
 
 
 
 
 
母は僕を強く抱きしめた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕の肩が濡れるのを感じた。
 
 
 
 
 
 
 
 

母はきっと僕以上に涙を流していた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ごめんね、ごめんね。」
 
 
 
 
 
 
 
 

この世の中に、
これ程までに弱った親を見たことがある人は、
本当に一握りだと思う。
 
 

親は強い生き物だと勝手に思っていた。
 
 
そんな訳がない。
 
今ならわかる。
 
今の僕が10年経ったとき、
そこまで強い人じゃないと思う。
 
 
 
いや、むしろ人はいつまでたっても弱いのだろう。
 
 
 
そして、そんな弱った母とその日はずっと話していたのを覚えている。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
その日、父は帰らなかった。
 
 
次の日、母は荷物をまとめ、僕と弟の手を取った。
 
 
 
 
「行くよ。」
 
 
 
 
車に乗ること1時間。
僕らは母親の実家へと逃げ込んだ。
 
 
 
本当に祖父母には感謝している。
 
 
この時、祖父母の家がなかったら、
多分僕らは路頭に迷っていただろう。
 
 
 
 
事情を知っていた祖父母は、
僕らを優しく迎えてくれた。
 
 
 
 
 
 
 
 

その日の夕方、太陽がもう少しで沈む頃。
僕は近くの池に向かい、小さな土手に座った。
 
 
 
この時、父親を失ったことを実感し、その苦しみを噛み締めた。
 
 
 
服がずぶ濡れになる程泣いた。
 

喉が張り裂ける程に、叫んだ。
 
 
 
 
 
何も変わらないと分かっていたけど、
そうするしかなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

神様は時々、人に試練を与える。
 
 
 
父親を失った。
そんな弱った僕に、神様は容赦をしない。
 
 
 
 

この後続く試練に、
11歳の僕は耐えることができなかった。